「はぁ〜、何でこんなことになっちまったんだ」

 中学校の校舎の屋上で青空を見上げながら、俺は一人ため息をついていた。

 俺の名前は速水駿。20歳の大学生だ。

 大学生の俺が、何でこんな時間に中学校の校舎の屋上にいるかって?
 
「しかもなぁ……はぁ〜〜〜」

 屋上フェンスの壁にもたれかかって床に座り込み、だらしなく投げ出した俺の太ももの裏に、ひんやりとしたコンクリートのざらつきが伝わってくる。

「俺って、スカート穿いているんだよなぁ。しかもこんな短いの」

 目線を下ろすと、俺の穿いている短いプリーツのスカートからは、白いハイソックスに女子の上履き用運動靴を履いたすらりと長い生脚が伸びやかに出ていた。

「これって俺の脚、そして……」

 目線を脚から自分の体に移した俺の目に、着ている白いブラウスの生地を盛り上げた大きな胸が飛び込んでくる。ブラウスの胸元からは、胸を包み込んだピンクのブラジャーがちらりと覗いていた。

「中学女子の制服を着て、しかもその下に女の子の下着を身に着けている俺って……。
これって普通だったら変態だよなあ」

 そう自嘲気味に呟いてみたものの、その実誰も今の俺のことを変態だなんて思いやしない。それどころか、クラスの誰もが俺のことを当たり前のように女の子として、クラスメイトとして扱っている。 

 そう、今の俺は女の子……それも……中学生で……13歳で……おまけに……恋人の妹。



 ぺろりとプリーツのスカートの裾をめくると、俺の穿いている清楚な白いショーツが目の前に晒された。

 大きな胸を包み込んだピンクのブラジャーと突起物の何も無いすっきりとした股間を覆った白いショーツ。

 そう、それは今朝恋人の桜子に無理やり着せられた彼女の妹・桃子ちゃんの下着。

 そしてその下にあるのは……。

「これ……」

 恐る恐る自分の胸に左手が伸びる。

「駄目だ駄目だ、この体は桃子ちゃんの、桜子の妹の体なんだ。……でも」

 何とか自制しようとするものの、俺の中には最早抑えきれない欲望が沸々と湧き上がってきていた。

 指先が胸に触れる。

「あ……う……」

 指を跳ね返す自分の胸の弾力を感じながら、俺は桜子に翻弄された昨晩からの出来事を思い出していた。





桜と桃

作:toshi9 挿絵:kenziさん





「おい、桜子、急に呼び出すなんてどうしたんだよ」

 その夜俺は、俺の恋人・嬉野桜子の家に呼び出されていた。

 大学の同じサークルの後輩の彼女とは、彼女が入部してきた後、程無くして付き合い始めたんだが、俺たちは今や部員公認の恋人同士になっていた。

「ふふっ、ねえ駿、あなたにちょっとお願いがあるんだ」

「お願いって?」

「えっとね、実は桃子のことなんだけれど」

 桃子ちゃんというのは、桜子の5つ年下の妹のことだ。

 初めて桜子の家に遊びに来た時に彼女のことを紹介されたんだが、中学生ながらその
あどけない顔とは裏腹の桜子に負けない見事なプロポーションに、思わず目を見張ったものだ。

