入れ替えられた強盗犯
 作:verdsmith7


俺はゆっくりと長い廊下を警備の人間に連れられて歩く。
ここを通るのも何度目か忘れた。
あれから俺は、元俺が起こした強盗と強姦の事件でここの刑務所で刑期が終わるのを静かに待っている。
俺は無実だ! と言っても誰も信じてくれなかった。
昔の俺が犯した罪を、元は関係のない俺が償うなんて神も仏もいたもんじゃないな。

あれからどれだけ年月が経ったのか、今更気にもしない。
ここでの生活にもだいぶ慣れた。
元の俺は相当に性格が悪かったのか、少しの事で俺は腹を立てて他の受刑者とよく喧嘩をした。
それに見かねた看守がカウンセラーを紹介してくれたり、レクリエーションへの参加を促してくれた。
そこでたまたま行われたのが料理教室だった。
昔の俺は惣菜かコンビニの食事ばかりだったから俺も最初は嫌々だったんだ。
でもいざ始めてみると、周囲が驚くほど包丁を上手く扱い綺麗で美味しい料理を作ることができた。
もしかしたらほんの少し明美の欠片が俺にも残っているのかもと思って正直嬉しかった。
今でも料理教室が開かれると参加するようにしている。
俺が作った料理は他に参加した受刑者に好評だ。
皆が美味そうに食べてくれる・・・本当はあいつに食べてほしかった・・・

料理の片付けをしていると警備員が俺を呼んだ。
「おい面会だ。一緒に来い。」
またあいつか・・・俺はすぐに思った。
もう俺は明美なんかじゃない、と何度も言ったのに・・・
俺は両親を既に亡くし友人らしい友人もいなかったから、来るとしたらあいつしかいない。
俺はやれやれと面会室へ向かった。

ここの面会室は警備が緩い。
テレビでよくある監視カメラが設置され、穴の開いたガラスの窓越しで面会するわけでわなく、イスとテーブルが置いてある簡素な部屋ですることになっている。
模範囚の俺は、最近では面会時に警備員が外で待っててくれるようになった。
おかげであいつとは落ち着いて話せる、最近はそれが少しだけ楽しみだった。
俺は面会室でイスに座ってあいつが来るのを待った。

しかし、実際に入って来たのは違う野郎だった。
「え?」
ドアから出てきたのはかつての俺、明美だった。
「やっほー、久しぶりね。」
カジュアルな服装で現れたかつての俺は、旧友に会うように言った。
今の明美は前のように幼さを残す女子高生ではなくなり、大人びた感じに見える。
俺の身体を返せ!
心でそう叫ぶ俺は襲い掛かりたい衝動に耐えて、明美に尋ねる。
「今さら何しにきた、くそ野郎!」
「久しぶりに会ったのに随分な挨拶ね」
明美は構わずイスに座る。
「ふふ、前に会った時よりマシな見た目ね」
明美は俺の姿を見て、少し意外そうにした。
「ここまでどれだけの地獄を見たか、てめえみたいな野郎に分からないだろうな!」
俺は拳を握る。
「あはは。今の貴方にぴったりじゃない。強盗をしてレイプをした犯罪者には」
明美はクスクス笑う。
「それはてめえがやった事だろうが!俺は何もしてねえ!」
俺はイスから立ち上がり明美につめかかろうとした。

すると外から「大丈夫ですか?」と警備員の声が聞こえてきた。
「大丈夫よ。久しぶりの再会で彼興奮しちゃったみたい。あとお願い、私がいいっていうまで待っててほしいの」
明美はすらすらと嘘を言ってごまかす。
「分かりました。何かあれば、すぐ呼んで下さい隣の部屋にいます」
警備員がドアから離れた。
「ほらほら、そんな乱暴なことしようとすると怖い人たちが来ちゃうわよ」
明美は落ち着いた様子で話す。
「ちくしょう・・・」
俺はしぶしぶイスに座った。

「うふふ、ごめんね。今日はあなたの事をからかいに来たんじゃないのよ」
明美は小さな小箱を取り出した。
「何だよそれ?」
俺はそれに興味なんかわくはずもなく小さい声で尋ねる。
だが、すぐに興味を引かざるを得なかった、それは指輪だ。
「おい・・・それって!」
俺は声を震わせながら明美に問う。
「あら、もう分かっちゃった?指輪よ、しかも結婚指輪、彼が買ってくれたのよ。しかもダイヤモンドなの、すごいでしょ」
明美は満面の笑みで俺に話す。
「・・・そんな嘘だ!」
俺は信じられなかった、いや信じたくなかった。

