転身  (その8)
作:ecvt



「ふぅ、どうやら両親が来た形跡はないな・・・さて、やっと人目を気にせずに優子さんの胸が拝めるぜ・・・とれどれ・・・」
部屋に入った俺はそう言いながら優子さんの薄手のタートルネックセーターを捲り上げた。
「おぉ!やっぱりでけぇなぁ!ピンクベージュのブラかぁ・・・大人の女で真面目な主婦って感じで、やっぱり俺の思い通りのブラを着けててくれたんだな!」
「そうよ、気に入ってもらえたかしら?私のブラ・・・うっふーん、触ってもいいのよ・・・」
「じゃあ、お言葉に甘えて・・・もみもみ・・・あぁぁん!つくづく私の胸って、いい感触よね!はぁ、はぁ・・・って、こんなことしてる場合じゃなかった。ダメじゃないか優子さん、俺の部屋に入るなりそんことしてちゃ!エロい女だな!早く俺のDVDとエロ本隠さないと!」
「はぁい!優子、あなたのために頑張りまぁす!って俺がその優子さんなんだけどね!えへへ・・・」
そんなことを一人で言いながら、俺は床に散乱したエロDVDやエロ本をガニ股にしゃがんでかき集めた。
ふと鏡を見ると、鏡にはいつもの自分の姿ではなく、誰が見てもお隣の奥さんである佐藤優子が、セーターをまくり上げ、パンティ丸見えでガニ股にしゃがみこんだ格好で必死になって俺のエロDVDやエロ本を抱え込む姿が映っていた。
「ふふっ、なんかありえない絵面だな・・・なんか面白いぜ・・・でもまさか、こんな姿で俺の部屋に来ることになるとはな・・・」
俺はおもむろにDVDと本を床に投げ出して立ち上がり、その鏡の前に立つと、両腕で胸を挟み込んで前かがみになるポーズをとってみた。
「うっふーん!」
鏡には、セーターをまくり上げ、ブラに包まれた胸を露にしたまま、だらしない表情で嬉しそうに胸を強調したポーズをとる優子の姿が映っていた。
「はぁ・・・こ、これが俺かよぉー、まるっきりお隣の奥さんじゃねぇか・・・!こんな俺より全然年上のお隣の奥さんが、俺に支配されちまってるなんて、俺の思うがままだなんて・・・えへへへへへ」
鏡には、でれーっとした、なんともだらしない表情の優子さんの姿が映っていた。
「はっ、またぁ、ダメじゃないか優子さん!こんな鏡の前でサボって俺を誘惑して!ホラ、かたづけかたづけ!」
「ははぁっ!了解いたしました、ご主人様!」
鏡の中の優子はブラを露にしたまま気を付け!の姿勢をとって敬礼すると、またしゃがみこみ、DVDと本を集めだしたのだった。
「おっ、こんなのも持ってかねぇ・・・おぉぉ!大胆なポーズ!こんなポーズ、俺の彼女だってやってくれないし、実際に見てみてぇよな・・・って、そうだ、俺、今、優子さんなんだっけ!いいよね?優子さん?」
「うふっ、もちろんいいわよ」
俺は乱暴に優子の服を脱ぎ剥し全裸になると、鏡に向かってエロ本と同じポーズをとってみた。
「どうかしら?」
「おぉぉ!これ、これだよぉ!今度はこれも・・・!」
俺は鏡の前で座り込み、優子の身体でありとあらゆるエロ本のポーズをとって、それを堪能したのだった。
「おっ、こんなところに俺のパンツも放ったままだったな・・・そうだ!」
「こ、これがあなたのパンツなのね・・・隣に住んでるあなたのこと、いつも素敵だなって思ってたわ・・・洗濯物を干したときにベランダ越しに見えるあなたのパンツ・・・何度盗もうと思ったことか・・・それがいまここに・・・」
鏡に映る優子は嬉しそうな表情で俺のパンツを鼻に押し当てた。
「クンクン・・・いい香り・・・ちょっと履いてみましょう!」
優子は俺のパンツを嗅ぐという痴態を見せた後に立ち上がるとそれを履いて見せた。
「なんだかいやらしい感じだな・・・俺が俺のパンツ履いただけなのに・・・じゃなかった、うっふぅーん!嬉しい!憧れのあなたのおパンツ履いちゃったわぁ!なんだかあなたと一体化した感じ!では、お尻の割れ目に食い込ませてみましょう!あぁん!パンツでアソコが刺激されて・・・気持ちいいっ・・・!はっ、そうだわ!もう一つは・・・」
お尻にパンツを食い込ませたままもう一つパンツを拾い上げた優子は、ニヤッと笑うと、それを頭に被ったのだった。
「うぅーん!変態!」
優子は嬉しそうに鏡の前に立つと、ポーズをとった。
「もう最高だよ、優子さん・・・」
「そうかしら?喜んでもらえて私も嬉しいわ!」
「おっ、これは・・・人妻もののDVDじゃん・・・久しぶりに見てみるか」

