GGG―鏡一真編― 作:村崎色 ―鏡一真編T― 「まったく、有森のやつ。貴重な睡眠時間に呼び出して何の用だよ?」 俺と有森一真は親友同士。だけど高校で初めてクラスが別になった。そのせいか、会う機会も減ったし、あまり会話もしなくなった。まあ、それでも休みの日にはちょくちょく遊びに行く。 そんな俺に有森が学校内で呼びだすのは久しぶりだった。 ようやく授業が終わり有森が教室から出てきた。 「わりいな、遅くなっちまって」 「で?どうしたんだよ?」 「いや、これからサボって楽しいことしないかってな」 ……それだけのことで呼び出されたのか?確かにサボっても良いが、なんか重大発表があるようなことを想像していた分だけ少し寂しい。 「はぁ?どっか外出るってことか?それもいいけど、男二人で外に出るってのはしのびないな」 「まあな」 計画性も無し。行き当たりばったりが俺達のやり方だが、授業サボってまで行く気は湧かなかった。 と、俺達の横を通り過ぎて、同じクラスの相沢結海が女子トイレに入った。何故かそれを見た有森も、 「わりい。ちょっとトイレ」 と言ってトイレに駆け込んでいくが、俺は思わず声をあげてしまった。 「おい!そっちは女子だろ!!?…………行っちまった。あいつ停学処分決定だな」 ・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・・・ 有森が消えてから思った以上に長い。女子トイレ前で待っている俺だが、ようやく扉が開いた。 「わっ!浜くん」 俺にびっくりする相沢。相沢より長い有森、絶対大だと確信を持つ。 「あれ?相沢?……中に誰かいなかった?」 「ううん。誰も見てないよ」 (うまいタイミングで隠れたもんだ) 二言三言、言葉を交わして教室に帰っていく相沢。その背中を追っている間にもう一度女子トイレの扉が押された。 「……えっ?」 俺はびっくりした。今話をした相手、相沢結海が再びトイレから現れたのだから。 「あれ?相沢?今出ていかなかったか?」 「行ったんじゃない?本物はね」 相沢が意味深なことを言う。 「本物って……?」 相沢には偽物がいるのか?それとも、俺の目の前にいるのは説明できない幽霊か、残留思念みたいなものなのか。oh、なんという中二病。 相沢がトイレから出てきて教室に戻って、相沢が再びトイレから出てきて俺と話をしている。 有森のことなんてすっかり忘れるくらい混乱する俺に相沢が笑っていた。 「あれ、浜?よく状況が分かってないようだな」 相沢が慣れ親しんだように俺を呼び捨てで言う。 「俺だよ俺。有森だよ」 相沢の姿をしたやつが、自分の正体を明かした。 ―鏡一真編U― トイレから出てきた相沢結海が再びトイレから出てきた。 しかも彼女は自分のことを、女子トイレに消えた親友、有森一真だと言う。唖然としている俺の目の前で彼女は一回転する。ふわりと浮かぶスカートは間違いなくうちの学校の制服と同じ生地だった。 「どうだ?この姿なら一緒にサボりたくなるだろ?」 可愛く首をかしげて顔を覗き込むように俺を見る。有森が俺の顔を覗くなんてことはしない。もし彼がこんなポーズをしているとしたら、相当女性の動きを見ているとしか思えない。あの、不器用な有森がだ。 「えっと……相沢、だよな?」 「ぷっ。あははははは……」 お腹を抱えながら笑う相沢。こんなに楽しそうに笑う彼女を見たことがない。余計に訳が分からなくなる。そんな彼女が俺の腕をとり、連れていくようにその場から去る。 「まあ、後で追々説明するよ。では、行こう。浜くん」 教室前の廊下を走り抜ける俺と相沢(自称:有森一真)。 よくわからないが、確かなことが一つある。 授業をサボることだけは決定していた。 ・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・・・ チャイムが鳴り授業が始まる。俺達は移動教室で誰もいなくなった一室にいた。 「つまり、今、俺の目の前にいるのは、相沢じゃなくて有森だっていうのか?」 一通り説明した相沢の言葉をまとめて俺は言う。相沢も分かったように「そうだよ」と同意する。その声も姿も相沢だというのに、有森一真が話していると言う。 「ウソくせー」 俺は有森、いや、相沢に笑って言う。冗談を本気顔で言われても説得力がない。一体この世のどこに人に変身できる素敵アイテムがあるというんだ?それならまだ未確認飛行物体の方が信じられる。 「むっ」 俺に笑われたのが癪に障ったのか、相沢が口を尖らす。そして、おもむろにブラを外し、上着を取っ払い、ワイシャツを脱ぎ始めた。相沢の幼児体型の初めて見た。小さく膨らんだ乳房が愛らしさを醸し出す。だが、俺は動揺していた。 「おいおいおいおい!!なにしてるんだよ?」 「これでも信じられないって言うのか?同じクラスの相沢が急に服を脱ぎ始めて売春するなんて」 「売春って、言葉ちげぇ……」 そんな俺に相沢はふっと笑いかけた。 「――ねえ、浜くん」 ドキッとした。先程まで男性言葉で話していた相沢が急に口調を変えて普段通りに話し始めた。そう言われると、今までの口調は「だれ」だったんだと逆に疑問になる。そして次の言葉だ。 「私、浜くんのこと、ずっと好きだったの」 急に告白する相沢にさらに動揺する。 「おまっ!有森!!」 「有森くん?ううん、私ははじめから相沢結海だよ。浜くんにちょっと意地悪したかったの」 そうだ。俺が言う通りなら、今ここにいる相沢は有森じゃない。と、いうことはこの告白は本物だ。突然、空きの教室に連れてこられて、偶然、有森の真似をして、突拍子もなく告白したことになる。 「そういうことだよな?そういう……」 恥ずかしがり屋の相沢が大胆に行動したものだと信じられれば、今のは本当の告白ということ―― (――ありえねえええええええええ!!!!) だが、ここでのありえないと言うのは、相沢が有森だと言うことではなく、相沢が告白したことだ。同じクラスというだけの相沢が俺に惚れている可能性は低い。確証はないけど、相沢と関わりをあまり持たなかった俺だ。 「そんな。俺なんかのどこが良いんだよ?」 「……信じてくれないの?私の告白――」 「それは、そんなことは――」 そんな潤んだ目で見られると、一目惚れという可能性も無きにしも非ず…… 困り兼ねる俺に相沢は更に行動を進める。ショーツを下ろし足から取ると、スカートを捲っておま○こを露わにした。 「見て、浜くん。……わたしのお○んこ。浜くんに見られて気持ち良くなってるの」 「おい、相沢――!?」 中指を舐めておま○こに宛がうと、ゆっくりではあるがお○んこの中に挿れていく。 信じられない。相沢が俺の目の前に醜態を曝してる。顔を赤くして目を蕩けさせながらも、厭らしい視線を俺に向けている。 (彼女は、『相沢』なんだ……) 俺の喉が一回鳴った。 「んっ。……はぁ、気持ち良い。浜くんに見られるオナニー。すごく気持ち良い」 相沢の甘い声が耳をくすぐる。 (はぁ、はぁ、) 知らない間に俺は荒い息を吐いていた。 「俺に、見られて……?」 「そうなの。好きな人に見られるオナニー。すっごく、気持ち良いよ」 「ハァ、ハァ……」 荒い息は俺の理性を簡単に壊した。相沢がショーツを脱いだように、俺もズボンを脱いで下半身を露出させる。 「浜くん!?」 「相沢のせいで、俺のも、こんなになっちまった」 立派にできあがった俺の逸物を擦る。 「浜?ちょっと待て――」 問答無用。 俺は相沢を机に押し倒した。 ―鏡一真編V― 「きゃ!!?」 机の上で転がる相沢。俺は両足を持つと開いて彼女のおま○こを開かせる。