最後のプレゼント
 作:verdsmith7


「好きです。付き合って下さい」
その日彼は私に告白した。
私は彼の告白に一瞬何が起こったのか分からなくなってしまった。
でも彼の一生懸命な表情を見ると自然と口から言葉が出た。
「ふふ、私でよければいいよ」
「明美、ほ、本当か?」
彼は不安そうに尋ねる。
「うん。だからこれからもよろしくね」
私は湧き上がる嬉しさを隠さずに笑顔で彼にそう告げた。
高校生活にも慣れてきた頃、私は彼に呼び出されて付き合うことになった。
友達は私をスタイルが良くて美人だと言うけど、自分では分からなかった。
男性と付き合うのも今回が初めてだったので、正直自分がモテるのかどうかすら疑問だった。
だから私は付き合い始めた日から一生懸命オシャレをしようとした。
そんな柄にも無いことをしたせいか学校ではすぐに私達が付き合い始めたことが知れ渡ってしまったのだ。
別にそれは良かったのだが、その話はとんでもない人物にも届いてしまうことになった。

私と彼が付き合うようになった日から私は彼と一緒に帰ったり、ショッピングモールで一緒に買い物をしたりして楽しい一時を過ごした。
「明美それ似合うんじゃないか?」
彼は私が試着して可愛い服を無理して買おうとする。
おこずかいも少ないのに・・・
私達が付き合ってからの1週間は私の人生でも最高に楽しい日々だった。

そんな楽しい日々は少しずつ崩れていく。
私は彼と交際してから不安なことが起こるようになった。
私が塾の行きかえりに後ろからコツコツと足音が聞こえるのだ。
最初は単に一緒の道を歩ているだけだと思っていた。
しかしその足音は塾の行き帰りに毎日のように聞こえてきた。
しかも足音は一定の距離からずっと私の耳に聞こえてくる。
ストーカー?私は頭にその言葉を思い浮かべた。
ある日私はその足音がどんどん私に近づいてきているのが分かった。
私は恐怖を感じる、次の曲がり角を曲がると全速力で走った。
嫌だ! 怖い!
私が家の門に来るとその足音はもう聞こえなくなっていた。
ストーカーとか私の思い過ごしよね?
私は自分に言い聞かせる。
私は部屋に入り休むことにした。
ふと私は外に何かが動いていることに気づいた。
誰かいる?
私はおそるおそる窓へ向かい外を見た。
すると「やべっ!」と男の声がすると共にその黒い影は暗闇の中へ消えていった。
私は気づいた、自分の身体が震えていることに。

翌日私は昨日の事が頭から離れず授業も上の空で聞いていた。
両親にも警察にも相談した。
でも怖い、またあんな事があったらどうしよう、そんな不安が頭を覆う。
そんな事を考えていると
「どうしたんだ?何か心配事?」
声の方に目を向けると私の彼氏が心配そうにしていた。
私は最近起こっていることを彼に話した。
「何かあったら俺に言ってくれ。絶対に明美は俺が守るから!」
彼は力強く私に言った。
私はそんな彼の言葉が私の不安をかき消してくれるのを感じた。


学校の帰り家まで彼が送ってくれた、交際してからずっと一緒に帰ってたんだけど今はそれが心強かった。。
「何かあったらすぐ連絡してくれ」
そして彼は私にキスをした。
「え?」私は一瞬頭が真っ白になった。
彼は照れ臭そうに「また、明日な。」と私に別れを告げる。
私は頭がボーっとしつつも遠ざかっていく彼を見送った。
この時あいつが近くでそれを見ていたのには気づけるはずもなかった。

