佳代さん 01 俺は若奥さん


それは6年前、俺が中学生になったばかりの頃だった。


その日はゴールデンウィークで連休の最初の朝だった。

朝寝をしていると俺を揺り起こす大人の声が聞こえた。
「おい、佳代。いつまで寝てるんだ?早く起きて仕度をしないとダメだよ?」
「うぅん…… 仕度?なにぃ?どこかに行くのか?父さん?」

「何を寝ぼけてるんだよ、僕を義父さんと間違えてるのか?旦那様だよ、お前の?」
「うぅん?俺の旦那様?」
不可解な言葉に薄目を開けて見ると、そこにいたのは隣の家にこの春、越してきた夫婦の旦那さんであった。

「え?えっ?えっと、山田さん?お隣の?へっ?なに?」
「なんだ?まだ寝ぼけてるんですか?いつまでも山田さんでもないでしょ?今は結婚して佳代も山田さんなんだから?」
そう言って、笑う隣の旦那さん…… えっとぉ…… 惚けた頭で状況を把握しようとベッドから身体を起こすと胸に違和感がある。

え?胸が重い?って何これ?俺の胸は大きく膨らんでいた。
「ははは、佳代は朝が苦手だからまだ寝ぼけてるのかい?今日は佳代が楽しみにしていた温泉旅行に行く日じゃないか?さぁ、起きて仕度、仕度」

状況が判らないまま、俺はベッドから男の力強い手で引き起こされた。

「ほら、着ていく服は夕べのウチに用意してたんだろ?いつもは用意に時間が掛かるから今日のウチに準備しておくんだって楽しそうに準備してたじゃないか? じゃ、僕は下で待ってるから早くしてくれよ?」
そう言って隣の旦那は部屋を出て行った。

まだ良く覚醒してない頭でベッドの脇に立つ俺。
えっと、なんで隣の旦那さんが俺を旅行に誘うんだ?あの綺麗なお嫁さんと行けばいいじゃないか?
そう思いながら部屋を見渡すと、そこは俺の部屋ではなかった。

へ?なんで?ここはどこだ? そういや、さっきの胸の感触は? え?胸が……、ある? 

なんで男子の俺の胸がこんなに膨らんでるんだ?俺は鏡を探して、そばにあったクローゼットの扉を開けてみる。
扉に付いていた鏡を覗き込むと、そこには密かに憧れていた隣のお嫁さんの姿が……

「え?佳代さん?なんで?これって俺だよな?」
呆然としつつも着ていたパジャマのボタンを外すと、そこには何もつけていない女性の胸が鏡に写り込んでいた。
「え?これが俺?なんで?」
呆然とクローゼットの前に立ちつくす俺。

えっと……どうすればいいんだ?うちに帰って考えるか?でも、この格好じゃ恥ずかしいよな?走ってくにしても誰かに見られない保証はないし…… でも、女の人の姿で外に出るのも……

そんな事を考えていると下から人が上がってくる足音が聞こえる。
「佳代?もう着替えたかい?」
ドアが開いて再び隣の旦那が入ってくる。
「なんだ?まだ上を脱いだだけかい?仕方がないなぁ?佳代は甘えん坊だから僕が着替えさせて上げないと着替えも出来ないんだからな?」
そう笑いながら俺の着ていた上を優しく脱がせると下も引き降ろす。

たちまち俺はパンツだけの姿にされてしまった。 そして、開けたクローゼットの鏡には女の人の姿を映していた……

「はい、ここに腕を通して」
俺は子供ゆえの幼さで大人である旦那様の指示されるままに、腕にピンクのブラのストラップを通し、その大きな胸にカップを合わせてもらい、背中のホックを留めてもらった。
背中から腋を通り、胸に回るブラの感覚が酷く恥ずかしく思えた。

顔が火照っていくのが判る。
俺はただ呆然と男の人にされるがままに着替えを続けた。

次にパンツを降ろされ、何もない俺の下半身が晒される。夕べまではそこに小さいが男である証があった下半身。それが今は…… とてもそこを直視できない子供の俺に比べて旦那さんは俺のそこを平気で見つめていた。

