『他人の妹を頂く方法』
 作:嵐山GO


第4章 ないしょの秘め事

「おい、圭介。シャワーの後の着替えとかはどうする?」
 バスルームのドアの前で衣類を脱ぎ捨てながら、隣りで
同じく脱いでいる少女に言った。
「お兄ちゃん!私の名前は圭介じゃないでしょ。梨奈よ。
ちゃんと覚えてよ。もう!」
「ええっ? 梨奈っていうんだ。よく知ってるねー」
「すごいでしょー。褒めて褒めて」
「うん。偉い、偉い」
 兄が、うんと背の低い妹の頭を優しく撫でてあげる。

「実はさっき、玄関の前で表札を見たんだよね。あ、それと
着替えだけど、やっぱまずいんじゃない? なるべく痕跡は
残さないようにしましょ」
「そうだよな」
「やん、お兄ちゃんたら、なにそんなにじっと見てんのよぉー。
エッチー」
「あ、ゴメン…でも、少女の裸なんて見るのなんて初めてだからさ」
「スリーサイズとかは、どれくらいだと思う?」
 少女が生まれたままの姿で、直立して問う。

「そうだなー、70、50、75ってとこかなー?」
「随分、大雑把な数字だね。でもそんなとこかもね」
 尻を見下ろした後は、わずかに膨らみかけた両胸を見て
答えた。
「アソコもつるつるで綺麗だよなー」
「もうっ、ドコ見てんのよー。ほら入ろ」
「うん」

ガチャリ
「うわー、凄いよ。見てぇ。広ーい。床も壁もこれ全部、
天然の大理石じゃないの?」
「浴槽もデカイから二人で一緒に入れるかもなー。すげー、
ジャグジーも付いてる」
兄の方が空(カラ)の浴槽を覗き込みながら言う。
「だーめ。時間がもったいないでしょ」
妹が両手を腰に当てて、兄に諭(さと)すように言った。
「分かった、分かった。シャワーだけでいいよ」

シャーッ!
「きゃっ、冷たい!」
蛇口を回すと勢いよく水が噴出した。
「おい、髪を濡らさないようにしろよ。そんな長い髪の毛、
乾かすの大変だぞ」
「うん、分かった。ほら、お兄ちゃんも洗ったげるから、
こっちにおいでよ」
 妹が片手にシャワー、片手にボディシャンプーのボトルを
持って言う。
「ええ?い、いいよ。自分で洗うよ」
 兄は先程からずっと前屈みの姿勢で、股間を押さえたまま
答えた。

「ねぇ、お兄ちゃん。おちん○ん大っきくなってるんでしょ?
もしかして梨奈の裸見て興奮しちゃったとか?」
「し、仕方がないよ…そんな未成熟な身体、間近で
見せつけられたら」
「ふうん、そうなんだ。じゃ、尚更の事、梨奈が洗ったげる。
もう、こんな機会は無いと思うし、それに…うふ」
 少女が不敵な笑みを浮かべて、兄に近寄り股間を
押さえていた手をどけさせた。


(続く)


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