「桃子ちゃんがどうかしたのか?」

「うん。それでね、駿、これ飲んでくれない」

 そう言いながら桜子が手渡したのは、紫色の丸薬だった。

「は? 桃子ちゃんのことじゃないのかよ。それに何なんだよこれ」

「いいからいいから、あんまり気にしないで」

「気にするよ。なぁ何なんだよ」

「飲んだら教えてあげる。それにそれを飲んだらキスしてあげるから」

 桜子はあっけらかんとそんなことを言い始めた。

「はぁ?」

「お願いだから、ねえ駿、飲んでみて」

 こいつ、言い出したらきかないからなあ。

「やれやれ、わかったよ」

 何だかおかしな感じはしたけれど、まあまさか毒じゃないだろう。そう思いながら、俺は手に持った丸薬を口に中に放り込んだ。

「うげ〜苦げ〜」

「吐き出さないで、ちゃんと呑み込むのよ」

 ごくん。

「うふふ、よしよし。駿は素直だね」

 年下の桜子に素直だなんて言われてもな〜。

 全く桜子ときたら、付き合い始めてからずっと俺のことを呼び捨てにしてるし、絶対年上だなんて思っちゃいないよな〜。

「ほら、これで良いんだろう。それで桃子ちゃんがどうしたんだよ」

「それはね。……ふっ、ふふっ。準備できたわよ、桃子」

「は〜い」

 桜子の呼ぶ声を待っていたかのように、隣の部屋から制服姿の女の子が入ってきた。

「こんにちは、駿さん」

「あれ? 桃子ちゃんいたのかい」

「うん。でもおねえちゃん、ほんとにいいの?」

「いいからいいから、さあ試してみて」

 その言葉にこくりと頷くと、桃子ちゃんはおずおずと俺に近寄ってきた。

「え? なに?」

 ぎこちない仕草で俺の肩に手を添えると、桃子ちゃんは足を伸ばしていきなりぶちゅっと
口づけをしてきた。

(ん〜ん〜、おいおい、何を……あ、あれ? 何だこの感覚、気持ち……いい)

 桃子ちゃんに口づけをされたまま、俺は意識を失った。







「う、うーん」

「あら、目が覚めた?」

「ええっと、あれ? 桃子ちゃんは?」

「うふふふ」

「桜子、何笑っているんだよ」

「桃子ったら気を失っちゃうんだから。駿のキスってそんなに良かった?」

「え? 桃子ちゃん?」

 何時の間にかベッドに寝かされていた俺は、横になったままきょろきょろと回りを見回した。でも桃子ちゃんはどこにもいない。しかも桜子はじっと寝ている俺のほうを見詰めている。

 は?

「皺になるから、あなたの制服はあたしが脱がせといたからね」

「皺? 制服?」

 また桜子が変なことを言う。

「お前なに訳のわからないことを……え゛」

 ベッドから起き上がった俺の上半身から毛布がずり落ちた。その下に俺が見たもの、
それは……。

「何だ? 裸? そ、そ、それに……」

 そう、俺は素っ裸になっていた。何も着ていなかった。おまけに胸が膨らんで、ぷるっと揺れている。

 これって女のおっぱい!?