「ホント、佳代のここは綺麗だよね?」
そういって、俺の下半身の股の処を悪戯っぽく人差し指と中指で撫で上げる。
「ふひゃ!」
股間に経験した事のない刺激が走る。
「ふふふ、佳代は本当に可愛いね?」
顔を真っ赤にして旦那さんから受けた行為にショックを受けてへたり込む俺に、旦那さんは愉快そうに笑いかける。

再び、俺を助け起こすと黒いパンティストッキングを丸めて穿きやすいようにして足を通させる。
「伝線させちゃダメだよ?」
そう言って、優しくストッキングを引き上げる旦那さん。

そして、夕べから用意されていたと言う奥さんに似合いそうなワンピースの背中のチャックをおろすとそのワンピースに足を通させて引き上げ、腕を通させる。

「うん、よく似合うよ?」
そう言うと俺の着ているワンピースの背中のチャックを上げてよく見えるように俺の全身が写るようにして鏡の前に立たせる。

そこには綺麗な服でオシャレをした隣のお嫁さんが写っていた。

「うんうん、佳代は今日もとっても可愛いよ」
旦那さんはそう言うと鏡を呆然と見つめていた俺の顎に手を乗せると自分の方を向かせて唇を合わせてきた。
「うっ!」
俺は驚いて、頭が真っ白になる。

隣の……旦那さん……お、男にキスされた?力が抜け、またへたりこむ俺。

「ふふ、なんだか今日の佳代は一段と反応が可愛いね?さぁ、行くよ。楽しい旅行にしようね、佳代」
俺はふらふらと旦那さんに誘導されるまま車に乗り込み、荷物が放り込まれると、そのまま出発させられてしまった。

自分の身体がどうなっているかも確認できないままで……


          * * *


俺は車の中で考えていた。
奥さんの佳代さんになっているのは中学生の清彦だとどうやって判ってもらおうか?と。

しかし、こうゆうのはドラマなんかでは有るけど、まさか現実に俺がそうなるとは夢にも思っていなかったな……

でもTVのドラマなんかだと真剣になればなるほど気が狂ってると思われちゃって、却って信用されなくなるんだよな?
今、旦那さんに説明してもややこしくなるかも知れないなぁ…… そう言えば、本物の佳代さんはどうしてるんだろう?この身体の中で寝てるんだろうか?それとも、まさか俺の身体に……

「どうしたんだ、佳代?何か暗い顔をしてるぞ?体の具合でも悪いのか?」
旦那さんが心配そうに俺に声を掛ける。

「そう言えば、朝から様子がおかしかったね?ひょっとして旅行は気が進まなかったのかなぁ?」
そう言っておどける。

ここで具合が悪いと言って引き返す事も出来るんだろうけど、こんなに嬉しそうな旦那さんの顔を見ていると帰りたいとは言えなかった。
それにうっかり大人である旦那さんの機嫌を損ねて怒らせる事が子供の俺には恐かった。

「いえ、昨日嬉しくってよく寝られなかったんです」
結局、俺はそう言って誤魔化してしまった。
「そうか、そう言えば遅くまでごそごそしてたね。ホント、可愛いなぁ、佳代は」
そう言って旦那さんは嬉しそうに笑う。

俺も無理に笑顔を作って旦那さんに笑いかける。旦那さんは嬉しそうに笑って運転を続けた。

俺は小さくため息をついて今の自分を思った。

俺の胸には女の人の丸い胸があり、それを女の人の下着、ブラジャーが被っている。背中から胸に回り込み締め付ける圧迫感があり、下を向くと俺の着ているワンピースの下から黒いストッキングに包まれた足が伸びている…… これも下半身をくるむ柔らかい圧迫感がある。

女の人の服って、あちこちを締め付けてそれを意識させるのが恥ずかしい……

「佳代、どうしたんだい?何かさっきから考え事をしてるみたいだけど?」
そう言って、俺に微笑みかける。

顔を上げて旦那さんを見るが、なんと言って答えていいのかわからない……
「え?俺?俺は……」

「は?俺?佳代、なんて言葉遣いをしてるんだい?それはそれで面白いと思うけど、僕は佳代には普通に"私"の方を使って欲しいな?」
私?俺に"私"を使えってこと?あ、そういえば俺は旦那さんになんと呼び掛ければいいんだろう?
えっと、旦那さんの名前はなんて言ったっけ?


