大人の女性に身体を入れ替えられた高校生の私(前編)
 作:verdsmith7


「あ、ああっ、だ、だめっ!そ、そんな所触らないで!」

大人の女性の色っぽい声が部屋中に響き渡っている。
しかし、その声は嬉しそうというより困惑したモノだった。
傍らから聞けば男女が楽しくやりあっているようにしか聞こえないだろうが実際は違う。
その声を出しているのは他でもない私だからだ。
私は惨めにも着ていた服も下着も全て脱がされて霰の無い姿にされていた。
犯人は私の目の前にいる有名高校の可愛らしい制服を着た女の子だった。
まだあどけなさが残る顔だがで私の裸をイヤらしい手つきで触ってくる。
とても高校生とは思えない。
「んんっ!」
その女の子に弄られ私はひたすら喘ぎ声を出し続けてしまう。
「はあ、はあ、お、お願いです。も、もうやめて下さい・・・」
私は息を切らしながら制服を着た女の子にやめるよう頼んだ。
しかし、女の子は私の話を聞いてくれるどころかニコッと笑うと触ってくる手を更に大きく動かした。
「あんんっ、はあ、はあ、わ、私が一体何をしたって言うんですか・・・ど、どうしてこんな事をするんですか?!」
どうしてこんな事になってしまったのか。
少なくとも私が望んでこうなったわけではない。

「うふっ♪だて、折角私達入れ替わったんだからもっと楽しまないといけないでしょ。ほら、もっと私の身体で楽しんで頂戴♪」
綺麗で可愛らしい声
クスっと不気味に笑うと今度は私の乳首をきゅっと握った。
「あっ、んんっ!お、お願いです。わ、私の身体を返して下さい」
そう、目の前にいる女子高生こそがほんの少し前までの本当の私の身体だった。



私は身体を奪われ気付くとこの女の身体にされてしまった。
普通の女子高生だった私は今はもうすっかり変わり果て年齢も体型も生き方も全く違うこの大人の女性にされていたのだ。
この手も足も顔も声も、私の眼下で揺れている大きな胸も私のではない。
未だに信じられなかった。
しかし、何度鏡を見ても写し出すのはこの身体だけ。
そして私の身体は奪われ今は目の前で私にエッチな事をしている。
私が絶対言わないような事を、私が絶対しないような事を散々された。
逃げ出したくてもこの身体では家にも帰れない。

綺麗な白い手が今の私の大きな胸を掴んでぐにぐにと動かしてくる。
大きな胸がぶるんと揺れ動いているのが分かる
小さな私の胸だったら感じる事はできなかった。
でも今はこんな胸もこんな身体もいらない。
早く目の前の身体を返してほしい。
しかし、私の身体を奪った女は私の願いを聞く気はなかった。

今の私の身体は敏感すぎて少しの刺激だけで興奮してしまった。
身体中熱くなり汗が流れてくる。
呼吸も荒くなって喘ぐだけになってしまった。
「んんっ、ああんっ」
しかも私の意思に反してこの女の身体は快楽を求め続けた。
身体の敏感な部分を触られると更に気持ち良くなりたいと思ってしまう。
どんなに頭で嫌がっても身体が勝手に興奮してしまうのだ。
私の頭もだいぶこの女の身体に流されていた。

「貴方も折角私の身体になれたんだから楽しませてあげるわね。ほら私の身体すっごく気持ちいいでしょ♪」
私が喘いでいる光景を嬉しそうに眺めては手を動かし続ける。
「ああんっ!」
私は返事をする代わりに喘いでしまった。
実際その言葉通り元の自分の身体とは比べ物にはならない気持ち良かった。



身体を入れ替えられた後、私は女性の部屋へ身体を元に戻すからと騙され付いて行ってしまった。
もちろん女性が私の身体を返してはくれる事はなかった
それどころか無理矢理服を脱がされエッチな事をさせられている。
年齢も体型も感度も全く違う女性の身体で私は散々絶頂を味わされた。
「ああん、んんっ!」
これも何度目だろう。
女性の色っぽい声で私はAV女優のような声を出し続けた。
情けないが我慢しようにもこの敏感な身体では止めることができない。
頭では嫌だと思っているのに身体が快楽を欲しがってしまう。

「はあ、はあ、も、もうやめて。私の身体返してよ」
私は必死に私の身体を奪った女に頼んだ。
いつも鏡で見ていた自分がニヤニヤしながら今の私の身体についている大きな胸を触ってくる。
しかもこの身体の敏感な部分を的確に攻めてきた。
「ほら、ここが気持ちいいんでしょ」
「そ、そんなこと、あんっ!」
乳首と股間を同時に弄られ私は既に我慢の限界を超えていた。
上からも下からも気持ちの良い快感が私を襲ってくる。

もう身を捩らせながら早くこの時間が終わる事を願うしかない。
「すっかり大人しくなったわね。そんなにその身体の事気に入ってくれたのかしら?でも聞くまでもないか。もうこんなに濡らしてるんだから」
クチュッと私の股間の割れ目に指が入った。
「んっ、あんっ!」
中に入った指が上下に動く。
私の股間から湿った音が間もなくあふれ出した。


身体は入れ替えられたが中身は正真正銘普通の女子高生だ。
まだエッチはおろか異性交遊もまともにしたこともない。
それなのに今の私は私の身体を奪った女に襲われてしまっている。
他人の身体でしかも元の自分の身体に弄られている。
「い、いやっ!こ、こんなのおかしいよ・・・」
涙をこぼしながら私はこの女の身体で感じ続ける。

「これから私の全てをあげるわ。代わりに私は貴方の全てを貰うわね♪」
私のピンク色をした柔らかい唇が触れてきた。
今私は私自身とキスをしている。
入れ替わってからこれも初めてではない。
もう抵抗する体力も気力もなく私はそのキスを受け入れるしかなかった。

「んん・・・」
唾液と暖かい舌が絡み合う。
不思議と嫌な気分にはならない。
それどころか凄く満たされる気分だ。
やがて私の頭は何も考えられなくなっていった。
かつての自分に唇を重ねられ私はトロンとした気分になりながらあの時の事を思い出した。





