助けた少年に

 作:verdsmith7


私が高校から帰っていると男の子が中年の男性に追いかけられているのを目にした。
「何あれ?もしかしてあの子襲われてるの・・・」
少年は男に捕まるまいと全速力で逃げているが、男の方が足は早く遂に捕まってしまった。
私は警察を呼ぶのも忘れて少年を助けに向かった。
男は少年の腕を掴み、少年は逃げようとじたばたしている。
「こら止めなさい!」
私は我を忘れて男に大声を浴びせた。
不意な私の声に驚いたのか男はビクッと身体を震わせると少年を放し泣きながら逃げていってしまった。
「さあ、もう大丈夫よ」
あっけない男の退散だったが、私は少年が大丈夫か声を掛けて手を伸ばした。
あんな男に追いかけまわされたのだから、さぞ怖い思いをしただろう。
「わーん」
少年は起き上がると急に私の胸に飛び込み大声で泣き始めた。
「よしよし、怖かったね」
私は少年を落ち着かせてあげようとその身体を抱いて頭を優しく撫でてあげた。
少年の小さな体が私の中でうずくまっている。
すると突然私は違和感を感じた。
少年は泣いていると思っていたがその顔をよく見ると笑っているように見えたのだ。
その笑顔は邪悪でとてもさっき怖い思いをした少年の顔には見えなかった。
すると少年は私に言った。
「お姉さんありがとう。ラッキーだったよ、そんな美人の身体に助けてもらえて」
私はその少年の言葉にゾクッとしたものを覚えた。
そして少年は私の顔を嬉しそうに見ると、いきなり顔を近づけてキスをしてきた。
「んんん」
私は少年を抱いていたので咄嗟の事で反応できなかった。
少年は背伸びをして私の唇にキスをしている。
私は一瞬何が起こったのか分からなかった。
ただ自分の唇が暖かくなったと思ったら、視界には少年の顔が私の顔の目前に広がっていた。
そして私はキスをされながら少年の目を見た。
何を考えているのか分からない不気味な目だった、しかしその目は明らかに笑っていた。
そして気付くと私はその目に吸い込まれているような気がした。
段々と視界がぼやけていく、そして私は全身から力が抜けていくのが分かった。
次に意識が戻った時私は妙な感覚を味わった。
唇はまだ暖かく相手とキスをしているのは分かる。
だが私は少年を抱いていたはずだ、なのに今は背伸びをしていた。
背筋をピンとはり私の上に人とキスをしているのが分かる。
更に私は誰か大きな身体の人物に抱かれているようだった。
おかしい、さっきまで抱いていたのは私だったはずなのに。
そしていよいよ視界がはっきりしてきた。
私はゆっくり目を開けていく、そして私は信じられないものを見てしまった。
目を開けた先にあった顔・・・それは紛れもなく女子高生の私の顔だった。
「んん!ん!ぷはっ」
私は唇をやっと放すことができた。
「はあ、はあ。嘘・・・なんで私がそこにいるのよ?」
私は目の前にいる私の身体に顔をあげて質問をした。
その時気付いたが、今私の声も変わっていたのだ。
私は今の自分の身体を見てみた。
女子高生だった私の身体はすっかり変わり果てている、というより全部変わってしまったようだった。
短パンにシャツ姿、大きな胸も細長い手足も全部なくなり縮んでしまっていたのだ。
それらは今私の目の前の人物が持っていた。
私の身体がさっきの少年のような不気味な笑顔で私を見下ろしている、そんな顔絶対私ならしないはずだ。
「ふふふ、坊や、どうしたのそんなに怖がっちゃって。まあ無理もないよね、さっきあんな変なおじさんに襲われそうになったんだから」
私の身体はまるで私が少年だと言わんばかりに接してくる、優しい口調だったがどことなく怪しさが漂っていた。
それはとても不気味な光景だった。
私の身体が勝手に喋って私に語りかけてくるのだ。
「健司君大丈夫? もっとお姉さんが慰めてあげようか?」
私の身体は私の事を健司と呼びニヤニヤと笑っていた。
「私は健司じゃないわ。私は理沙よ」
「ふふ、健司君まだ混乱してるのね。よく自分の身体を見て、どう見ても貴方は小学生の男の子の健司君でしょ。それに誰が見たって私が女子高生の理沙じゃない」
「違う私が・・・あん!」
私が理沙だと言おうとしたがそれは遮られてしまった、突然私は小さな股間を握られてしまったのだ。
その感覚は女子高生だった私には形容しようがない程の感覚だった。
私は離れようともがくが小さな少年の身体では力でかなうはずもなく私は目の前の私の身体になすがままにされた。
「健司君、君は男のだよ。ほらこんなチン〇をくっつけて誰が見たって男のでしょ。ふふ、でもやっぱりまだ小さくて可愛いね」
「違、あううう。わたし、は男のじゃ、んん、ない・・・」
私の股間を握った手は股間を覆い尽くすように触ったり撫でたりをしている。
それは気持ちがいいような、興奮するような、気持ちが悪いような、そんな入り混じった感覚を渡しに引き起こした。
そして感覚だけでなく私の股間はムクムクと短パンを押し上げていくのが分かった。
「やだ何これ、私の股間が・・・大きくなってる?」
その時気付いた、私は少年の身体で勃起していたのだ。
私が勃起したことに目の前の私の身体気付くと嬉しそうに言った。
「身体はまだ子供だけど、こうすると大人みたいに大きくなるのね。大丈夫もっとお姉さんがもっと大きくしてあげるから」
