ＴＳ解体新書と共に歩んだ道、そしてシェアワールド「ゼリージュース！」
　　Tira　2023年3月26日


本日で、toshi9さんの「ＴＳ解体新書」で開催されていた20周年企画も終了ですね。
ゼリージュース！の外伝も完結という事で、喜びと共に寂しさを感じるところもあります。
いい機会なので、私と「ＴＳ解体新書」、シェアワールド化した「ゼリージュース！」について、20年前を振り返りながら、私の思いを綴りました。
なかなか小説は書けていませんが、昔の様に沢山、ＴＳＦ関係の活字が溢れる様になればいいなと感じましたよ！




toshi9さんとは、TS解体新書がオープンする前からお付き合いがあり、作品の感想を頂いたり、お互いにプライベートな事もメールしたりしていました。
２０年前は、あまり掲示板に書き込むという感じでは無くて、もっぱらメールのやり取りで行っていましたね。

当初、toshi9さんからサイトを立ち上げるお話をして頂き、少しだけアドバイスをさせて頂きつつ、オープン前に見せて頂いたりしながら、2003年3月1日に「ＴＳ解体新書」がスタートされました。
当日の夜に訪れると、すでに450アクセス以上あり、Ｔｓ・ＴＳよりも速いアクセスの伸びでしたので、なんか羨ましかったです（笑


当時はすでに「ゼリージュース！」作品をＴｓ・ＴＳに掲載しており、toshi9さんも「裏ゼリージュース！」を書かれていました。その後、「表ゼリージュース！」が進むにつれ、toshi9さんが表ゼリージュース！の主人公である小野広幸の兄、俊行のお話を「ゼリージュース！外伝」として書き始められました。



その後……そう、あれは2003年3月3日のひな祭りの日に送ったメールでした。
「ゼリージュース自体をシェアワールド的に扱うと面白いかもしれませんよ」
という話をしたのが、「ゼリージュース！」のシェアワールド化への始まりでした。

設定についてはtoshi9さんと色々と相談しました。
よしおかさん、Ｓａｔｏさんにもアイデアや作品提供のお願いをしました。
そして、各色とその効果について検討し、当初考えられるＴＳＦジャンルをほぼ網羅するように作りました。
あさぎりさんにも同様に、また、あらかじめ設定する登場キャラクターを描いていただきましたよ。
私は特に、「南 紀子」と「七瀬 千夏」のイラストが好きでしたね！

シェアワールドとしての形も出来、「赤（変身）、青（憑依）、黄色（入れ替わり）」の本編となる表ゼリージュース！をＴｓ・ＴＳに、その他の色を裏ゼリージュース！とし、外伝と共にＴＳ解体新書に掲載する事になりました。

そして初めてシェアワールドとして掲載したのが、Ｔｓ・ＴＳのリニューアルに合わせた２００３年７月１日でした。ＴＳ解体新書も同時に更新しました。
toshi9さんと、掲載スケジュールを調整しながら運営していたことを思い出します。

それから、たくさんの方がゼリージュース！の作品を書いてくださいましたし、書いてくださっています。シェアワールドを開設した一人として、とても嬉しいです。


下記、５人でシェアワールドを作る時、ある方にメールした言葉です。
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シェアワールド化する意味は、小説を書いてみたいんだけど自分ではどうやって
書いたらいいのか分からないという方が、気軽に書けるようにネタを用意するということで、
まあ…少しでもTS界が活性化出来ればいいかなぁなんていう事でしょうか(^^
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このシェアワールドが、ＴＳＦの小説を書いてみたいけれども、書く事に躊躇うなぁという方の背中を押せたなら良かったです。



さて、toshi9さんが「ＴＳ解体新書」２０周年という事で、外伝を完結されました。
ゼリージュースは、主人公「小野 広幸」が、友達の省吾から妹の雪菜とデートさせて欲しいという願いを叶えるために、ネットで偶然見つけた「ＴＳＦショップ」サイトでゼリージュースの存在を知り、赤色を使って雪菜に変身し、省吾とデートしてやるところから始まるのですが、そのゼリージュースの開発者が、兄である「小野 俊行」という設定です。

俊行は開発者であり、その効果や後遺症、習慣性などについて熟知している事から、広幸にはゼリージュースを使わせない様、また使う場合も目の届く範囲で使わせるよう配慮しています。

そんな俊行が、いかにゼリージュースを開発したか……という事が書かれているのが外伝になります。

この外伝、高原ビューティークリニックに出向した俊行が自ら実験台になって、様々と体験したり、葛藤しながらも己の信念を信じ、最終的には高原ビューティークリニックの高原社長が抱く野望に立ち向かうお話ですが、表ゼリージュースの登場人物や、ＰＰＺ−４０８６が登場するなど、私の作品とも絶妙に絡んでします。

各登場人物も個性豊かで魅力的ですが、「レインボーガーデンという店名」や「ダッシュセブン」など、今後のゼリージュースの幅が広がりそうなネーミングもセンスの素晴らしさを感じました。

金儲けや欲望を満たす事に使うのではなく、正しく使ってくれる人の手助けに、そして幸せに繋がれば――
その想いがひしひしと伝わって来る外伝でした。

そして表ゼリージュース！に繋がる……という感じで、ドラクエ３みたいです（＾＾

この外伝で由紀さんと結ばれるのかなぁと思っていましたが、本編では紗結香といい関係になっている設定ですので整合性が取れない感じでしたかね……。

「表ゼリージュース！」も一通り読みなおしました。
私の中では、黄色のゼリージュースで亜彩美と身体を入れ替わった広幸が、紗結香と共に大型の室内プールに行くストーリーになっていました。
貸し水着に着替え、紗結香と女同士（姉妹）でプールを楽しんだ後、兄達と合流して夕食を取り、元の身体に戻って完結とイメージしていたのですが、全く書けずに１５年以上経過しています。
いつか完結させないといけないなぁと改めて思った次第です（＾＾

という事で？　改めてＴＳ解体新書２０周年、そして「ゼリージュース！外伝」完結、おめでとうございます！
Tiraより