高貴な騎士と漆黒の魔女
 作:verdsmith7


俺達の戦いはもうすぐで終わる。
漆黒の魔女が操る無数の人形兵と戦っていた。
この屋敷にいる魔女を倒せば全ては解決する。

「本当に一人で行くのか?」
仲間の一人が心配そうに声を掛けてくる。
「ああ、魔女に招待されたのは俺らしいからな」
人形兵は俺にだけ敵意を向けず屋敷の中へと誘導しようとしている。

勿論罠の可能性も十分ある。
だがここで永遠と無数に出て襲い掛かってくる人形兵を相手にしていても消耗するだけだ。
しかし、魔女の近くに行く事ができるのなら勝機はある。
今はこの可能性に掛けるしかない。


俺は開いた門を通ると大きな屋敷の中に踏み込んで行った。
豪華な装飾が施された建物の中は古い外観に比べてまるで建てたばかりように見える。
そしてもう一つ目に入るのが不気味な程多くの石像だ。
まるで今にも動きだしそうな躍動感とリアルな造形だがそれも無理はない。
なぜならそれらは魔女に石にされた人達だからだ。
俺の仲間の多くも同じように石にされてしまった。
魔女は気に入った人間を石に変えてコレクションにしている噂は本当だったようだ。
「待ってろ、もうすぐ元に戻してやるからな」
彼らの為にも早く魔女を倒さなくては、そんな思いを胸に俺は魔女がいる最上階に続く階段を上がった。


屋敷の最上階へ辿り着くと一際目立つ扉が現れた。
恐らくこの中にあの魔女がいるに違いない。
魔女の歌声らしき声が聞こえてくるからだ。
扉に手を掛けるとゆっくりと中へ入って行った。

そこは不自然な程に大きな部屋だった。
建物の大きさよりも明らかに部屋の中の方が広い。
これも魔女が使った魔法による影響なのだろうか。

ここから先は何が起こっても不思議ではない。
「怖がらなくてもいいわ。さあ、もっと私の近くに来て♪」
剣を構えている俺を前にしているのに妙に落ち着いている。
「私のお屋敷にようこそ、格好良い騎士様♪」

不敵な笑みを浮かべながら客人である俺を歓迎した。
闇よりも深い黒の衣を身にまとっている。
その姿は漆黒の魔女と呼ばれるに相応しい姿だ。
黒の衣とは反対に肌は美しい純白でその対比が魔女の綺麗な肌をより際立たせている。
顔はどのパーツをとっても整っており美女の名に相応しい。
そして衣の上からでも分かる大きな胸とく太ももが印象的だ。
かつて屈強な男達が魔女の美貌に油断してやられたというのも納得できる。

気を引き締めて油断しないよう精神を集中させた。
剣を構えいつでも攻撃できるようにすると魔女に言った。
「お前が漆黒の魔女イレーナだな。さあ、追い詰めたぞ!観念しろ!」


魔女は相変わらず余裕のある表情で椅子に座りながら俺を見据えてくる。
時折長く綺麗な足を組んで微笑む姿は実に美しかった。
俺が魔女に見惚れていると魔女も俺の事を興味深そうに眺めていた。
「あら思っていたより良い男じゃない。貴方も私のコレクションにしようと思ったけどもっと良い事思いついちゃった♪」
俺の身体を嬉しそうに見るなり独り言をつぶやき始めた。

「できればこのまま降参して石にした人達を元に戻してくれる提案だったらありがたいんだけどな」
もちろんあの悪名高い魔女がそんな提案に乗ってくれるはずがないのは百も承知だ。
「ふふっ、残念ハズレ。私がそんな退屈な事をするわけないでしょ」
もっともな意見だ。
ここで素直に引き下がってくれる輩なら今までこんな悪事はしてこなかっただろう。

「私の提案はもっと楽しい事よ。うふっ、ねえ、私の夫にならない?」
魔女の提案は俺の予想を大きく超えたものだった。
「なに!?」
予想外すぎる提案に一瞬何を言われたのか分からなかった。
「つまり私と結婚して欲しいって言ってるの♪」

まさか敵対してこれから戦おうとしている魔女にプロポーズをされるとは思ってもみなかった。
もしかしたら俺を油断させる作戦のつもりなのかもしれないと思い何とか冷静さを保とうとした。
「うふふっ、毎日私のこの身体を好きにしてもいいわよ。勿論このおっぱいもね♪」
ペロっと舌を出しイタズラな笑みを見せつつグイっと胸を持ち上げた。
押し上げられた魔女の胸が弾みで揺れるのが見えた。

「意味が分からないんだが・・・どうして俺が魔女と結婚をするんだ?」
「私もそろそろ落ち着いて生活したいのよね。それにはお金を稼いでくれる格好良い夫が必要でしょ♪それに貴方みないなイケメンの騎士となら毎日楽しくセックスできそうだし♪」
そう言って魔女は衣に手を掛けると微笑みながら俺に胸の谷間や脚を見せつけてきた。
黒の衣の下に隠れている乳首が見えそうになる。
その美貌で俺を誘惑しようとしているのは明らかだ。
「そして私達の赤ちゃんをいっぱい産むの♪」

明らかに俺を誘っているのが分かる。
本当に魔女は俺とやりたがっているのか?
魔女が何を考えているのか正直全く理解できない。
相手があの悪名高い漆黒の魔女でなければついその言葉に乗ってしまいそうだ。
しかし、俺は魔女にやられた仲間や街の人達の事を思い出してその誘いを振り払った。

ここで魔女の誘惑に負けたら今までの仲間達の苦労は水の泡になる。
そうだ、屋敷の外では仲間が俺が無事に帰ってくるのを待っているはずだ。
なのに俺が魔女の誘惑に負けては申し訳が立たない。
俺は冷静さを取り戻すと魔女に向き直った。

「なら、条件がある。石にした人達を元に戻してお前が罪を償ったら考えてやる」
「あらあら良い提案だと思ったんだけどね。交渉失敗ね。なら力ずくで貴方を私のモノにしちゃおうかしら」
そう言うと魔女は側に置いてあった杖を持ち構えた。
魔力を何倍にも増幅させる杖を用意したという事は向こうも戦う気らしい。
どうやら俺からの妥協案は却下されたようだ。
椅子から立ち上がると魔女のの大きな胸が弾みで揺れた。
「できれば話し合いで解決したかったんだけどな」



女といえど相手は漆黒の魔女だ。
俺も油断する気はない。
戦いは熾烈を極めた。
元々あれだけの人形兵を操る魔女だ。
魔力は相当なものだ。
矢継ぎ早に魔女は火の魔法で火球を打ち込んでくる。
華奢な身体とは裏腹に魔法の腕はやはり相当なものだ。
床や壁に当たった火球は小さな爆発を巻き起こし避けた俺の身体にダメージを着実に与えていた。

俺もなんとか接近をしようとするが魔女は身軽な身体を活かして俺から距離を取っては遠くから攻撃を繰り返した。
今の所避ける事はできているがいつまで続けられるか分からない。
「ほらほら、避けるばかりじゃ勝てないわよ。今ならさっきの提案を考え直しても良いのよ」
遠距離ではこちらに分が悪い。
かと言って無暗に相手に近寄ると魔女の攻撃を受けてしまう。

俺は部屋に置かれたガラス瓶を掴むと天井に思いっきり投げた。
すると天井にぶつかったガラス瓶は粉々に砕け散ると魔女の頭に降り注いだ。
「くっ!」
降りかかるガラスの破片に魔女は堪らず魔法で障壁を作る。
だが俺はその隙を見逃さなかった。
「今だ!」
火球は止まり魔女に一気に近づいたのだ。
そして魔女の間合いに入った。
ここなら俺の攻撃も確実に当たる。

「な!?」
距離をつめられた魔女の余裕の表情が一瞬で変わったのが分かった。
「悪いな。俺の結婚相手はもう決めているんだ」
そう言って俺は剣ではなく拳を魔女の腹にお見舞いしてやった。
「きゃあっ!?」
吹き飛ばされた魔女は悲鳴をあげて横たわる。
「うう・・・」
落とした杖を拾おうとしているがそれを握りしめる力も残されていないようだ。
これで勝敗は決した。

「漆黒の魔女、お前の負けだ」
俺は魔女に向かって高らかに勝利を宣言した。
この時までは俺も勝利を確信していた。

「うっ、ま、まさかこの私が・・・」
まだ意識はあるようだ。
とはいっても立ち上がるのも辛そうだ。
「けほっ、けほっ・・・」
魔女は咳き込みながらもまだ立ち上がろうとしたが無理だった。
両膝をつくと持っていた杖まで手放した。
「はあ、はあ、こ、ここまでのようね。さあ殺すなら殺しなさい・・・」
やっと魔女は遂に観念したようで抵抗する様子すらない。
「魔女イレーナ、お前は今から街へ連れて行き裁判にかける」
それを聞いた魔女は意外そうな顔をした。

