『BAD MEDICINE(良薬は口に苦し)』 【その4】
 作:嵐山GO


 その後、俺は帰ってきた親父を含め3人で食卓を囲んだ。
 男の俺の姿が無くても、特に大きな話題に上がることも無く、いつものように
時間だけは経過した。
「美遊。お父さん、お風呂出たみたいだから、あんた先に入ったら?」
 食後、リビングでテレビを見ていると声を掛けられる。
「ママは?」
「私は、もう少し片付けがあるから後でいいわ」
「うん、分かった」
(風呂か…着替えとパジャマだな)
 本日、3度目の美遊の部屋に向かう。
 カチャリ
「だいたいドコに何があるか覚えてきたな。パンツはここで、パジャマはと…ここか」
 動物柄の夏物のパジャマを見つけて手に持つ。
「生地が薄いからノーブラだと透けるかな? もう歩き回らなきゃ別にいいか」
 今回もブラジャーは断念し、洗面所へ入った。

 ファサッ
 衣類を荒々しく脱ぎ捨てると、正面のガラスに初めて見る妹の裸体が写った。
「うわっ! すっげーぇ」
 驚いた顔で、ドコを隠すでもなく鏡を見入る。
「へぇー、中3でも、もうこんなに発育してんだ」
 毎日、毎日「変態」とか「キモい」とか言われてるので服の上からでも、
見ることも無かった俺だが今、妹の生まれたままの姿が目前に広がる。
 つんと上を向いた張りのある形のいい乳房、若草のように少ない陰毛を
生やした股間、加えてビーナス像のように括(くび)れたウエスト。
 何もかもが新鮮で美しく、しかも感動的な光景だ。

「これが…今の俺の…いや、女の子の身体というわけ…か」
 少しポーズを変えてみる。身体をひねって違う角度から写す。
「チンポがあったら間違いなく勃起してるな。いや、もしかしたら射精
してるかも」
 厭らしい笑みを浮かべて、じっと鏡の中の自分を見つける。
「シャワー…浴びるかな。もっと見ていたいけど」
 ガラララー
 ガラス戸を開けて、シャワーのノズルを捻る。
「あー、冷たくて気持ちいい」
 髪を洗い終わると、濡れた長い髪が身体に張り付く。
「なんとも不思議な光景だ。男の、いや俺の身体とは全然違う…身体中が
見事な曲線を描き、また湾曲している。当然だけど、俺のブヨブヨした肉の
塊とは違いすぎる」
 お約束のように身体中を触りまくり、両胸を持ち上げたり揉んだりしてみる。
「この身体、いいかもしれないな。うーむ、本来ならここでゲームやエロアニメ
のようにオナニーしたいところだが、母親が呼びに来るかもしれないしな。
それに部屋に戻れば出来るんだ。後で、ゆっくりと弄らせて貰うか」
 俺は煩悩を振り切るように、身体を洗うことに専念し、洗い終わると急ぎ
衣類を身に付け部屋に向かった。


「もう美遊の部屋に入るのも罪悪感を感じなくなってしまった。まるで以前から、
自分の部屋だったみたいだ」
 乾かし終えた髪をブラッシングし、部屋の鏡を覗き込むと上気した妹の顔が
映る。
「ふふふ、なんて顔してんだ。そんな美遊の厭らしい顔は初めて見るよ。
今から目一杯、苛めてやる。俺の事を今まで汚物扱いした報いだ」
 パジャマのズボンのゴムを引っ張り、もう一方の手を中に忍ばせる。
「ふん、可愛いパンティ穿いちゃってさ。そのくせ、もう濡れてるなんて事は、
ないんだろうね」
 中指を下着の上から溝に沿って、ゆっくりと擦る。
「さすがに濡れてはいないか。でも、この辺りが気持ちイイんだろう?」
 スリスリ…
「ふああ、確かにココはイイかもしんない。亀頭を撫でられる感覚に近いな」

 中指を少し折り曲げ、クリトリスと膣腔を交互に突付く。
「あ、ああ、あー…イイ。これは堪らないや。す、少し濡れてきたいみたいだし、
いよいよ中に指を入れてみるか…」
 小さな布を潜って、女の子の最も大切な場所へ進んだ。
「美遊の大切なモノを俺が破ってやる。といっても、今は俺の身体なんだから
別に構わないよな。でも、これはささやかな復讐でもあるんだぜ」
 もう一度、指を折ると第一間接まで埋没させてみた。
「痛(つぅ)! 当然だが処女か…問題はここから先だ。遅かれ早かれ
破くんだからいいよな」
 ズリリ…ブツッ
「くはっ…今ので破れたよな。抜いてみるか」
 ゆっくりと指を引き抜く。わずかな愛液らしきものに血が混じっている。
「ふっ、これで俺も立派な女か。美遊、お前の処女はお兄ちゃんが貰ったぞ」
 何とも矛盾だらけの独り言だが、それでも俺は満足だった。
「これから男、いやチ○ポ無しではいられない身体にしてやる。これは躾なんだ」


(続く)


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