転身  (その41)
作:ecvt


「あぁぁあぁぁん・・・はぁっ、この紀香で何回イッたかな・・・」
辺りを見回すと、紀香の高級マンションはまるで泥棒が入ったかのように荒れていた。
クローゼットの扉や引き出しがほぼ全て開けられ、下着や服、様々な衣装が床に散乱していた。
部屋の主である紀香は、大切に保管してあったブロードウェイミュージカル「ザ・キャバレー」のボンテージ衣装を身につけてベッドの上で横に置いた姿見を見ながら大股を開いてのオナニーを終えたところだ。
「大切に保管してた衣装がぐちゃぐちゃに濡れちゃったな、ま、いっか!それにしても、きったねー部屋!ま、今は俺が藤本紀香で、ここはその紀香の部屋なんだから、俺が何しようと自由だよな!」
本来、紀香は執拗なまでの整理整頓好きであり、下着のしまい方からタオルの並べる順番まで決めてある彼女の部屋とは到底思えない荒れ様だった。
「あーっ、ベトベトする。沸かしておいたフロにでも入るか!」
そう言った紀香は乱暴に衣装を脱いで床に投げると、ボリボリとお尻を掻きながら風呂場に向かったのだった。

「すっげー!ジェットバスだ!あぁ・・・」
湯船に入った紀香は、ジェットバスのスイッチを入れると、四つん這いになって股間にジェットを当ててよがり始めた。
「あぁ・・・気持ちいい・・・そうだ、コイツの記憶だと確か・・・」
何かを思い出したように立ち上がった紀香は、体ががびしょびしょに濡れたまま拭きもせずにバスルームから出ると、しばらくしてからスクール水着を着てバスルームに戻って来て鏡の前でポーズをとった。
「じゃーん!この歳の大人の女にスクール水着ってギャップがたまらーん!水着に乳首がぷっくり浮き出てて色っぺぇ!」
しばらく鏡に映る自分の姿に見惚れていた紀香は、シャワーをマッサージモードにして股間に当ててオナニーを始めた。
「また・・・またこんな姿見てたら興奮して・・・女って際限ねーのかねぇ?エロい体しやがって・・・あーっ、ま、また・・・イク・・・」
再び紀香は絶頂に達したのだった。

体を乾かしてバスルームを出た紀香は、ノーブラ、ノーパンで学生時代のブルマと体操着を着込んだ。
「うーん、たまらん!今日はこれをパジャマ代わりに着て寝るとしますか!」
自分のお尻を撫で回したり胸元を覗き込んでニヤニヤした紀香は、ベッドに入った。
「あぁ、今日も疲れたなぁ、そういや、あの視界が二重になった時、あと一歩で元の身体に戻れそうだったのにな・・・俺は鏡とかで目が合っちゃうと身体が移動するわけで・・・そうだ、そうだよ!」
立ち上がった紀香は、体操着のまま財布を持ってスニーカーを履くと、部屋を飛び出して行った。


(続く)




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