転身  (その40)
作:ecvt



「じゃ、私は仕事に戻りますね!今日の先生、初めて病院でエッチしてくれて・・・いつもより荒々しくって・・・すっごくよかったですっ!チュッ!」
雪江ちゃんとの当直室での激しいレズエッチの後、彼女を見送った俺は、そのまま小雪先生としてナースステーションに行って自分のカルテを堂々と持ち出すと、当直室のデスクにて確認を行った。

「ふむふむ、血圧、脈拍、脳波等々・・・体に関しては異常なし、意識が起きないだけか・・・って、自然にカルテが読めるな・・・さすが小雪先生の脳だな・・・さぁて、これまでの現象の意味を、この私の頭のイイ脳で考えてみようかしら・・・!」
デスクに腰掛けた俺は、壁に掛けてある鏡に映る自分の姿を眺めた。
「俺がこのセクシーな女医さんなのかぁ・・・脚を何度も組み換えたりなんかして・・・ムフフ・・・スカートからチラチラ見えるパンティっていのもチラリズムってカンジで色っぽいなぁ・・・あっ・・・はぁん・・・ぼうや・・・いらっしゃぁい!なんちゃって・・・うっ・・・!」
小雪さんである自分の姿に興奮した俺は、オナニーをしながら考えを巡らせた。
(あっはぁ・・・イイねぇ・・・あっ・・・そ、そうだ、イクぎりぎりで視界が二重になるってことは、俺本体の目も開いているってことだな・・・そうだ!その時に鏡で目を合わせれば元の体に戻れるんかもしれないぞ!)
「よし、この身体が濡れてるうちに早速実践だ!」
早速俺は、俺本体の病室に行った。

「さあ、小雪先生の特別回診の時間ですよぉ!」
そう言って病室に入った俺は、病室に置きっぱなしになっていた自分の荷物を病室のロッカー奥に隠すと、鏡をベッド横の窓側にセットした。
「さあ、治療を始めますわよ!」
俺は俺本体のズボンとパンツを下ろすと、小雪先生の細く綺麗な手を使って素早く勃起させたのだった。
「すみませんねぇ先生、レズだっていうのに俺のチ○ポ挿れるコトになってしまって・・・」
俺はスカートを履いたままストッキングとパンティをズリ下ろした。
「いいえ、全然気になさらいでいいのよ!患者様を元に戻す為ですもの、医者として当然ですわ!これは治療なんですから!」
「・・・なら遠慮なく!よっこらしょっと・・・」
そう一人芝居しながら仰向けに寝る俺本体に跨がった俺は俺本体の顔を鏡側に向けると、いきり勃つ俺のチ○ポを小雪先生のアソコに挿入したのだった。
「あっ・・・ふっ・・・あぁん・・・!やっぱりレズよりチ○ポが最高よね!男のチ○ポって最高っ!あぁん!」
鏡に映る小雪先生は、俺のチ○ポを挿入して嬉しそうに腰を動かしている。
「レズの小雪先生にありえないコト言わせちゃったりして・・・おぉ!興奮してきた・・・!あふっ・・・この身体もなかなか・・・あっ・・・うっ・・・感度が・・・いいっ・・・」
俺は一心不乱に小雪先生の腰を動かした。
(おっ・・・やっと視界が二重になってきたぞ・・・ようし・・・!)
俺はうっすらと目を開く俺本体と鏡越しに目を合わせようと視線を動かしたその時、俺本体と目を合わせるより一瞬前に、窓の外の道路にあるカーブミラーに映った女性と目が合ってしまった。
(しまった・・・!壁を背に鏡を置けば・・・!)


気が付くと、俺は病院の外に立っていた。
目の前のカーブミラーを見ると、そこにはピッチリとしたスキニージーンズ、それに胸の谷間が強調されるようなピチピチのタンクトップを着た紀香さんが映っていた。
「クソッ!コイツ、まだこんなところにいたのかよっ!」
俺は思わず声をあげた。
カーブミラーに映る紀香さんの顔は怒りに満ちている。
彼女の記憶によると、あの衣装で目覚めた[私]は、混乱しながらも自分の荷物にあったこの服に着替え、やっと病院から出たところで運悪く、再び俺に身体を乗っ取られてしまったという事のようだ。
「まったくこの人も・・・そうだ、病室はどうなってるんだ・・・?」
とりあえず俺は紀香さんの胸を揉みながらカーブミラー越しに俺本体の病室を見ると、ちょうど俺の体にはシーツがかかっており下半身は見えない状態となっていた。
程なくベッドから転げ落ちた状態で目を覚ました小雪さんは、キョロキョロと辺りを見回してから首をかしげると、慌ててパンティとストッキングを上に上げて胸元を整え、駆け足で病室を出ていってしまった。

(まぁなんとか俺の体は無事のようだけど、小雪先生とは目を合わせられなかったな・・・くっそー!)
「紀香さん、どうしたんですか?ボーッとカーブミラーなんか眺めて・・・さ、マンションにお送りしますよ!」
ビクッとして胸から手を離して振り向くと、紀香さんのマネージャーが息を切らして俺の方に駆け寄ってきた。
(なんでここにいるんだよ!って、そうか、[私]がさっき呼んだんだっけ・・・さっさと病院に戻らないといけないのにな・・・)
「あ、あのっ・・・私、やっぱり病院に・・・」
俺はそう言ったのだが、
「何言ってるんですか!ついさっき紀香さんがに今すぐ迎えに来いって私に電話してきたんじゃあないですか!今日はもうお休みになってください!明日はあの海外アーティスト、シェリル・フォードとの対談なんですよ!」
と、マネージャーに強引に車に乗せられてしまった。
(クソッ、何とか車を降りて・・・でも、待てよ・・・あの来日中のシェリル・フォードと対談・・・確かに[私]の記憶によるとそうみたいだな・・・紀香さんは彼女の大大大ファンみたいで、この身体なら彼女の知識が色々思い出せるぞ!俺は大ファンって程じゃないけど、ルックスは結構好みなんだよな!ちょっと会ってみたいし、芸能人の家っていうのにも興味あるし、今夜は紀香さんの部屋にお泊りするとしますか!)
俺はマネージャーに送られて、紀香さんのマンションに上がりこんだのだった。


(続く)


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