『化けの皮』
 作:嵐山GO


*************その4*************

 激しい葛藤が火花を散らすように続く。そりゃあ、そうだろう。
 目の前では皆の憧れの的、谷口由真が小さなショーツに指を
入れて激しくオナニーしているのだから。
 例え本物で無かろうと、抱いて欲しいという本人の希望を
断る理由などドコにあるものか!
 毎日でもオナニーしたい年頃の男に目の前の餌は、まるで
糸のように細い紐に繋がれた、ただの空腹な獣に過ぎない。
(そんな紐、断ち切ってしまえ!)
(駄目だよ。偽者でも彼女には変わりない。犯ってしまったら、
二学期からあの純真可憐な彼女をまともに見る事すら出来なく
なるぞ!)

「はぁーーん!駄目ぇーーっ。気持ちイイ。イッちゃってもいいの?
セーラー服着たままオナニーでイッちゃうよ?いいの?」
 由真が熱い眼差しでオレを見つめる。そして、その視線は両手で
押さえられたオレの股間へと向けられた。
「由真ちゃんっ!!」
 あっさりと繋がれた紐は切れてしまった。オレは由真に覆い被さると、
右手で胸を揉み、さらに唇をも奪う。
「はん!嬉しい!風間くんの熱いモノを私に頂戴っ!」
「わ、分かった」
 オレはバタバタと急かされるようにボクサーパンツを脱ぎ捨て、
ギンギンに勃起したチOポを曝け出した。
「素敵!…大っきいのね。これだとスグにイッちゃうかも」
「オレだってスグにイクかもしれないよ」
「中に出してもいいわ」
「え?」どうして?と聞きそうになってやめた。だって時間がきて魔法が
解ければ元の男に戻るんだし、それに今こうなってしまったからには
森田の事は忘れて由真に没頭したかった。

「いっぱいイキたいな。だから風間くんも、いっぱいイッてね」
「あ、ああ」
 セーラーの脇のファスナーを上げ、託し上げるとショーツとお揃いの
ブラが見えた。
 それさえも外すこと無く上へと、ずらすと仰向きでも形を崩さない見事な
両乳房が現われる。
「綺麗だ。吸うよ」
 吸うと言ったが、まずは生乳を掴み、揉み、乳首が隆起した所を
確認してから貪る様に交互に吸いついた。
 ちゅば、ちゅばっ
「はっ、はうっ!それ好き。乳首弱いの」
 由真の弱いという個所を一つ知り、そこを甘噛みしてみる。
「あぅ!ぐっ、そ、それ凄い!イキそうになる!ね、お願い。イキたい。
クリも一緒に触ってみて」
 待ってましたとばかりに右手をショーツに差し入れ、秘裂に
挟まれた肉芽を擦る。
「いやーーん!凄いーーーー!イク、イク、イクーー!!!」
 やはり本などに書いてあったように、クリトリスは女性の最大の
性感帯のようだ。 

「ふぅ、イッちゃった。気持ち良かった」
「随分早くイッたね」
「うん、だって家を出る時から、ずっと我慢してたんだもん。今度は
風間くんの番ね。フェラしてあげる」
「え?フェラ?」
 ここでもオレは聞きそうになった。男なのに咥えるのなんて嫌じゃ
ないのかと。
 でも、やめた。理由は同じ。由真と同じ時間を厭らしく共有したい。
それだけだ。
「うふっ。もう先走りが出てるよ。舐めちゃうね」
 オレは立ち上がり、彼女は中腰の姿勢になった。
 ちゅっ!
 小さな口を、さらに小さく尖らせて先端部にキスをする。
 甘美な感覚が股間から、脳天へと突き抜ける。
(先っぽにキスされただけで、こんなに気持ちイイなんて、これで
咥えられたらどうなるんだ…?)


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