その日私は電車に乗っていつものように学校へ通学していた。
車内は満員に近い状態で隣の人との間の隙間がないぐらいに密着していた。
「はあ、早く着かないかな・・・」
私は扉の前に立ち目的地へ到着するのを電車に揺られながら待った。


しばらくしてとある駅で一人の客が乗車してきた。
カツカツとヒールの高いロングブーツを鳴らしながらその女性は私の近くにやって来た。
少し動いただけでその長くて綺麗な黒髪がなびく。
高級そうな革製のロングジャケット羽織っている。
それは同性である私が見ても見惚れる程の綺麗な女性だ。
周囲の男性達は勿論他の女性達の視線も集めていた。
スタイルは抜群で顔も凛としている。
更にそれに化粧をしてより一層美しく見えた。
隣に並ぶと女子高生の私がただの子供のように思えてしまう。
「私も・・・」
と大きなため息を付きながら呟いた

そんな女性が私の側に立っていた。
私が見惚れてボーっと眺めていると一瞬その女性と目が合ってしまった。
もしかして聞こえてしまったのだろうか。
そんな不安をよそに向こうは私に気付いたのかニコッと微笑んできた。
「う・・・」
何となく気まずくなってつい目を逸らしてしまった。
別に悪い事をしたわけではないの何か悪い事をしてしまった気分になる。

さっきの女性はあの場所からいなくなっていた。
途中で止まった駅で降りたのかもしれない。
しかし、そんな私の予想は間違っていた。
「え!?」
なぜなら先程少し離れた位置に立っていた女性がなぜか今は自分の隣にいたからだ。
もしかしてわざと自分の隣に来たのだろうか。
一体なぜ?
私自身この女性と会うのは初めてだ。
さっき一瞬目が合ったせいだろうか?
それだけで・・・いや多分偶然だろう。
そう自分に言い聞かせ冷静になろうとする。


戸惑っている私とは違い女性は妙に私の方を見てくる。
それは気のせいではないのは明らかだ。
ようやく私も変だと感じ始めた。

一応周りに人もいるが念の為次の駅で降りてやり過ごす事にした。
自分の中でそう決めた時一瞬女性が着ていたジャケットの中が隙間からチラッと中が見えてしまった。
「え!?」
私はその瞬間言葉を失ってしまった。
その女性はまるでAVに出てくる女優が着ているようなボンテージ衣装を着ていたのだ。
黒光りのする生地に多くの隙間から白い肌が見えている。
胸のラインを強調している
水商売でもしているのだろうか思える程の格好だった。
ロングジャケットを上に羽織っているおかげで恐らく周囲は気付いていないだろう。
これを知っているのは私だけだ。

私の位置からだと服の中身が丸見えになっている。
電車が揺れるとその豊満な胸も大きく波打っているのが分かった。
つい私の視線もそこに行ってしまった。

「大きい・・・」
ついそんな言葉を漏らしてしまった。


「ねえ、私の事さっきから見てたでしょ?」
そう言われて私は内心ギクッとしてしまった。
もしかして怒られてしまうのだろうか。
でも女性にそんな雰囲気は感じられない。
「別にいいのよ。これから学校に行くの?」
「え、は、はい」
「可愛い制服ね。歳はいくつ?」
次々に私に質問を浴びせてくる。
それだけだったら世間話で終わったのだろう。
しかしこの女性は明らかにおかしい。

「ひっ!?」
私は小さな声で悲鳴をあげてしまった。
周りの人に分からないように女性が身体を密着させてきたからだ。
車内が混んでいるから少し身体がくっつくぐらいなら不思議ではない。
しかし、今の私と女性はお互いの体温が直に感じられる程身体をくっつけていた。
しかも私の手をギュッと握ると私の顔に更に近づいてきた。
「ねえ、貴方の事もっと教えて♪」
女性の身体から香水の香りが漂ってきた。
頭がボーっとしてしまいそうになる。


「お降りの際は、お忘れ物なさいませんようにご注意ください」
その時車内アナウンスが聞こえてきた。
電車が次の駅で止まったのだ。
「ごめんなさい、私降りますから!」
我に返った私は急いで電車の出口へと向かった。
チャンスだと思った私はなんとか電車から降りることができた。
本来私が降りる駅ではなかったが仕方ない。



「はあ、はあ、よかった。」
やっと逃げることができた私はホッと胸をなでおろした。
「何が良かったのかしら?話しの途中で逃げるなんて酷いわね」
後ろからさっき聞いたばかりの声が聞こえてくる。
私の脚は震え出していた。

「え!?」
振り返るとそこにはさっき電車で私に近寄ってきた女性がいた。
あの時一緒に電車から降りていたのだ。
「い、いや!?」
私は恐怖で逃げ出すことも忘れてしまった。
「さっきの話しの続きをしましょうか♪」
嬉しそうに女性が私の方へ近寄ってくる。
周囲に助けを呼ぼうにも乗客も駅員もいない。
そのままトイレの個室に連れ込まれてしまった。
鍵を掛けられた私は追い詰められ便座に座らされた。
これから何をされるのか考えるだけで恐怖した。
電車の中では変な男性にだけ注意していれば良いと思っていた自分が馬鹿だった。


「や、やめて下さい!な、何をするんですか!?」
「さっき目が合ったでしょ。貴方みたいな可愛い女の子を探していたのよ。ちょっと胸が小さくて地味だけど・・・うん、あなたに決めたわ♪」
少し考え込むと何かを決めたように笑顔になった。
それが私にとって良い事かどうかは分からないが、その言葉を聞いてやはり危ない女性だと確信した。


しかし、この後女性の口から意外な言葉が出てくる。
「名前を教えてくれたら自由にしてあげるわ」
当然知らない女性に名前なんか教えたくなかった。
でもここで解放してくれるのならと思いつい教えてしまった。
「美織です・・・」
「美織、良い名前ね♪うっふふっ、気に入ったわ。貴方のその身体も名前もね♪」
私の名前を知った女性は突然不敵な笑みを浮かべ出した。
私はただ名前を教えただけだ。
それななのに何でこんなに笑うのだろうか。
「え、どういう事ですか。それより約束通り・・・んんっ!?」
それ以上私は何も言えなくなった。
女性のふっくらした唇が私の唇に押し付けられていたからだ。
頭に手を回され女性から身体を引き離せない。
私は抱きかかえられるような状態でキスをされてしまった。

