『その後の英雄と悪漢』(その9)
 作:嵐山GO


 少女はペニスを丁寧に取り出すと、その出来立ての大福の
ように柔らかな掌で亀頭を包み、やがて上下にゆっくりと
スライドさせてゆく。
「あ…駄目…桜ちゃん!それ…凄い。駄目ぇ、上手い。
おかしくなっちゃう…」
「うふ。お兄ちゃん、可愛い…いいよ。いっぱい気持ちよく
なってね」
 そう言うと今度は、その桜貝のように小さな唇で尿道口を
吸い、さらには舌先を伸ばして鈴口周りを愛撫し始めた。
 もちろん、この間も右手は上下運動を続けている。
「はあーーっ、駄目ぇー。気持ちよすぎて…駄目。
桜ちゃん、そんなテクどこで覚えたの…?」
 異星人に対しては全くの愚問であったが、すでに脳内では
目の前にいる少女は桜本人に変換されているので聞かずには
いられなかった。

「やーん…そんな事、聞いちゃ。ちゅば…ちゅっ、ちゅっ
…いつかこの日が来るために本を読んで勉強したんだよ。
桜、上手に出来てる?」
 出会った頃の事を考えると時間軸や背景など、言っている
事は滅茶苦茶だったが、それでも興奮の度合いには一層と
拍車を掛けた。
「上手いよ…桜ちゃん…頭の中が真っ白になりそう…」
「うふん。良かった。じゃ、これは?あむっ。じゅる、
じゅー」
 小さな口を精一杯あけて亀頭部を頬張るのが伝わってきた。
 もの凄い快感が背中から後頭部へと突き抜ける。

「だ…駄目…桜ちゃん。それ以上されたら…私、駄目。
イッちゃうかも…」
 裾を掴んでいた左手を離し、快感に耐えようと口を押さえ
ながら小指を噛んだ。
 スカートはふわりと落ち少女の頭部を隠したが、小刻みに
上下しているのを見ているとついに頂点を迎えた。
「イ…イク…駄目…桜ちゃん、私…イッちゃう。女の子
なのに精子出しちゃう!」
「うん、いいよ。桜のお口の中でイッて。いっぱい頂戴っ!
欲しいの」
 言うと同時に左掌が下から伸びて、そっと玉袋を優しく
包む。
「あっ、そんなの駄目っ!そんな風にされたら で…
出ちゃう!あうっ!!」

ゴク…ゴクン
 少女はわざわざスカートの中から顔を出し、見せつける
ように目を閉じながら口中の精液を飲み干していった。
「飲んだの?」
「うん。美味しかったよ。いっぱい出たよね。もしかして、
お兄ちゃん久しぶりだったの?」
「え…?だって、それはずっと女の子だったから…射精
なんて…」
 確かに3ヶ月ぶりの射精は目も眩むような快感を与えて
くれた。
 加えてこんなに出るのか、という位の量も吐き出した。
 女の子の身体なのに、身体全体が一瞬ペニスになった
のでは?と思えるような錯覚すらあった。


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