「俺の? お、お、おれ、え? 何か声がおかしい。それに何なんだ、この胸は」

 ふかっ。

 胸を押さえた俺の右手に、ふにっと柔らかい感触が。

「こ、これ……」

 桜子が俺の胸に手を伸ばす。

 むにゅ。

「あうっ!」

「どお、女の子の感じ」

 むにゅむにゅ。

「さ、桜子、や、やめろ……あうぅぅ。な、何で胸が膨らんで……おっぱいが」

「ほら、鏡」

 桜子が手渡した手鏡の中には、彼女の妹、桃子ちゃんの呆然とした顔が映っていた。

 戸惑う俺に、桜子はくすくすと笑いを堪えるように言った。

「駿、どお、あなたは桃子になったの。あたしの妹、嬉野桃子にね」

「はぁ? どういうことだ、桜子」

「ふふふ、面白いでしょう」

「この桃子ちゃんが俺? そんな、何で、俺は……どこだ……桜子、お前なに考えてるんだ。戻せ、俺の姿に戻せ」

「だ〜め、せっかく女の子になったんだから、女の子同士、いいえ姉妹同士でもっと楽しみましょうよ」

「はあ? 姉妹同士で楽しむって?」

「あなたはあたしの妹でしょう、桃子。あたしのことを呼び捨てにしたり、お前だなんて言っちゃ駄目よ。いつものようにおねえちゃんて言いなさい」

「ばか、おまえほんとにおかしいぞ」

「ふふふ、言わないと元に戻してあげないぞ」

「元に戻さないって……」

「うふっ、駿、あなたはこれからずっとあたしの妹・桃子として生きていくってことよ」

「そんな、何を言って……駄目だ、そんなこと」

「じゃあおねえちゃんって言いなさい。桜子おねえちゃんって」

「う、ううう、桜子……おねえちゃん」

 桃子ちゃんの声で、桜子のことをおねえちゃんって言った瞬間、自分の頬がみるみる赤くなっていくのがわかった。

「ふふ、真っ赤になっちゃって、か〜わいい。桃子もそんなだったらいいのに。全くあの子ったら小さい頃から男の子になりたいってきかなかったのよ」

「おまえよく一人で遅くまで実験室に篭っていたけれど、あれってもしかして」

「あたしはいつか桃子の夢を実現させてやろうって思ってたの。大学に入ってからいろいろ調べて、それでアレを作ったの。そして成功した」

「おい、それじゃまさか桃子ちゃんって」

「駿が桃子の体になっちゃったように、桃子は駿の体になったわ。それを確かめたら、喜び勇んで出掛けて行っちゃった」

「桃子ちゃんが、お、俺の体に?」

「そうよ。あなたたちの体は、そっくり入れ替わっちゃったってこと」

「そ、そんな、嘘だろう」

「あら、嘘かどうかは、今のあなた自身が一番良くわかるでしょう」

「お前、何で……こんなことをするなんて、妹と恋人の俺とどっちが大切なんだ」

「どっちも大切。駿も桃子も。それに今の二人があたしにとって大切な妹と恋人であることに変わりはないでしょう」

「いや、妹は桃子ちゃんで、恋人は……あれ?」

「ふふっ、ね、問題ないでしょう」

「いや、そうじゃなくって、うぷっ」

 首を捻る俺の口を、桜子は突然その唇で塞いだ。

 桜子の生暖かい舌が俺の唇をこじ開けるように入ってくる。そして俺の舌と桜子の舌が
触れ合った瞬間、今まで桜子とキスした時とは全く違う快感が俺の中を突き抜けていった。

(あ、ああ、あはん……い、いい……って、な、何なんだ、これって)