[[だ、だめよ、いけないわこんなこと・・・あぁん・・・裕人に・・・息子の裕人に聞こえちゃう・・・]]

「あぁん!私も、高志・・・高志がいるのに一人でこんなこと・・・」
人妻ものDVDに興奮した俺は、鏡に映る優子とDVDを交互に見比べながら、その主人公の人妻になりきって優子の身体でオナニーを始めたのだった。
「あぁぁん!なんていやらしい格好・・・優子さんの身体、き、気持ち、いい・・・!」
「わ、私ったら・・・しょ、小学生になる息子がいるのに・・・こんな格好してなんていやらしい女・・・高志ちゃん、ママはこぉんなにいやらしいのよぉ・・・こ、子供を外に放っぽり出して一人でこんなこと・・・ホント、最低の母親よねぇ・・・ひ、ひぃ・・・でもこの手は止まらないわ、高志ちゃん!ご、ごめんねぇ・・・私、最低なのよ・・・あっあぁぁん!」
もうそこには数時間前までの子供想いの清楚な主婦の姿はなかった。そこには、俺の意思に操られるままに、男物のパンツ脚に通し、被り、エロDVDを見ながら鏡の前で自分の姿を映してオナニーをする堕落した女の姿だけがそこにあったのだった。
「私は変態、私は変態、最低主婦、最低主婦・・・あぁぁあぁっ、イク、イクゥ・・・・!!・・・・・」

「はぁっ、はぁっ・・・さ、最高だよ、この優子さんの身体・・・感度もばっちり・・・さてっ、と」
優子の身体でのオナニーを堪能した俺は、満足気な表情で立ち上がると、ふと、カーテン越しに窓の外を眺めた。
「げっ、俺の親じゃん!もう来たのかよ!」
慌てて俺はDVDと本を押入れの一番奥に押し込めると、急いでいたため男物のパンツを履いたままスカートを履き、そのポケットに優子さんの下着を入れ、ノーブラのままその上に薄手のタートルネックのセーターを着て、優子さんのバッグを持つと、慌てて部屋を出て鍵を閉めたのだった。
「あの・・・」
その瞬間、後ろから聞きなれた俺の母親の声が聞こえた。
「へっ・・・」
振り向くと、俺の両親が立っていた。
(ゲッ!なんだよ、いきなり・・・)
「あ、あの、お隣の方ですか?」
「あ、はぁ、まぁ・・・」
(そっか、俺、今、優子さんだったんだっけ・・・)
「隣に住んでおります佐藤優子と申します」
(おぉ!俺、優子さんとして親に自己紹介しちゃったよ・・・バレないもんだな・・・って、この姿なら当たり前か・・・)
「そうでしたの、いつも息子がお世話になっております。うるさくしてご迷惑かけていないかしら?」
「そんなことないですわ!素敵でかっこよくて、いつも羨望のまなざしで見てしまってますわ!」
「は、はぁ・・・そ、そうですか・・・」
(あれ?ちょっと言い過ぎたか・・・)
ちょっといぶかしげな表情で俺を見ていた母親が、今度はノーブラセーターから透けて見える乳首と、ポケットからはみ出たブラの端に視線を移す。
「やばっ、こほん、じゃ、じゃあ私は用事がありますのでこれで失礼しますわ!オホホホホホホホホ・・・」
慌てて俺は優子さんのバッグから鍵を取り出すと、優子さんの部屋へと入っていった。
「ふぅ、あっぶなかったぁ・・・でも、優子さん、ちょっと変な人に思われちゃったかな?別にいいよね?」
俺は玄関に掛けてある鏡に向かってそうつぶやいた。
「全―然気にしてないわよ!乳首が透けて見えるぐらいなんですか!ホレッ!」
そう言って俺はセーターを捲り上げた。
「うーん、オッパイ丸見え!やっぱりいいなぁ、優子さんの胸は・・・」
鏡の中では満足気な表情で自分の胸を揉む優子さんの姿が映っていた。
「さぁて、優子さんのお部屋にお邪魔するとしますか!・・・いいんだよな・・・うん、今は俺が優子さんなんだから、入ったって・・・」
俺は胸をもみながら、鏡の中の優子さんに向かってそう聞いてみた。
「そうよ、ここは私、佐藤優子の部屋なんだから、好きなように使っていいのよ!」
そう言って鏡に向かってウインクをした。
「うん!そうだよね!ここは私の部屋なんだよね!では失礼しまぁす・・・」
俺は本当は入ってはいけない部屋に自分の部屋として堂々と進入できるという、本来ありえないシチュエーションに興奮を覚えながら、パンプスを脱ぐと、そっと、優子さんの部屋へと上がり込んだ。


(続く)

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