「うふふっ、私の首には高額な賞金が掛かってたはずよ。それなのに私を生きて捕まえようとするなんてね」
確かに魔女は高額な賞金首としても有名だ。
だが、元より俺はそんな金などよりもっと大切な信念がある。
「俺は賞金稼ぎじゃない。誇り高い騎士だ。お前が呪いを解いて皆を元に戻すと約束するなら命までは取るつもりはない」

「うふふ、はあ、はあ・・・」
魔女は渾身の力でヨロヨロと立ち上がった。
しかし、その表情はまだ辛さが残っているようだ。
「無駄な抵抗はもうよせ。立つのも辛いはずだ。あとは俺が街までお前を運んで行ってやる」
たとえわずかに体力が残っていたとしてももう勝負にならないだろう。
恐らく魔女の魔力もほとんど残っていないはずだ。

「本当貴方って顔だけじゃなくて中身まで綺麗なのね。ますます気に入っちゃった。うん、決めた。次の身体は貴方にするわ♪」
そして魔女の表情がまた変わった。
魔女の言っている意味は分からなかったが何かを企んでいるのは間違いない。
「な、何を言ってるんだ?し、しまった、まだ魔力が残っていたのか!?」
油断していたのはこちらだったようだ。

既にボロボロの魔女が何かを唱え始めると辺り一面に大きな魔法陣が現れた。
それは俺と魔女を囲むように浮かび上がると眩しい光を発した。
やがてその光は俺と魔女を包み込む。
「くそ、何だこれは!?うう、何も見えない!」
もう周囲が何も見えない程強烈な光になった。
そして全身から力が抜けていく。


このまま石にされてしまう。
そう思ったが身体は自由に動かせた。
「一体何をしたんだ?」
俺がそう呟いた時どこからか魔女の声が聞こえた。
しかし、魔女の姿はどこにもない。
もしや逃げられたのではと思ったが

足を上げると途端に身体のバランスを崩してしまった。

「な、なに!?」
さっきまできびきびと動かせていた急に身体がずっしりと重くなった。
更には身体中がずきずきと痛む。

「うぐっ、な、なんだこの傷は!?こんなダメージは受けてなかったのに・・・」
さっきの魔女が使った魔法のせいだろうか。
身体が言う事をきかない。


「無理しない方がいいわよ。さっき貴方に散々怪我を負わされたんだから」
男の声が部屋に響いた。
一瞬仲間が駆けつけてくれたのかと思ったが違った。
それは意外すぎる人物だった。
「自分が傷付けた魔女の身体にされた気分はどう♪」
目の前にいる男は俺自身だった。
「はあ、はあ、俺がいる!?それに、お、俺が魔女だって?ん、何だこの服は!?」
俺の格好は魔女がさっき着ていたはずの黒い衣の格好になっていた。
「着ている物だけじゃないわよ。ほら♪」
目の前の俺は嬉しそうに部屋ある鏡を見せつけてきた。

「な、何だこれは!?」
俺の姿はさっき相対していた魔女の姿そのものになっている。
顔も身体も声もあの魔女そのものだ。
「う、嘘だ・・・」
鏡に写った魔女も混乱した表情で俺と同じ動きをしている。
「やっと理解したかしら。私と貴方の身体が入れ替わった事を♪」
「これから私の代わりに魔女として頑張ってね♪」
目の前にいる俺の身体は嬉しそうに語った。

「ふ、ふざけるな!」
持てる力を振り絞って殴りかかった。
足元はおぼつかずもうフラフラだ。
それでも自分の身体を奪った魔女に挑んだ。
しかし、俺の身体になった魔女は避けようとする素振りさえ見せない。
そして思いっきり力を込めた拳を打ち込んだ。
「うふふっ、そんな細腕で叩かれても全然痛くも痒くもないわ」
「そ、そんな!?」
精一杯殴ったつもりだったがそれでも傷一つ負わすことができなかった。
「今度は私の番ね♪」
大きな腕が俺を目掛けて飛んできた。
頭では避けようとしたが身体が上手く動かない。
そしてズシッとした重い衝撃が身体にふり掛かったと思った瞬間俺は軽々と吹き飛ばされてしまった。
「あぐっ!うう・・・」

めまいがする。
それに天井が上に見える。
身体中から悲鳴が聞こえてくる程の苦痛が伝わってきた。
「うう、く、くそ、ああっ!」
今度こそ本当に立ち上がる事もできなくなってしまった。
魔女の身体で呻き声をあげる事しかできない。

「あら、ごめんなさい。まだこの身体に慣れてないから軽く飛ばしたつもりだったんだけど勢いがつきすぎちゃった♪」
悪びれる様子もなく謝ると俺の方に近づいてきた。
俺の身体が顔が迫る。
いつもの自分の身体が他人としてそこに存在している不気味な光景だ。
「くっ、こ、今度は、な、何をする気だ!?」
「こんな素敵な身体をくれたんだからご褒美をあげるわ♪」
俺の顔とは思えないイヤらしい顔でニヤニヤしている。
「ご、ご褒美だと、うぐっ!?」
「おっぱいで感じるの初めてでしょ。私がその身体の事を色々教えてあげるわ♪」
大きな手が俺についた胸を衣の上から掴むとグニグニと揉み始めた。
「や、やめろ、あうう、さ、触るな・・・」
抵抗しようとするがもうこの身体にそんな体力はない。
せいぜい身じろぐのがやっとだった。
「ほら、気持ち良いでしょ。私のおっぱい♪」
パンの生地をこねるようにこね繰り返してくる。
「だ、誰が、こっ、こんな身体で!うぐっ!」
「ふふっ、そんな事言っても身体は正直みたいね」

言われた通り魔女の身体は素直に反応していた。
これは自分の身体ではないと言い聞かせるも無駄だった。
最初こそ無理矢理触られて嫌がるだけだったが
そして段々と不思議な気分になり始めた。
それが女の身体の快感だと気付くのにそれ程時間は掛からなかった。
「無理して我慢しない方が良いわよ。もうその身体にはほとんど体力は残ってないんだから」


「はあ、はあ、ううっ!んぐぐ!」
触られると度に身体がピクピク動いてしまう。
そして魔女の喉で情けない声を出してしまった。
「もしかして私の身体でもう感じちゃってるの?」
そう言われて初めて俺は魔女の身体で興奮してしまっている事に気付いた。
「んんっ、ち、違う!だ、誰が、こんな身体で・・・ううっ!」
必死に否定しようとするが身体は正直に反応している。
鼓動が激しくなり全身の血液が沸騰しそうな程熱くなっている。
俺の胸を掴んでいる手は少しずつ激しくなっていく。



「ふふっ、ほらもうこんなに濡らしちゃってるのね」
股間に太い指が入ってくる。
それは変な気分だった。
男の時のように掴む物がない。
なので指は身体の奥へと入ってくる。
そしてそれがこの身体を反応させた。
「あうう!な、なんだこの感じは!?」
今まで感じた事のない感覚だった。
少なくとも男の身体だった時には経験した事がない。
「ふふっ、それが女の快感よ。いいでしょ、これから貴方は毎日これを感じることができるのよ」
男では感じる事のできない女の快感、それは俺にとって衝撃的な体験だった。
しかも男とは違い胸からも股間からも広がってくる。
「さあ、これは身体を貰ったお礼なんだからたっぷり味わいなさい女の快感をね♪」
クチュクチュと股間を鳴らしながら動く指は更に激しく動き始めた。
俺は今上半身と下半身の両方を気持ち良くさせられている。
「はあ、はあ、な、何だこれ!?何か出る」
股間がプルプルと震えていた。
身体全体が反応しこの身体の最後を言い渡そうとしていた。
もうすぐこの身体でいってしまう。
俺はそう確信した。
だが、もう止めることはできない。
「はあ、はあ、や、やめろ!あっ、あっ、もうダメだ・・・」
「ふふっ、ほら出しちゃいなさい。貴方の全部を♪」
身体がビクッと勝手に動いた瞬間股間から何かが吹き上げた。
そして自然と思いっきり腰を突き上げた。
「うああー!」
股間から飛び散る液体を見た瞬間俺はいってしまったと分かった。
俺は魔女の身体で潮を吹いていた。
文字通り全てを出し切ってしまうと反動で全身から力が抜けていく。
魔女の身体でいかされた事に気付くのにそれ程時間は掛からなかった。




俺にもはや抵抗するだけの体力もなかった。
無理矢理いかされた
全ての力を使い果たしてしまった。
ここで意識を失ってはダメだと自分に言い聞かせようとするが魔女の身体は既に限界だった。
「そろそろ私の新しい仲間の所へ行こうかしら」
軽々と背中に担がれてしまった。
「う、うわ、お、降ろせ・・・」
「ふふ、本当私の身体は軽いわね。それに柔らかくて気持ちいいわ」
そう言いながら俺のお尻を触ってくる。
「おっと、こんな事してる場合じゃないわね。さあ新しい生活を始めましょうか♪」

