『その後の英雄と悪漢』(その13)
 作:嵐山GO


ズリ…ズリュ…
(うう、予想以上に狭い!本当にこんな小さな、おまOこに
入るのか…)
「桜ちゃん、もう少しだから…我慢して」
「うん、くぅ…桜、大丈夫だから…やめないでね…お願い…」
 相変わらず両手で顔を覆ったままだが、おそらくは苦痛に
歪んでいることだろう。
 ズブ…ズズズ…
(あと、もう少しで頭の部分が入る。頭さえ入れば…後は
楽か…)
 入口を開きにかかっていた左手は、その作業をやめ自分の
スカートの裾を持ち上げた。
(女の子なのにペニスなんか生やして、セックスしている。
なんて不条理で変態的で素晴らしい光景なんだ)
 それは端から見れば女同士のレズシーンにしか見えない
だろう。
 
セーラー服を着たままの若い女の子が下半身を押し付け
あって絡んでいる。
 だがその実、中身は両方とも男なのだ。いや異星人に対して
性別というものがあればの話だが。
(それにしても、このシチュエーションは萌える。こんな
セックス知ってしまったらもう普通のセックスじゃ興奮しない
かも…)

 ぬぷり
「あ、入った…桜ちゃん、分かる?入ったよ」
「うん。分かるよ。お兄ちゃんの太いのが入口をギュウギュウ
にしてる」
 スカート越しに見れば、ペニスの亀頭部が完全に埋没して
いるのが確認できる。
(さてと、お次は処女膜…か)
「桜ちゃん、大人になる瞬間だよ。大きく深呼吸して、
それからお腹に力を
入れないで。大丈夫?」
「うん…分かった。出来るよ」
 
 すーはー、すーはーと身体を使って大きく呼吸している。
「奥まで入れる…桜ちゃんの一番大切なものを貰うよ」
「うん…」緊張しているのか、返事は短かった。
 ぬるーり
 たっぷりと愛液がペニスの侵入を助ける。が、すぐに先端が
突き当たった。
(ここが、そうか…躊躇しても仕方が無い。一気に入ろう)
 ぬるー、ぶつっ
 膜の破れた柔らかな感触が先端より伝わってきた。
(思ったより楽だったかな…よし、このまま最深部を目指
そう…)

 ぬるーり、ぎゅっ、ぎゅうーっ
(な、なんだ?締め付けが強くなった。それに至る所に無数の
イボのような突起があって、それが亀頭を刺激する!)
「キ、キツイっ!」
 思わず声が漏れた。それ程に内部は狭く数え切れない程の
ブツブツしたものが襞ごとペニスを取巻き締め上げている。
「お兄ちゃん、大丈夫?」
「あ、ああ…大丈夫…でも桜ちゃんは、もう痛くない?」
「うん、思っていたより痛くなかったよ。お兄ちゃんの、
もう全部入ったの?」
「いや、まだだけど…中が狭くて…」
「ゴメンね。桜、経験ないから…お兄ちゃん、困らせちゃう
ね」
 上体を少しだけ起こして、2人の重なった部分を見ている。

「ううん、そうじゃないの。それに、こういうことは焦って
失敗するよりゆっくりと時間をかけた方がいいと思うの。ね?」
「はーい。よろしくお願いします」
 素直な少女はまた目を閉じて、ベッドに横になった。
 オレは両手を伸ばし、両胸を揉みながらお互いの神経を
分散させると再び腰を落としていった。
 にゅる、にゅるー
 溢れる愛液は侵入を助けるが反面、襞はペニスの侵入を
拒み、結果無数の突起物と連携しながら先端から胴体部分まで
容赦なく締め上げてくる。

(こ、これは長くもちそうもない!たどり着く前にイッちゃう
かも!)
 巧みなフェラでイッてから30分も経っていないのに、
早くも射精感が噴き上げてきた。
「ぐっ、駄目!こんなの初めてだから…もう」
「お兄ちゃんっ!」
 オレは桜ちゃんの「お兄ちゃん」という言葉を聞いたと
同時に膣内で果ててしまった。
「うわーっ!出るっ!」
「きゃんっ!」
 イクと同時にペニスを奥へと差し込んでみたが、強烈な
快感が脳内をスパークさせ、果たして最深部に辿り着けたのか
すら分からなかった。


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