『女装した僕・エンドレスサマー』(その14)
 作:嵐山GO


「こうでいい?」
「うん、いいよ。そんな感じ」
 リカの小さな10本の指が突起となって、ペニスを至る個所を刺激する。
「大きくて固いね。男の人って、みんなこうなの?」
「他の奴のモノなんて知らない。見たくもないし」
「でも、いつかリカも大人になる時、オチ○チンを入れるでしょ?こんなに
大きかったらリカ、壊れちゃうな」
 言いながらもリカは巧みに足首を使って上下に擦る。その馴れた
動かし方は、とても初めてとは思えないほど。

「ここに大きな段差があるね」
 リカが雁首を捕らえて集中的に刺激を与える。
「そ、そこが一番感じる場所なんだよ。うう…」
「お兄ちゃん、気持ち良さそうな顔してる」
「だって、ホントに…気持ちいいから…すぐにイクかも」
「イクって、出るってことだよね」
「そうだよ。あ、あーん」
 感じてくると、つい女の子みたいな声が漏れてしまう。ただ、この先の
事までは考えていなかった。

「ずっとこんな感じでいいの?」
 そう言いながらも動きには微妙にタイムラグがあったりと、焦らし効果や
高める事に成功していた。
「いい…よ」
(う…上手い!初めてだから何だか分からないままに足を動かしてるん
だろうけど、それが返ってイイ感じに…いや、それにしても気持ちイイ!)
「もう出ちゃう?」
「う、うん…イキそう」
「イク時、女の子になっちゃえば?」
「え?」
「せっかく可愛いネグリジェ着てるんだしさ。お姉ちゃんでイッて
見せて」
 リカのお願いとも命令とも取れる台詞が僕を一気に頂点へ導いた。
「う、うん…そうね」

「いいよ。お姉ちゃん、イッて」
 そう言うと、絶妙なタイミングで雁の段差を擦りあげた。
「はうん!駄目ぇ、もう!イク!イッちゃう!やーーん、
イクーーっ!!」
 びゅっ、びゅる、びゅるん!
 僕はリカの足を乗せたまま腰を天に向けて突き上げると、
そのまま果てた。
「いっぱい出た?」
「う、うん…ありがと…でも、ショーツの中で出しちゃった」
「すごい匂いだね…シャワー浴びてくれば?」
「そうね…行ってくる。着替えもしなくっちゃ」
「いってらっしゃーい。リカ、待っててあげる」
 凄い事をさせてしまったのに、リカは冷静だ。
 僕は引出しから新しいショーツを出し、浴室へと向かった。
 大変なことをしてしまったという後悔の念が重く圧し掛かるが、
もう消せるわけでも無い。
(リカに、いっぱい弱みを握られちゃったな…)
 僕の頭の中は母親にチクられさえしなければ、今更いいやという
気分だった。
 
 こうして僕の夏休みは終わりを告げる。二学期が始まっても時々、
リカは遊びに来た。
 その度にボクは女の子に変身し、一緒に外出する仲のいい姉妹を
演じる。
 でも何故だろう?もうボクは以前のように校内の女の子や
先生たちとセックスしたいとは思わなくなっていた。
 あんなにセックスに情熱と関心を注いでいた筈なのに。
 そもそも、校内の女性たちと本当にセックスしていたのかすら
記憶が定かではない。
 そりゃそうだ。こんな趣味なんだから誰もボクとしたいなんて
思わないだろう。
(あれは夢だったのだろうか?)

「でも十代で不能なんて嫌だなー。いや、不能じゃないか…
勃起はするんだから」
 ただエロい事を想像すると、例によって必ずリカの姿が浮かび
上がる。 
 理由は分からない。だから、なるべくエロい事も考えないようにする。
「女装趣味を楽しんでいるだけでも良しとするかぁ?若いんだから
本当は3日に1回ぐらいは抜いたほうがイイんだけどなー」
 もうリカに頼んで抜いてもらう事もない。
 ただ不思議な事はリカが遊びにきた日の翌日は、すっきり爽快
気分だという事。
 下半身がすごく軽い。
 リカに話したら「うん!私もそうだよ」と満面の笑顔で答えた。
「ま、いっか。せめて可愛い義妹の為に悪い虫がつかないよう
見張ってやるか」
 僕は、リカの大切なヴァージンを守り続ける一人の男の娘となった…。


(終わり)



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