その日彼の言葉に勇気をもらった私は塾に行くことにした。
送って行こうかという両親に私は「大丈夫よ」と言って出かけた。
今思えば彼とのキスで舞い上がっていたのだろう。
塾の帰り私が1人で帰っていると、また足音が聞こえた。
ここは昼間でも人通りが少ない、なのに今日に限って近道をしようとここを通ってしまったのだ。
コツコツと音が聞こえる。
どうしよう? また逃げる?
私が頭の中でそう考えていると、その足音はタッタッタ! という音に変わった。
え?私は咄嗟のことに動揺した。
「君の人生をもらうよ明美ちゃん」
背後で男の声が聞こえる。
声がすると思った時は手遅れだった。
振り返ると50歳ぐらいの男が私の後ろに立っていた。
男は暗がりに私を無理やり連れて行く。
「ここなら誰も来ねえな」
男がつぶやく。
男は私の口を手で塞ぎ声を出させないようにしていた。
一瞬、男の手が離れるのが分かった。
今叫ばないと!
キャー!と悲鳴を上げようとしたができなかった、あいつの唇が私の唇を覆っていたのだ。
男は私の頭の後ろに左手を回し、右手を私の腰へ回して私を抱いたから私は動けなかった。
周囲から見たら男女が抱き着きディープキスをしているように見えただろう。
私は身体を震わせた。
いやー!助けて!私はもがきながら叫ぼうとする。
「うーうー」
キスをされた私は言葉にならない声を出すしかなかった。
今、私とこの見知らぬ男は身体を密着しキスをしている。
私は今の状況に恐怖しか感じなかった。
すると男の股間が少しずつ膨らんでいるのが分かった。
え? もしかして? そう、この男は勃起しているのだ。
う! 私は嫌悪感で床に座り込みたかったが男が無理やり私を立たせる。
男は私の口の中に舌を入れ、私の口の中で動かした。
口の中で男の舌が動くのが分かる。
私の舌に男の舌が絡んでくる。
気持ち悪い
私はそう思った。
今になって思えばあの時男の舌を噛んでやればよかったと思う。
だが、この時はパニックでそんな事も考えられず私はこの男のなすがままになっていた。
私がほとんど抵抗しない事を知ると男は腰に回した手を私のスカートへ動かした。
そして私のアソコを触り始めた。
「うーうー」
私は無駄な抵抗をする。
私は涙を流した。
やがて自分のアソコが湿ってくるのが自分でもわかった。
もう止めて!
私は頭の中で必死に懇願した。
すると男は急に口を私から離した。
「え!」
驚く私に男はニコッと笑う。
男は言った。
「これで準備できたな」
そして私の意識は途切れた、これが私の身体で過ごした最後の記憶だ。



頭がボーっとする。
昨日までの彼氏からの告白を思い出し、彼との楽しい日々を思い出した。
彼が告白してくれたこと、彼と買い物に行ったこと、彼とのキス・・・
楽しかったなー

バチッ! とした衝撃と共に私は覚醒する。
「おい!起きろ!」
誰かの声がする、女の子だ。
私は目をこすりながら起き上がる。
ふと自分の腕に違和感を感じた。
何で私の腕がこんなに毛むくじゃらで太いの?
そして腕のから下の物が目に入る、そこには大きく横に飛び出たビール腹が見えた。
私の胸?いや違う、でも・・・
私はその腕や腹を触り確かめてみた。
ぷにゅぷにゅとした感触が手に伝わり腕はお腹からも触られている感覚がある。
「これ私のだ」
私は触りながらそう言った。
私はお腹を触りその脂肪に覆われた腹を手でさすって確認する。
「え?え?どうして私の身体がこんなのに?」
理解できずに身体のあちこちを触る。
そして自然と手は下に伸びた。
「キャッ!」
私は悲鳴をあげた。
そこには女性に無いはずの物が付いていることに気づいたのだ。

「ふふ楽しめてるか、俺の身体!」
女の子の声がまた聞こえる。
私は自分の探索をやめて声の主に振り返る。
もしかして通りかかった女の子が助けてくれたの?と淡い期待をした。
そこには私の学校の制服を着た、スラリとした長い手足でさらさらの髪、ちょっと皆より大きめの胸、パッチリの目、整った鼻と唇・・・そこにはいるはずのない自分が立っていたのだ。
私は何が起こっているのか分からず、一瞬呆けてしまった。
「???」
私は今の自分と彼女を何度も見返した。
「いい加減気づけよ。鈍いなー」
女の子は冷たく私に話す。
「え?これってもしかして?」
私は今の事実を理解できなかった、いやむしろ理解したくなかった。
「俺は明美ちゃんになったのさ、そして明美ちゃんは俺になったんだよ」
かつての自分である明美は、邪悪な笑みを浮かべながら私に話した。
「そ、そんな嘘よ!」
私は必死に否定する。
「じゃあ、お前の身体に付いてるこれは何だよ?」
明美は私の股間をギュっと握った。
「あうう・・・え、何この感触?」
女の子では感じられない感覚、そう男の股間だ。
「ふふふ、やっと理解できたかな?」
明美は笑う。
「そ、そんな!私の身体返してよ!」
私は戸惑いながら必死で明美に頼む。
「うっせえな!気色の悪いおっさんが!」
明美は怒鳴った。
私は今まで自分が出したことのない怒鳴り声を聞きビクッと身体を震わせた。
「お、お願い私の身体を返して!何でもいう事を聞くから!」
私は涙を流し訴えた。
それまで怒っていた明美はそれを聞いてニコッと笑いこう言った。
「うふふ、それじゃあ、ここから少し先にある廃ビルがあるのは知ってるでしょ。そこで待っててくれない?」
私の真似をする明美に私は腹がたったが、今は言う事を聞かないと、と考えてしまった。
「分かったわ。」私はしぶしぶ頷く。
「ふふふ、じゃあ私は家に帰るわね。明日会いに行くから。」明美は満面の笑みで私に背を向け行ってしまった。
後ろ姿からでも分かる、あいつが私の胸を揉んでるのが。
どうしてこの時素直に言うことを聞いてしまったのか分からない。
最高の人生を得たあいつが素直に私に身体を返すなんてありえなかったのに。

