転身 (その28) 作:ecvt 「・・・そういうことだったのぉ!そういうことならママにまかせなさい!ちょっと待っててね」 俺は裸のまま、庭に投げ込んだままになっていた荷物を取って洗面所に戻ると、双頭バイブをぶっ挿して鏡の前に立った。 「いい絵面ね・・・上は知的で清楚なお母様。下は淫らに・・・えへへ・・・」 俺はワザと清楚で真面目な表情をつくってまじまじと鏡を眺めた。 「こんな格好恥ずかしいわ・・・でも、かわいい娘のために頑張らないと!娘の為に身体を張る・・・これは親としての義務なのよね!私、頑張るわ!」 そう言って鏡の中の美佐子は拳をグッと握り締めた。 鏡で上だけを見て、台詞だけを聞くと、とても献身的でいい母親そのものだ。 「うーん、この下半身とのギャップがたまらんね!おっと」 思わずだらしなく表情が崩れたところを、また清楚で献身的な表情をつくりなおすと、その表情を固定したまま、まじまじと眺めた。 「奈美ちゃん、今、ママが教えてあげますからね」 俺はそのギャップある格好と表情、そして口調にメロメロだ。 「あぁ・・・これが俺だなんて・・・最高・・・」 俺は自分のものである美佐子の頬を撫でながら鏡に釘付けになっていた。 「ママぁ、何してるの?」 「え、な、何でもないのよ、今入るわね!」 俺は美佐子として再び風呂場に入ったのだった。 (続く) |