「おい、エリックが出てきたぞ!それにあの抱えているのは・・・漆黒の魔女だ!やったぞ、エリックの野郎本当に勝ちやがったんだ!」
屋敷の外に出ると歓声が沸き上がった。
聞いた事のある声もあちこちから聞こえてくる。
それは俺の仲間達のものだ。
「おい、魔女は殺したのか?」
仲間の一人がそう尋ねてきた。
「いや、街に連れて行って裁判にかけるつもりだ」
「おいおい、あの悪名高い漆黒の魔女だぞ。それなのにとどめを刺さずに生きて裁判にかけるとは流石高名な××だな」
しかし、それは俺にではなく俺の身体になった魔女に向けられた言葉だった。
俺の身体を奪った魔女には称賛の声が次々に掛けられていった。

逆に俺には罵声やののしりの言葉が投げかけられていく。
「やい、淫乱魔女さんよ。命が惜しけりゃ早く石にした皆を元に戻すんだな」
すっかり俺を魔女と思い込んだ仲間達がそんな言葉を投げかけてくる。
いつもの心強い仲間達の声とは思えなかった。
違う、俺は魔女じゃない・・・
それを伝えようとするがもう口を開く力もない。
「はあ、はあ、く、くそぅ・・・」
視界が揺らいでいく。
遂に意識を失い始めゆっくりと目を閉じていってしまった。
「後の事は私に任せてゆっくりおやすみなさい。漆黒の魔女のイレーナちゃん♪」
俺は拳を握る事もできないまま意識を失った。




どれだけ時間が過ぎたのだろうか。
辺りは不気味な程静かだ。
人の気配も感じられない。
ゆっくりと目を開けると薄暗い部屋にいた。
そしてそこは見覚えがあった。
街にはる地下牢だ。


手や足が自分のものではない。
こんな細くて白い手足ではなかったはずだ。
それに着ている服もあの漆黒の魔女が着ていたものだ。

気を失う前に見た光景は本当の出来事だったと気付いた。



周囲に助けを求めようとした。
「んん!?」
声を出そうとしたが言葉を発せられない。
口を封じられて喋ることができないようだ。
「んー、んー!」
それでもこの事を誰かに伝えようと必死にもがいた。
牢の中に魔女の言葉にならない声だけが響く。

すると願いが通じたのか扉が開き誰かが入って来た。
これで助かったと思ったが一瞬でその希望は打ち砕かれた。
なぜなら入ってきたのは自分の身体だったからだ。

「声がしたからもしかしてと思ったけど、やっと目が覚めたのね。貴方あれから数日ずっと眠ってたのよ」
「んんー!」
「この姿を見て驚いているようね。そうよ私達は正真正銘入れ替わったのよ。あれは残念ながら夢じゃなかったの♪」
嬉しそうに俺にそう説明してきた。
あれが夢であってほしかったのは事実だ。
しかし、実際今の自分は魔女の身体に魔女は俺の身体になっている。
「貴方が眠っている間私も忙しかったんだ。騎士団の名前も知らない上司には魔女の報告もしないといけないし貴方の代わりに凱旋式に出ないといけないわで大変だったんだから♪それに皆喜んでたわよ。悪い魔女がやっと捕まったってね。もちろん貴方の事よ♪」
俺を指さして嬉しそうに報告した。
まさか誰も俺達が入れ替わった事に気付いてないというのか。
信じたくなかった。
「んん!」

「ほら、新しい身体がどんな風になったか気になるでしょ。ここに鏡を置いてあげるわ。それにこの口の物も取ってあげるわね。さっきから喋れなくて辛いでしょ。魔法を使わないように仲間がしちゃったのよ♪」
そう言って壁に鏡を掛けた。
その中に写っているのはあの時の魔女の姿だった。
騎士の身体だった時の屈強な身体とは正反対のか細く美しい姿だった。
そしてやっと口を縛っている物が外されようやく言いたい事を喋ることができた。

「この!元に戻せ!っうぐ!?」
俺は勢いよく飛び掛かった。
しかし、今の俺では相手にもならなかった。
元の身体の時のような瞬発力はこの身体にはない。
たとえ攻撃できたとしてもこの細腕では怪我一つ負わせられなかった。
「うぐぐ!」
俺はあっという間に首を絞められて声が出せなくなった。
そして息ができずまた意識を失いそうになる。
「今なら貴方のその細い首をへし折るのも簡単よ。あまり私を怒らせないでね♪あと貴方の首に巻いているチョークは外さないでね。魔封じの効果があるから外すと脱走してると思われてすぐに殺されちゃうわよ。まあ今の貴方には外せないと思うけどね♪」

「ごほっ、ごほっ・・・」
首から手が離れてやっと喉に空気は流れた。
しかし、もう立ち向かう力はなかく咳き込む事しかできない。
「じゃあ、私はまた貴方のこれからの事を上の人と相談してくるわね。貴方は私の代わりに大人しく魔女として待っててね♪」
そう言って俺の身体を奪った魔女は部屋から出て行ってしまった。
俺もその後を追い掛けたかったが息が苦しくそれどころではなかった。
今の俺には何もできない美しい魔女の身体しかなかった。



しばらくして息が整った頃再び扉が開いた。
現れたのは一人の男だった。
かつて一緒に戦った仲間だ。
彼とはいくつもの死線を一緒に潜り抜けてきた。
「き、来てくれたのか」
彼なら俺達が入れ替わっていると信じてくれると思った。
「すまない、こんな身体だが俺は魔女に・・・」
そこで俺は言葉を止めた。
いや話続けることができなかったという方が正しい。

「かっ、かはっ!?」
突然自分の呼吸が止まったのかと思った。
しかし、そうではない。
拳が俺の腹部に当たっていたのが一瞬見えた。
そして凄まじい苦痛と息苦しさを味わった。
「うぐっ・・・ううっ!」
「ふん、殺されないだけマシだと思え」
かつての仲間が俺に放った言葉は予想以上に冷たいものだった。
俺は殴られた衝撃でうずくまってしまった。
それでも何とか説明しようとする。
「ううっ、ち、違うんだ。お、俺が本物のエリックなんだ」
殴られて息をするのも辛いが何とか真実を伝えようと頑張った。
ここで信じてもらわないと身体を取り戻す事もできない。
それにあの魔女がどんな事をしでかすか想像もできなかった。
しかし、かつての仲間は眉間に皺を寄せて怒りを露わにするだけだった。
「そんな戯言聞きたくねえ。早く石にした皆を元に戻せ!この淫乱魔女め!」
かつて彼の親友も石にされた事があった。
早く元に戻したいのだろう。

「や、やめてくれ、た、頼む!俺の話を・・・」
「お前の考えはお見通しだ。俺を誘惑して油断させて石に変えた後逃げるつもりだろ」
漆黒の魔女はその美貌で何人もの男達を誘惑してきた事でも有名だった。
もちろん俺はそんな事をするつもりはない。
しかし、俺を魔女だと思っている彼にとっては俺の話だと何一つ信じられなかったのだろう。
元より口を開くことさえさせてくれない。
「そ、そんな事しな・・・うぐっ!」
また重い衝撃が身体に走った。
痛みと苦しみで何もそれ以上言えなくなってしまう。
「五月蠅い、いいから早く皆を元に戻せ。エリックの奴はお前に甘いみたいだが俺はそうじゃねえぞ!」
「あぐっ!」
倒れた所を更に蹴られてしまう。
「ふん!そうやってせいぜい悪あがきをしてな!どうせこのまま元に戻さなかったら死刑になるんだ」
そう言って俺の仲間は捨て台詞を吐いて部屋を出ていった。
かつて一緒に戦った仲間に信じてもらえないのはかなりショックだった。
それよりも話のひとつ聞いてくれさえしなかった。
外では俺の身体を奪った魔女が俺に成りすましているのだろう。
そしてその事に誰も気付いてない可能性が高い。
俺はボロボロにされた身体を引きずりながら壁にもたれかかった。
「はあ、はあ、くそ、どうすれば・・・」


まだ身体が痛んだがだいぶマシになってきた。
俺は不味い食事を取りながら俺は次に何が起こるのか考えた。
このまま石にされた人達を元に戻せない場合処刑されてしまうだろう。
呪いや魔法は使った者が亡くなれば魔法が解けるからだ。
つまりこのままでは俺が魔女の身代わりとして殺される事になってしまう。
もちろん自分がその方法を知るはずがない。
当然だが俺は魔女ではない。
身体こそ魔女にされてしまったが中身は魔法をほとんど使えない騎士にすぎない。
せいぜい火をともす弱い魔法が使える程度だった。
だが、誰もその事を信じてくれない。
かつての仲間は話しさえ聞いてくれなかった。
部屋に置かれた鏡を見てみると漆黒の魔女の姿がそこにあった。
外の光もほとんど入ってこない地下牢で段々と俺は自暴自棄になっていった。


