『女装した僕・エンドレスサマー』(その13)
 作:嵐山GO


視線をリカに移せば、小振りのキュートなヒップが目に映った。
他にも五分の裾から伸びる若々しい足、半袖から覗く腕…
さらに今だに解いていないツインテールも小刻みに揺れている。
(ヤ、ヤバイ!可愛いすぎだぞ。これはマズイって!)
 思った矢先、僕のペニスにはエネルギーが充填されネグリジェの
裾をグーンと持ち上げた。
「わっ!しまった!」
「何?きゃっ!お兄ちゃんの変態ーっ!」
 リカが本を投げ出し、両手で自分の顔を覆い隠す。

「ご、ごめん!一ヶ月も禁欲してたから溜まってるみたいなんだ。
ごめんよ」
 処女のリカに、どう説明したら理解して、許してくれるのか懸命に
考えた。
「溜まるって…困るよ。そんな男の子のエッチな部分、リカに
見せられても」
「そ、そうだよな…困ったな。ちょっと待って。うつ伏せになって
押さえつけるから…うわっ、痛ぇーーーっ!」
 僕は急に身体を半回転させたのでペニスが折れるような激痛を
感じた。
「お兄ちゃん、大丈夫…?」
「大丈…夫。こうしていればリカに迷惑かけないだろ?」
「そうだけど…何だか辛そう。何かリカに出来ることない?
タオル冷やして持ってこようか?」
「いや、いいよ…少しすれば治まると思う…」
(果たしてそうだろうか?リカを性の対象として見てしまった以上、
このままでは済まないかも…)

「いっぱい溜まると、どうなるの?どうすればいいの?リカ、ここに
いない方がいい?」
 リカも懸命になって心配してくれている。だが、その優しさが更に
性欲を増幅させることにリカは気付いていない…。
「リカ…今度さ、何でも言う事を聞くから…一つ頼んでいいかな?」
「何?リカに出来ること?」
「リカにしか出来ない事なんだ。その…なんて言うか…
溜まったものを吐き出したいんだ。これは健康な男の生理現象
なんだよ」
(やはり、これしか打つ手は無いのか…リカ、すまない)
「男の人にも生理があるんだね…」

「女とは、ちょっと違うけど…膿みたいなもんなんだ。出せば
楽になる」
「出す?膿?…それってリカに出来る?」
「さっき自分で出そうと思ったけど、何故か出来なかった。
多分、リカが近くにいるから…気になって…だと思う」
「ごめんなさい。やっぱり私のせいだね」
「いいんだ。そこで頼みなんだけど…手を使わせるのは
悪いから足を使って僕のアレを擦ってくれないか」
「足を使うの?痛くない?」
「平気だと思う。リカは経験無いから知らないだろうけど
足コキって言って、恋人同士でするテクの一つなんだよ」
「ふうん…兄妹でも出来る?」
「今は女はリカしかいない…嫌なのは分かるけど頼むよ」
「嫌じゃないよ。大好きなお兄ちゃんが苦しんでるんだしだし…
リカ、やってみるよ」
「すまん」

 僕はもう一度、仰向けになってネグリジェを持ち上げたペニスを
晒す。
「さすがに直接見るのは気持ち悪いだろうから、生地の上からで
いいや。向こう側に行ってくれるか?」
「う、うん」
 リカと僕はベッドの上で両足を伸ばした姿勢で見つめ合うような
形になった。
(大変なことを僕はさせようとしている。でも、もう止まらないんだ)
「両足で挟めばいいのね?お兄ちゃん、痛かったら言ってよ」
「ああ」
(リカ。やっぱり可愛いや。兄妹の関係でなければスグにでも
押し倒して犯ってしまいたいくらいだ。いや、駄目だ、駄目だぞ)


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