私は廃ビルへ向かう。
だが、身体が重い。
元の私は自然と身体が動いていたのに、この身体は何をするにも身体が動かし辛い。
動く度にお腹の脂肪が揺れるのが分かる。
ふとガラスに自分の姿が映った。
そこには今までの美少女の姿はなく、ビール腹の太った中年男性がいるだけだ。
「こんなの私じゃないのに」
私は自分が映った鏡に向かって言った。
私は少し人通りの多い所に出た。
自然と行きかう人に目が向く。
皆楽しそう、何で私がこんな目に・・・私は今の自分の境遇を呪った。
ふと女子高生達が通り過ぎる、私もあんな風だったのに・・・もっと身体が軽くて痩せて、胸も隠してたけど大きかったのに・・・
私はその女子高生達を見ながらかつての自分を思い出す。
すると1人の女子高生が私の視線に気づいた。
キッとした鋭い目つきで私を睨む。
「どうしたの?」
他の生徒がその子に尋ねる。
「見て、あのオッサン私達をずっと見てるよ」
「本当だ、やだ、きもーい」
「早く行こ」
女子高生達が私に敵意を向けるのが分かる、そんなつもりじゃないのに!
心でそう思った。
私はその場を走って逃げだすしかなかった。
「ぜーぜー」
息を切らしながらもやっと廃ビルに辿り着いた。
窓は割れて物が散乱したその場所は今までの暮らしとは比較にならないぐらい酷かった。
男の物だろうか食べ物や水が段ボールに入っている。
私はそれを口にしながら壁にもたれ掛かり今日までの出来事を振り返った。
ちょっと前まで念願の彼氏ができて楽しい日々を送っていたのに何でこんな事になったの?
私は目から涙が溢れるのが分かった。
お願い助けてよー、私はもしかしたら彼氏が助けに来てくれるのでは? と思いもしたが無駄な妄想に終わった。
とにかく明日あいつが来たら身体を返してもらうんだ、そうすればいつもの楽しい日々が帰ってくる、私は自分にそう言い聞かせ冷たい床で横になって眠ることにした。

硬くて冷たい床で寝心地は最悪だった。
それでも昨日の疲れからかよく眠れた。
だが私は股間に違和感を感じて目を覚ました。
昨日の夜は小さく収まっていた股間が今はパンパンに膨れ上がっているのだ。
「え?何これ?どうなってるの?」
私は自分の股間に男性のアレが付いただけでも変になりそうだった、なのに今ではその股間が異様に膨れ上がっているのだ。
私はズボンとパンツを脱いであの男の一物を確認した。
き、気持ち悪い、最初そう思った。
昨日は小さかったのに何でこんなに大きく・・・
混乱する私だったが、ここから溢れる何か変な感覚が私の興味を一層放さない。
「な、何なのこれ?」
私はそっと股間を触る。
ビンビンに張ったあそこは脈を打ち今にもはち切れんばかりだ。
うう、熱い、すごく熱いよ、それにこんなに大きい・・・
初めての感覚に私はどうすればいいか分からない。
「お願い収まって!」
私は股間を抑え込むように手で握った。
すると手の感触が股間に伝わる。
ビクッ!
私はその感触に一瞬身体を震わせた。
「何なの?昨日はこんなの無かったのに今はすごい敏感になってる」
私はそっと股間を撫でてみた。
股間を撫でる手がスーっと動いていくのが感じる。
「き、気持ちいい・・・」
私は自然と股間を触りこの感触をずっと感じていたいという願望に逆らえなくなった。
「ダメ、ダメなのに、でももう少しだけ・・・」
私は昨日の理不尽な事を1秒でも忘れたくてこの快感を手放したくないと思った。すると股間も更に盛り上がり、脈も早さを増していく。
「う、今度は何かが溢れてくるような?」
私は股間の次の感覚に自然と終わりが近づいているのを感じた。
「止めないと!でも、も、もうダメ―!」
私は腰を突き上げ白い液が床に飛び散るのを見た。
「ああ、凄い最高だ!」
私は自然とそう口にしていた。