あれからまた時間が過ぎた。
外の光が入ってこないせいでどれだけ時間が過ぎたのか分からない。
部屋の中に明かりはなくせいぜい部屋の外の松明の光がわずかに入ってくる程度だ。
そのせいか俺の気持ちもだいぶ沈んでいった。
「よお、元気にしてるか?あれ、前よりだいぶ表情が暗くなってるな。もしかして昔の仲間に信じてもらえなかったからしょげてるのか?」
「お、お前は!?」
俺の身体を奪った魔女だ。
以前会った時よりも堂々としながら入ってきた。
心なしか言葉遣いも元の俺に似ている気がした。
「こんな薄暗い地下牢じゃ気分も落ち込むよな。それじゃあ大変だろ」


そう言うとシュッと何かを吹きかけられた。
「う、何だこれは?」
「もっとお前らしくなれる良い物さ。きっと気に入るさ。ついでにこれもやるよ。少しは楽しめるようになるぞ♪」
それを俺の身体中に振り掛けると何やらぶつぶつ唱え始めた。
それが魔法なのか呪いなのかは分からなかった。
初めて聞く言葉だ。
すると不思議と暗い気持ちが落ち着いてきたような気がした。
「こっちはただの香水さ。良い匂いがするだろ。裁判が始まるまでせいぜい楽しみな」
それだけ言い残す部屋を出て行った。


「はあ、はあ、あうう。」
暗い地下牢で魔女のエッチな声だけが響きわたっていた。
そしてその声を出しているのは他でもない俺だ。
その日から俺の身体は凄く疼き始めた。
しかもその疼きは時間と共に激しくなっていった。
まず最初は自分の体臭が気になった。
臭いどころか凄く良い匂いがするのだ。
汚い地下牢でその香りは花のように甘い香りに思えた。
「良い匂いだ。これが俺から出ているのか」
つい手や腕や服にに染みついた匂いを嗅いでしまう。
それが憎き魔女の匂いだなんてどうでもよかった。
その匂いは凄く優しい香りで頭がくらくらする程強烈だった。
「はあ、はあ、どうなってるんだ?」

身体中がおかしくなったようだ。
魔女に身体を入れ替えられてから変になっている。
少なくとも元の自分の身体だった時とははっきり分からないが何かが違う。
身体が何か求めていた。
男の時でもその感覚はあった。
オナニーをしたい欲求だ。
だが女性の身体の性欲は違った。
「な、何をやってるんだ俺は・・・」
俺は自分のものとなった魔女の大きな胸を服の上から揉んだ。
衣の上から触ってもその柔らかさと弾力が伝わってくる。
ふわふわとした温かい水風船を触っているみたいだ。
「これがあの魔女の胸なのか」
初めて会った時から目に入っていたが自分の胸になるとその大きさは見た時以上だ。
その大きさはもちろんずっしりとした重さを感じられる。


胸を揉むにつれて少しずつ暗い気持ちが和らいでいた。
「ああ、気持ち良い」
辛い気持ちが快感で薄れていく。
もっと気持ちよくなって楽しみたい。
自然とそう思った。
絶望という闇から少しでも解放されたかった。
その気持ちが触っている手の動きをより激しくさせた。
「はあ、はあ、こんなに気持ち良いのか。女の身体って・・・」
息が荒くなっていき段々と豪快に揉むようになっていく。

騎士の中にも女に現を抜かす者はいたが俺は稽古と任務に励む方だった。
そのせいで女性の身体の事はあまり知らない。
でも今はこうやって自分の身体が女になってしまっている。
俺も騎士といえど男ではあった。
もっとこの身体を知りたいと思ってしまった。
「や、柔らかい。も、もっと触りたい」
綺麗な手にキスをしてみるとスベスベの肌が唇に当たった。
ごつごつした元の手とは違う柔らかくて白くて気持ちの良い手だ。
これが自分の手だなんて信じられない。

手だけではなく身体全体が魅惑的に見えてしまった。
鏡を見ると今の自分は魔女というよりも女神に見えた。
その虚ろな表情がより神秘的に見えてくる。
少しだけだと言い聞かせながらその身体を次々に弄った。
顔、髪、腕、脚、お腹と次々に触れる場所をどんどん触っていく。
気が付けば少しどころではなくたっぷりと触れていた。
「ああ、柔らかくてすべすべで気持ちいい」
しかも魔女の身体のどこの部位にしてもすべすべで暖かく触っていて気持ちが良かった。
魔女の身体にされてからこの身体を楽しもうとなどとは微塵も思っていなかった。
しかし、その魅力に気付いてしまった俺は遂にたかが外れてしまった。


改めて鏡に向かうと釘付けになっていた。
鼻息を荒くしながらその身体を見つめた。
「凄く綺麗だ。本当に女神みたいだ」

まるで昔神話でよく聞かされた美の女神のように思えた。
顔のパーツは全て整っている。
目は二重で大きな瞳をしており鼻は高すぎず低すぎない完璧な高さで唇はピンクのふっくらした形状をしている。
髪は高級シルクのようにサラサラとしている。
俺は何度も魔女の顔を触った。
「これが魔女の顔なのか?俺の顔なのか?」
今は自分の顔になっている事がまだ信じられない。
男の顔とは作りが全然違う。
人形のように綺麗で美しい。
身体は全体的にほっそりしたスタイルだ。
元の身体の時のようなゴツゴツとした身体ではない。
だが、飛び出す部分は大きく飛び出していた。
大きな胸やお尻はその代表例だ。


そんな完璧な魔女の身体を俺は触り続けた。
次第に俺は無意識の内に興奮していき止められなくなっていった。
もっと、もっと触りたくて仕方がなくなってしまう。
それも魔女の大事な部分を触りたくて我慢ができない。
「はあ、はあ、もう、だ、だめだ。我慢できない」
服の上から触るだけでは我慢できず遂に着ている黒の衣を自ら脱いでいった。
全て脱ぎすてると白くて大きな胸が中から飛び出した。
「これが魔女の胸、凄い。大きくて柔らかい」
俺は早速ゆっくりと優しくこぼれ落ちた胸を触ってみた。
「ああ、本当に柔らかい。それに凄く気持ち良い」
その感触は何とも言えない気分だった。
しばらく赴くままに触り続けた。
大きく手で握ってみたり乳首を弄っていく。

「んんっ・・・」
そして俺は自分の胸を吸い始めてしまった。
男の意識で女の身体となった今の自分の身体を楽しんでしまった。
鏡で自分がオナニーをしている姿が写っているだけなのに興奮してしまう。
あの美しい魔女が裸になり自分の大きな胸を吸っている。
その姿に俺は興奮しながら更に胸を強く吸った。
柔らかい胸と硬い乳首の感触を口の中で楽しんだ。
更には口の中で舐めたり優しく歯で咥えて胸に刺激を与えていった。

それらの行為は無意識の内にやっていた事だった。
俺が元々そういう趣味をしていたわけではない。
何も考えず性欲のままにやった。
後から考えてみたらこの時の俺は魔女の精神に馴染み始めていたのだと思う。
そして俺はここから急速に魔女の身体に流されていってしまった。

「女の胸ってこう感じるのか。ああ、ジンジンしてきた」
触れていた胸が変になっていく。
胸の鼓動が激しくなる。
身体が激しく動いた時のように熱く感じる。
汗が吹き出し呼吸も荒くなっていった。
それを知りつつ胸を弄り続けた。
よく見るとさっきよりも胸の形が張っているようだ。

その時婚約者の顔がふと頭によぎった。
できれば婚約していたメリルの胸をこうしてやりたかった。
ぐりぐりと胸を触りながら彼女とできなかったセックスを妄想する。
彼女の胸をこんな風に弄りたかった。

騎士として遠出をする事も多くお互い肉体関係をまだ持たなかった。
というより自分が堅すぎたせいだろう。
結婚するまでは健全な仲でいようと決めたのは自分だ。
今となってはもう少し肉体的にも愛し合っても良かったと思えた。
「ごめんなメリル・・・ん、んくう。」
愛する女性の名前を呼びながら俺は魔女となってしまった自分の身体を触り続けた。
「メリルの身体もこんな風に感じたのかな?ああ、また気持ち良くなってきた」
愛するメリルにできなかった事を代わりにこの身体でした。
くりくりと胸を手で弄ると更に身体が疼いていく。
もう魔女の胸を弄るだけでもだいぶ身体は興奮しきっていた。


すると魔女の下半身が異様に疼いている事に気付いた。
さっきから下半身がムズムズしていたのだが胸を弄るのに夢中だった為特に気にしていなかったのだ。
しかしそれは男の身体の時とは違う股間の感覚だった。
男の股間ならはち切れんばかりに大きくなるアレがあるが今はそれがない。
代わりに壮絶な疼きが股間から沸き起こった。
そこが何かを求めている。
ここに押し込める何かが必要だと身体は訴えているようだった。

俺は鏡の前で魔女の綺麗な脚をゆっくりと開けた。
凄く自分が興奮しているのが分かる。
女性のあそこを堂々見るからドキドキしているのかもしれない。
罪悪感もあった。
魔女といえど女性の身体だ。
そんな他人の身体でこんな事をしていいのかと自問した。
しかし、そんな罪悪感はこの身体の疼きに比べれば些細な問題だった。
魔女の身体は更に快感を欲していた。
そして俺はそれに応えてしまった。