「うふふ、今日はお礼を言いに来たのよ。素晴らしい人生をありがとうってね」
明美は俺にウインクしながら話す。
「貴方が捕まってから、毎日彼ったら私にセックスをしてくれってねだるのよ。おかげで私もクタクタよ、でもそんな彼が可愛くて私も毎日夜が楽しみなんだけどね。でもセックスのテクはイマイチね」
明美は語り続けた。
「ほら、この胸だって、彼が毎日揉んだり、吸ったりするからこんなに大きくなっちゃって、ブラや服も全部買い直しちゃったわ」
「あ、ごめーん、本当は彼が全部買ってくれたの、ブランド物だって私がちょっとお願いすると買ってくれるんだから本当できた彼氏よね」

「くそ! くそ!」
俺は楽しそうに話す明美の言葉を聞きながら目に涙が溢れてくるのを感じた。
あいつの彼氏は本当は俺のだったんだ! 本当は俺がそれをしてもらえるはずだったんだ!なのに!なのに・・・
「でね、昨日は結婚式場も見てきたんだ。パパやママも大喜びよ・・・ってあれ、もしかして聞いてなかった?」
俺が打ちひしがれているのに構わず話し続けた明美が、やっと俺が聞いてない事に気づいた。
「ごめんねー。嬉しくてつい自分の話に夢中になってたわ」
明美がペロッと舌を出して謝る。

「もういいだろう」
俺は小声で言った。
「うん? 何のこと?」
明美は不思議そうな顔で俺を見る。
「お前は全部俺から奪った。そして俺が得るはずだった幸せを得たんだ、それで満足だろ、幸せだろ、ならもう俺に構うな!」
俺は警備員に聞こえないように明美に語った。
「あらあら遂に自暴自棄になっちゃったの?」
明美はやれやれと首をふる。


「言ったでしょ、今日はお礼をしに来たって」
明美はニヤっとした顔で話す。
「ノロケ話なもう聞きたく・・・うぷ」
突然明美は俺にキスをした。
何て柔らかい唇だ。入れ替わった後にこいつとしたキスを思い出す。
急なキスに俺はかたまってしまい、その間も明美のキスは続いた。
自然と鼻から元自分の体臭と香水の匂いを感じる、何ていい匂いだ。
「ぷはー! 何のつもりだ?」
やっとキスから解放された俺は、突然のことに動揺してしまう。
「だからお礼よ。贈り物は私だけどね」
明美は自分の顔を指さして答える。
俺は自分の股間がムクムクと膨らむのを感じる。
「いい加減にしろ! これ以上俺をこけにするな!」
俺は明美の誘惑に耐えようと虚勢をはる。
男になってからも、俺は性欲をコントロールできないでいた。
元々この男の性欲は普通の男性より強いようなのだ、しかも今は目の前にかつての自分とはいえ異性である女がいる。
「あはは。相変わらずね。でも下の部分は正直なままね」
明美は笑いながら俺の股間を指さす。

「ねえ、あの時みたいにセックスしよ」
明美は上目づかいで俺をみる。
俺は刑務所に入れられて異性と接する機会なんてほとんどなかった。
だから、俺の中から沸き起こる感情なんてどうしようもできなかった。
やめろ! こいつは俺の身体を奪って、彼氏を奪い、人生を奪った奴なんだぞ!
俺は必死で自分に言い聞かせる。
「そんなに怖い顔しないで」
明美は俺の手を優しく握る。
「ほら、ここ好きでしょ」
前のように明美は俺の股間を撫で始めた。
「う、うー、やめてくれ」
俺の股間を快感がおおう、そして大きくなっていく股間が脈打つの感じた。
「さっきも言ったけど私のおっぱいだいぶ大きくなったのよ見て」
明美はブラを外して俺に見せる。
「すごい、綺麗だ」
俺は自然とそう口にしていた。
「ねえ、触って」
明美は俺の手をもって明美の胸に運ぶ。
すぐに柔らかい感触が手に広がる。
「すげえ、柔らかい」
俺にはもう理性は残っていなかった。
「ほら、あの時みたいに好きにしていいのよ」
明美は優しく俺にささやいて俺の頬にキスをした。
パキン、俺は自分の中で何かが壊れるのを感じた。
もういいや、俺は何もかも諦めた。
「ほら触るだけじゃなくて揉んでよ」
明美がそう俺に頼んでくる。
考えるより先に手が動く、俺は手の中で乳房が転がるの感じた。
そのまま乳房をつまむ。
「ああーいいわー、前の時は強引だったけどだいぶ紳士になったわね」
明美は嬉しそうに喘ぐのが聞こえる。
あのセックスの時は興奮しまっくてたけど、昔は俺もやってたんだその身体でオナニーを。