先程の愛撫でぐっしょり濡れている。俺は逸物を宛がった。 「相沢が悪いんだぞ。そんな態度取るから。俺、相沢のこと、好きになっちまった」 「浜……くん」 相沢が入れる瞬間をまじまじと見ている。そして、俺は力を入れて彼女の膣に挿れていく。 「きゃあ!!?」 とたんに仰け反る相沢。逸物が侵入し、膣口がぎゅっと狭まった。 「く、苦しい」 涙を滲ませて声をあげる相沢。確かに彼女の膣は狭かった。奥に進む度に壁が邪魔する。と、なにかを突き破った感触があった。その瞬間、相沢がさらに声を張り上げ涙を流した。連結部分から血が流れる。 そう。相沢は処女だったんだ。だが、それが分かった瞬間、奥に進む度に快感の波が押し寄せ、気持ち良さが包み込んだ。 「きつい、けど、気持ち良い」 「うん。うん……」 相沢も頑張って俺を受け入れようとしている。奥に進み、ようやく子宮口に当たった感触があった。顔を見合わせ、二人笑いあう。 「動くよ、相沢」 相沢が頷く。俺は腰を動かす。相沢の表情が再び歪む。 「あぐっ!な、膣が擦れる!いたいよぉ!」 「もうすぐ。もうすぐで逝くからな、相沢」 「は、やく、逝って!!おれ、もう……」 相沢を苦しませないよう、さらに早く腰を動かす。俺を包むように狭まる相沢の体内。全体で逸物に吸いつく肉壁。気持ち良さが爆発する。 「――あ、で、出る!!」 「あ、ああああああああん―――――――!!!!!」 子宮口に流れ込み、最後の一滴まで吸いついてくる膣内。俺と相沢は確かに繋がったんだ。 ・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・・・ 落ちついた俺は逸物を仕舞い、ズボンを穿いた。机に突っ伏したままの相沢がようやくむくりと起き出した。 「相沢……大丈夫か?」 俺を見て笑った相沢。だが、その笑みは今までの笑みではなく、冷徹な笑みだった。 「凄い出したな、浜くん」 男口調で話しかける相沢に眩暈を起こしそうになった。目の前に座る相沢が相沢じゃないような感覚。 「相沢?」 恐る恐る聞いてしまった俺に、相沢は答えた。 「だから俺だって、有森だよ」 相沢は再度自分の正体を明かした。 「ありえねええええええええええええ!!!!!」 ・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・・・ 「気分が悪いんです。ちょっと、休ませて下さい」 保健室に伺った俺はそのままベッドを借りて横になってしまう。北条先生は仕方ないように布団をかけた。 「ちょっと席を外します。ちゃんと次の授業には出席するのよ」 「ありがとうございます」 扉を開けて保健室を出ていく。一人になった保健室で、今までのことを思い出していた。 (相沢に化けた有森。そんなこと本当に可能なのか?確かに姿や声は瓜二つで、真似すれば絶対に本人にも見分けがつかないな変装だった。でも、有森は男性だ。相沢は女性だ。性転換手術もトイレに行って帰ってくる間に出来るものじゃない。じゃあ相沢とセックスした感触はなんだったんだ? ――有森は相沢と見間違えるほど変装をした。身長も俺の思い込みで小さく見えた。 ――おまんこと間違えてアナルに入れていた。 ――有森の逸物は極小で見えなかった。 ……色々無理があるが、そうとしか説明ができなかった。だが、自分にはそう説明したかった。 それで十分満足できるから。寝て起きれば回復できるから) ――ガラッ 扉が開く。目を開けると、北条先生が戻ってきた。 「あれ?先生?もう戻ってきたんですか?」 北条先生が俺を見てニヤリと笑う。背筋が凍った。 寄ってきた北条先生がベッドに腰掛けて俺の顔を覗き込んだ。 「おう。次は大人の身体になって戻ってきたぜ」 「へっ?」 