REPLICA(レプリカ)改 作・JuJu chapter-040 ”女の体、男の心(T)” 製品試験室のドアが開く。 「ここだ。早くしろ」 氷村が部屋に入ってきた。あとから、うつむいたマコトが部屋に入って来る。 「見ろ。懐かしいだろう?」 氷村の言葉に、マコトは顔を上げ部屋を見渡した。 白いシーツのかかったシンプルなベッドが三台。奥には、計器の様な物が何個も付いている巨大な機械が置いてある。この部屋はそれだけで、他には何もない。氷村は「懐かしいだろう」と言ったが、マコトには意味が分からなかった。 「憶えていないのか? まあいい。着ている物を脱いで、ベッドに横たわるんだ」 氷村に捕まった以上、マコトは解剖される事は覚悟を決めていた。だが、その前に裸にならなければならないらしい。 マコトは自分の体を見た。 大きな胸が目に入った。その胸を黒いワンピースのドレスと白いエプロンがおおっている。下は、ワンピースのスカートが広がっていた。 女の服を着ている。それも鈴香と同じメイドの服だ。 服だけじゃない、この服の中は女の体なのだ。忘れていたわけではないが、こうして改めて見ると、自分が女の体にされたことを痛感させられる。 「早く脱ぐんだ!」 氷村は言った。 マコトはエプロンを落とした。ワンピースの胸元のボタンを外す。胸元のボタンを外すとき、胸に指があたり柔らかい感触が伝わった。 マコトは氷村を睨んだ。氷村の前で裸にならなければならない悔しさ。それも、女の体で裸になるのだ。 「全部だ。下着を含め、全部脱ぐんだ」 マコトは氷村の言うとおり、ワンピースを脱ぐと、床に捨てた。ブラウスとペチコートも脱いだ。 静かな部屋に、衣擦れの音が響く。 マコトは下着姿になった。 黒いガーターからのびたベルト。その先にあるストッキングの留め金をはずす。 黒いストラップシューズを脱ぐ。 ストッキングに手を伸ばす。ストッキングの中に親指を入れた。脚線にあわせるように、指を降ろしてストッキングを脱いでいく。指先に、太股のきめの細かい肌の感触が伝わる。 残ったのはブラジャーとパンツだけになった。 ブラジャーもパンツも、白色でそろえてある。ほとんどの部分がレースでできており、重要な部分だけが厚く隠してある。 マコトは背中に手を伸ばすと、ブラジャーのホックをはずした。ブラジャーに支えられていた胸の重みが一気にかかるのを感じた。 パンツに手をかける。マコトは顔を上げて氷村を見た。氷村は無表情でマコトを見ていた。この体を作ったのは氷村だ。いまさらマコトの裸など何も感じないのかも知れない。 マコトはパンツを脱いで裸になった。 ベッドの上に仰向けに寝た。 「これでいいのか」 氷村は、ベッドの前に歩いてきた。 「さて、聞いておきたい事がある。 どうやって、久保田君は君の精神を定着させたんだ。 君もプロテクトをはずされた当事者だ。 プロテクトが外れたときの感じとか、久保田君の話していたこととか。なんでもいい、知っていることをすべて話したまえ。 大した期待はしていないが、まあ、手がかり程度にはなるかも知れないからな」 「久保田が吐かないから、今度は俺から聞き出そうって訳か? そんなもの、俺が言うと思ったか?」 「その口振りだと、知ってそうだな」 氷村は、部屋の奥にある計器のたくさんついた巨大な機械に向かった。あの機械は何の装置だろうか? 氷村の口振りからすると、俺も拷問にかけて吐かせる気らしい。だとしたら、あの機械は拷問のための物か? 氷村は部屋の奥にある機械から、何かを引っぱり出した。 それは長細い棒状の物で、棒状の物の後ろは、電気のコードがのびている。電気のコードだとすると、久保田にしたように、俺も電流で拷問するつもりだろうか。 「知っていたらなんだって言うんだ? 久保田のように拷問にかけるつもりか? 久保田だって堪えたんだ。俺だって話すものか」 「十分有力な話ならば、君の解剖は中止する。私も一刻もはやく真のネオ・レプリカを完成させたい。 事と次第では君を解放してやってもよい。