「はあ、はあ、あうう。や、やめてよ。お願い・・・」
私は私の身体に必死でお願いする。
だが、私の身体は私が少年の身体で気持ちよく股間を握られ身体をくねらせている姿をニヤニヤと見て嬉しそうにするだけだった。
「ふふ大丈夫よ、もうすぐ全部終われば嫌なことは全部忘れるわよ、理沙ちゃん」
私はその言葉を聞いてやはり私の中に入っているのはこの身体の少年だと確信した。
「はあ、はあ、やっぱり貴方がさっきの男の子なのね・・・うう」
私は下半身の快感を堪えながら聞いた。
「ふふ残念、僕はさっきその身体を追いかけていたおっさんだよ。さっき身体を入れ替えたんだ。そしてその身体を取り返そうとその子が僕を追いかけてきたんだ、危ない所だったよ、でもお姉さんが僕を助けてくれてよかったよ。それにこんな素敵な身体を僕にくれて本当感謝してるよ」
私はその事を聞いて身震いした、さっき私が助けたと思ったのはあの中年の男で実は中年の男は少年でこの身体を取り戻そうとしていただけだったのだ。
それなのに私はこの男を助けてしまった。
「そ、そんな酷いことをよくも・・・うぷ」
また唇に暖かい感覚が包み込んでくる、また私はキスをされていたのだ。
私の舌が私の口の中に入ってくる、私の唇、唾液、舌、体臭が少年のこの身体を刺激していくのが分かった。
身体が熱くなり興奮しているのが分かる。
何かが私の手に触れている、柔らかくて、丸いものようだ・・・それは私の身体の胸だった。
手を放さないと思う、しかし私はその感触をなぜかずっと触りたいと思ってしまった。
「んん、んんん、んん」
(駄目なのに、でも気持ちいい、ああ私の身体ってこんなに甘くて柔らかくて気持ちよかったの・・・)
私は少年の身体で快感に身をゆだねていた。
もう全てがどうでもいいとさえ思えていた、この快感を味わい続けることができるのなら。
私は私の身体をもう自分の身体でなく、異性の身体としてしか見れなくなっていたのだ。
「ふふ、そうだよ健司君。その身体でどんどん気持ち良くなってね。そして身も心も健司君になるといいよ、この身体のことなんか忘れてね」
私の声が甘く私にそう囁いてくる。
私はズボンとブリーフを下ろして彼女のお願いした。
「お、お願い、私をもっとこの身体で気持ちよくさせて・・・」
私がそう言うと私の身体は薄く笑って答えた。
「いいよ、さあその身体で気持ちよくなりなさい」
私の股間を衣服を挟まず直接あの柔らかい手が触ってくる、暖かく柔らかいその手で私の股間は一気に快感をかみしめた。
「ふふ、最初触った時とは比べられないぐらいに大きくなったね」
私の股間ははち切れんばかりに大きくなっていた。
私の身体の手は更に激しく動き、私も腰を動かし自分でも気持ちよくなろうとする。
「はあ、はあもうダメいきそう!」
私は股間から何かが沸き上がってくるのを感じた。
そう、これが男の子の快感だ、そう理解した時全てが終わった。
「ああ、いくいく、あああー!」
私は腰を突き上げ股間から何かが飛び出していくのが分かった、そして同時に私は意識が揺らいでいった。
身体が倒れていく、それをお姉さんが受け止めてくれた。
大きくて柔らかいそして優しい腕が僕の背中を受け止めてくれた。
僕は一体何をしていたのだろうか?
確か学校から帰っていたら変な男の人に呼び止められて・・・
そうだ! そして捕まりそうになった時にお姉さんが僕を助けてくれたんだ。
僕は目を覚ました。
目の前には優しそうなお姉さんが僕を抱きかかえてくれていた。
そうだ、このお姉さんが僕を助けてくれたんだ。
「お姉さん、さっきは僕を助けてくれてありがとう」
僕はお姉さんに俺を言った、お姉さんがいなかったらどうなっていたか。
「ふふ、健司君。お礼も良いけどせめてパンツは履いてほしいな、女の子の前なんだよ」
お姉さんは僕にそう言うと、僕は下に何も履いていない事に気付いて顔を真っ赤になった、お姉さんはそんな僕を見て笑っていた。
僕は慌てて近くに落ちていたパンツとズボンを履いた。
でも僕は何で脱いでいたのか思い出せなかった・・・とても大切な事だったような気がするのに。

「危ない所だったわね、ほら早く帰った方がいいわよ。またあの変なおじさんが来るかもしれないし、私がまた助けられるとは限らないからね」
「うん、分かった。僕も早く帰らないとママに叱られちゃうから帰るね。今日はありがとうお姉さん、僕も綺麗で優しくて強いお姉さんみたいになりたいな」
すると、それを聞いたお姉さんはなぜかクスクスと笑い始めてしまった。
僕はお姉さんが何でそんなに喜んでいるのか分からなかった。
その後僕はお姉さんに手を振って別れた、またあのお姉さんに会えたらいいなそんな事を考えながら帰っていった。


遠くてまだあの子が私に手を振っているのが分かる。
私はあの子に聞こえないようにお別れを言ってあげた。
「じゃあね理沙ちゃん、その身体で元気でね」
そして私は振り返ると自分の胸を触ってみた。
「うふ、今度の私の胸は大きくて気持ち良さそうね。これからいっぱい楽しませてもらうわね、理沙ちゃん」






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