「相沢の身体も気持ち良かったけど、処女は痛かったからな。次はもっと楽しめる北条先生の身体で挿れてくれよ」 まただ。男性口調で話す北条先生。眩暈を起こす感覚。 「な、なんの話です?先生!?」 北条先生は俺の言葉にまた笑った。その笑みは相沢結海と同じ笑みだった。 「まだ信じてないのかよ?有森だって」 「あ、有森!?ありえ――」 「まあ、信じる信じないは浜の好きにしていいよ。俺も浜を好き放題するから」 北条(有森)が俺の許可なくズボンを脱がす。曝された逸物に北条先生の手が掴む。 「ああっ!」 しこり始めた瞬間、俺は喘ぎ声をあげてしまった。反応を示す俺の逸物。 「あはっ、二度目なのにすごい元気。俺よりすげえな?毎日ヌかねえの?」 「本当に、有森、なのか?」 「だからそう言ってるだろ?」 「やめろ。先生の声で、先生の手で、いじめないでくれ」 「ウブだなぁ。……でも、そういう子、先生大好きよ」 北条先生の口調を真似る有森。でも、今回はもう騙されない。いや、騙す、騙されないではない。 「有森なんだろ?分かった!信じるから!!」 「うふふ。やめてあげない。だって北条先生の身体も、浜のちんぽ見てすっかり準備できてるんだから」 手を放してもいきり立った俺の逸物。北条(有森)がスカートの奥からショーツを下げて濡れ具合を確かめていた。 「マジかよ!?お願いだ、やめてくれ!!」 俺の声を聞かずに腰を下げていく北条(有森)。おま○こが逸物に宛がわれた。 「なにを恐れてるんだよ?北条先生を汚すわけじゃないし、俺が元に戻れば何事もなくすっかり元通りなんだから、今の状況を楽しめよ……ああん!!」 「くああ!!」 北条(有森)が腰を下ろしていく度に声をあげる。相沢とはまた違う、広くて温かい快感の海が再び俺を上りつめる。 「あっ、すごい!先生の身体、今までに何本も咥えてきたのか、すげえ簡単に奥まで入る」 「あ……っ」 逸物をすべて咥えた状態で、北条(有森)は一息ついた。 「ふう。奥まで入った。ねえ、今回は余裕あるから俺から動くぜ?」 俺は尋ねられても声をあげることも出来なかった。北条(有森)はゆっくりと動き始め、身体の上で跳ね始めた。 「あっ!」 「んっ!気持ち良すぎて、落ちそうになっちまう。浜!しっかり支えててくれよ」 「うっ、んっ!!」 お尻と腰がぶつかる。その度に北条(有森)は喘ぎ声を洩らす。 「あん、あん、あん、あん、」 北条先生の声が俺の耳に響きつづけ、まるで本当に北条先生とやっているような感覚に陥った。限界は簡単に訪れた。 「また、イク!!!」 「ん、んんんんんん!!!!―――――」 膣に出し終えると、反動が来たのか、北条(有森)もバランスを崩し、俺の胸板に倒れかかってくる。先生の柔らかい胸が重なる。温かく、優しく、北条先生の匂いがした。 「ああ。浜のが出てる。子宮口に当たってる。ドクドクって、膣から溢れてくる。すべて、気持ち良い……」 甘えるように言って、そのまま一眠る様に目を閉じた。しばらくすると北条先生の寝息が聞こえてきた。繋がったままの俺達だが、俺は北条先生に見えないように目を伏せた。 「これが……セックスなんだ……」 俺は泣いた。気持ち良さに泣いた。何か大切なものを失ってしまった気がした。 俺はもう戻れない。 ―鏡一真編W― 次の授業は体育。マラソン大会に備えて往復6kmのジョギングだ。 宮村佳代は他の人より遅れて更衣室に入り、着替えた時には最後になっていた。備え付けの鏡で整えてから外に出る。チャイムが鳴り、走って出ていく佳代は、俺のことに気付かずにグラウンドに出ていった。 静かにドアを開けて、誰もいない更衣室で相方を探す。 「……で、どこにいるんだよ?有森」 「おう、ここだよ」 背後から声が聞こえて振り返る。すると、鏡の中からにゅっと人影が出てくる。