「んんう!?」
しかもそれは唇同士を触れさせるだけの軽いキスではなかった。
温かく湿った女性の舌が私の口の中へと入り込んでくる。
「んん!?」
ねっとりとした女性の舌が私の舌に絡んでくる。
それを避けようとして私が舌を動かすと余計に女性の舌と絡んでしまった。
抵抗する程余計にキスが濃厚になってしまう。
そうしている間にも私と女性のキスは続いた。

女性の唾液が私の口の中に流れ込んでくるのが分かる。
背中に手を回され離れられない。
女性の鼓動が聞こえる程身体も密着されてしまった。
その上私の小さな胸に女性の大きな胸が重なる。
そんな状態なのになぜか興奮していた私は段々と落ち着いていってしまった。
この女性のキスが、女性の身体がなぜか心地良く感じてしまう。
「んっ、んん・・・」
自分でも変だと分かっている。
なぜこんな事を考えてしまうのか分からない。
もしかしたら女性のキスのテクニックに酔ってしまったのかもしれない。
はたまた甘い香水と柔らかな女性の身体の抱擁に心を許してしまったのだろうか。
とにかく私は欲してしまった。
私にキスをしてくるこの女性が・・・目の前の女性の全てが欲しい。
自分にない物を持っているこの女性の全てが欲しくてたまらなかった。
こんな綺麗な女性と愛し合えるのならそれも良いと思えてしまいそうになる。
事実私はそのまま彼女に抱かれたままキスを続けてしまった。

しばらくキスを続けながら私と目の前の女性はお互いの目を見合った。
その綺麗な瞳に吸い込まれる気がした。
私が抵抗しなくなったを知ると女性はゆっくりと離した。
しかし、まるで愛し合う男女のようにお互いの視線は逸らすことなくそのまま見続けていた。
「うふふっ、綾香よ♪」
「え、何がですか?」
「これからの貴方の名前よ。しっかり覚えておいてね♪」
正直意味が分からなかったがそんな事はどうでもよかった。
今はただこの女性と楽しみたかった。
もっと一緒にいたい。
いつの間にか今度は私の手が女性の身体に伸びていた。
「私が欲しい?」
笑みを浮かべながら聞いてくる。
「はい・・・」
その時にはもうほとんど何も考えられなくなっていたが私はそう返事をした。
そして再度女性と唇を重ねる。
まるで私と女性が一つになるかのような口付けだった。
「じゃあね、美織ちゃん♪」
薄れゆく意識の中女性が笑いながらそう言ってくるのが聞こえた。
私が最後に覚えているのはそこまでだった。



気が付くとさっきの女性は消えて私一人が個室の便座の上で座っていた。
立ち上がって周囲を見回そうとしたがなぜか上手く立ち上がることができない。
とりあえず座って周りを見回したがあの女性の姿はないようだ。
もう個室から出てどこかに行ってしまったのだろう。
すると扉の外から女の子の声が聞こえてきた。
その声を聞いて私は一気に安心した。
「ああ、良かった、助かった」
でもその声がどこかで聞いた事のある声だとその時の私は気付けなかった。


しかし、まだ女性の香水の香りがする。
あれだけ密着されていたので自分の身体に香水が付いてしまったのかもしれない。
別に臭いわけではないが妙に落ち着かない。
恐らくあの女性との出来事を思い出すからだろう。
早く帰って身体を洗いたい気分だ。
取り敢えず今日は学校を休もう。
そう思って見の周りを確認していると私は自分の格好がおかしい事に気付いた。

「私いつの間にこんなジャケットを・・・?」
今朝私が着ていたのは間違いなく学校のブレザーだった。
それなのに今の私はロングジャケットを羽織っている。
しかもそれには見覚えがあった。
さっきの女性が着ていた服にそっくりなのだ。
色や形といいそのものと言ってよかった。

その格好を見てなんだか私は嫌な予感がした。
私はゆっくりときつく留められたジャケットのボタンを外し始めた。
きっとこの中は学校の制服になっているはずだ。
そう信じながら私はジャケットのボタンを外していった。
「え・・・きゃあっ!何この格好!?何で私がこんな服を!?」
やっと開いたジャケットの中は私が着ていたのは学校で指定された制服などではなかった。

その格好はさっきまで女性が着ていた服だった。
黒光りをして胸元が丸見えのボンテージ衣装になっていたのだ。
イタズラかはたまた嫌がらせのつもりだろうか。
私が着ていた服は少なくとも周囲には見当たらない。
「そ、そんな!?」
全部私が身に着けていたものではなくなっていた。
あの時女性が身に着けていたエッチな服を着ている。

慌てた私に更に追い打ちをかけるような発見があった。
このボンテージの服は胸元が空いている。
そこから大きな丸々とした胸の谷間が顔を覗かせていたのだ。
私はそれを見てこれが単にエッチな服を着させられただけではない気がした。
「う、嘘!?こ、これ、私の胸なの?本物なの?」
自分でいうのもなんだが私は自分の胸が小さい事を気にしている。
でも今の自分の胸はそんな自分の知っている胸ではなかった。
はちきれんばかりに巨大な胸がそこにはある。
「大きい・・・」
パッと見た素直な感想だった。
私はそれに触れてみた。
「んうっ!」
触った瞬間に身体がぴくっと反応してしまい情けない声を出してしまった。
だがこれではっきりした事がある。
これが作りモノでないのはなく正真正銘自分の身体に付いている胸だという事だ。

正直色々な事がありすぎて私は混乱していた。
目が覚めたらエッチな服を着て胸が前とは比べ物にならないぐらいに大きくなっているのだ。
自分の身体に何か異変が起こっている。
そう感じた私は鏡を探そうとした。