「ふぅ〜、おいしかった」

「はぁはぁ、お、おまえ、はぁはぁ、自分の妹とキスだなんて、はぁはぁ」

「あら、じゃあ駿は自分があたしの妹・桃子だって認めるのね」

「え? あ、いや、だから」

「女の子ってとっても気持ちいいのよ。あたしが駿に女の子の快感、教えてあ・げ・る」

「ちょ、ちょっと待って、ひゃん!」

 桜子が俺の首筋をぺろりと舐めたその瞬間、くすぐったさとも快感ともつかない気持ちよさが俺を襲った。

「ねえ、気持ちいいでしょう」

「そんな、やめるんだ、はうっ!」

 俺の背中に回りこんだ桜子の手が俺の胸に、そして股間に伸びる。そして両方を同時に
優しく撫で始めた。

「あうう、や、やめ、や……うう……だ……め」

 やめろと言おうとしたものの、俺は湧き上がってくる快感に、後に続く言葉を失っていた。

「あ、あん……ん、んんん」

 桜子が俺の体を、いや桃子ちゃんの体を愛撫する。

 抵抗しようにも、体に力が入らない。

 俺は体の内側からどんどんとこみ上がってくる心地よさを歯をくいしばって堪えようとした。けれども体中に広がっていく快感は、容赦なく俺の心を翻弄する。

「桃子、どお、気持ちいい?」

「や、やめ……やめろ、やめて……くれ」

「おねえちゃん、やめてって言いなさい、桃子」

「そ、そんなこと……うっ、ああん」

 股間を上から指でなぞっていた桜子は、その指を俺の中に入れてきた。既にぬらぬらとした粘液が染み出していた俺のソコは、何の抵抗もなくそれを受け入れていく。

「あう、あうぅ……う……くうう」

 桜子の指が俺の中をかき回し続ける。やがてソコは段々とクチュクチュと音を立て始めた。

「ほらあ、言いなさい」

「や、やめ……て……やめて、おねえ……ちゃん」

「聞こえないな。もっとはっきり言いなさい」

「やめてぇ、桜子……おねえちゃん」

「ふふふ、や〜めない」

 桜子の指の動きがさらに激しくなる。
 
「あうん、そ、そこ……ああ、や、やめ……い、いい〜」

 桜子の指の動きが最高潮に達する頃には、最早俺は桜子の手の動きに身を任せ始めていた。

「いい、気持ちいい〜、いく……ああん……おねえちゃん……いい、いく……
ああん、いっちゃう〜」

 そして俺の中で何かが弾けたと思った瞬間、俺の視界は真っ白になっていた。






 ん……ゅん……しゅん

「う、う〜ん」

「気が付いた? よっぽど気持ち良かったのね」

「え? ええっと」

「体は拭いといたから。ほら、早く服を着たら。あなた風邪をひくわよ」

 差し出されたのは、白いショーツとピンクの女物のピンクのパジャマだった。

「おい、これって」

「桃子の下着とパジャマよ」

「俺が桃子ちゃんの服を着るなんて……おい、桜子、そう言えば、桃子ちゃんはどうしたんだ」

「あの子ったら帰って来ないのよ。仕方ないから、駿、明日はあなたが桃子の代わりに桃子の中学に行って頂戴」

「代わりっていったって、俺は女の子の真似なんてできないぞ」

「うふふふ、でもさっきのあなたって女の子そのものだったわよ」

「ば、ばか」

 俺はかっと顔が赤くなるのを感じた。

「大丈夫、桃子の姿をしているあなたが別人だなんて、誰も思いやしないわ。だから駿、桃子が帰ってくるまでは、あなたが桃子をやるのよ。ね、桃子ちゃん」

「桃子じゃない。俺は駿だ」

「ほらあ、俺じゃないでしょう。あ・た・し」

「桜子、も、もう止めてくれ」

「早く慣れないとね、うふっ」






 そして翌朝、替えの下着と制服を渡された俺は、半ば強制的に桜子にそれを着せられ、
そして髪の手入れをさせられた。

「これ穿いて」

「もう穿いているんだからいいじゃないか」

「駄目よ、女の子は毎朝ちゃんと履き替えるものなの」

 俺は穿いているショーツを渋々脱ぐと、真新しい白いショーツに穿き替えた。

 ぴちっと俺の股間にショーツがフィットする。ううう。

「ほら、手を上げて」

 手を上げた俺の胸に桜子がピンクのブラジャーを留めた。

 カップに収まりきれない大きなおっぱいを見て、俺は複雑な心境になった。
 
 ドレッサーの鏡には、童顔に似合わない見事なプロポーションの下着姿の桃子ちゃんが
映っている。

 でも、これって俺なんだ。全くなんでこんなことに。

 鏡を見ながら、俺は頭がくらくらしてきた。

「ほら、ぐずぐずしないで、これ着て」

 渡されたブラウスのボタンを留めると、桜子は俺にプリーツスカートを穿かせ、腰のホックを留めた。

「座って」

 鏡の前で俺の髪をリボンで止める桜子、鏡に映るその表情は何処か楽しそうだ。
そして座っている俺は、何処から見ても中学の女子制服を着た桃子ちゃんだった。

「うふふ、よし出来た。なかなか似合うわよ」

「こんな格好するなんて、恥ずかしいよ」

「大丈夫、すぐに慣れるわよ。それに良く似合っているんだから、もっと堂々としてなさい」

「そんなこと言ったって、こんな短いスカートなんて」

「ふふっ、じゃあ桃子の代わり、頼むわよ。学校とクラスの場所は教えといた通りだから」

 俺の言葉を無視するように、桜子はカバンを差し出した。

「はぁ〜〜〜」







「はっ!」

 俺はそこまで思い返すと、はっと我に返った。

 結局桃子ちゃんの教室に入っても、誰も俺のことを疑うクラスメイトはいなかった。

 中学の授業を受けているのはまだいい。それにしても、友達同士で一緒に女子トイレに
入って、体育の授業するのに体操服に着替えて……中学生って言ってもみんな発育いいし、
桃子ちゃんの体だって……。