「楽しんでるかい?」
女の子の声が聞こえる。
「私?」
私は明美の姿をした男がそこにはいた。
オナニーをしているのに夢中だったせいか明美がそこにいることにまったく気づかなかった。
明美は制服の姿で来ていた、鞄もあるし学校の帰りだろう。
「お願い、約束よ、身体を返して!」
私は精一杯明美に叫んだ。
「本当五月蠅いなー、返してやるから、ほら後ろ向いてごらん」
明美はニヤつきながら私に言った。
私は素直に従った。
これで戻れるんだ・・・その期待はガチャリという金属音で終わりを迎えた。
「え?」
私は後ろを振り返る、すると私の腕には手錠が付けられていた。
「ざーんねん、そんな事するわけないだろ」
明美は笑いながら手錠のもう片方を柱につける。
「約束が違うわ! 返してくれるって言ったのに!」
私は明美につめかかる。
「ははは、そんな事を信じたのか、本当お人よしだね。えらいえらい」
「あの後帰って君の親と警察に強盗に襲われたって言ったんだよ。もう大騒ぎさ、ニュースでも取り上げられてね。あ、君の身体監視カメラに映ってたからもう出歩かない方がいいよ。まあその状態じゃ出られないだろうけどね」
「他の女子高生も襲おうとしたんだってね。とんだ変態だね。あ、今の君にはぴったりか」
あの女子高生達のことだ、誤解なのに・・・
「あ、そういうば君の彼氏がやたら俺を心配してくれてね。本当うざいったらありゃしなかったよ。おかげでオナニーしてたらあいつが来て中断することになってさ」
「な、なんて事を・・・」
私は目に涙を浮かべた。
「もう彼氏なんか君に必要ないだろ、その身体で付き合う気かい?」
明美は私の身体を指さしてあざ笑う。
「今はもう美人の女子高生じゃなくて、汚いおっさんなんだぜ」

「そして俺は誰もが振り向く美人の女子高生ってわけさ」
明美はガラスに映った自分に笑顔を作った。
そこには可愛らしい女子高生が微笑んでいる。
「久々の学校にも疲れたし、俺も楽しむか」
明美は鞄を放り投げると制服の上から自分の身体を触り始めた。
「俺の薄い傷んだ髪とは大違いだ、長髪って鬱陶しいけど君の髪はサラサラで最高だよ。顔に髪がかかると良い匂いがしてさ、授業中何度も自分の髪の匂いを嗅いじゃったよ」
明美は自分の髪を撫でて感想を言った、そして今度は顔を触る。
「この顔を初めて見た時はショックを受けたんだ。天使がいるって思ったよ。この二重でパッチリした目、整った鼻にふっくらした唇・・・いつまでも見ていられるね。ほら君も見てごらんよ」
そして明美はニコッと笑い私を見つめた。
皆に可愛いと言われていたが、今こうして異性として見る自分は本当に可愛いと思った。
え?今私自分にドキッとした?


「ふふ、こんなにおっぱいも大きいし」
明美は制服の上から胸を揉み始めた。
「止めて、これ以上私の身体で変なことしないで!」
私は叫んだ。
「私の身体? 違うよこれからは俺の身体さ!」
明美は私の抗議を笑いとばして胸を揉み続けた。
大きなたわわに実った明美の胸は明美の細長い手の隙間から漏れそうになる。
「あーこの感触ずっと揉んでいたいよ」
私の胸が・・・私も触りたい