          * * *


あちこち、俊秋さんの後を付いて観光地を回りながらホテルに着いたのは夕方だった。


探るように会話をしているうちに旦那さんの名前が俊秋とゆう事が判って、俺は旦那さんを俊秋さんと呼び掛けるようにした。佳代さんもそう呼んでたようで、旦那さんは俺が俊秋さんと呼んでも不審に思った様子はなかった。

ある程度、緊張が溶けてくると俊秋さんが連れて回ってくれる所は楽しい所ばかりで、気が付くと俺は自分が佳代さんである事も忘れて、はしゃぎ回っていた。

「今日はあちこち回ったから疲れただろ?もう温泉に入ってきたらどうだ?ここの温泉は疲労にもよく効くそうだよ?」
俊秋さんが俺にそう言った。

「えぇ…… そうらしいですね」
えっと、温泉に入るって事はまた服を脱ぐって事だよな?それに入るのは女湯で……、さすがに中学生にもなるとそれは恥ずかしい……

「どうしたんだ?佳代?」

俺がモジモジしてると俊秋さんはホテルに備え付けの浴衣と丹前を出してきた。
「ほら、浴衣に着替えて」
そう言って、俺に渡す。
俊秋さんはすでに着替えて椅子に座ってくつろいでいる。

どうする?……って、着替えるしかないか?いつまでもこの服のままってワケにもいかないよな?
仕方なく俺は浴衣をテーブルの上に置くと着ているワンピースを脱ごうとした……

脱ごうとしたのだが…… あれ?これってどうやったら脱げるんだ?確か、俊秋さんは背中のチャックを上げたんだよな?
背中に手を回そうとするが、どこをどうやっていいのかがわからない。

ぬ、脱げない。なんで女の人の服ってこんなにややこしいんだ?

どうしようもないのでワンピースの下の方を持ち上げて頭から脱ごうとするが、今度は腰に引っかかって止まってしまう。 ……な、なんで女の人の腰ってこんなに細いんだよ?

俺がワンピースと格闘していると俊秋さんが可笑しそうに声を掛ける。
「佳代、一体何をしてるんだ?ひょっとしてワンピースの脱ぎ方を忘れたのかい?下着が丸見えじゃないか?」
そう言って近寄ってくると、俺の腰まで上げたワンピースの裾をおろして、背中のチャックを下げる。
「ほら、これで着替えられるだろ?」

「はい、すいません」
そう俊秋さんに礼を言って俺はワンピースを脱いだ。
そして、足を締め付けていたストッキングからも解放される。
下着姿になると今度は俊秋さんの視線が恥ずかしくて大急ぎで浴衣を羽織る。

「うん、浴衣姿も綺麗だよ、佳代」
俊秋さんは浴衣に着替えた俺を見て嬉しそうに言った。

「ははは……そうですか」
この人は奥さんがどんなでも褒めるんだな?ははは ふぅ。

「で、夕飯までもう少しあるようだから、僕はお風呂に行くけど、佳代も行かないか?」

戸惑う俺の返事を待つまでもなく俊秋さんは二人分の洗面道具を持って、俺の腕を引いていく。

「えっと、あの俊秋さん?」
「いいから、ゆっくり入っておいで。ここの大浴場は海に面していて眺めも最高だそうだよ?」
そう言って、俊秋さんは俺を女湯へと押し込んだ。