 そう、今の俺は桃子ちゃん。目の前には桃子ちゃんの胸。

 触りたい、触ってみたい。触って、そして……昨日の、あの……。

「はぁはぁ、はぁはぁ」

 この体って、桃子ちゃんって、まだ小学生のようにあどけない顔立ちなのに、13歳の女子中学生なのに、体は桜子に負けない位に立派に成長しているんだよなあ。

「あ‥う‥」

 俺は自分の胸に当てた左手の手の平で、ゆっくりと胸を撫で回していた。

「あ……あう……う……あん」

 少しずつ指の動きが大きくなっていく。

「あ……あはん……ん‥んんん」

 俺の胸におっぱいが、大きなおっぱいが、いやこれって桃子ちゃんのおっぱい、でも今は俺の……。

「う……うん……あ、い、いい」

 手の平を円を描くように動かす度に、ふわふわした胸が変形する度に、そこからじわじわと心地よさが広がっていく。

「だ、駄目だ……も……もう……う、うぉっ……もう……我慢できない」

 俺は後から後から湧き上がってくる心地よさに押し流されるように、半ば無意識にブラウスのボタンを外していた。

 左右逆のボタンをぎこちない手付きでひとつひとつ外していくと、その度にぷるっと弾ける
ようにブラジャーとその中に包まれたおっぱいが顕わになっていく。 

 そしてすっかり顕わになったピンクのブラジャーの上から指を使って胸をまさぐると、
おっぱいがやわらかそうに変形する。

「う、ううう……あう」

 最初はそっとなぞるように指を使っていたが、段々と俺は胸を揉み始めていた。

「はぁはぁはぁ、だ、駄目だ……こんなこと……でも…もっと……」

 その時電気のような何かが体を突き抜ける。

「あうっ」

 ピクンと体を仰け反らせながら、胸の先が今までよりも敏感になっているのを感じていた。

「はぁはぁ……はぁはぁ」

 目線を再び自分の股間に下ろすと、捲れ上げたままのスカートから剥き出しの白いショーツの脚の付け根の部分に、うっすらとシミが広がり始めていた。

「俺、感じてる……ここが……濡れて、は、はふうぅ」

 右手を股間に添えると、そこがじっとりとした湿り気を帯びているのがわかった。

「う……ううう、う…うっ……あ……あう」

 指を上下に動かす……止まらない。駄目だ、もうこれ以上……でも……いい、
気持ちいいよ〜。

 ショーツのその部分のシミはどんどんと広がっていた。そしてその中にあるものの形を
くっきりと写し出す。

 そう、その部分をなぞり続ける俺の指には、そこにできたくにっとしたクレパスがはっきりと感じられるようになっていた。

 そのクレパスに添って、さらに激しく指を動かす。

「う、う、うん、うあっ、はぁはぁ、いい、いいよ。女の子のココって……気持ち……いい。あ、あふうぅぅ……ん、んっ」

 俺の口から甘い吐息が漏れる。

 そして指が何かの突起に触れた瞬間、一段と強烈な快感が体の芯を突き抜けていった。

「あひぃ、こ、これ……いい……ああん……いく……いく……あああ〜〜〜」

 その瞬間、ショーツにできた透明なシミの中に黄色いシミが広がっていた。








「はぁはぁはぁ……はぁ〜、やっちまった」
 
 ぐっしょりと濡らしたままの股間を大きく広げたまま、空を流れる雲をぼーっと見詰めて、
俺は一人快感の余韻とも倦怠感ともつかない感情に包まれていた。 

「俺って、どうなっちゃうんだ」




(終わり)


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