しかし、立ち上がろうとしても上手く立てない。
妙に身体のバランスが悪い気がする。
私は足元をゆっくりと見るとなぜ私が上手く立てないのかやっと理由を知ることができた。
なぜなら私の靴はロングブーツになっていたからだ。
壁に手をついてなんとかバランスを保ったが危うく転んでしまう所だった。
「私こんなの履いてなかったはずなのに・・・」
ボンテージ衣装と同じくらい黒い色をしたロングブーツを履いている。
しかし、それを履いていたのはあの女性だったはずだ。
産まれたての小鹿のように私は壁に手をついて産まれたての小鹿のようにフラフラ立ち上がる。
やっとの事で私は立ち上がる事ができた。
まだ足元が不安定だが何とか歩けそうだ。
歩き辛いとはいえ流石に裸足で外に出るわけにもいかない。
「そうだ、こんな事してる場合じゃない。一体どうなってるの私の身体!?」
ロングブーツでフラフラと歩きながら個室を出るとトイレの鏡へ向かった。


鏡を見た瞬間私は動けなくなっていた。
信じられいモノを見てしまったからだ。
そこに写っているのは高校生の私の身体ではなかった。
「え、え!?」
何度も鏡に写った姿と自分の身体を見直して確認した。
何かの見間違いかと思った。
でも周囲には私以外誰もいない。
私の顔はさっき最後にキスをした時に見た女性の顔そのものになっていたのだ。

「こ、これが私なの?こ、これが私!?」
私の顔はさっきの女性になっていた。
背中に掛かる程長い髪、細くカットされた眉、唇を塗ったふっくらした唇、高く形の整った鼻、先ほど会った女性の顔そのものだ。
試しに頬を叩くと鏡の中の女性も一緒に動いた。
「痛っ!」
激しく顔を叩くと強烈な痛みを感じた。
どうやらこれは夢ではないようだ。
顔だけではない、その身体は女子高生の私ではなくさっき私の事を襲ってきた女性の身体になっていた。
その後もしばらく私は鏡の前で色々試してみた。
ペチペチと頬を触ったり髪を撫でてみるが鏡の中の女性もずっと同じ動きをするだけだった。



今度は自分の視線の下から顔を覗かせていた大きな胸に手をやってみた。
自分とは比べ物にならない大きさの胸がある。
胸の膨らみ、細いウエスト、ふっくらしたお尻、のラインがこの服のせいではっきりと分かる。
そして肌が剥き出しの部分からは綺麗な胸の谷間を形作っていた。
男の視線は簡単に釘付けになるだろう。
事実私もそれに釘付けになっているぐらいだ。
これらが全て私の身体になっている。
それはつまり私があの女性そのものになってしまったということだ。


「一体どこに行ったの?!」
このブーツのヒールが高すぎるせいで上手く歩けない。
ふらふらになりながら千鳥足でトイレから出た。
焦る気持ちを抑えながら私は私の身体を探した。
「うわっ、っとと!?」
それでも何度も足をくじきそうになってしまった。
こんな事では探している間に日が暮れてしまう。


しかし、目的の人物はあっさり見つかった。
なぜならトイレを出るとすぐそこにいたからだ。
まるで私が出て来るのを待っていたかのように涼しい顔をしていた。
いつも鏡で見ている学校の制服を着た私がそこにいたのだ。
「え、あ、わ、私がいる!?」
「やっと出て来たわね。どう私の身体の使い心地は?」

「な、なんで私がそこに・・・」
目の前にいるのはどこから見ても私の身体だ。
なのに私の意思に関係なく動いたり喋ったりしている。
私には訳が分からなかった。
「うふふっ、戸惑っているようね。私達入れ替わったのよ♪」
私の姿をした女性は嬉しそうに言った。
しばらく私は呆然としていた。
目の前には私の身体が嬉しそうにこちらを見ている。
「入れ替わった?」
とても信じられる話ではない。
身体を入れ替えるなんてあり得るはずがない。
そう思いたかった。
「そうよ。私は貴方に、貴方は私になったの♪」
しかし、現に私はさっきの女性の身体になっていた。
私達の身体が入れ替わっているのは本当だという事だ。



スマホを取り出し操作をすると声が聞こえてきた。
『さあ楽しいことしましょう♪』
『や、やめて下さい!な、何をするんですか!?』
さっきの私達の録音だった。
エッチな音だけが鳴り響いた。
女性の声や私の声がいつの間にか録られていたようだ。
音声を止めるとニコッと笑いながら私の声で言った。
「今から警察に行ってこれを聞いてもらいましょうか。変な女性に襲われましたってね♪」


「そ、それは貴方の声でしょ、私は何もやってないしむしろ被害者なのよ!」
「じゃあ、警察にそう説明すればいいわ。その身体でね♪」
そう言われてハッとした。
今は私がその女性の声の主になっている。
声どころか身体も全部だ。
これを警察に聞かれたらどう思われるか。
答えは分かりきっていた。
「う・・・」
それを理解した瞬間私は声を詰まらせた。
被害者は目の前にいる私の身体を奪った女性になり間違いなくさっきまでの出来事が全部私のせいになる。

「そ、それなら力づくで!」
そうだ、警察に呼ばれる前に無理矢理身体を取り戻せば良い。
私は勢いよく飛び掛かった。
こう見えて私は運動部に入っている。
体力には自信があった。
しかし、私はまだ完全に理解できていなかった。
自分が今全く知らない女性の身体になっている事を。
「もう、危ないわね」


捕まえたと思ったがその次の瞬間軽々と避けられてしまった。
慌てて止まろうとするが身体が上手くコントロールできない。
「えっ、わっ、バランスが!?」
ヒールの高いロングブーツで走ったのがいけなかった。
ただでさえ歩くのに慣れてないのに走れば尚更バランスを保てない。
そのまま私はバランスを崩して転んでしまった。
「いたた・・・」
地面に当たった所がひりひりと痛む。
しかもいつもと違って痛みが身体に鋭く突き刺さる気がした。

