第四夜 次の日の夜も俺は彼女のマンションのドアの前に立っていた。 俺はあの飲料が何なのか少しばかり疑問を持ち始めていた。何かおかしい。よくわからないが、俺の体に何かが起き始めているのを感じる。けれども、俺の中ではその疑問よりも彼女との約束を果たしてあげたいという思いのほうが強かった。 「今日も来てくれたのね」 「そりゃまあな、だけどこのジュースって何なんだい。飲むと何時の間にか眠ってしまうし、決まって何か夢を見ているようなんだ。それもあまり良い夢じゃないように思うんだけれど、どんな夢だったのか思い出せない、何となく毎朝起きた時にすっきりしないんだよな」 「そうなんだ。ジュースの中身がどういうものなのかは小野さんからよく聞いていないんだけれど、夢の話は関係ないんじゃないの」 「まあ、それはそうだろうがな。いずれにしてもこれは俺自身が決めたことだし、こうして小夜子と毎夜一緒に過ごすことができる。それだけでも約束を果たす甲斐があるさ」 「そう言ってもらうとうれしいわ。ふふ、ありがとう」 小夜子はいつものようにグラスにペットボトルの中身を注いでいた。グラスに注がれたのは、緑色の飲み物だった。 「あれ、これって緑色?今までと違う飲み物かい?」 「ううん、同じものよ」 「そうなのかい、うーん……」 「じゃあ、乾杯」 今晩は緑色か。同じものだとしたら、色が毎晩変わってきている? 何故? 疑問に思いながらも俺はグラスにゆっくりと口を付けた。ゼリーがゆるゆると喉を通り過ぎ、体にひんやりしたゼリーの感触が染み渡っていく。そして段々体が熱くなってくる。 今夜も……夢を見るのだろうか…… そう思いながら、俺の意識は再び遠くなっていった。 気が付くと、俺はロッカーの前に立っていた。 ここは? 何処かの更衣室か。 俺はすっかり夢のパターンに慣れ始めていた。こうして夢……夢だよなこれは……の中だと、あのジュースを飲むと自分が女になってしまうということがわかる。しかもそれはいつも小夜子らしい。今まで小学生、中学生、高校生ときたな。 どれもいやな夢だ・・・さてと、今日はどんな小夜子なんだ。 ロッカールームの鏡に映った俺は・・・20歳くらいかな。今の小夜子より少し若く見えるけれどもやっぱり鏡に映っているのは小夜子のようだ。 全体にほっそりとしているけれど、胸は今と同じく大きい。巨乳と言ってもいいだろう。勿論ブラジャーを付けているのは感じるけれど、サイズまではわからない。下半身に目をやると、足もスラリと長く、キラキラ光っているパンティストッキングがそれをさらに強調していた。 俺の着ている服は、ファミレスのウェイトレスの制服だった。頭にはひらひらのカチューシャを付け、着ている服は白いブラウスにちょっと屈むとパンツが見えそうな緑色のミニスカート、まるで大きい胸が一層強調されているようなデザインの制服だった。 「うーんファミレスで眺めているのは良いんだけれど、自分でこれを着ているとなるとなぁ。でも小夜子ってスタイルいいよな。」 俺は自分の胸をそっと触ってみた。手の平に収まり切れない大きな胸は、ブラウスの上からでもとっても柔らかくって気持ち良かった。そして自分の胸がプヨプヨと触られている感じは今まで経験したことのないものだった。 「あ、あんっ」 胸を撫でていると、じわじわと胸の奥から込み上げて来るものを感じる。切ないようなその感じに俺は思わず絨毯の敷かれている床にしゃがみ込んでしまった。そして俺は自分でも気付かずに足を両側にMの字に折ったいわゆる女の子座りをしていた。それに気が付いた時、ああ俺って今本当に女の子になっているんだなって妙に実感してしまった。 目の前にある自分の太股を両手で撫でてみる。外側からゆっくりと内側へ手のひらを移動させていくと、俺はその先にあるものを想像して、ゴクリと生唾を飲み込んでしまった。 そう言えば今までの夢って人にされるがままで、自分自身で確かめてないんだよな。 俺はゆっくりと右手をミニスカートの奥に潜り込ませていった。その一番奥に触れると、指先にパンストの感触を感じた、パンストの中には何も無かった。そう、自分の慣れ親しんだ息子はやっぱりそこには無かった。 ツツっと股間を指先で撫でてみる。 「ひ、ひゃん」 駄目だ、こんなこと・・そう思いながらも、その行為を繰り返していると最早止めることができなくなっていた。 指をさらにパンストの中、さらにショーツの中に指し入れる。ゆっくりと降ろしていくと、指は翳りの部分に行き着いた。そこを3本の指でまさぐっているとだんだんその辺りが湿っぽくなってきた。そこにある割れ目の部分がヒクヒクと徐々に膨らんでいくのがわかる。それを撫でながらゆっくりと中指を入れてみる。 「くっ、くぅー、は、はん、くるー、き、気持ちいい」 ゆっくりと指を出し入れしてみると、その都度にビクッビクッと快感が込み上げて来る。 制服を着たままロッカールームに座り込んでオナニーに耽っているウェイトレス。この痴態を繰り広げているのは俺なんだ。そう思うともう指を止めることができなかった。 「あん、あーん、こんなことしちゃ駄目ぇ。小夜子って何て悪い子なの」 俺は小夜子になったつもりでそんなことを口に出して喋ってみた。ソプラノの高い女の声が自分の口から出てくる。 俺・・・あたし、あたしは・・・ 「こら、誰だ、何している」 いきなりドアが開き、白いブレザーを着た男が入ってきた。 「お前、こんな所で何をしている!」 