「上から触ってるだけでも興奮するだろ?でも脱いだらもっと凄いよ」
明美は制服を脱ぎ始めた。
「うん?やっぱりブラは外しずらいな。女はいつもこんなの付けるんだから、そこは男の方よかったかな」
明美はまだブラの外し方に慣れてないようだ。
私は服を脱ぐ明美に抗議をするべきだったのだろうが、下着姿でブラを外す自分の姿に目が釘付けになってしまった。
ブラからはみ出しそうな胸がホックを外そうとする力により揺れて振動する。
止めてって言わないといけないのに、あの下が気になってしまう。
「ふう、やっと外れた」
ホック外しに悪戦苦闘をした明美はようやくブラから解放された。

そこには裸になった私が立っていた。
「ふふ、どうだい自分の身体を他人の身体から見る気分は?」
明美は私に尋ねる。
私は「もう止めて!」と言おうとしたが正直な所自分の身体に見とれてしまった。
なんて綺麗な身体なの、自分の時は全然わからなかったけど・・・
「ほらほら」
明美は私に見せつけるようにクルっと回る。
その動きに巻き込まれた風が私へフッと吹き突きつける、私の匂いだ。
私こんな身体だったの?
元の身体にいた時とは全然違う感覚に言葉にならない。
そして股間がまた膨らむのを感じた。


「ははは、1度やったのにもう復活するとは流石は元俺の息子だ」
明美は笑う。
「ううう、止めてよ。お願いこれ以上変なことしないで!」
私はそれを隠そうと足を閉じようとする、が自然とモジモジとした動きになってしまう。
「何を言ってるんだ君だけ楽しんで不公平じゃないか。ほら俺もこれから楽しませてもらうよ。あん」
明美は胸とアソコを触り弄り始めた。
それを見ていた私も股間をさらに膨らませていた。
私の声なのに、あの声を聴くと自然に興奮してしまう自分がいる。
・・・もしかして私自分に興奮しているの?
「あん、女の子の感覚って良いね。男とは違った感覚でおっぱいも君のアソコも最高だよ」
明美は私の身体を褒めながら喘ぐ。
かつての自分の喘ぎ声を聞きながら興奮する自分に嫌悪感を感じつつ明美はさっきの快感を思い出した。
「うーん、ほら、君も楽しみなよ。美少女のオナニーを見ながらオナれるなんてそうそうできないよ」
明美は私を誘う。
自然と私の手が股間を触る。
そして、いけないと思いながらも手を動かしてしまった。
一度動かしてしまえばその快感から逃げられない、さっきやった時にも分かっていたのに私は快感に抗えない。
「ははは、その身体を気に入ってくれて嬉しいよ。さあ、2人で楽しもう」
明美は嬉しそうに話す。
1人でやった時とは違い今は異性が目の前にいるせいかさっきよりも興奮する。
あの身体は私のなのに、男の人の身体で興奮してる・・・その倒錯した考えた余計に私を興奮させてしまった。
「あー、いいー、この身体どんどん気持ちよくなってくるー」
明美は次第に喘ぎ声を大きくしながら快感が増すのを感じた。
私もそれに合わせてオナニーのスピードを上げてしまう、もうすぐ限界だ。
「あー、いやー、まだ出ちゃう!」
私は我慢できずに叫んだ。
「我慢せず出しちゃいなよ、ほらもっと私を見て」
誘惑する明美をしっかりと見ながら私は自分をおかずにオナニーを続けてしまった。
「はーはー」
「ふーふー」
私と明美は息を荒げながら絶頂が来るまでオナニーを続けた。
ビシュ、ブシュ、2人の身体から液が漏れる。
ガクッと崩れる2人。
「はーはー、どう私の身体気持ち良かったかしら!」
明美は私に尋ねる。
「ふーふー、本当最高だな!」
私はそう口にしていた。

3日目
「また、来たぜ」
明美がやって来た。
「いい加減俺の身体返してよ!」
私は相も変わらず無駄な頼みをする。
この時自分の口調があいつのと混じっていることが分からなかった。
もうあいつの精神が私に溶け込んでいたのだろう。
だけど今もオナニーには抵抗感がある。
「いいじゃない、そんな事より早く服脱げよ」
明美は来て早々服を脱ぎ始める。
でもあいつの裸を見るともう我慢できなくなっていた。
あいつが帰った後は家の事や彼氏の事を思い出していた。
お願い誰かあいつが偽物だと気づいて!
親父、お袋、あいつでも誰でもいいから・・・