「今度はこっちよ。ふふ、今度は前みたいに襲わないでね」
ウインクをしながら服を全部脱いだ。
久しぶりに見る元自分の身体だ。
前より胸は大きくなったのは一目で分かった、でも大きいだけじゃなく形も凄くきれいだ。
お腹周りもやせて、美しいボディだと皆が思うだろう。
髪もちゃんと手入れできているのだろう、さらさらなのがここからでも分かる。
今からこいつとセックスできる思うと俺はゾクゾクした。
もう昔の身体だからなんてくだらない事はどうでもいい。

服を脱いで準備ができた明美は俺の方に歩いてきた。
明美は両足を大きく開き秘所を俺に見せる。
「どう、前よりだいぶ大人の女でしょ」
明美は自慢気に語る。
ちゃんと下の手入れをしてるのか・・・
「ああ、前の時はお前ガキだったもんな」
俺は皮肉を言った。
「中身は大人だったけどね。あなたは中身が子どもだったけど」
明美が笑う。
「なら今度は大人のセックスをやれるな」
俺は明美につぶやく。

俺は明美の秘所に手をやる。
俺の耳にクチュクチュと嫌らしい液体の音がする。
「あんあん」
明美は液体の音が大きくなるのと平行して喘ぎ声を大きくした。
俺はその音が聞こえるのを確認して明美の秘所に顔をうずめて舐めた。
「あー! 気持ちいい!」
明美の喘ぎ声が大きくなる。
「ふふ貴方やっぱり私の彼より上手よ」
明美が話す。
「そうか?」
俺は興味なく聞いた。
「ふーふー、元女の本能が残ってるのかしらね、あなた私の気持ち良い所を凄くよく攻めてるのよ」
と息を荒くしながら明美は話す。
俺はその言葉に不覚にも嬉しさを感じてしまった。
本当にちくしょー、俺は心の中で静かにそう思った。
「なら、今度は元男のお前が俺を気持ちよくしてくれ」
俺は服を脱いで床に寝そべった。
股間のアレははちきれんばかりに大きくなっている。
昔の俺がこの光景を見たら卒倒するだろうな。
俺は心の中で笑った。
それを見た明美は「ああ懐かしい。元気にしてたみたいで何よりだわ」と笑みを浮かべる。
ギュっと明美の手が俺の股間を掴んだ。
俺は「うっ!」と顔をしかめる。
明美はそれを見るとニコッと笑い、掴んだ手を動かし始めた。
「やっぱり男はここが1番よね」
明美は何かを懐かしむようにしながら手を上下に動かす。
俺は自分の股間と身体がどんどん熱くなるのを感じた。
「はーはー、もっと早く動かしてくれ」
俺は明美に頼んだ。
大きく股間は限界に近づいてきたのか脈が早くなり、下から何かがこみ上げるのを俺は感じた。
「ふーふー、あー、やばい」
俺は素直に言った。
ビシュっと床に白い液体が飛び散った。
すると明美は股間に口をくわえて液体を舐め始めた。
「はーはー、やっぱりすげえよ。お前は」
俺は認めざるを得なかった。
俺もオナニーはこの身体でよくしているが、こんな快感は味わえない。
「毎日その身体でしてたからね。気持ちのいい所は全部知ってるのよ」
ふふんと明美が笑う。

「じゃあ、そろそろ始めましょうか?」
明美が俺に話しかける。
「お礼なんだろ?絶頂を味わせてくれよ」
俺は明美に話す。
「ふふ、いいわ、たっぷり味わいましょう」
明美が横になる。
「じゃあ、入れるぞ!」
俺は明美に言った。
俺の一物が明美の秘所へ入っていく。
「ああ、入ってくる。太いのがどんどん奥へ」
明美が興奮しながら話す。
「はーはー、成長してもまだキツキツだなお前のあそこは」
俺は明美にそう言った。
「ふふ、あなたのあそこが大きすぎるのよ。あーん」
喘ぎながら明美は叫ぶ。
やがて俺は前後へ腰を動かし始めた。
「はーはー、お前の事は大嫌いだけど、お前の身体は最高だ」
俺は皮肉まじりに言う。
「ふふ、身体の相性だけなら私たちぴったりかもね。はーん」
明美は喘ぎながら答えた。
二人の動きがどんどん激しくなる、それと同じくして汗が噴き出し、息も荒くなっていく
絶頂が近づいて来るのが分かる。


