「プレゼント (中編)」
(ファシット・ファクトリー・シリーズ)

作・JuJu
 
 
 

 朝食を作り終わると、母さんは普段着に戻ってしまった。
 母さんの胸は大きかったなぁ。着やせするほうなんだな。
 母さんと一緒に朝食を食べている間も、裸にエプロンの母さんの姿を思い出してしまい、ついつい胸に目が行ってしまう。
 これから毎日、巨乳な母さんの裸にエプロンが見れるのだろうか。うれしいような、恥ずかしい様な。
 いや、そんな事考えちゃダメだ! 恵美に浮気をするなと言った以上、俺だって恵美一筋じゃなければ。
  ……恵美に男がいなければの話だけど。
 朝食の後、俺は自分の部屋に戻って恵美に電話をかけた。
 

「もしもし」

 今度は恵美になって、アソコを見るんだと思うと鼓動が早くなる。
 ついゼリージュースの小ビンを強く握ってしまった。ビンが割れたら大変だ。
 

「恵美、まだ怒っているのか?」

『別にぃー、気にしてないけどぉー』

 間延びした低い声。恵美が怒っている証拠だ。
 

「昨日は悪かったよ。
 お詫びにショッピングにいかないか? 好きな物買ってやるよ」

『本当!? だったら許す!』

 現金な女だ。
 

「とにかく、今から俺の家にこいよ」
 

 電話を切ってから、俺は計画を練った。
 憑依は数分。すばやく行動しなければならない。
 残っているゼリージュースはこれだけだ。失敗は許されない。
 まずゼリージュースを飲んで俺の部屋に来た恵美に乗り移る。
 恵美のアソコを調べて処女かどうか調べる。
 胸も見たいが、ブラジャーを外す事に時間がかかる事が予想される。残念だがあきらめるしかないだろう。
 その点、パンツなら脱ぐのに時間はかからない。
 完璧だ。
 時計を見る、恵美が来る頃だ。俺は裸になって恵美を待った。
 呼び鈴が鳴った。玄関で母さんの声がする。
 

「あら、恵美ちゃんいらっしゃい。洋輔なら自分の部屋にいるわよ」

「おじゃましまーす」
 

 俺はゼリージュースを飲んだ。身体が透き通っていく。耳を澄ますと恵美足音が大きくなってくる。
 部屋の戸が開いて、恵美が入って来た。ちょうど俺の身体も透明になった所だ。母さんで試していたので、タイミングもバッチリだ。
 

「洋輔! ショッピングに行くわよ! あんな事があったんだから、欲しいもの買ってもらうからね。
 あれ? いないの? トイレかな?」

 俺は後ろから抱きついた。
 

「きゃっ! 何?」

 恵美は背中をのけぞらせながら、振り向く。
 

「何か入ってくる! やめて!」
 

 恵美に俺の身体を押し込む。
 力を込める度に、俺の身体は恵美にのめりこんでいった。
 ゼリーの塊に身体をうずめるような感覚が気持ちいい。
 俺の意識が遠くなっていった。
 気がついて自分の身体を見ると、恵美になっている。
 やっぱり母さんから比べると胸が小さい。クラスでも小さい方だったからな。
 おっと、今はそれ所じゃなかった。
 俺はスカートの中に手を入れて、パンツを探した。
 パンツを履いている感覚はあるのだが、なれない身体なので探すのに戸惑う。
 それでも俺はパンツをつかむ事が出来た。一気に下げる。パンツを目の前で広げた。
 

「白なんだ。白って純情そうな子がはいてそうだけど、恵美が白とは意外だったな」
 

 恵美の声で、恵美のパンツの批評をするのも変だ。
 もっとパンツを見ていたかったが、俺はパンツを床に捨てると、スカートのすそを握った。
 見ても良いんだろうか?
 そんな考えが横切ったが、今はそんな事を考えている時ではない。何しろ時間がないのだ。
 俺は一気にスカートをまくった。
 上半身を前に倒して、恵美の股を見る。
 だが、アソコはよく見えなかった。もっと後ろにあるらしい。
 仕方が無いので机の引出しから手鏡を出しす事にした。

 ベッドに座ってスカートをまくる。足を大きく広げる。
 大きな鏡があれば、足を広げてアソコを見せる恵美が見れたのに残念だ。
 俺は鏡を恵美の股にもっていった。
 よし、今度はアソコがよく見える。
 へー? これが女のアソコなのか〜。
 いや、感心している場合じゃない。
 つい目的を忘れる所だった。
 このまま見ていたって、処女かどうかはわからない。