「まだその身体に慣れてないんだから無理しちゃだめよ。それにその身体も貴方と違っていい大人なんだから♪」
転んだ私をクスクス笑ってくる。

「くっ!」
もう一度捕まえようとするが今度は起き上がるのに苦労した。
ロングブーツもそうだがこの身体に密着したボンテージ衣装やこの大きすぎる胸が邪魔なのだ。
私は壁に手をつきながらフラフラと立ち上がるしかない。

逆に私の身体になった女性は軽やかに私の前で飛び跳ねたり身体を動かしている。
「ふふっ、それにしても身体が軽いわね。胸はだいぶ小さくなっちゃったけどこの身体身軽で動きやすくていいわ」
大きいとは言えない私の胸を撫でながら軽やかに私の前でクルっと回ってみせた。

「はあ、はあ・・・」
やっとの事で立ち上がる事ができた。
「やっと分かったかしら。今は私の言う事を素直に聞いた方がいいわよ♪」
私にはもう身体を奪ったこの女をにらみつけるしかできなかった。
「うふふっ、身体をそんなに返してほしい?なら私の家に招待するわね」
今の私はついて行くしかない。






自分がこんな恥ずかしい格好をすると思ってもみなかった。
すれ違う人達は皆自分の事を奇異な目で見ている気がする。
特に男性のエッチな視線は普通に過ごしてきた自分にはきついものだった。


それにこの格好・・・大きめのジャケットを羽織っているとはいえ中はエッチなボンテージ衣装だ。
傍目からは中身が分からないとはいえ身体のいたるところが露出している為スースーして落ち着かない。
生地が身体に密着して動き辛いしこのハイレグも股間に食い込んでくる。
半分裸で歩いているように感じられた。
精神的にはそれ以上の苦痛だ。
「うう、恥ずかしい。それに全然落ち着かない、よくこんな動き辛い格好をしていられるわね」
しかし、今はこれしか着る服がない。
少なくとも裸でいるよりはマシだ・・・と思いたかった。
それともう一つ歩く度に私を悩ますモノがあった。
私が地面に足を着けると胸の谷間がぶるんと震えているのが伝わってきた。


しかも凄く歩きにくいロングブーツのせいで余計に胸への刺激が強まり大きく揺れてしまう。
わざと胸を揺らせるような格好になっているとしか思えない。
「うう、恥ずかしい。早く私の身体を返してもらわないと・・・」
ジャケットを深く着てなるべく周囲に胸が見えないように開いているボタンも全部留めて隠したが早くこの格好からも解放されたかった。

一方で私の身体を奪った女は呑気に私の身体で軽々と私の前を歩いていた。
「ああ、身体が軽くて動きやすい。ほらほら早くついてこないと日が暮れるわよ♪」
時折私の方を向いては動きやすい私の身体で煽って来る。
今はあの顔が憎たらしくさえ思えてしまう。
「るんるん♪」
しかも呑気に鼻歌まで歌い始めた。
あの声すら憎たらしく聞こえてしまいそうだった。


「さあ、着いたわよ。どうぞくつろいでね」
着いたのはごく普通のマンションだった。
部屋も広すぎず狭すぎずといった感じだ。
見たところ変な箇所はない。

部屋に上がりやっとあの歩きにくいブーツから解放された。
疲れ果てた私はペタンと床に座ってしまう。
「疲れたでしょ、ゆっくり休んでね♪」

「はあ、やっと着いた」
大きなため息を吐き出してしまった。
少しでも楽になりたかったのであのロングジャケットも脱いだ。
身体が一気に解放された気分になる。
「うっ、そうだ。私今この格好だったんだ・・・」
しかし、それはこの格好になってしまう事を意味していた。
中から派手なボンテージ衣装が現れた。
黒光りのする生地とそこから露出している肌どうにも落ち着かない。

自分がこんな格好をしているなんて・・・
なるべく考えないようにしていたが目下に広がる今の自分の服装から視線を逸らすのは無理だった。
「あの、そろそろ身体を戻してくれませんか?」
居ても立っても居られず女性に身体を早く戻すよう催促した。

私の身体になった女性は相変わらず嬉しそうに身軽な身体で動き回ったり鏡を見て楽しそうにしている。
「ふふっ、ちょっと待っててね。身体を戻すには少し準備が必要なのよ」
そう言って奥の部屋へと消えていった。

もう少しでやっとこの恥ずかしい服装から解放される。
勿論この身体とも・・・
恐らく元の身体に戻ったら二度とこんな格好はしないだろう。
そういう意味では貴重な経験になったかもしれないが二度とごめんだった。
やっぱり自分は普通の制服を着ているぐらいで丁度良い。
そんな事を考えていた。

「遅いな・・・」
あれからしばらく待ったが一向に奥から戻ってこなかった。
待ちくたびれた私は申し訳ないとは思いつつ奥へと向かった。
すると奥の部屋から何かが聞こえてきた。
「うふふっ♪」
それは嬉しそうにしている私の声だった。
身体を返すと言っていたが一体何をしているのだろうか。
私は気付かれないように静かに近寄っていった。


「ふうん、これが新しい私の身体か♪私の学生時代とは違って可愛い制服ね」
それは大きな鏡を見ながら楽しそうに身体を私の身体を探索する光景だった。
「最初は地味かと思ったけどこれなら化粧とかで何とかなりそうね。髪型も色々弄ってみたいし♪」
一体何を言っているのだろうか。
身体を返してくれるはずじゃなかったのだろうか。
しかし、目の前の光景はどう見ても身体を返す準備をしているようには見えない。
「胸はもう少しあってもいいかもね。まだ高校生だからもう少し成長するのかな?私の胸は大きすぎたけど、このじゃあちょっと物足りないわね」
今度は制服の上から胸を揉んで大きさを確かめだした。
しかも私の胸に対して勝手な事を言っている。
「へえ、思ったより可愛い下着履いてるのね。」
スカートを捲って私が履いていた下着を確認し始めた。
更にその下着の中までしっかりとチェックしている。
「でも身体はやっぱりまだ子供よね。でも開発のし甲斐もあるわね」