もちろん、久保田くんたちも解放しよう。 私としても、君たちと遊んでいる様な、無駄な時間は省きたい。 どうだね? 話す気になったかね? お互いに有益だとおもうのだがね?」 「そんな、甘い話に乗る物か」 「嫌でも吐いてもらおう」 氷村は、機械からのびた例のホース状の物を持ち上げた。 「四つん這いになるんだ」 氷村は言った。 「俺を解剖するんだろう? なぜこんなかっこうをさせるんだ?」 そういいながらもマコトは、氷村の言うとおりに犬のように四つん這いになった。茜たちが人質に取られてる限り、氷村の命令には逆らえない。 氷村は、機械から伸びたホース状の物を近づけた。 マコトがよく見ると、ホース状の物は男根のような形をしていた。同時に、それを見た体が勝手に火照ってくるのを感じた。 「ほう? 君は憶えていなくても、体の方は憶えていたようだな」 氷村はマコトの下半身にホースを近づけた。 「尻を上げるんだ」 マコトは言われるままに、四つん這いのままお尻を持ち上げた。ちょうど氷村に自分のお尻を見せるかっこうとなる。 氷村はマコトのお尻を持った。突然のことにマコトは驚く。 さらに氷村はマコトのアソコを指で広げた。 マコトが振り返ると、氷村は自分のアソコの中を真剣な表情でのぞき込んでいた。屈辱なはずなのに、マコトは自分のアソコが湿ってくるのを感じた。体はますます熱くなってくる。 (こんな奴に見られているのに。こんな恥ずかしいことをされているのに) 「ふむ。精神はマコト君に戻ったようだが、体の方はネオ・レプリカのままのようだな。 ネオ・レプリカを含め、レプリカたちには男性の性的な欲求に十分に満足させるための機能をつけてある。具体的には、いつ、いかなる時にも、男から求められれば、受け入れる準備がととのように作ってある」 「ネオ・レプリカだの、人の手で新しい人間をつくるだの、かっこいい事ばかり言っているが、ようするに動くダッチワイフを作っただけじゃないか。 ……くっ!」 氷村の指が、マコトのアソコに入ってきた。しかも一度に二本。 マコトが何をする気だと言う前に、指はアソコの中で動き出した。 「ひゃう!」 マコトは思わず声を出した。その声が女のあえぎ声そのもので、マコトは恥ずかしくなった。 「はぁ……ああん!」 マコトは口を閉じようとしたが、口が勝手にあえぎ声を出した。 氷村はマコトの事など気にせずに、アソコをまさぐり続ける。 「む……ん……」 マコトは、なんとかあえぎ声を押さえつけた。いまも喉のあたりまであえぎ声が出かかっているが、ぐっと我慢する。 これ以上こんな声を出すのは男として堪えられない。 それに、あの氷村にあえぎ声聞かれたくはなかった。氷村の手で感じているなんて。体はともかく、心までは氷村に犯されていないつもりだった。 だが、氷村の指が動く度に、体からの快感の刺激は、確実にマコトに頭の中が白くしていった。だんだん何も考えられなくなっていく。 それでも、ぼんやりとした頭の中、微かに残る意識を集めて、あえぎ声だけは出さないようにつとめた。 だがそれも、そろそろ限界が近づいていることをマコトは感じていた。今にも、快感が体の中で爆発しそうだ。 「私の目的はあくまで、ネオ・レプリカの誕生だ。 お前の言う性的な部分は、資金集めのために仕方なくしたにすぎない」 そういうと、氷村は乱暴にマコトの膣の中をかき回した。氷村の指先から、彼が怒っているのが感じられた。無表情な外見からは分からない氷村の感情を、マコトのアソコは指の動きで読みとってマコトに知らせた。 乱暴なはずの指。だが、マコトの体は乱暴にされればされるほど悦び、もっとかき回してほしいとうごめいた。その悦びの感覚は、アソコから全身に広がり、またマコトの脳に集結していく。 マコトは思った。 (もうだめだ……) マコトの喉元ではあえぎ声が、今にも口から漏れようと迫っていた。これ以上我慢できない。 男としての誇りも、あえぎ声と一緒に消えてしまうのは時間の問題だった。 つづきを読む |