『BAD MEDICINE(良薬は口に苦し)』 【その8】
 作:嵐山GO


計画の内容はこうだった。妹の変身が終わり、目覚めたところで薬が
効いて勃起してる筈だから適当な理由をつけて誘惑しセックスする。
この場合、妹の方が男で俺が女なのだから適当な口実で言いくるめ、
つまり弱みを握って言いなりにするというもの…さて、果たして、
そう簡単にいくものだろうか?

(考えることは皆、同じか…俺も、こいつらを誘惑しようなんて
考えてるしな)
 股間がますます熱を帯びてきた。女になって、まだ二日目だと
いうのに身体が、こんなにも男を欲しているのか?

「…どうだ? この計画」
 一通り話し終えたのだろう、俺の反応を伺う。
「分からないよ。上手くいくか分からない。でも、同じ人間が
2人いたらまずいのは分かっているから、今はどんな手段だろう
が縋(すが)りたい、とは思うけどね」
「何が心配なんだ? 変身はお前が実証してるんだから上手くいく
だろうさ。睡眠薬だって短時間だが自信はある。必ず眠りに落ちる」
「なら、淫乱になるっていうのは?」
「お前はどうなんだよ?」
「どういう意味?」
「お前は今、エッチな気分になっていないのかって聞いてるんだよ。
お前が、さっき飲んだジュースの中には催淫剤を混ぜてあるんだがな」
「う、嘘だろ…」
(道理でな。股間が疼くわけだ。またしても俺の身体が実証した訳か。
なら…) 

「それで、こんなにお股が疼くんだね。すごく濡れてきちゃった」
 ちょっと女の子風に口調を変えて言ってみた。同時に
ミニスカートから伸びた、足を組み替えたりしてみる。
「ゴ、ゴクン。さ、三郎…いや、あえて美遊ちゃんて呼ぶか。
約束、覚えてるよな。俺たち3人、順番まで決めたんだ。初体験の
相手してくれるだろ?」
 たどたどしく、何度も噛みながら俺を抱かせろと訴えている。
「そんな約束…してないよ…」
 反論しながらも、立膝にして下着をチラつかせる。同時に受け
取った催淫剤も無くさないようにバッグに仕舞い込む。

「もう我慢できねえ。いいよな? お前が悪いんだぞ!」
 まず部屋の主が俺に飛び掛ってきた。前もって決めておいたの
だろう、他の2人が俺を動かないように押さえつけにかかった。  
「やーん、痛いっ! やめてぇ」
 大きな声ではないが、懸命に拒絶する。もちろん、これも考え
あっての事だ。
「何だよ、急に女みたいな喋り方して。もっとも、その方が萌える
けどさ。
なあ?」
「ああ、その声…堪らないよ」
「早く犯っちまえよ。俺も我慢できないんだって」
 3人が血走った表情で被さってくる。
「お、重いの。息が出来ない。お願いだから、酷いことしないで」
 顔を激しく左右に振って拒絶する。両手と両足は完全に押さえ
つけられて、動かすことは出来ない。

「だったら大人しくしろよ。な? 俺たち、3人とも優しくする
からさ。それにみんな童貞だから早いと思うぜ」
 言いながらベルトを外し、ズボンを下ろし始めた。
「いやーん、初めての体験なのにぃ。こんなの嫌ぁ! お願い、
許してぇ」
 とにかく今は懸命に拒絶を繰り返す。
「可愛いパンツ穿いてきたじゃん。ブラも見せてくれよ。
おおっ! お揃いだぜ。興奮するなぁ。くっそーぉ、可愛いすぎだ。
もうパンツ脱がすからな」
「やめて! 脱がしちゃ駄目ぇ。やーーん」
 3人に押さえつけられているので、何一つ跳ね返すことは
出来ない。
 無残にもキャミソールは首辺りまで捲られ、パンツもあっさりと
脱がされた。


(続く)


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