「今日から私が高校生の美織ちゃんか♪」
その言葉を聞いて隠れていた事も忘れつい飛び出してしまった。
「ちょ、ちょっと身体を返してくれるんじゃ!?」
「あら、待っててって言ったのに仕方ない子ね。折角もう少し楽しむつもりだったのに見つかっちゃったわね」
私の顔をした女がニヤニヤしながらこっちへ向かってくる。
いつも見慣れた自分の顔なのに恐怖を感じてしまう。

逃げないといけないと思ったが身体を交換された私にどこへ帰れるだろうか。
また襲われるかもしれない恐怖と身体を奪われた絶望感しかない。
「へえ、私の身体って他人からだとこう見えるのね。うふふっ、こんな身体だから男達によく声を掛けられるのよね。でもこうやって見ると私の事を好きになるって理由は分かる気がするわね」
そう言って私のお尻や太ももをいやらしい手つきで触ってきた。
「いや、やめて!どうしてこんな事をするの!?」
「私一度貴方みたいな女子高生をやってみたいと思ってたのよ。だから、そうねえ・・・うん、しばらくこのままでお互い生活しよっか♪」
まるで悪びれる様子もなく軽い口調にただ困惑した。
「そ、そんな・・・じゃあ、私はどうなるの!?」
今日出会ったばかりの見ず知らずの女性の身体にされて、まさかこのままにされてしまうのだろうか。
「お姉さんの身体でいっぱい楽しんでね♪」
戸惑っている私を差し置いて私の身体になった女性は嬉しそうに背後にやって来た。
そしてさっきまで見ていた大きな鏡の方に顔を向けられた。

「ほら、今日から私が高校生の美織で貴方が大人の綾香よ」
鏡に写っている高校生の私の身体をした女性、そしてエッチなボンテージ衣装に身を包んだ私が並んで立っている。
「そんなの嫌よ。お願いだから戻して!」
他人のしかも大人の女性の綺麗な身体でこんな事をされてしまっている。
恥ずかしいという感情よりも怖いという感情の方が大きかった。
「ふふっ、私ってそんな顔もできるのね。身体は綺麗な大人の女なのに中身は未熟な女子高生って考えると興奮しちゃうわね。抵抗してもダメよ。今の私には若さも体力も貴方より上なんだから。さあ、いっぱい楽しみましょう♪」


「ほら、この格好恥ずかしいんでしょ?なら私が脱がしてあげるわ♪」
ボンテージ衣装のチャックを下ろされてしまった。
「ちょ、ちょっと!?」
そのまま次々と無理矢理服を脱がされていく。
すると黒いボンテージ衣装の舌からポロっと白くて大きな胸が出てきた。
「きゃあ!?な、何を!?」
「ほら、綺麗な身体でしょ。もうこれは貴方のモノよ♪」
そしてぎゅっと出てきた胸を掴まれてしまった。
「あんんっ!」
突然の事で私の口からエッチな声が漏れてしまった。
「な、何をしてるんですか!?や、やめて、んんっ、ああっ!」
そのまま後ろから両手で胸を鷲掴みにされ私はたまらずまた喘いでしまった。

「本当可愛いわね♪」
鏡の前に連れて行かれ私は今の体をまじまじと見ることになる。
女性の身体にされて初めてこの裸を見た。
「はあ、はあ、これが、私・・・」
鏡には裸になった女性を後ろから嬉しそうに胸を揉む前の私の身体が写っている。
この綺麗な大人の女性が私なんだと思うと途端に身体が熱くなった。



押し倒された私の上に制服を着た私の身体が乗り掛かってくる。
「だから私は貴方の身体を貰うわね♪」
そして再び私達はキスをした。
さっきと違うのは私が綾香という女性の身体で女性が高校生の私の身体になってキスをしているという事だ。
「さあ、お互い入れ替わった身体でいっぱい楽しみましょう♪」




もう何度キスをして何度この女性の身体でいったであろうか。
「はあ、はあ、んんっ!」

私の身体がビクビクと震え私の口からイヤらしい声が響いている。
口の中には私のか女性のか分からない唾液が入り混じり股間からは潮を吹き出していた。
多少の休憩をはさみながらも私はそのまま女性の身体でエッチをさせられ続けた。
今も私の股間には私の身体を奪った女性が指を入れて動かしている。
「はあ、はあ、ああっ、んんっ!」
身体がブルっと震えた瞬間私は自分が我慢の限界を超えてしまったと悟った。
「さあその身体で気持ち良くいっちゃいなさい♪そして身も心も私になっちゃいなさい♪」
「あ、あっ、あんんっ!」
次の瞬間私の股間から何かが勢いよく飛び散っていった。
それが何かはすぐ分かった。
それと同じくらいに頭の中も吹っ飛びそうになっていた。
ただの絶頂では味わえない極上のオーガズムを今私は感じていた。
今にも全身が天にも昇りそうだ。
私はそのまま床に倒れ込んでしまった。
「はあ、はあ、私・・・」
「うふふっ、どうその身体凄いでしょ」
その後も休憩をはさみながらも私は何度もこの身体でいかされた。
この女の身体全身で絶頂を感じているようだった。
「じゃあ、もう一回やりましょうか♪」
再び唇を重ねられたまま胸を触られた。
もう私には抗う力も抵抗する力も残っていなかった。


既に外は赤くなっていた。
「ふう、これくらいでいいかな?流石に私も疲れちゃった。それじゃあ私は貴方の代わりに帰るわね」
最後のお別れのキスだというように私にキスをした。
「うふふっ、久しぶりの高校生活楽しみだわ。貴方も私の身体を好きにしていいからしっかり楽しんでね。でも男の人とセックスしたらダメよ。一応私の大切な身体なんだから、じゃあね、エッチな〇〇さん♪」
私の身体を奪った女性は嬉しそうに部屋から出ていくと鼻歌を歌いながら遠ざかっていった。
嬉しそうな私の声がどんどん離れていく。
でも、もう追い掛ける体力さえ残っていない。
「はあ、はあ、か、返して私の身体・・・」
残された力を振り絞ってやっと出た言葉がそれだった。
しかし、そんな私の声はすっかり赤く染まった夕焼けの空に小さく響くだけだった。
未だにあの余韻から抜け出せないでいた。
裸のまま床に倒れていた。
もう何をする気力も湧かなかった。
やっと私が起き上がったのは完全に外が暗くなった後だった。
今更さっきの服を着る気にもなれない。
何度もいったせいなのか胸の重みのせいなのかは分からない。