こうやって有森は変身をしていたのか、自分の目を疑いたくなるような事実をようやく俺は受け入れる。 地面に着地した有森は、先程出ていった宮村佳代とまったく同じ姿になっていた。 ・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・・・ 屋上にやってきた俺達。 「おい、見ろよ。女子が走ってるぜ。宮村もやる気なさそうに走ってるじゃん!」 佳代(有森)が柵にひつきながら光景を見て笑っていた。佳代の声で本人を笑っているのを見ると、先程説明された商品『鏡』は凄いものだと思う。 「本当に、いいのか?」 「いいもなにも、そのために屋上にあがったんだろ?一緒に楽しもうぜ」 「ああ」 そうだ。有森が良いと言ってれば、例え姿が佳代でも俺の伸ばす手を拒まない。佳代の胸に触れる。実が詰まっていながらも全く硬くなく、膨らんだゴム風船より軟らかく温かみがある。片手では掴みきれない乳房を両手使って捏ねて楽しむ。 「あっ。胸を揉まれるって、どうしてこんなに気持ち良いんだろうな?女の子全員に共通していると思うな」 「そうなのか?男じゃよく分かんないな」 「俺も分かんなかったさ。女になってみて初めて分かる。くすぐったいって感覚が、込み上げてくるんだよ。それで、ある一定の場所まで行くと、くすぐったいっていう感覚が、気持ち良いって感覚になるみたいなんだ」 嬉しそうに報告する佳代(有森)。 「耳とか、うなじとか、どうしてそんな場所が性感帯なんだろうなって思うけど、なんとなく分かるような気がするよ」 笑いながらも説明通り、少しずつ息があがり始める。俺は乳房を揉み続けながら正面ではなく後ろに回る。佳代(有森)と身体が合わせ、抱きついて顔を耳元に寄せた。 ピクッと震えた佳代(有森)。俺は赤くなっている耳たぶに息を吹きかけて見た。 「あんっ!」 思った以上の反応を見せる佳代(有森)。 「おい、有森!いきなり色っぽい声あげるなよ」 「勝手に出ちまうんだよ。……へへっ、でも、俺の声じゃなくて、宮村が喘いでいると思った方が聞こえが良いだろ?」 「ま、まあな……」 俺が素直に応えたからか、嬉しそうに佳代(有森)は笑う。 「あーん、佳代は耳が性感帯なの。もっと舐めて。優しく噛んで」 気持ち良さそうに甘える声はまるで佳代本人が言っているようだ。 「好きなこと言わせ放題だな」 「ううん。本人もそう言うと思うの!浜くん、厭らしい――ぃゃん!」 御希望通りに耳たぶを甘噛みする。まるで佳代の味が沁みだす様に、佳代の耳たぶは甘く美味しかった。俺の涎が佳代の耳について濡れる。 身体全体を預けている佳代の重さを感じる。男性より全然軽く、小さい佳代(有森)は蕩けるような目で俺に呟いた。 「ブルマ脱がして」 「俺が?いいのか?」 「もちろん。女の子のブルマに触りたいだろ?」 それはもちろんだ。俺は正面に立つと、膝をついてブルマをまじまじと見た。紺色の学校指定のブルマだが、佳代が着る姿はとてもエロく、足の付け根には若干シミが出来ていた。 「濡れてる」 「もうブルマの奥はびしょびしょなの?早くおろして」 せかす佳代(有森)にそそのかされ、震える手でブルマを下げる。 ブルマの奥に隠されてた佳代の下着がお見えになる。佳代の言うとおり、おまんこの形がくっきり浮かび上がるくらい濡れていた。 「さいっこうにエロイな」 佳代は微笑んで後ろを向いて柵に手をかける。そして俺に向かって振り向くと、ショーツを横にずらして、濡れたおまんこを見せ付けた。 綺麗なピンク色をしていた佳代のおま○こに俺の逸物もズボンの奥でいきり勃っていた。 「うふふ。じゃあ、早く浜のおち○ぽ、私のお○んこに突っ込んでえぇ」 「おう」 ズボンを下げて逸物を宛がう。 一瞬顔をあげた俺。太陽の当たり気持ちの良い空の下での野外プレイ。