5日目
「来たか。早く服を脱げよ」
私は明美にそう命令する。
ぶっきらぼうな口調も今は気にしなくなった。
むしろ初めから自分の口調のように感じる。
「ふふ相変わらずの変態さんね。ちょっと待ってて」
明美は笑いながら制服を脱いでいく。
ブラのホックも今ではすんなり外せるようだ。
明美が服を脱ぎ始める前に俺はもう勃起していた。
この手錠がないのならこいつを無理やり襲えるのに、くそ!
服を脱ぐのなんか待ってられるか!
「おい見せるだけじゃなくて、やらせろよ!」
俺は明美にそう言った。
それを聞いた明美は一瞬驚いた顔をしていたが、すぐにいつもの表情に戻った。
「だーめ! もう少ししてから! 今日はこれで我慢しなさい」
明美は俺に向いて胸とアソコがよく見えるように立った。
帰っていく明美を目で追って俺は思う。
ああ早く明日になって明美の裸見れねーかな、いや早くやれねーかな。

6日目
「うふふ、すっかり私の身体に馴染んでくれたみたいね」
オナニーを終えた明美は言った。
「何のことだ?」
俺は不思議そうに尋ねる。
「なら、私の名前を言える?」
嫌らしい笑みを浮かべ俺に質問した。
「決まってるだろ! 明美だろ?」
俺は面倒そうに答える。
「!!!」
俺は一瞬目の前の女が明美だという事に何も疑いを持っていなかった。
今気づいたのも偶然だ。
「あはは、もうほとんど前の私になったわね」
明美は嬉しそうだ。
「俺って明美だよな? 何でこいつが明美だと思ったんだ?」
俺は混乱する。
「あら、ごめんなさい。最初に言うの忘れてたけど。毎日オナニーしてたでしょ。あれは身体と精神を馴染ませるためのものだったのよ」
テヘヘと笑いながら説明する明美。
「何だって?」
「だってほら、貴方の口調も思考もすっかり前の私じゃない。知ってる人がみたらもうほとんど気づかないと思うわ」
最初の頃は必死で抵抗していた、でも自分でも気づかないうちにこいつに染められてたんだ。
「ちくしょー!元に戻せ!」
俺は声を張り上げる。
「あはは、今の貴方にはその身体がぴったりよ。それにもうこの身体の事なんか気にもしなくなるわよ」
「どういう事だ?これ以上何を隠してる?」
俺は明美を睨みつけた。
「うふふ、それは明日のお楽しみ」
明美は俺にウインクをして帰っていった。

翌日いつものようにやって来る明美だったが意外な人物を連れてきた。
「う、う、私が分かる? 明美よ! そいつは偽物なの」
俺は彼氏に精一杯の力をこめて言った。
「ち!まだ明美の口調が残ってのか。昨日は精神が俺に染まってたと思ったんだけどな、まあいいや」
明美はつまらなそうにつぶやいた。
これが私の最後の抵抗だった、品行方正な女子高生の明美としての・・・

その後俺は明美とセックスをして完全にあの野郎にさせられてしまった。
そして明美は警察を呼びやがった。
「お願い助けて下さい。男に・・・強姦されて」
明美は泣きながら話す。
「そう廃ビルの地下です。あの男もまだいるし、彼氏も襲われて・・・」
猫を被りやがって! でも俺と同じようにあいつも明美を自分のものにしたからある意味演技ではないのだろう。
警察を呼ぶ明美を横目に俺は明美とのセックスの余韻と人格を完全に書き換えらえて放心していた。
今までの明美としての記憶がもう他人の物にしか思えない。
俺は明美を襲って強姦したレイプ魔なんだ。
それまでの記憶も溢れてくる、際限なく続く不安やストレス、そんな記憶ばかりだ・・・・
俺はこの身体から溢れてくる記憶に全てを委ねるしかなかった。
警察が来るまでもう少し時間があるだろう、今はもうどうでもいい。

一方警察に電話を終えた明美も少し放心しているようだ。
「うふふ、これが私の記憶。何て暖かい、どんどん楽しくて嬉しい記憶が溢れてくるわ。あはは・・・」
かつての俺の記憶に覆われていく明美はとても幸せそうだ。
すると明美は急に動けない元俺の彼氏の方を見た。
「うふふ、今日から私があなたの彼女ね。少し変わったかもしれないけどよろしくね」
彼の目は明美に敵意を向けているのが分かるが、明美はおかまないなしだ。
「この1週間ごめんね。いけない彼女だったわ。でも今日からまた楽しく過ごそうね」
満面の笑みを浮かべながら話す明美だった。
すると彼の股間が盛り上がっているのが見えた。
「うふふ、裸の私に興奮してるの?それとも元男だった私に興奮してるの?どちらにしてもすけべな彼氏さんね」
明美は嬉しそうに何もできない彼にキスをした。