「とりあえずシャワーでも浴びよう・・・」
正直もうお風呂に入る力はないのでシャワーだけでも浴びたかった。
それでこの身体でゆっくりお湯に浸る余裕もない。
さっさと浴びてゆっくり休みたい。

ブラもしてないので胸の重みが更に身体にのしかかってきた。
それに歩くと胸が大きく揺れてしまう。
今更恥ずかしさなどは感じなかった。
むしろ鬱陶しくすら感じた。
前の身体の時はもう一回り大きくなって欲しかったがここまで大きいのは邪魔でしかない。

身体中がスースーしながらやっとの事で浴室までやって来た。
浴室に着くと大きな鏡が目に入った。
そしてそこには今の自分が写し出されている。
「これが今の私なんだ。私の身体じゃない、あの女の人の身体なんだ・・・」
女子高生の私ではなく今日会ったばかりの女性の裸が写っている。
駅のトイレで鏡を見てから久々に自分の姿を確認した。
久々という程長くはないが
この身体になって顔をじっくり見たのもこれで2度目
身体は大人の女性といった感じだ。



不思議な感覚だった。
鏡で自分を見ているはずなのにそこに写っているのはまったくの他人の身体だ。
元の髪は校則にそってショートヘアにしていたが今は腰ぐらいまで掛かるロングヘアになっている。
しかも髪を染めているようで若干茶色になっている。
触るとサラサラと羽のようになびいた。
恐らく相当に髪にお金を掛けているようだ。

正直初めて会った時あの女性に憧れがあったのは事実だ。
しかし彼女そのものになりたかったわけではない。
「ああ、もうどうしたらいいの!?」
少なくとも学業を真面目に受けるような人には見えないと思った。
どちらかという不純異性交遊をしているような感じだ。
「まさか私の身体で変な事してないよね?」
考えれば考える程不安になってくる。
「この身体で楽しめって言われても・・・」
今まで真面目に学生生活を過ごしてきた自分にとって大人の女性の身体で楽しめるわけもない。
そう思いながら鏡に写った自分を見つめていた。


化粧をしているとはいえ同性である自分から見ても美人だと思えた。
目は大きな二重で眉やまつ毛は綺麗に整えられている。
鼻は高く唇も綺麗なピンクで綺麗な顔を形成していた。
「私の顔凄く綺麗・・・」
ただやはり特筆すべき点はその胸の大きさだ。
それとは逆にウエストは細くお尻や太ももはむっちりとしている。
女性フェロモンが身体中から溢れているいかにも男性が好きそうな女性の身体だ。
背中やお尻を鏡で見ながら触ってみた。
柔らかいけどたるんでいるわけではない。
この手も自分のものではない。
私がした事のないピンクのマニキュアが爪に塗られている。
元の身体とは違って大人の身体・・・

じっくりと今の自分の身体を見るとまたあの光景が蘇ってくる。
身体を入れ替えられた後にされたエッチな事だ。
まだ胸が揉まれた時の感触が残っている気がする。
あの時の事を思い出すと自然と身体が反応してしまう。
それ程長い時間私はあの身体でエッチな事をされてしまった。
正直ここ最近自分の身体でしたオナニーが子供の遊びだと思える程甘美な体験だった。
そんな気持ちよかった経験が私の身体にまたあの快感を求めさせてくる。
「気持ち良かったな。この大きな胸・・・」

ズシリとした思い二つの丸い物体が私に付いている。
もちろん元の私にだって胸はあったがここまで大きくはなかった。
ましてやこんな胸の谷間など見えなかった。
正直元の自分の胸もこれの半分ぐらい大きさを分けて欲しいぐらいだ。
手に持ってみると自分の胸とは全然比較にならない。
ツンと上を向いた大きな乳首を見ていると今日触られた時の事をまた思い出してしまった。

あの時の快感を思い出すとまた身体が疼いていた。
身体中が「まだ足りない」と言ってむずむずしてくる。
「早く触って♪」身体がそう主張してくる気がする。
あれ程いったはずなのにこの身体はまだ快感を求めている。
「だ、だめよ。この身体は私のじゃないんだし・・・」

『楽しんでね♪』
頭の中で最後に言われた言葉を思い出した。
それは興奮しかかっていた私の理性を吹き飛ばすのに十分だった。
「そうだよ、私は無理矢理この身体にされたんだから」
ならこの身体で少しぐらい楽しんだって悪くないはずだ。
きっと今頃私の身体で良からぬことをしているだろう。
こんな淫乱な女性が私の身体で真面目に生活しているはずがない。
なら私にだってこの身体を好きにする権利はあるはずだ。
散々エッチな事をされた私にもう罪悪感も羞恥心もなくなっていた。
今はこの身体で思う存分気持ち良くなりたい。

大きな胸に手を置きぐにぐにと触った。
あの時と同じように触ってみた。
胸の重みが両手に伝わって来た。
「はあ、はあ、これが私の胸なんだ。なんだか変な感じ」
周りの皆より小ぶりだったから巨乳に憧れた事はある。
それが今自分のモノになっている。
胸を弄っている手に自然と力が入っていく。
身体の脈が更に速くなってきた。
「大きくて重いけど柔らかくて気持ちいい・・・」
両手でゆすってみるとその大きさと重みで盛大に胸全体ぶるんと震える。
「私の胸気持ち良いよ」
触っているだけでも気持ち良い触り心地
それに触られている胸はビリビリと刺激された
身体が熱くてたまらない。



「あ、ああっ、んんっ」
胸全体が気持ち良くなってきた。
乳首がジンジンとした刺激を受けやがてそれが胸全体そして全身へと行き渡ってゆく。
そしてその気持ち良さは全身に広がってくる気がした。