柵の向こう側には、女子たちの走っている光景が見えた。 ―鏡一真編X― 「えええ!?」 宮村佳代の身にランニングが始まってからすぐに異変が起こっていた。 (身体が、触られているような気がする……) なんかそわそわ落ちつかない。誰もいないはずなのに後ろから胸をガッと掴まれたり、揉まれている感触に身体がビクンと反応する。そして――、 「ひゃあ!!?」 耳たぶを噛まれた甘い刺激に大声をあげてしまう。佳代の友達が走るのをやめて駆け寄ってくる。 「か、佳代?どうしたの?」 「う、ううん。ちがうの。分からないけど、ごめんね」 「んんん?」 一人だけ残って再び走りだす。友達の仁科優子が手を差し伸べてくれる。 「立てる?保健室行く?」 「ありがとう」というつもりで手を伸ばすが、その手は優子を掴むことはなかった。 「ああっ!!」 再び声をあげて身体をのけぞる。 「佳代?」 うずくまって何かに耐えているように涙を流す佳代の異常に、優子は動揺していた。 「い、いたい。優子!」 「どこが痛いの?どうしたの?」 ぐっと堪え、度々声を漏らす隙に、言葉を繋ぐ。その間にも優子の膣内には大きいおち○ぽが入り壁を擦って快楽へ押し寄せる感覚が伝わってくる。 どうなっているのか佳代自身にも分からない。でも、佳代のブルマは先程からぐっしょり濡れていたのだ。 「っ、突かれてるの!」 「疲れてる?保健室行く?」 「ちがう」と言ってももう優子には快感を押し留めることができなかった。 「ああああああ―――――――!!!!」 空を見ながら佳代は逝ってしまったのだ。ブルマからは溢れた愛液が垂れ落ち、優子も見てしまい絶句していた。替えの下着を取ってくると場を離れた優子。何が起こっているか分からず呆然としている佳代。 その視線の先には、屋上で柵に捕まり息を切らしている自分の姿と、同じクラスメイトの浜俊祐が映っていた。 ・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・・・ 「いやあ、楽しかったな」 授業が終わり、休み時間に屋上から降りてきた俺達は楽しく教室に戻ってきた。有森の手には『鏡』が握られていた。俺は僅かの可能性で聞いてみた。 「なあ、それ、一時間だけ貸してくれ」 「いやあ。すっかり浜も『鏡』の虜だな。いいぜ、一時間だけな」 有森は俺に『鏡』を手渡す。持つべき者は友だ!有森の言うとおり、俺もすっかりグノー商品の虜だった。 「写真でも大丈夫なのか?」 「おう。自分の写真が一枚でもあればいいんだ。もし被写体がないと戻れないから気をつけろよ」 有森は自分の写真に映して元の姿に戻っていた。写真まで可能なら、芸能人やアイドルまで確実に変身できる。心が躍る。 「おう」 「じゃあ、幸運を祈る!」 C組に戻っていく有森に手を振る。教室に戻ろうと踵を返した瞬間、俺を見つけた宮村佳代が歩いてきた。 俺は何故か嫌な予感がした。彼女の目が睨んでいたからか、それとも今まで彼女を使ってバツの悪いことをしていたからか、 「浜くん」 心臓が高鳴った。佳代が俺に声をかけてくることなんてなかったからだ。だが、悪い想像以外の可能性もある。あくまで冷静に、あくまで普段を装う。 「宮村さん?どうしたの?」 「体育の授業出てなかったって言うじゃない。どこ行ってたの?」 ――ドックン。汗が流れる。 「ど、どこだっていいだろ?」 佳代が更に視線を細くする。 「誰といたの?」 ――なんでそんなこと聞くんだよ? 「だれって、なんだよ?」 言葉が震えている。佳代が冷たく笑みを浮かべる。 「ちなみに、いま屋上って行くの禁止されてるわよね?」 ――なんで…… 「なんで屋上の話を急に振ってくるんだよ!?」 限界だった。俺は叫んでいた。だが、叫んだ時点で俺の負けだ。 