俺はそんな光景を黙って見ていた。元俺の彼氏が俺を見ている。
今の俺にはかつての彼への好意がないから、あいつを見ても何も思わなかった。
だけど明美の行動を見ていたら悔しくなった、それは俺がやるべきだったのに。
俺は2人に近寄る。
サイレンの音が大きくなるのが聞こえる。
「ごめんな、あばよ」
俺はそう言って彼の唇にキスをした。
彼への好意はもうないがそれが彼にできる明美としての最後のプレゼントだった。





エピローグ:
刑務所から出た後

俺はインターホンを鳴らす。
「来たぞ」
俺はぶっきらぼうに話す。
「入ってくれ」
出てきたのはかつての俺の彼氏だ、もう今はあいつの旦那だが。
「正直来てくれると思ってなかったよ」
俺は家に入る、通い慣れたせいか応接室にもすぐ行けた。
「俺ももう来ないつもりだったんだ」
「あの野郎は戻ってないのか?」
明美が消えてからこの家には来ないようにしようと思っていた。
俺は遊ばれて捨てられたんだと思った。
「ああもう半年になるかな」
明美とのセックスの楽しみを奪われた俺は生きる気力を失くしていた。
俺の生活に明美とのセックスが無かったら空しい人生しかない、そう思った。
今の俺には金も若さも美貌も無いんだ・・・
「実は置手紙があったんだ」
「あの野郎の最後のメッセージか、どんな戯言を書いてたんだ」
俺は皮肉を言う。
『元明美ちゃん元気かな。私とのセックスもできなくなって寂しくなってると思いますが素晴らしいセックスをしてくれたから最後のプレゼントを渡そうと思い手紙にしました』
彼が手紙を持つ手に力を込めるのが分かる。
一方の俺は「素晴らしいセックス」に少し笑ってしまった。
そうか本当に満足していたのか・・・
『あなたの人生をすっかり堪能できて私は大変満足でした。ですが、奪っておいてなんですが貴方の人生にも飽きてしまいました』
『だから新しく刺激に満ちた人生を探します』
『そして私から貴方へ最後のプレゼントですが・・・』
手紙を読み終えた俺たちは、手紙に書かれていた場所にあるものを見つけた。
箱だ、俺は箱の中身を確認する。
「1回分か・・・」
俺は彼に聞こえないようつぶやく。
中身の物品を確認している彼の目には入らぬよう、他の物を俺は漁った。
そして中には昔の俺に似た女子高生の写真と書類が入っていた。
俺は彼に見つからないようにそっと中身を見て隠す。
住所も彼女の交友関係も細かく書かれている。
なるほど若くて美人で金もあるのか・・・
「何だこれ?」
箱にあった物品に対して彼はこれが何なのか分かっていない、分かるはずもない。
「ふふ」
俺は笑った。
「どうした?」
突然笑いだす俺を、彼は不思議そうに見る。
かつてあの野郎が俺にやった事が、今では心の奥からよく理解できる。
どん底の生活がバラ色に変わるかもしれない。
こんなスタイル抜群の可愛い子で、両親も優しくて金持ち、交友関係も広い、今の俺とは大違いだ。
俺は自分がゾクゾクと興奮しているのに気づいた。
俺はかつてあいつと入れ替えられた時の事を思い出す、あれを俺がやれるんだ。
品行方正で美人な女子高生に・・・で、あの胸もアソコも全部俺が好きにできる。
それを考えたら興奮せずにいられなかった。
写真の女子高生をもう1度頭に思い浮かべる。
あいつもかつて女子高生の身体だった俺を見つけた時には同じように思っただろう。
俺にはそれがよく分かる、なぜなら俺はあいつなのだから。



数年ぶりの女の身体だ。
俺ははペタペタと全身を触ってその感触を確かめる。
下を向くと男にはない大きな膨らみが2つ胸に見える。
もちろん男の股間についている物はこの身体にない。
「うーん」
俺の隣には少し前の俺が横になってうなされている。
ペチッとその顔を俺は叩いた。
「え?何?」
目を覚ましたそいつは状況を飲み込めずにいた。
俺はそいつに言った。
「ふふふ、君の人生をもらうよ」






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