SKIN TRADE2
作:嵐山GO

(その11)

じゅる、じゅむ
「うむむむ、いつもの積極的なやり方とは違うが、これはこれでイイぞ」
 老人が僕の頭を抱きこみ、気持ちよさげに褒めている。
(とりあえず、男の感じる場所は分かるからな。仕方ない。やるしかない)
 じゅっ、じゅぱっ
 やっている内に自分でも不思議なくらい要領を得てきた。
 頭を上下に動かし、時折その小さな手で袋や胴体部を揉む。
「あむむー?」
(うわ? 大きくなったよ。しかもデカい)
 老人のモノとは思えない固さと大きさを持って、ソレは自己主張した。

「よし、ではご褒美をあげよう。上に乗って自分で入れてごらん」
「あ…え、でも…こんな大きいの…怖い」
 怖いというのは偽り無い正直な言葉だ。果たして、こんな巨大なモノが
入るのか?
「何を言ってるんだ。いつも入れてあげてるだろう。美穂の大好きな
モノだよ。さ、時間も無いんだ。おいで。制服は着たままでいいから」
 老人が手招きして誘う。僕は恐怖にも似た思いで、ショーツを下ろし
老人に跨った。
 クチュッ
「あ、あん」
 先端が今度は膣入り口とキスしている。あとは腰を沈めるだけ。

 にゅるんっ
 もっとも太い亀頭部が入り口の柔肉を割って進入を始めた。
「やん…太い」
 少し息が詰まりそうになった。それでも時間が無いと言われた手前、
腰を落とさないわけにはいかない。
「さ、もっとだ。おいで」
 老人が僕の細い、腰を掴んで引き寄せた。
 ぬるーり
「入っ…たぁ…ああーん」
(凄い圧迫感だ。お腹がいっぱいになる感じ。でも痛くは無い)

「気のせいかな。いつもよりキツく感じるな。しかも美穂と初めて
セックスする時のような初々しさもあって、今日は中々良いぞ」
 りゅっ、ぐりゅ
「あ、あ、はうん…大きすぎ…く、苦し…」
 それでも、この短い時間で馴染んだようで窮屈な感覚から僅かに快感が
芽を出した。
「いい感じでほぐれてきたな。そろそろ動いてくれるか?」
 時間を気にしているのか、それとも持続力に自信が無いのか老人が
煽ってくる。
「あ…はい。でも…まだ…あっ、やん!」
 業を煮やした老人が堪らず、腰を突き上げた。
「うほー、これはイイ。イイぞー」
「あ、それ、駄目。分かりました。私が動きますから、もう動かないで。
あ…きゃうん!」

 ぐちゅ、ぬちゅ、ずりり
 なんとか息苦しさから解放され、言われたように自ら腰を振り始める。
「おお、出来るじゃないか。これはイイな。興奮してきたぞ」
 老人とは思えない性欲と体力が僕の小さな身体を翻弄する。
「あーん、いやー…感じちゃう」
 すっかり馴染んだ老人のイチモツに少女が本来から持っていたであろう
煩悩に火がつく。
「うほほ、これはイイ。久しぶりに思いっきりイケそうだ」
 ずん、ずん、ずばん
「駄目、駄目、駄目ぇー。奥まで来てるぅ。一番奥まで届いてるぅ」
 一度、火がついた煩悩は留まる事を知らない。後は一気に頂点を
目指すのみ。
「ようし、イクぞ。たっぷりと出してやる。全部、受け取れよ」
「いや、中は駄目ぇ。お願い、外で」
 中出しされたらどうなるかなんて分からない。まさか妊娠するなんて事は
無いだろうと思うけれど、それでも中で出されるのは勘弁して
もらいたかった。

「うっ、もう駄目だ。出すぞ! 中だ。中に出すぞ。ワシの精虫を
美穂に、たっぷりと染みこませてやる。ほら! うっ」
 老人が最後の力を振り絞って腰を突き上げたものだから、否応にも
この上ない絶頂が訪れる。
「嘘っ!? 何、これ? 凄いの来ちゃうっ! やん、イク。
イクーーーっ!!!」
 人間の身体にこんな激しい感覚があるのかと驚いた。正直、死んで
しまうかと思われた。意識がぶっ飛び、視界が真っ白になり、身体が宙に
浮いた。
(これが女のセックスの感覚? 凄すぎ…こんなの男には絶対に無い。
ヤバいよ)
 脳天を突き上げるエクスタシーに暫く正気を取り戻せないでいた。

「どうしたのだ? まるで初めて絶頂したみたいじゃないか」
 気が付けば老人はスーツを着終わり、僕の髪を撫でながら見下ろしている。
「だって…凄いんだもの。こんなの初めて…」
 たどたどしい言葉で何とか答える。
「そうか? もう何度もワシとしたじゃないか。だがワシも今日は、
いつになく興奮してしまった。たまには、こういうシチュエーションも
いいもんだな。ぐはははは」
 老人は僕が演技でもしたと思っているようだ。
「意地悪です…」
 
 僕もなんとか起き上がり、捲れ上がったブラウスやスカートを直した。
「ほら、これで拭きなさい」
 老人が、いい匂いのするウェットティッシュを手渡してくれた。
「はい。ありがとう…」
「また会う日を楽しみにしているよ。くれぐれもバイトなんかするん
じゃないぞ。変な男に引っ掛かるかもしれないからな。ワシだけの
美穂でいておくれ。わかってるね?」
 そう言うと老人は僕のおでこに小さなキスをしてくれた。
「はい…」
 僕は頷いてみせた。

「よし、いい子だ。おい、いつもの場所に行ってくれ」
 またボタンを押すと、運転手に行き先を告げる。
「分かりました」スピーカーから運転手の声が聞こえた。
 その後、数分して僕は駅のロータリーで下ろされた。僕の住む町とは
違うけれど、帰れない場所ではない。
(もしかして、ココが前の『皮』の持ち主の町?)  
 だが、例えそうであっても僕にはどうする事もない。せっかく
手に入れた、この『皮』を返すつもりはないし礼を言う気もない。
(女の絶頂も覚えた。お金の心配もする必要が無くなった。何を躊躇する
必要がある? 僕はいま最高の気分だ)
 鞄の中の封筒の厚みを確認すると僕は、ウキウキ気分で駅の改札へと
向かった。

(続く)


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