理性を失った俺は両脚を開き股間を鏡に写した。
それは綺麗な割れ目だった。
ムダ毛はなく綺麗に整えられている。
そしてピンク色の穴が顔を覗かせていた。
「こ、これが女の、魔女の・・・」
女性との経験はほぼゼロだった俺でも分かる。
完璧な女性の股間だと。


俺は試しに指で少し触ってみた。
「あ、ああ、女のここってこんな風に感じるのか」
少しひんやりする他の肌と違いそこは既に熱を帯びている。
好奇心のままに更に指を奥に入れてみた。
魔女の細長い指が股間に入り込んでいく。
股間の中の熱を指が受け、逆に股間の中はひんやりした指の感触が伝えられていく。
「はあ、はあ、これが濡れているというやつか?」
指で少し擦るだけでも魔女の股間が刺激されているのが分かる。
股間の中の指は水気を感じていた。
中が湿っているのが分かる。
これが濡れているという感覚だろうか。

すると何かを入れてみたくなってしまう衝動にかられた。
しかし辺りを見回しても周囲には何もない。
それなら入れる物は一つしかない。
俺は自分のものとなった魔女の細長い綺麗な指を見つめた。
そしてそれをゆっくりと股間に空いている穴に入れていった。

「ああ、奥に入っていく」
長く綺麗な指は奥へ奥へとずぶずぶ入っていく。
変なはずなのに身体が反応していくと不思議と気持ち良く感じた。
そして股間から全身に向かって快感が巡り始めた。
「あうう、す、凄く変な気分だ。もしかして、お、俺、魔女の身体で感じてるのか?」
言うまでもなく魔女の身体の虜になっていた。
この身体から沸き起こる快感を自分自身で欲した。
「だ、だめだ!やめないといけないのに・・・」
そう自分に言い聞かせようとするが身体はもう言う事を聞いてくれなかった。
それどころか更に股間に入れた指を激しく動かしていた。
「ああ、あうう!や、やばい。」
女の身体でオナニーなんかした事がないのに身体が覚えているのか勝手に指が動いていく。
すると身体全体が突然大きな反応を示した。
「うう、ああ、な、何だ!?何これ凄い。身体がビクビクってなって凄く気持ち良い」
まるで身体全体で感じている気分だ。
「うくう、やばい、病みつきになる」
既に濡れていた股間は更に水気を帯びていった。
そして指と絡んでクチュクチュというイヤらしい音を鳴らした。
「あっ、あっ、お、俺の、わ、私の身体気持ち良すぎて、あん!もう、やめられない!」
もう私の身体は我慢の限界は超えていた。
理性はなくなり快楽だけを追い求めている状態だった。
こんなオナニーは初めてだ。
だけど同時に懐かしくも感じた。
もう何度も味わってきたかのような感覚に陥った。

「あんん、ま、まだ気持ち良くなっていく、んんー!」
早くこの身体でいつものように気持ち良くなりたい。
その喋り方はあの時の魔女そのものだったが既に私にとって口調が変わった事など些細な事にしかすぎなかった。
今はこの妖しいこの身体を全力で楽しんで全てを楽しみたかった。
今の自分にとってこの身体でオナニーをするのはそれだけで十分だった。
手を激しく動かしているとそれに合わせて胸が揺れ動く。
片手で胸を揉みもう片方の手で股間を弄った。
「ああ、私のおっぱいもおま〇こも全部気持ち良すぎる。んんっ!」
鏡を見ると美しい魔女が興奮しながらオナニーをしている。
顔を赤くし恥ずかしそうにしながら胸と股間を弄っていた。
「こ、これが私だなんて・・・んん!き、気持ち良すぎて、も、もう我慢できないよ」

「だ、だめ!出ちゃう!私から、全部出ちゃう!」
この身体でいくのは初めてではない。
だから自分がどんな状況になっているのか理解できた。
しかし、もうそれを止める事はできない。
私は必死で自分の身体を弄った。
「あん、んんっ、くうっー!」
股間から暖かい液体が部屋中に飛び散っていく。
まるで自分の中の全てが溢れていくのかと思うぐらいに噴き出していった。
足元ががくがくと震えながらも全てを出し切った。
「はあ、はあ、私、い、いっぱい出しちゃった♪」
絶望の闇はなくなりすっかり満ち足りた気分になる。
私はその感覚の虜になってしまった。


股間からまだ暖かい液体が流れ落ちてくる。
それはまるで身体が鎖から解き放たれた気分だった。
もう全てがどうでもよくなっていた。
自分が魔女の身体である事も、もうすぐ処刑されるかもしれない事も何もかもが些細な事に思えた。
その表情は嬉しそうにほほ笑む魔女のイレーナそのものだった。
「はあ、はあ、こ、これが女の快感なのね・・・私の凄く気持ち良かった」
そう呟きながら指に付いた汁をペロっと舐めた。
その瞬間ハッとした。
「はあ、はあ、あ、あれ?い、一体私は何を・・・」
鏡に写っているのは大きな胸に手を置いて股間から潮を吹いて絶頂した魔女の姿だった。
「私どうなってるの?」
乱れた髪を手で整えながら鏡に写った自分に問いかけた。
しかし、返事が返ってくる事はなく鏡は魔女の姿をした自分を見せつけるだけだ。



何かがおかしい。
だがそれが何かを指摘してくれる人はいない。
自分の中で起こっている異変に気付きながらも時間だけが無駄に過ぎていった。
「そういえば外はどうなってるんだろう?」
牢の中では外で何が起こっているのか全く知る事ができない。
時折不味い食事を配られるぐらいだった。
か細い魔女の身体のせいか貧相な食事でも空腹は満たされた。
元の身体と比べると小さな口でぱさぱさのパンをかじる。
「うう、不味い。でも食べないと・・・」
今はこれしか空腹を満たせるものはない。
「魔法で美味しい物がいっぱい出せたのに、これさえなければ・・・」
ポツリとそんな事を呟きながら残ったパンを口に入れた。
「え、魔法・・・?」
使っていた気もするし、使わなかった気もする。
自分の中で記憶が段々とあやふやになっていった。

元々の私の身体を奪った本物の魔女が何をしているのかさえ把握できない。
「こ、こんな事してる場合じゃないのに・・・」
本当なら自分の身体を取り戻す方法を考えるべきだろう。
しかし、色々な事を試したが無駄だと知った。
助けを呼んでも誰も来ないし、私が魔女ではないと誰も信じてくれない。
今の自分にできる事があるとすれば不味い食事を食べてオナニーをするぐらいしかなかった。
「また今日もしちゃった・・・」
いけないと分かっていたがオナニーをするとよく眠れた。
そしてその時だけは不安やストレスから解放された。


扉がゆっくりと開くと誰かが入ってきた。
一瞬自分の身体を奪った魔女が入ってきたのかと思ったがそれは違った。
「お前に面会だ。おかしな事をするなよ」
そう言われ私は見張りの兵に壁に立たされるとそのまま両手両足を鎖で繋がれてしまった。
身動きが取れなくなり私は立ったまま誰かが入って来るのを待った。
もしかしたら自分の身体を奪った魔女が来るのかもしれないと思った。
そうであれば身体を取り返すチャンスだが手足を拘束されては何もできない。
すると再び扉が開くと意外な人物が訪ねてきた。
「はじめまして、漆黒の魔女イレーナさん」

「メリル!」
私は魔女の声でそう叫んだ。
彼女こそが自分の婚約者だ。
「私の事をご存じなんですね。何かの魔法でも使ったのかしら?それともエリックに聞いたのかしら?」
メリルは私の方を向き手短な挨拶をした。
勿論私にとっては初対面ではない。

しかし、その時のメリルの表情はとても冷たかった。
いつもなら優しく微笑んでいたメリルだったが今は私にそんな表情を一切見せない。
「ち、違うんだ。メリル、私なの・・・」
「余計なお喋りは必要ないわ!私が聞きたいのは一つだけよ。エリックが最近おかしいのは貴方のせいでしょ」

「え!?」
「貴方を捕まえてからエリックは変になったのよ」
どうやら自分のせいでエリックがおかしくなったと思っているようだ。
もちろん自分がエリックに何かをしたわけではない。
なぜなら自分こそが本物のエリックだからだ。
なのでその事をメリルに伝えようとした。


「お願い、信じて!私が・・・」
しかし、メリルは私の話を少しも聞こうとしてくれなかった。
いつもメリルに話すように言っているつもりなのに口調は自然と女のようになってしまう。
「もうすぐ処刑されるからって適当な事を言わないで。貴方の事なんか信用してないから」
「違うの!私がエリックなのよ」
何度説明してもメリルは信じてくれる様子はなかった。
私の言っている事を戯言としか受け取ってくれない。
無理もない、喋り方も着ている服も身体までも魔女そのものとなれば信じられるはずもないだろう。
「そんな見え透いた嘘なんて証拠もないのに信じられるわけないでしょ」
そう言われて私は一つの賭けに出た。