          ・

脱衣所で立ちすくむ俺。

えっと…… まぁ、身体が少しベタついてるのは確かだし、俺は今は女の人なんだから、男湯には入れないのは代えようのない事実だし…… 俺は覚悟を決めた。

俺はロッカーに歩み寄ると小銭入れからコインを取り出してロッカーを開ける。
なるべく自分の身体を見ないようにして浴衣の帯を解く。

浴衣を脱いで畳んだ浴衣をロッカーに入れる。

ちょっと手間取ったが背中のブラジャーのホックを外して、ショーツも脱いでロッカーの中へ。

今まで締め付けられていた胸が自由になったのはいいけど、佳代さんの胸は意外と大きくて下に引っ張られるようで、それはそれで余計に恥ずかしい……

オマケに股はすごく頼りない。
たとえ小さくても今まであった物が無いというのはこんなにも違うのか…… それに俺の股にはこんなに毛が無かった……と、いうか、生えてなかったものが有るというのは一層、恥ずかしい……

気が付くと俺は自分の身体を見下ろして立ちつくしていた。
ふと、顔を上げると廻りの視線が痛い。
『あの人、立ったまま動かずに自分の身体を眺めて何してるの?』そんな視線だ。
俺は慌ててタオルで前を隠して浴場の扉を開けて中に入った。

          ・

中にはまだ時間が早いのか、それほど人が入ってなかったのが幸いだった。
簡単に掛け湯をして浴槽に飛び込む。

「あぁ〜」思わず声が出る。
お湯に入ったおかげで胸の重さが軽減される、股間の頼りなさも緩和される、しかも白く濁ったお湯は自分の裸体を隠してくれる。 今日の中で今が一番リラックスした気がするよな。

折しも大浴場から見える海には夕日が沈む処で、朱く染まった海に俺は見とれた。

あぁ〜、これで身体が俺の身体だったら言う事は無いんだけどな。

今日はそれなりに楽しかったし、俊秋さんは優しいし。俊秋さんって本当に奥さんが大好きなんだな。
俺のせいじゃないかも知れないけど、俊秋さんを騙してるようで気が咎めるな……

泊まり客がホテルに着き出したのか、浴場も段々と人が増えてきた。

小さな女の子からお年寄りまで色々な人が入ってくる。中には俺と同じ年代の女の子もいる…… 目をどこに向けても女の人の裸が目に入るようになってきて、目のやり場に困る。

「こりゃ、もう上がったほうがいいな」


浴槽から出ると、再び重力が戻って両の胸が重く感じる。
「一日で慣れるもんでもないんだろうけど、気になって仕方がないよなぁ?この胸と股の感触は……」

脱衣所に戻り、持ってきたバスタオルで体を適当に拭くと大急ぎで浴衣を着て、部屋に戻った。

          ・

「お帰り、佳代。ゆっくりだったね?お風呂が気に入ったようだね。お腹も空いただろ?夕飯にしようか?」
そう言うと俊秋さんは部屋の電話を使って食事を持ってくるように頼んだ。
暫くすると、いろんなご馳走が運ばれてきて和室のテーブルの上に並べられる。


出された料理はどれも美味しかった。俊秋さんはお銚子を一本もらって、楽しそうにお刺身を肴にちびちびと飲み始める。
俺は料理を食べながら、それを見ていた。 何か平和だよなぁ?本当は大変なことになってるんだからもっと真剣に悩んでる筈なのに……

夕飯を食べ終え、俊秋さんとホテルの中の娯楽施設を見て回ったりして部屋に帰ってくるとすでに布団が敷かれていた。

「しかし、佳代があんなにゲーム好きだとは思わなかったよ。まるで子供のようだったよ」
奥さんの体の中にいるのは本当に子供だって知ったらどんな顔をするだろ?