「え、あっあの・・これは・・」 どうやら店長らしい。長身のがっちりした体格の男だ。 「仕事中にロッカールームに入ったっきりなかなか出てこないかと思えばなぁ。バイトだからって舐めているんじゃないか。ちょっと来なさい」 俺は着衣を直すと、ロッカールームから店長ルームに連れて行かれた。 「さあ、何であんなことをしたのか説明しなさい」 「いや、そのぅ」 「説明出来る訳ないか。バイト先のロッカールームでオナニーしていましたなんてな」 「・・・・・・」 「その制服だって貸与しているだけなんだからな。そんなもので汚されちゃたまらないな」 「お・・・あたしに、ど、どうしろっていうんですか」 俺は何とか穏便に収められないかと、店長の出方を伺った。 「そうだな、まず俺に奉仕してもらおうか」 「え? どういうことですか」 「こういうことさ」 店長はズボンのファスナーを下げると、自分の一物を取り出した。 「さあ、お前のそのかわいいお口でやってくれよ」 「で、できません」 「そうか、じゃあ学校に連絡してやろうかな。お宅の女子生徒はバイト先で平気でオナニーに耽るんですねぇ。折角紹介していただきましたけれども、学校ではどのような教育をなさっているんですかってな」 「くっ」 学校に知られちゃいけない。夢であることをいつしか忘れ、俺はそういう思いにとらわれていた。 虚脱感から体から力が抜け、両手をだらりと下げたまま両膝をがっくりと床に落としてしまう。 「さあ、やってもらおうか」 店長が近づいてくる。俺は意を決して、目の前にダラリとぶら下がった店長の一物を両手でそっと握り締めた。そして、ゆっくりとそれをしごいてみる。 するとダラリとしていたそれは、芯に力強さが出てきたと思うと、ムクムクと元気よく持ち上がっていった。 「うっ、いいぞいいぞ、でも手じゃなくてお前のお口でやるんだよ」 うー、こんなものを口に入れなきゃいけないのか。 でもこうしてしごいていると何だか体の芯が熱くなってくる。 かぷっ 俺は思い切って目の前のものを口に咥えた。どうすれば男が気持ちよくなるかは良く知っている。俺は頬をすぼめ吸い込むように口を前後させる。そして舌先でチョロチョロとその先端を舐め上げてやった。 「おおーっ、上手いじゃないか、うーんたまらん」 店長は俺の顔を両手で押さえ、自分で激しく腰を振る。俺も舌をからめて激しく動かしてやる。 チュバッ、チュバッっと二人だけの店長室の中にいやらしい音が響き渡る。 その時店長が顔を上げるとうなり声を上げた。 「う、うーん、いくぞぉ」 そして、店長の精液が口に咥えたペニスから勢い良く俺の口の中に噴出していった。 ゲ、ゲホッ、ゲホッ 飲み込まされた俺は思わずむせてしまった。咥えた口元から白いものがダラダラと流れ落ちる。 「駄目だなぁ、しっかりと飲み込むんだぞ」 う、ごくん。・・・苦い。思わず涙がこぼれてしまう。 店長は俺の口から自分の一物を抜いた。 「さぁて、じゃあ本番といこうか」 俺をそのまま押し倒すと、店長はそのまま俺の上にのしかかってきた。 「僕はねぇ、いつかうちのこの制服を着た女の子を思いっきり抱いてみたかったのさ」 な、何てやつだ。 制服のブラウスのボタンを外されると、その間から腕を差し込まれ胸をまさぐられる。するとゾクゾクしたものが胸の先から伝わってきた。 「く、くぅ〜、う、ううう、うっ、くはっ、はーん」 「ほう、敏感だねぇ」 店長は俺のミニスカートをまくり上げ、俺の股間に手を伸ばした。 「はは、いい格好だぞ」 俺のほうも店長に股間をぐりぐりと触りまくられると、さっき中途半端に止めていたオナニーの余韻が戻ってきた。もう力が入らない。 ぐったりとしている俺からパンストとショーツを脱がせると、店長は俺の両足の間に下半身を押し付けてきた。そしてその一物の先端が俺の股間に触れたかと思うと、グーっと中に入り込んできた。 「あ、あ、あああ、あーん」 ズッ、ズッ、ズッ 店長が腰を突き動かす。その度に、おれの体はどんどん熱くなっていく。男の俺は気持ち悪いはずなのに快感が俺の心を支配していく。 俺はどうしてしまったんだ。この体に俺の心が馴染んでしまっているのか。こんなに気持ちいいなんて。 「あ〜、い、いい、いいよ〜、はっ、はっ、はっ、はぁん〜、だめ、いく、いくぅ〜」 そして急に固さを増したペニスが一段と奥深く入り込んで行く。 「よし、も、もういくぞ」 店長の動きがさらに激しくなる。 そして俺の中に店長の一物から一挙に白濁したものが噴出された。 その瞬間俺の中で何かがこわれたような気がした。そして、意識が遠くなっていった。 「オンナッテ・・・」 次の日の朝、結局俺は彼女のマンションで目覚めることになった。 「あ、あれやっぱり俺・・」 「うん、寝ちゃったね」 「そうか、本当におかしいよな。一体何が入っているんだ。しかも昨日も何だか変な夢を見たような。それに体が妙にだるい」 「ねぇ、ちょっと聞いていい?」 「ん?何だい」 「あなた大学の頃バイトしてた?」 「ああ、あるよ。喫茶店でウェイターやってたんだ・・・あ、あれ、おかしいなファミレスだったっけな」 「店長ってまた会ってみたい?」 「うんいいマスター・・・ってあれ、店長だったけな。でも何だかひどい目に合わされたような妙に心地良いこともあったような・・・何かあったっけな」 「あ、いいのよ無理に思い出さなくっても」 「うーん、どうも変なんだよなぁ」 (続く) |