「わ、分かったわ。なら証明するわ。だからこっちに来てくれない」
私は身動きができないのでメリルが近づいてくるように促した。
メリルは警戒しながらも近づいてきてくれた。
「一体何を証明してくれ、うぷ!」
そして私は一瞬の隙をついてかつてメリルにした時と同じようにキスをした。
こんな証明の仕方は自分も嫌だったが今できる数少ない方法だった。
そうすればきっと自分が本物の恋人だと信じてくれると思ったからだ。
昔のように自分だけしか知らないメリルとの濃厚なキスをすればきっと信じてくれるはずだ。

「んんー!」
メリルは一瞬身体を離そうとしたがすぐに抵抗をやめた。
私は必死で彼女の口の中に舌を入れて絡ませた。
するとメリルはすっかり大人しくなっていくのが分かった。
もしかして気付いてくれたのかもしれないと思い唇を離した。
「はあ、はあ、ねえ分かってくれた?」
私は恐る恐るメリルに問いかけた。
「ええ、分かったわ。貴方がエッチな魔女だって事がね」
「え?」
すると今度はメリルの方がキスを行った。
いつものメリルなら絶対のこんな事をしないはずだ。
それだけではない自分の大きな胸にメリルの胸が重ねられていた。
「んん!?」
私がやろうとしてやっているのではない。
メリルが押し付けてくるのだ。
こんな事をしたくないと身体を引き離そうとするが鎖で繋がれていてそれもできない。
私はただメリルのキスと甘い抱擁を受け入れるしかできなかった。

「ふん、大きな胸ね・・・この胸でエリックを誘惑したのかしら?」
「ち、違う。そんな事しな・・・あう!」
今度は突然私のおっぱいを握られてしまい変な声を出してしまう。
メリルの目は明らかにおかしい。
さっきまでのきつい表情ではなくなったが今度は物欲しそうな顔になっているようだった。
私には何が起きているのか分からなかった。
キスをしてからメリルはおかしくなってしまった。

「お、お願い、私の話を、うぷっ・・・」
これ以上何も何も喋るなと言わんばかりのキスだった。
手を背中に回してギュッと抱きつかれながら舌を重ねてくる。
しかもさっきよりも激しい。
身動きができないので私はメリルの成すがままにキスをされ続けた。
「んーんー!」
早く止めないとと思いつつも喋る事も動く事もできない。
「憎たらしい女ね。私まで誘惑するなんて・・・」
唇を離すとそう私に行った。

「やっぱり貴方はただの淫乱な魔女ね。そうやってエリックも誘惑したんでしょ」
「ち、違うの・・・」
何度説明しようとしてもメリルは聞いてくれなかった。
むしろそんな事よりもエッチな事をしたがっているようだ。
「いいから今度は私の事を気持ち良くしなさい」
そう言ってメリルは服を脱ぐとおっぱいを私の口に押し付けてきた。
婚約者の大事な部分を前に私は複雑な思いでそれを口に入れた。
「はあ、はあ、そうよ。もっと吸いなさい。ああん!んん!」
あの清楚なメリルがエッチな声を出しながら喘いでいる。
それを聞いてるこちらまで興奮してしまった。

元の身体の時でさえ彼女とはこんな事はしなかった。
できれば本当の自分の身体でしたかった。
でも今はメリルが嬉しがっている事の方が大事だった。

やがてメリルは私の着ている物を脱がすとお互いに裸で身体を重ねた。
そして裸になった私の股間にメリルの股間をくっつけるとゆっくりと腰を動かした。
「だ、だめよ。こ、こんな事、んんー!」
そして私達はお互いに腰を振って股間を擦り合った。
牢の中では私とメリルの喘ぎ声が響き渡り時折それに合わせて鎖の金属音がカチャカチャと鳴った。

そして胸も唇も重ねた私達はひたすらエッチを続けた。
だめだと分かっている、でも愛する女性とこんな事ができて嬉しいという感情もあった。
そして私はそれを受け入れてしまった。
もっとこうしていたい、もっと彼女の気持ち良くなりたい。
そう思いながら腰を振った。
そしていよいよ私達にも終わりがやってきた。
「メリル、だ、だめ、や、やめて!私もう・・・」
「気安く人の名前を呼ばないで。全部貴方のせいなのよ。だから私の事を最後まで楽しませなさい!」
そう言ってメリルは勢いよく腰を動かした。

「だ、だめ!い、いくー!」
一際大きな声が響いた瞬間私達は絶頂に達した。
ガクガクと膝を揺らしながらいってしまった。
腕に繋がれた鎖でぶら下がっているような状態になってしまっている。

「エリックは貴方みたいにエッチで淫乱じゃないの。さよなら淫乱な魔女のイレーナさん」
メリルは着替え終えると何事も無かったかのように振る舞った。
そして私に冷たい言葉を投げかけながら出ていくのだった。
一方私は鎖に繋がれたまま股間から噴き出した液を流し続けた。



メリルとのあの出来事から数日が過ぎた。
その間ずっと罪悪感に苛まれていた。
やってはいけなかった。
メリルとは婚約はしていたが今の自分の身体は別人だ。
しかもあの漆黒の魔女の姿になっている。
その身体でメリルとあんな事をしてしまった。
しかもエッチをしている時には罪悪感どころ楽しんでしまった。

そしてそれを忘れようとするかのようにまたオナニーをしてしまった。
そして同時にあの時に味わった快感も思い出した。
「メリル・・・」
メリルがしてくれたように自分の胸を触り股間を弄った。

来る日も来る日も私はその身体でオナニーをし続けていた。
入れ替えられてから一体何日経ったのかも分からない。
しかもこの身体の疼きが日に日に増していくようだった。
今の私の楽しみはこの身体で気持ち良くなることぐらいしかない。
その日も鏡を見ては自分の姿に興奮しながらオナニーをしていた。
「はあ、はあ、うっ、ううー!」
今ではすっかりこの身体の気持ちの良い場所が分かった。

「へー、だいぶ漆黒の魔女らしくなったじゃないか。元高貴な騎士のエリックさん♪」
聞いた事のある声が聞こえて振り返るとそこには見覚えのある身体が立っていた。
というより部屋の中に入ってきたことすら気付かなかった。
服の上から胸を揉むのに夢中になっていたせいだ。
「だいぶ夢中になってたみたいだな。もしかしてお邪魔だったかな?」

「う、うるさい。私の身体を返しなさい!」
私は恥ずかしさのあまり顔を赤くしながら飛び掛かってしまった。
しかし、私にはもう彼に立ち向かえる術はなかった。
彼は顔色一つ変えることなく私を拘束すると無理矢理着ていた服を脱がしてしまった。
「きゃあ!」
ポロっと胸が飛び出て慌てて胸と股間を隠した。
「いやっ!何するの!?」
「ははっ、すっかり女に成りきってるな。その身体だった俺が言うのもなんだが俺の時よりも可愛くなってるぞ♪」
そう言われて自分の顔が更に赤くなっていくのが分かった。
そして私はそのまま床に押し倒されてしまった。
暴れようとしてもこの細腕ではどうする事もできない。

「いい加減学習しろよ。その身体はもう屈強な騎士様の身体じゃないんだ。もうお前はひ弱な魔女イレーナなんだよ」
「う、五月蠅い!わ、私は魔女でもイレーナでもないのよ」
「その身体にその口調でよくそんな事が言えるな。ほら自分の身体をよく見てみろ」
無理矢理鏡の方へ身体を向けられた。
そこに写っていのは魔女の身体で羽交い絞めにされた私と屈強な騎士の魔女だった。

「そういえばメリルともエッチな事やったんだろ」
「え、どうしてその事を?」
あの時はメリルと自分以外誰もいなかったはずだ。
なぜそれを知っているのか。
「実はあの香水には惚れ薬も入ってたのさ。オナニーだけすれば十分だと思ってたんだが、まさか昔の女にまで手を出してしまうとはな♪」

「くっ、メリルがおかしかったのは貴方のせいだったのね」
メリルがおかしいとは気づいていた。
まさかあの時吹きかけられた香水のせいだったとは。
「まあ、そう言うなよ。お前もメリルもお互い楽しんだんだからな」
「違う、そんな事ない」
必死に否定するが彼は話をやめなかった。
「メリルもそうだけど外で結構な奴に会ったけどさ誰も俺が本物の魔女だと気付かなかったぜ」
「そ、そんな・・・」
そう言われて私はガクッと膝をついた。
誰も気づいてないのなら助けはいつまで経っても来ないわけだ。