「先生にチクるわよ?言われたくないなら私の言うことに素直に答えなさい」 「―――――」 喉が鳴る。次の授業が始まるチャイムが鳴る。 俺は宮村と一緒に階段を下りた。 ・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・・・ そんなことも知らない、有森一真である。 「早く帰ってこないかなあ。次は日向さんにでもなろうかな?」 授業など頭に入っておらず、次の相手を探していた。45分間が長い。時計を見れば開始してまだ10分も経っていない。一真はワクワクしなければいられなかった。 と、授業も半ばに差し掛かった時だ。 「えっ?」 一真に異変が起きた。誰かにズボンの奥の逸物を触られた感触があった。 (おいおいおいおい!!?な、なんだ、この感触は?) 意味が分からない。しかも、その感覚は明瞭になる。間違いなく逸物を撫でられている。しかも、触っている感覚まで伝わる。 (触られてる感覚は女性だぞ?どういうことだよ、浜!?) こんなことできるのは、『鏡』を渡した浜しかいない。だが、浜は男だ。一真に興味なんて無いだろうし、ましてや女性と一緒にいるのだろうか?だとしたら秘密が明るみになる可能性がある。これは非常によくない。 と、考えている間も逸物は大きくなり、亀頭を撫でられている。こっちもヤバい。 居ても経ってもいられなくなった一真は席を立つ。 「せ、先生!!」 「どうした、有森?」 「ちょっとトイレ行っていいっすか?」 一真を見て先生が目を細めた。 「今日の有森は授業をサボっていたと言うじゃないか?さて、どうするか?」 腕を組んで考える素振りを見せる先生。なにか仕組んでいるのか?いろんな意味で時間がない一真だ。 (おい、早くしろ、先生!じゃねえと、マジ、ヤバイ!!) 亀頭に温かい液がかけられる。そして再び強くこすられる。 「くっ――!!」 その気持ち良さに思わず声を漏らし、机に突っ伏す。 「顔色が悪いな。買い食いでもして罰が当たったか?御天道様は見ているもんだなあ。皆も悪いことはしちゃいけないぞ」 皆が笑っている。今の一真の姿は最高に恥晒し者だ。腰を浮かしている姿を見て先生はさらに目を細める。 「お腹ではなく腰をかがめているというのはどういうことだ?まさか、おまえ。いや、まさかなあ!!?アッハッハッハッハッ!!!!」 「ほんとっ!ゴメン!先生!!俺が悪かったから!今回だけはマジで勘弁して下さい!!」 限界だった。一真は深々と頭を下げて負けを認める。 「……こういうプレイは好きかと思ったんだが、もういいのか?早くいけ」 先生からようやくゴーサインが出た。教室を飛び出す。 「――ああ、いけっていうのはな、『逝』けって言ったんだぞ?」 「え……?」 足を止めた瞬間、一真のズボンの中は自分ので濡れてしまった。 ・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・・・ 「浜あああああああああ!!!どこだああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」 でかい声が廊下中に響く。一真の脳内メーカーは怒り70%、恥5%、快感25%で埋め尽くされていた。ある一室を勢いよく開けて、中にいる人物を見比べる。 椅子に深々と座る有森一真と、一真の逸物を擦っている宮村佳代の姿があった。 「…………宮村?」 「有森!」 泣き声で一真に声をあげる佳代。こちらが浜俊祐であることは間違いなかった。 「じゃあ……俺の姿をしているのは……」 唖然とする一真を笑う一真の姿をした、宮村佳代。 「如何だったかしら、見えない手によって逝かされた気分は?有森一真くん」 これは大変なことになったと一真は思った。 (鏡佳代編へ) |