「ああ、わ、私またこの身体で感じちゃってる」
何度もいかされた私にはこれが何を意味しているのか分かっていた。
私はこの女性の身体で再び興奮しているのだ。
あの時は無理矢理攻められてこれが何なのか理解する間もなくいってしまい続けたが今なら分かる。
この全身が熱く疼く感覚この身体が欲しがっているのだ。
そして私もこの身体に次第に呼応するかのように動いていってしまった。
この時私の精神は既にこの女性の身体に引っ張られていた。
美織としての理性は綾香の性欲に押しつぶされていたのだ。

欲しくて欲しくてたまらない。
淫乱な女性のように私は胸を弄り続けた。
「はあ、はあ、気持ちいい、気持ちいいよ。」
そして自然と私の手は胸からその下にある股間に伸びていった。
「はあ、はあ、これが今の私のなんだ・・・」
心臓の音が高鳴っていく。
私は早く下の方でも気持ち良くなりたくて仕方がなかった。
ムダ毛は綺麗に処理されているらしい。
見えるのは綺麗な女性の股間にある割れ目だけだ。
「今の私のここどうなってるんだろう?」
好奇心が抑えきれない私はゆっくりとその穴を広げてみた。
「す、凄い・・・」
同じ女性なのにここまで違う
「ちょっとだけなら・・・」
元の女性に悪いと少し思ったがその考えはすぐに頭の隅に追いやった。
そもそもこの身体にさせたのはこの女性だ。
私はなりたくてこの女性の身体になったわけではない。




こうして私はこの女性の身体で自分からオナニーを始めてしまった。
しかもなぜかこの身体の気持ちが良い所が分かる気がした。
大きな割れ目が見える。
「す、凄い、こんなに違うんだ」
鏡を見ながら大きく開く。
自分の股間とは全く違う。
といようり他人のここをじっくり見るのは初めてだ。
もしかしたら大人の女性は皆こんな風になっているのかもしれない。


「はあ、はあ、入れたい・・・」
その溝を見ていると無性に何かを入れたくなってきた。
そうすればまたあの快感を感じられる。
私は自分の細長い手を見るとそれを股間に持っていった。
この長い指をここへ入れたらどうなるのだろう。
答えは分かりきっている。
「はあ、はあ、もうだめ、入れたい・・・」
入れてみたい、という思いが自分の中で強くなっていく。


「んんっ!」
既に私の中はだいぶ濡れていた。
私がずっとこの身体で興奮していたからだろう。
そして上下に動かす指が私を再び気持ちよくさせてくる。
「あっ、んん!ああー!」

単に気持ちの良いという思い以上の事が私の中に起こり始めた。
頭の中で何か思い出してくる。
部屋で私がオナニーをしている。
大きな胸を掴み股間に指を入れて嬉しそうに喘ぎ声を出していた。
その光景は初めて見たはずなのになぜか懐かしい気がする。

「そうだ、昨日もこうやって・・・」
その瞬間私の動きが明らかに変わった。
この身体のどこが気持ちが良いのか手に取るように分かる。
なぜならいつもやっている事だからだ。
何を今まで躊躇っていたのだろう。
いつも通り今回も気持ち良くなればいい。
ただそれだけだ。

なぜそう思うようになったのかは分からないが、その時の私は不思議とそう思ってしまった。
まるで私が最初からこの女性だったみたいな考えが頭に浮かんできたのだ。
だからその時の私はもう気持ち良くなる事しか考えていなかった。
身体が違う事が些細な問題にさえ思える。
むしろ前の身体より気持ち良くて最高だとさえ思えた。

私は思う存分股間に入れた指を動かした。
長い指が私の中で上下に動いているのが感じられる。
「ああっ、き、気持ち良すぎるよ」

身体中が気持ち良い、前の自分の身体とは全く違うオナニーだ。
こんなに気持ちが良くて満たされるとは知らなかった。
きっと自分のあの身体ならここまでは感じられないはずだ。


「あ、あっ、わ、私いっちゃう!」
少しずつ私の身体が最後へと向かい始めた。
もうすぐで絶頂を味わえる。
その思いが動かしている私の指に力を入れていく。
もう身体全体がびくびくと唸っている。
あと少しでこの身体でいける。
「あんっ、んんっ!いくっ、いくっ!もうだめ!」
そう思った時私は腰を大きく突きあげた。
そして身体中から何かが溢れるのが分かった。
「あ、ああ!」
股間からポタポタと流れ落ちる液体の音で私はいってしまった事に気付いた。
この身体で私は遂に自ら望んで気持ちよくなってしまった。

今日はこの感覚に陥ったのはもう何度目だろう。
もういった回数を数える事も忘れた。
「はあ、はあ、な、何なのこの身体・・・凄すぎるよ・・・んんっ」
頭の中まで溶けてしまいそうな快感が私を覆い尽くす
不思議とこの身体で絶頂を味わうと違和感がなくなる気がした。
まるで異なっていた女性の身体と私の精神がどんどん溶けて一つになっていくみたいだ。


「はあ、この身体気持ち良い・・・」
これが大人の女性のオナニーなのだろうか。
少なくとも前の私の身体では感じることのできなかった快感だった。
全身でこの気持ち良さを味わっている気分だ。


改めて鏡を見ると綺麗な顔の女性がトロンとした表情で物欲しそうにこちらを見つめている。
私はふらふらになりながら鏡に写った自分に向かってキスをした。
この身体が、この姿が、たまらなく愛おしく感じる。
そしてとてつもなく気持ち良くてたまらない。
こんな素敵な身体になった事が私は嬉しくて仕方がなかった。
「こ、この身体気持ち良いよ。もっと気持ち良くなりたい。綾香のこの身体で・・・大好き」
私は本来の自分の名前ではなく今の自分の名前を呼んでいた。
「私は綾香、綾香・・・あんんっ!」
そして私は新しい自分の名前を呼びながらオナニーを続けた。
まるで本物の綾香のように。
その夜私は身体を奪われた事も忘れこの身体で楽しんだ。















inserted by FC2 system