「あーあ、一番最初に結婚の話しを受け入れてたらこんな事にならなかったのにな」
「誰があんたなんかと結婚なんか!」
「じゃあ、これでどうかな?」
するとぎゅっと抱きつかれてしまった。
「え、な、何をしているの!?」
突然自分の身体に抱きつかれて戸惑ってしまう。
したくもないのに胸が高鳴っていった。
「好きだ、イレーナ」
突然真顔で彼は私にそう告げた。
「え!?」
そして気付いた時にはキスをされていた。
今の私は彼の温かい唇を重ねられた上でぎゅっと抱きしめられている。
でも不思議とイヤだとは感じなかった。
私はいつの間にかトロンとした気分になっていた。
また全てを吸われそうなキスだった。
舌を絡められ大胆にも動かしてくる。
まるでお互いに溶け合っていくかのように思えた。


唇を離すと私はふわふわした気分のまま彼の成すがままになっていた。
彼の方も私を愛おしそうに見つめてくる。
「程よく大きくて柔らかすぎず堅すぎない良い胸だ。男共がその胸に食いついてきたのも今なら分かるな」
「あん!そ、そんなに強く吸わないで!」
押し倒されたまま吸いつかれてしまった。
乳首を舐められたり吸われると余計に身体が感じてしまう。
「はあ、はあ、私が私におっぱいを揉まれてる。凄く変な気分、でも凄く気持ち良い。んんっ!」
現に揉まれている胸は強すぎず弱すぎない微妙な力加減で弄られていた。
そしてそこから沸き起こってくる甘美な感覚が私をどんどん興奮と快楽へと引きずり込んでいく。
気が付けば自然と抵抗する力を弱めて今では完全に相手に身体を委ねていた。
「へへっ、胸も張ってきたし乳首もだいぶ勃ってきたな」
もう私は彼とエッチがしたくてたまらなった。
身体を重ねるだけでも心臓が大きくなった。
そして私は頼むように言った。
「お、お願い、も、もっと私を気持ちよくして・・・」
すっかり気持ち良くさせられた私だったがまだ身体は足りていない。
頭で考えるよりも前に口が勝手に動いた。
「言われなくても触ってやるさ」

ガバッと両脚を大きく広げられてしまう。
股間が丸見えになってしまい途端に恥ずかしくなってしまった。
でももう抵抗もしようがない。
それに彼にならもっと見て欲しいとも思えた。
自分でも股間の割れ目がはっきりと見える。
ムダ毛もなく綺麗なピンクをしたその穴があった。
「へへっ、綺麗なおま〇こだな。もっと綺麗にしてやるぞ」
彼は顔を近づけると股間に顔をうずめ突然そこを舐め始めてしまった。
「あうう、何をするの!?」

ぺちゃぺちゃと舐められた。
温かくぬるぬるした物が股間を這っていくのが感じられる。
「はうう、や、やめて、そ、そんな事!」
私の言葉を聞く事ことなく彼は舐め続けた。
そうされ続けた私の身体はどんどん熱くなっていく。
びくびくと股間から刺激が全身にいきわたっていく。
やっと終えた頃には私の息はすっかり荒くなっていた。
「俺ってそんな顔もできたんだな。顔を赤くして恥ずかしそうにして結構可愛くなれるんだな。ははっ、あの屈強な騎士が今じゃこんな可愛らしい魔女になるなんてな」
「い、言わないで。それに貴方のせいでこうなったのよ」
私は恥ずかしくなった感情を押し殺しながら反論した。
少なくとも自分でこうなりたかったわけではない。
「魔女の身体で気ままにやるのも楽しかったけどお前みたいに俺を狙う奴が最近は多かったから疲れてたんだ。そんな時お前がやって来たんだよ。」
「はあ、はあ、だから私と・・・」
「そうさ、俺の代わりに魔女になってもらったのさ♪」


「い、いやよ。私魔女なんかになりたくないのよ!私の身体を返して!」
私は必死で身体を返すよう訴えた。
しかし、私の身体を奪った彼はそんな事をするはずもない。
「その身体で散々楽しんでおいてよく言うぜ。そうだな、そろそろお前も身も心も完全な漆黒の魔女イレーナになってもらおうか。俺がエリックになったみたいにな♪」
「わ、ちょっと!?」
私の身体は軽々と持ち上げられてしまった。
「さあ、本番の時間だぞ。漆黒の魔女イレーナ!」

そしてキスをすると無理矢理彼の上に乗せられてしまった。
そして今私の下には大きくなった男性のアレがある。
グロテスクで異臭を漂わているそれに嫌悪感もあった。
それなのに私はそれを愛おしく感じてしまった。
「はあ、はあ、こ、こんなの、い、いやなのに・・・」
「さあ、入れてくれ。お前の中に」
私は言われるがままにそびえ立つ彼のアレを掴むと自分の股間に入れてしまった。
私を突き抜けるかのように奥へ奥へと入り込んでいく。
興奮し濡れていたおかげかするすると入っていった。
「あうう、は、入ってくる。私の奥に・・・」
「はあ、はあ、俺の中ってこうなってたのか。熱くてジメジメして。へへっ、男共がやりたがった気持ちが今だと分かるな。」
やがて一番奥へと入りきると私達の身体は一つに繋がってしまった。


「ああ、私の中で大きくなって脈打ってる。す、凄い・・・」
男性のアレが自分の中にあるのを感じる。
それは膣内で激しく絡みながら私に快感を与えた。
その証拠にぎゅっと突かれると身体がびくびく反応する。
まるで彼の全てを感じられるようだった。
「最初は鬱陶しかったけどチン〇があるってのも悪くないな。ほら、俺の上で腰を動かしてくれ。お、いいぞ。へへっ、なんだ初めてにしては上手じゃないか。もしかして元々女として素質があるんじゃないのか」
「へ、変な事言わないで。私は正真正銘男よ。こうなったのは貴方のせいでしょ」
私はそう言いながら腰を振っていた。
「なら、騎士としての誇りも男としての記憶も全部忘れさせてやるよ。ほら、おっぱいも揉んでやる。俺の身体こうされるのが凄く気持ち良かったはずだぜ」
下からぎゅっと胸を掴まれてしまった。
そしてその揉み方がまた凄く私に快感をもたらした。
「あんん、も、もっと揉んで。あうう、す、凄く気持ちいい・・・」

「イレーナ、愛してるよ」
そう言われた途端に胸が高鳴ってしまった。
その言葉に私は凄くどきどきしまう。
「うん、私も大好きだよ」
そうだ、私は彼と初めて会った時から好きだった。
だから戦いでも手加減をしてしまい負けてしまったのだ。
でも負けた事は後悔していない。
なぜならこうやって二人で愛し合えるようになったのだから。
「貴方とこうする事ができて凄く嬉しい」
自然と笑みを浮かべてしまう。
するとエリックも同じように笑った。

今の私達にはもう何も止めるものがなくなった。
お互いに繋がった腰を動かし快感を得ていた。
私は胸も揉まれて身体の上も下も気持ち良くなりすぎて頭がおかしくなりそうになっていた。
「ああん、き、気持ち良すぎて、変になっちゃう」
既に自分でも積極的に腰を動かし彼と一緒に気持ち良くなっていた。

自分の中で彼のアレが暴れると余計に全身が気持ち良くなった。
そしてまた彼の快感を得る為に更に激しく動いていった。
気持ち良くなるにつれて頭の中で何かが起こり始めた。
最初はそれが何か分からなかった。
ぼんやりとしたイメージのようなものだ。
しかし、次第にはっきりしてくるとそれが魔女の記憶だという事に気付いた。
魔女の家に生まれてから今までの経験が頭に次々と浮かんでくる。
「はあ、はあ、何これ?頭の中がおかしい・・・」
私の異変に気付いたのか彼は私にこう言ってきた。
「ははっ、そろそろ思い出してきたか?魔女としての今までの事を」

そう言われている間にも私の魔女としての記憶はより鮮明になっていった。
「こんなの思い出したくないのに!」
やがて成長した私はその魔法で好き勝手に振る舞い始めた。
気に入った人間を見つけて石に変えては屋敷に飾った。
時には格好良い男に言い寄ってセックスをした。
「ああん、思い出しちゃう」
魔女としての記憶が多くなるにつれて私の腰の動きも激しくなっていった。
やがて私は一人の騎士に出会った。
それが目の前にいる彼だ。
「へへっ、ようやく思い出したか。あとは俺の記憶に埋もれて完全に魔女になるだけだぞ」
「ああ、私は、うう、イレーナ、魔女のイレーナ・・・あうう」
なおも腰を振りながら魔女の記憶に押しつぶされていった。
そして最後の時を迎えた。
「そうだ!さあ、行け。愛してるぞ、イレーナ!」
「わ、私もよ。エリック、愛してる。うああー!」
その時身体の奥に温かい物がどくどくと流れ込んでくるのが分かった。
頭が真っ白になっていく。
セックスの気持ち良さ
塗り替えられていく快感
それらが混ざり合って私を綺麗に流していった。
もう何も考えられない、頭が真っ白になった。
やがて視界が戻ると私は全てが吹っ切れてしまった。
頭の中のもやもやはなくなりスッキリした気分になった。

