かわいい男の娘は好きですか?(第3章)
作:嵐山GO



「どう、疲れてない?」
「ええ、大丈夫です」
ボクらは、真直ぐにスタジオに戻ってきた。
「じゃ、ちょっとこれ広げたいんだけど手伝ってくれるかしら?」
安藤さんがキャスターの付いた二つ折りの簡易ベッドを出してきた。
「いいですよ」
ボクたちは病院に置いてあるようなパイプベッドを部屋の真ん中に
組むと、次にシーツを広げた。

「いいわ。じゃ、この上に寝てみて」
「分かりました・・・」
ボクは撮影もこれで最後なんだと思いながら、スカートが
捲れないよう注意しながらベッドに横になった。
「これでいいんですか?」
「うん。じゃ手を出して」
「?」
ボクが両手を伸ばすと、彼女は手械のような物で左右の手を
ベッドの縁に固定した。
革ベルトのようなもので巻かれ、ベルトで留められる。

「な?何をするんです?」
「最後だからエッチっぽいのも撮っておこうと思って。
大丈夫よ、酷いことはしなから。足も固定するからね」
結局、ボクの四肢は大の字のように固定され拘束された形になった。
「ホントに変なことしませんか?」
さっきまでの慣れが嘘のようにボクの中にまた、緊張が蘇った。
「大丈夫よ。それより天井を見て御覧なさい。貴方の身体が
写ってるのが見えるでしょ?」

言われて見ると確かに天井には大きな鏡が貼り付けられている。
自分の女装した哀れな姿の全貌を見ることが出来る。
「何が始まるんですか・・・?」
「言ったでしょ。写真を撮るだけよ。安心なさい」
彼女は、てきぱきと三脚や照明のセッティング作業を始めた。

(一体何をするつもりだろう?何だか今更だけど、すごく恥ずかしく
なってきた・・・)
身体の自由を奪われているせいなのか、完全に押さえ込まれていた
羞恥心がふつふつと湧き上がってくる。

カシャッ、カシャッ!
安藤さんがレンズをボクに向けて試し撮りを始めた。
露光やシャッター速度も見ている。どうやら本格的に
撮影を始めるらしかった。
(あれ?カメラの脇に付けているのはモータードライブだよ。
連写なんてするのかな・・・それにリモコンの受光部も見える。
一体、何を撮ろうとしてるんだろう・・・?)


「恥ずかしい?」
ひと段落終えボクに聞いた。
「すっごく恥ずかしいですよ。こんな格好じゃないと駄目なんですか?」
「そうよ。でもすぐに終わるんじゃない。君次第だけど」
不敵な笑みを浮かべ言う。
(ボク次第・・・・どういう意味?)

セッティングを全て終えたのか、安藤さんはボクに話しかけながら、
同時にリモコンを操作しつつ、また何枚か撮る。
カメラはかなり高い位置に固定されたので、ファインダーを
覗いてシャッターを切るのは難しい。
でもそれだけの理由で、ここまでするものだろうか?

「えいっ!」
「わあっ!な、何をするんですか!?」
彼女はベッドの脇まで来るとおもむろに僕のスカートを捲った。
スカートが捲られ、薄いスリップ越しにピンクのショーツが
透けているのが、頭上の鏡で確認できる。
でもボクは拘束されているので、スカートを戻す事も下半身を
手で隠す事も出来ない。

「いいわー。すごくいい顔よ。ゾクゾクしちゃう」
彼女が何か言うと、それに反応するかのようにドライブが
稼働する。
「止めましょうよ・・・こんなの。酷い事しないって
言ったのに」
ボクは目に涙を溜め、必死に懇願した。

「駄目よ。こんないい絵、逃すもんですか。演技ではない
正にリアルで恰好の被写体が目の前にあるというのに。
君も鏡をもっとよく見て。大の字に縛られた少女が辱めを
受けている姿を一緒に観察しましょう」
ボクは言われて、再び顔を天井の鏡に向けた。

両手両足を無惨に広げられ、スカートの前部分を捲られて
泣きそうな顔をしている少女がいた。
(さっきまで、あんなに元気に笑っていたのに、今はなんて悲しそうな顔
・・・お願いだから、そんな顔しないで・・・)

「スリップも捲っちゃおうっと」
裾のレースを摘んでゆっくりと捲っていく・・・。
「や・・・やめて下さい・・・もう」
「そんなこと言っちゃって、本当は興奮してるんじゃないの?」
「そんなわけないです!」
「そう?でも私、知ってるのよ。さっき公園で男の人に
写真撮られてる時、勃起してたでしょ?」
「!?」
「図星ね。だってスカートの前押さえるような仕草してたもの」