「あー!」
俺は腰を大きく突き上げると同時に快感が全身を襲うのが分かった。
俺は明美の言う通り絶頂を迎えられたんだ。
「ふーふ!」
明美もトロンとした顔で息を荒げている。
その表情はもうかつての自分の物ではなかった、俺がこいつを犯したんだ、俺は快感の余韻と罪悪感が一緒に押し寄せるのが分かった。
「どうだった? 私の贈り物」
明美は俺にニヤニヤとした笑みを浮かべながら質問する。
その嫌らしい表情に俺の罪悪感は一瞬で吹き飛んでしまった。
「贈り物?元は俺のだ」
そう言うと俺は明美にキスをした。


あれから俺は刑期を終えて出所することができた。
しかし、前科があるだけに安い仕事しかできない。
そんな環境なら残りの人生に悲観しそうだが、今の俺は違う。

「また来たぞ!」
俺はインターホンを鳴らす。
玄関に明かりがついて誰かが出てくるのが分かる、明美だ。
「どうぞ入って」
ドアの中から明美が俺を迎える。
ここは明美の家だ、当然あいつの家でもある。
「あいつは?」
俺は明美に尋ねる。
「今海外に出張なのよ。当分帰ってこないわ」
嬉しそうに話す明美。

俺はイスに腰掛けてビールを口にする。
そして語り始めた。
「・・・良いのか。お前は俺の全部を持っていったんだ。あいつへの愛情も・・・。なのに・・・」
俺は声を小さくしながら話す。
「勘違いしないで、あの人の事は今でも大好きよ。でもあの人たったらセックスが下手なのよ」
明美は残念そうに語る。
「刑務所でセックスをしたのは最後の別れの挨拶と思ってたんだけどね。思ってたより貴方が凄いテクを使って快感を感じちゃったから、余計にあの人のセックスで満足できなくなったのよ」
明美もビールを飲みながら話す。

「ふん理由なんかどうでもいい、今日もやろうぜ」
俺は早速服を脱ぎ始める。
「今日もやる気まんまんね。でも待って!あの子がちゃんと寝てるか確認しておくわ」
明美は小走りで寝室へ向かう。
俺は壁の写真を見る。
あいつと明美と赤ん坊が笑顔で並んで映っている。
「まだこの時は立つこともできなかったのにな」
俺はフッと笑いながら静かに語る。
明美が戻ってきた。
「お待たせ、ちゃんと寝てたわ。じゃあ今日もやりましょうか」
明美はとても嬉しそうだ。
俺は小さな子が寝息を立てる部屋を横切って今日もセックスにふける。

翌日
「はー昨日のセックスも気持ちよかったなー。金を稼いでくれる旦那もいて、最高のセックスをしてくれるパートナーがいるって最高だぜ」
明美は自分で胸を揉みつつ昨日のセックスを思い出す。
「ふふ、それにしてもやっぱり美女の人生は楽でいいぜ。彼氏はちょっと猫をかぶれば尻尾を振って何でも言うこと聞いてくれるし、元の俺も性欲の塊で扱いやすいしよ」
明美はひひひと言って秘所に手を入れる。
「はーはー、このまま明美でいるのも楽でいいけど何かこの人生にも飽きてきたな」
明美は息を荒げつつ秘所を弄る。
「あん、こんな美女の人生に飽きるなんて俺も贅沢だよな」
明美はオナニーを続けながらつぶやく。
「でも何か物足りないんだよなー」
明美は秘所を弄りながら外を眺めた。

「でねー」
「そうなのー?」
「ん?」
見ると女子高生達が楽しそうに話をしているのが見えた。
どうやら学校へ向かうようだ。
それを見ていた明美は「そうだ!ふふふ」と嫌らしい笑みを浮かべた。
「そろそろ別の人生も楽しんでいいかもな」
オナニーをやめた明美は邪悪な笑みを浮かべ、遠ざかっていく女子高生達を目で追っていく。
ふと横に置いてあった鏡を明美は見た。
そこには美女には相応しくない嫌らしい笑みを浮かべた明美が映っている。
明美はニコッと微笑む。
するといつもの美しい明美がそこには映った。
そして「楽しかったよ明美ちゃん」と、鏡に映る自分に明美は最後の別れを告げた。





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