そして目の前には愛しい騎士のエリックが嬉しそうに私を見つめていた。
「これでお前は俺のものだ、イレーナ♪」
「ええ、私は貴方のものよ、エリック・・・」
そうして私は抱き合いながらキスをした。



そこには多数の石像が並べられていた。
私が今まで石にした人達だ。
久しぶりに吸う外の空気は本当に気持ちが良い物だった。
「はあ、気持ち良い・・・」
「大丈夫か。魔法はまだ使えるか?」
エリックが心配そうにしている。
「うん、大丈夫。貴方の為にも頑張る」
私は杖をかざして呪文を唱えた。
そして私は今まで石にした人達を元に戻した。
しかし感謝されたのは魔法を解いた私ではなかった。
「本当にありがとうございます」
私の隣にいる騎士のエリックに向けてだ。



その後石にした人達を元に戻した事で私はなんとか処刑は免れる事ができた。
でも皆から今でも白い目で見てくるのが怖かった。
そんな時はぎゅっとエリックの手を握った。
そうするとエリックも手を握り返してくれて安心する事ができた。



そして私にとって大切な日がやって来た。
私は慣れない純白のウェディングドレスを着て化粧を施した。
着替え終えると準備を終えた彼と一緒に式場へと向かった。

「これからも私の事を守ってくれる?魔女としてではなく妻として?」
愛する夫を見上げながら尋ねた。
「勿論だ。騎士の誇りに掛けて誓うよ!」
ニッコリと微笑みながらそう返事をしてくれた。
そして私達は誓いのキスをした。
その日から悪名高い魔女ではなく新しい妻になった。

「ははっ、イレーナは羽みたいに軽いな」
式を終えて私は彼にお姫様抱っこをされて屋敷へと戻ってきた。
まだ結婚式の華やかな余韻が残っている。
これから楽しい新婚生活が待っていると思うと心がうきうきした。
「じゃあ、新婚初夜を楽しむか♪」
「ええ♪」

しかし、結婚が認められたとは言っても私は完全に自由の身になったわけではない。
今までの悪行の事もあり街の外に出ることは許されなかった。
魔法は教会や騎士団に協力する場合を除いては禁止された。
今の私はただの女性と言っても過言ではない。
それにこの首に巻いているチョークには魔封じの効果があるので魔法を使おうと思っても使うことができない。
でももう魔法を使う必要はなかった。


夫を見送ると私も鏡を見ながら身支度を整えた。
髪をとかして軽く化粧もする。
そして最後にお気に入りの香水を付けた。
それは夫が私に送ってくれたものだ。
いつもこれを掛けて外へ行く。
そうすると夫に見守られているような気がした。
夫が高名な騎士のおかげで私にちょっかいを出す人もいない。
時折昔の私を知っている人に罵声を浴びせられる事もあったがそれもだいぶ少なくなった。


身なりを整え終わった頃誰かが訪ねてきた。
「イレーナさん、今日もいいかしら?」

私はその日もメリルさんに奉仕していた。
「はあ、はあ、これは私が着るはずだったウェディングドレスを着てエリックを奪った罰よ」
あのウェディングドレスは元々メリルさんが着るはずのものだった。
婚約をして後は決まった日に結婚をするはずだったのだ。
しかし、私が現れてから状況は変わった。
エリックは婚約していたメリルさんではなく私を選んだのだ。
その日から私はメリルさんに憎まれ続けた。
でも単に憎まれたのではない償いとして奉仕を求められる事になった。

「凄く良いわね、これもエリックから教えてもらったのかしら」
メリルさんとは夫以外で唯一肉体関係を持っていた相手だ。
元々私はエッチで昔は色々な男性や女性とエッチをする日々を送っていた。
でも結婚を機に私は変わったのだ。
今では夫とメリルさんとしかエッチをしていない。
またこれはメリルさんへの私なりの償いでもあった。
彼女から夫を奪ってしまった事への・・・。
だからいつもこうやってメリルさんに奉仕している。

「この唇でエリックといつもキスしているのね」
そう言ってメリルさんは私に唇を重ねた。
温かいメリルさんの舌が絡んでくる。
夫とは違う優しい絡み方をしてくれた。
でも彼女とこうしていられるのは嫌な気分はしなかった。
愛する人を奪ってしまった私を心から受け入れてくれるわけではないという事は知っていた。
それでも身体だけでも受け入れてもらえて本当に嬉しかった。
それに彼女とエッチをすると不思議と懐かしい気持ちになれた。




「ちょっと聞いて欲しい事があるんだ」
ある日私は夫から部屋に呼び出された。
一体何を聞かせてくれるのかと思っていたら不思議な言葉を唱え始めた。
その呪文は聞いた事があった。
でもはっきりと思い出せない。
そうしている間にも夫は呪文を唱え続けた。
すると私に中で段々と失われた記憶が蘇ってきた。
「こ、これは!?」
そうだ、それは自分と魔女の身体を入れ替えられた時に聞いたはずだ。

「やっと思い出したかしら♪」
夫、いや俺の身体を奪った魔女はニヤッと笑った。
「お、俺は今まで何を!?」
記憶がはっきりと蘇った途端俺は恐怖で震えあがった。
「そうだ俺は魔女なんかじゃない!なのに何で俺はあんな事を!?」
俺は魔女そのものになっていた。
まるで最初から魔女だったかのように過ごしていたのだ。
そして今記憶が蘇るとなぜそんな事をしたのか分からなかった。
「私の呪いは面白いでしょ。すっかり魔女に成りきってたわね。でもやっぱり誇り高い騎士だけあって淫乱な私の身体になっても落ちぶれたりしなかったわね。だから結婚までしようと思ったんだけど♪」
「く、くそ、そんな・・・」
俺は急いで助けを求めようとした。
記憶が蘇ったのなら真実を話して魔女のたくらみを阻止しないといけない。
しかし、俺は忘れていた。
「ふふっ、無理しちゃだめよ。もうすぐ赤ちゃんを産むんだからね。まあ私がパパで貴方がママになるんだけど♪」
お腹の膨らんだ俺の身体では到底逃げる事などできそうになかった。
もうすぐ出産をするその身体では自由に動く事もできない。
「そしていっぱい産んでその中に気に入った子ができたら今度はその子と入れ替わるの♪私の魔力と貴方の力を併せ持った若くて強い身体を手に入れるの♪さあ、これからも私の為にいっぱい赤ちゃんを産んでね♪」
「や、やめてくれ・・・」
俺は魔女の新しい身体を産まされているのだと気付いた。
しかも今度はその子と入れ替わるつもりだ。
「うわ!?」
危うく転んでしまいそうになったが寸前の所で抱きかかえられて助かった。
「くそ、は、放せ!」
抱えられてジタバタするも無意味だった。
「気を付けてね。そのお腹には私達の愛しい赤ちゃんがいるんだから」
優しく膨らんだお腹を撫でた。
「私の身体で悔しがってる姿最高に興奮しちゃう♪貴方は覚えてないかもしれないけど今まで何度か記憶を元に戻してあげたのよ。その度にまた記憶を消して可愛いイレーナちゃんに戻したんだけどね♪」
それを聞いてゾッとした。
そんな記憶は全然ない。
これまで一体何度彼女に絶望させられたのかも分からない。
だが、これだけは確信した。
もう自分は逃げられないのだと。

「さあ、そろそろ記憶を戻しましょうか。可愛い私のお嫁さんのイレーナちゃんに戻ってもらいましょうか♪」
「く、くそ・・・」
そして俺は唇を無理矢理押し付けられてしまうと意識を失った。


息が苦しい。
気が付くと夫が目の前で私にキスをしていた。
「おっと悪い、寝顔が可愛かったからついキスをしちゃったんだ♪」
「もう、強引なんだから。びっくりしちゃった。あれ、何で私泣いてるの?」
私の頬にはポロポロと目から溢れる涙が流れていた。
理由を考えたが全く分からない。
何か悲しい出来事があったような気もしたが目の前で嬉しそうに微笑む夫を見たら悲しい気分もなくなっていた。
「ごめんね、泣いちゃって。多分悪い夢でも見たせいだと思うから・・・」
「大丈夫、ずっと俺が側にいるよ」
そう言うと夫は大きな腕で私の身体を抱きしめてくる。
温かい夫の身体と優しい言葉に私はすっかり安心した。
「出産も近いんだからあまり無理しないでくれよ。」
そう言って私にキスをしながら大きくなったお腹を優しく撫でてくれた。
そのおかげかお腹の子も元気に動いた気がした。
「ええ、分かってるわ♪」


やがて産まれてきたのは元気で可愛い女の子だった。
しかも魔力も力も将来相当なものになると神官様から教えてもらったので私も凄く喜んだ。
「元気で可愛らしい女の子で良かったわね」
私は夫にそう言った。
しかし、生まれてきた我が子を見る夫の顔はなぜか娘の顔を見る父親の顔ではないように思えた。
そして娘を見終えると夫は出産したばかりの私に言った。
「なあ、もう一人欲しくないか♪」

















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