「そ・・・それは・・・」
「女の子になった自分に感じちゃったんじゃないの?」
安藤さんはショーツの中で縮こまっていたペニスを擦った。
「あ、そこ・・・」
「ほら大きくなってきた。すぐにこの小っちゃなショーツから
オチンチンが顔を出すわよ」

ボクは他の事を考えて懸命に耐えようと思ったけど無駄だった。
小さな布に包まれていたボクのペニスは、ボクの言う事なんか聞かずに
ぐんぐんと大きくなっていった。
「ほらね。私の言ったとおりでしょ?」
「だって・・・それは」
シャッター音が聞こえたのでボクは言葉を止めた。

「だって、それは何かしら?ふふ。皮、全部剥いちゃうね」
「あ・・・やめ・・・て」
亀頭部が完全に露出すると、彼女の吐く息を受けて
ビクンビクンと反応した。
「ちゃんと鏡、見てる?君、女の子なのよ。それなのに、
こんな大きなオチンチン付けちゃってさ」
「あ、ああ・・・触ったら駄目ぇ・・・」

彼女は右手でペニスを少し起こすと、腹との間にスカートと
スリップの裾を差し込んだ。
「な・・・何をしてるんですか?」
「うふ、こうするの」
玉袋はショーツに包まれたまま。そして制服のスカートの
上でボクのペニスは優しく丁寧に擦られ始めた。

「いや・・・ああ・・あんっ」
「可愛い声で泣くのね。いいわよ。女の子みたいに
イッちゃいなさい」
「だ・・駄目ぇ・・あ、あんっ・・・わ、私・・・」
「あらあらボクから私になったの?ますます女の子みたい」

鏡の中の少女は泣き顔から喘ぎ顔へと変わっている。
長い髪がシーツの上に扇状に広がって、それはもう可愛かった。
セーラー服を着た有名なお嬢様学園の女の子が、声を
堪(こら)えながらも感じているのだ。
でもそれはボクだ。、そしてプリーツスカートの上で
ボクのペニスは弄られている。
例えようのないギャップ、そして不条理な情景がボクの
快感を加速度的に高めた。
「イ・・・イッちゃう・・・私、イク・・・」

ボクが頂点に達し、マグマが噴き出す寸前に彼女は
ペニスを持つ手を止めた。
「え?なんで?お願い・・・やめないで」
もうスグそこまで来ている射精欲を果たせてもらえず
ボクは必死に哀願した。
「駄目。自分でイキなさい」
「で、でも・・・手が縛られてて・・触れないんです」

「大丈夫よ。鏡を見なさい。可愛い制服のスカートを汚して
みたくはない?女の子なのに思いっきり射精してみたいでしょ?」
ボクは言われながら、また頭上に目を向けた。
ペニスが膨らんで寸前のマグマを吐き出したくて震えている。
あと、ほんの少しでも触れて貰えるならスグにでもイケるのに。

「イ・・イキたいです・・・ぐすん」
「君は女の子よ。公園でも男の人たちに囲まれて沢山写真を
撮って貰ったわね。中学生の子達にも可愛い先輩って
言われたでしょ?電車の中でも君をじっと見てたオジサンたちが
いたわよ。みんな君の事、女の子だと思ってる」
「ああ・・・駄目・・・そんなこと言ったら、もう・・」
「ふふ、でも今はベッドの上でスカートの中からオチンチン
出してる。あの人たちが見たらきっと驚くわ。美少女だと
思っていたら実は男だったなんて。しかも今にも
射精しそう・・・」

「あ・・・いや・・・・イク・・・もう駄目。イク。
私、イッちゃう!女の子なのに射精しちゃう」
びゅるっ!!びゅっ、びゅっ!!
「やーん」
「すっごーい!出てるわ。これ、この絵よ!」
カシャン、カシャン、カシャン!!
モータードライブが激しく回転を始めた。
(連写で撮りたかったのはこれだったんだ・・・)
ボクは身体をエビのように反り、制服の上に大量のマグマを
吐き出すと、ゆっくりと身体を沈めながら最後の撮影の
意味をついに理解した。

ボクはその後、着替えて報酬を受け取り帰路に向った。
もやもやとした胸の中で、今ははっきりと分からないけれど
不定形な何かを感じていた。
(お金は確かに嬉しい。でも何だろう?何か自分の中に
蠢くものがある・・・これは何?)

それが一体何なのか?
確信するまでにそれ程の時間は掛からなかった。



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