 俺はとりあえず、割れ目を開いて見る事にした。
 恵美の人差し指と中指を使い、割れ目を引っ張って広げてみる。
 割れ目が開いて、中が見えた。アソコの中は複雑なピンクの肉の塊があるだけで、やっぱり処女かどうかわからない。
 困った。

 そうだ、中に指を入れて直接触ってみればわかるかな?
 俺は恵美のアソコに指を入れようとした。
 

「はあん!!」
 

 アソコに触っただけなのに、電撃のようにアソコから身体中に向かって快感が走る。
 思わず声が出てしまった。母さんに聞こえなかっただろうな。
 まだ、指を入れてもいないのに。
 だけど、触っただけで声が出てしまうのでは、指を入れる事が出来ない。
 それにしても女のアソコってすごいな。指でこれならチ○ポがはいったらどうなるんだろ?
 バイブでも持っていれば、試してみたのになぁ。
 入れてみたいなぁ。
 男と違って、女の快感って底無しだって言うけど、本当なのかな?
 そうだ。こうして母さんに憑依した時裸にエプロンって思ったら、母さんは裸エプロンになっていた。
 喫茶店の女の子が言っていた副作用って、憑依している相手の考えを操作できるって事なのかな?
 だったら、恵美いたずらできるかな?
 あんな現金な女にはお仕置きだ。

 よし、『恵美はバイブが大好きです』。それと『恵美はバイブをいやらしい物とはおもいません』。
 あとはあとは、えーと。

 そんな事を考えていたら、小便したくなって来た。
 

「時間切れか!」
 

 俺は床に落としたパンツを拾ってトイレに駆け込む。
 今度はちゃんとすぐに便器に座った。
 座るとすぐに小便が出た。
 小便が終わってすぐに立ちあがると、俺の身体は恵美から抜け出した。トイレに座っている恵美を見たかったが、
  裸で恵美とトイレに入っていたなんて母さんに見つかると大変だ。俺は身体が透明なうちに部屋に戻った。急いで服を着る。
 部屋の戸が開いて、恵美が入ってきた。
 

「わ! ビックリした!」

「なんだよ、いきなり部屋に入ってきて、俺の顔を見るなり驚くなんて」

「だって洋輔、さっきはいなかったじゃない」

「さっき? 俺はずっと部屋にいたぜ? 恵美こそ俺の家に来るなり大声で『おトイレ貸して』なんて叫ぶから、この部屋まで聞こえたぜ。
 小便が漏れそうで、幻覚でも見たんじゃないのか?」

「え? でも……。言われてみれば部屋に入ってから何をしたか憶えていない……」

「そんな事はいいから、早くでかけようぜ。恵美が来るの待っていたんだからさ」

「あたしが来るの待っていたの? そうなの?
 じゃ、まあショッピングに付き合ってやりますか!」
 

 俺達は街に出た。
 

「今日はあたしの欲しいものをかってもらうからね」
 

 恵美はそんな事を言っている。
 やっぱりこんな現金な女にはお仕置きが必要だ。
 ただ、どうやってバイブを手に入れよう。
 などと考えていると、突然恵美が腕を引っ張られる。
 

「ねぇ? あのお店見て行こう!」
 

 恵美は俺の腕を引っ張って行く。
 ここって……大人のおもちゃ屋じゃないか。
 

「早く入ろうよ!」
 

 恵美が楽しそうに言うので、俺は周りの目が気になって恵美を押して店に入った。
 恵美はバイブがあるコーナーに走り出す。
 まるでケーキ屋でケーキを選ぶように、はしゃいだ。
 

「わあ、バイブがいっぱい! 素敵!」

「おい!」

「ねぇ! このバイブなんかかわいいと思わない!」

 恵美はピンク色をした、ちっちゃな卵型のバイブを手に取ると俺に渡した。
 

「やめろって」

「まったく、男ってバイブのよさがわからないんだから!
 あっ、こっちの方がいい!!
 やっぱりチ○ポ型の方がいいよね?
 これなんか太くて大きくて、入れたら気持ち良いんだろうなぁ〜」
 

 今度は黒いチ○ポの形のバイブを手に取る。
 あまりに屈託がない様子に、見ている方が恥ずかしくなってくる。 確かに恵美を『バイブが大好きで、
  いやらしい物とはおもわない』様にしたのは俺だが、それは俺の部屋とかで二人でこっそり楽しもうと思ってだ。
 まさか、こんな大胆な行動に出るとは思わなかった。
 

「そうだ洋輔! このバイブ買ってよ! なんか買ってくれる約束でしょ?」

「いや、それは?」

「男の癖に、約束破る気?」

「そうじゃなくて……。ほんとうにそれでいいのか?」

「うれしい! あたしバイブ大好き!」
 
 

(つづく)
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