『女装した僕・エンドレスサマー』(その11)
 作:嵐山GO


「どうしよう…また女の子の格好するのか?でもリカには
知られてるし、今更、男の格好は嫌だな。一ヶ月も我慢してた
んだから」
 結局、シャワーの後、下着だけ新しいものを着け、再び同じ
ネグリジェに手を通した。
「はぁー、一ヶ月も禁欲生活だったから射精(だ)したいなー。
オナニーしよっかなー?リカは、もう寝たかな?」
 ブラは着けていないので左手で胸をまさぐり、右手をショーツの
中に差し込む。
「ああ…もうガチガチに勃起してる。思いっきり射精(だ)したい…」
 目を閉じ、雑誌やテレビなどで見たセックスシーンを回想しようと
試みた。

「な、なんでだろう?リカの顔しか思い浮かばないぞ…変だな?」
 それでも懸命に何かスケベなネタを思い出そうとしたが。
「やっぱり駄目だ!リカの、おっぱいや太股、お尻が浮かんでくる。
何故だ?見たこともないのに?それに僕ら、兄妹だぞ!これじゃ
変態じゃないか」
 どんなに振り切ろうとしても無駄だった。妹がパンティをずらし、
おまOこを見せながら誘惑してくる…。
「だ、駄目だったら!やめろ!それだけは駄目なんだ!」
 リカに聞こえないように怒りの声を振りまく。
 更に空中に浮かぶリカの幻影を懸命に手で払う。
「どうしよう?射精(だ)したくて仕方ないのに、リカが気になって
イケない」

 気がついたら僕は寝室の前に立っていた。


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