「それじゃ、今日はもう寝ようか?」
そう言って俊秋さんは敷かれている布団の中へと入っていった。
「はい」

そう言って、俺も俊秋さんと一緒に大きな布団に入って寝ることにした。 いいんだよな?俊秋さんの布団と一緒で?
子供の俺は、新婚といっても差し支えのない夫婦が一緒に寝るという言葉の意味が何を意味するかも知らずに……

          ・

俺が寝ていると、誰かに揺すられたような気がした。
「おい、佳代?佳代?」

俺が薄目を開けると目の前に俊秋さんの顔があった。
俺は半分寝たまま尋ねる。
「ん?俊秋さん何?」
「佳代、いいかな?」
俊秋さんが囁くような声で聞いてくる。

「うぅん…… 何がいいの?」
俺は頭が半分以上寝ている状態で俊秋さんが何かをしたがってる事を理解する。
「いや、佳代の可愛い寝顔を見てたらさ。つい、愛したくなってきてね……」
俊秋さんが申し訳なさそうにしている。

なんだか知らないけど、人を愛するのは悪い事じゃないだろ?
「ふぅん、自由にやっていいんじゃない?」
俊秋さんの言ってる意味が判らないまま、俺は俊秋さんに何かの許可を出した。

「そうか?佳代はやっぱり優しいな」
そう言うと俊秋さんは俺の上に覆い被さってきた。
「え?」

突然の行為に驚く俺に俊秋さんは唇を重ねてくる。
俊秋さんの舌が俺の口に入ってきた時、俺は頭が真っ白になってしまった。

抵抗すら思いつかない俺に対して、俊秋さんはキスをしながら俺の浴衣の胸元に手を入れる。
「あ……」

俺は思わず止めようと自分の腕を胸元に伸びた俊秋さんの腕に伸ばすが、大人の男性の力にはかなう筈もなくそのまま、俊秋さんに胸を自由に弄ばさせてしまう。
「くふっ」
俊秋さんが胸の先端を軽くつまむ。俺は電流が走ったように身体をビクンと振るわせる。
そうして、乱れた浴衣から俺の胸がこぼれ出る。

「ひゃっ!」
恥ずかしさから浴衣の胸元をかき寄せる俺。
しかし、俊秋さんは浴衣の帯を解くと、浴衣をかき寄せた俺の手を掴んで広げてしまう。

やがて、俺は浴衣を脱がされ下着だけにされると、我に返る。
え?ひょっとしてラブシーンってヤツ?TVドラマでよくやる?
「あ、あの……俊秋さん?」
「ん?なんだい佳代?」

「えっと、エッチをするんですか?」
俺は思わず自分が何をされるのか不安になって尋ねる。
「ぷっ!エッチ?なんだい、その変な言葉遣いは?まるで小学生だな?」
そう言って俊秋さんは俺の事を笑う。

「……」
さも当然のように言う俊秋さんに俺は言葉を失う。

えっと……俺は佳代さんとして俊秋さんと裸になって抱き合わなくっちゃいけないという事だろうか?
TVドラマでしか見た事が無いけど、男の人に胸を触られたりキスされたりして、女の人が苦しそうなのか、気持ちよさそうなのか判らない声を上げるんだよな?

そんな事を考えてる間にも、俊秋さんの行動は止まる事がない。
耳元に息を吹きかけられるとゾクリとくる感触が全身を覆う。
胸の乳首を軽く口に含まれると身体に言いようのない震えが襲う。

「ふふ、ほら佳代、乳首が勃ってきたよ?気持ちいい?」
俊秋さんの声に自分の胸を見ると丸い胸の先端の桜色をした小さな丘に小さな突起が出来ていた。
これが俺の胸?

更に俊秋さんの手は俺の下半身へと伸びて、ショーツの中へと入っていく。
思わず股をすぼめて侵入を拒否しようとするが、俊秋さんの力はそれを許さない。
グイッっと両の手で俺の太股を開き、股を全開にするとその間に自分の身体を入れて足を閉じられないようにする。
ちょ、ちょっと、そんな所に手をやって何をしようと言うの?
「だ、だめぇ!俊秋さん、そんな所を触ったら汚いって!や、やめ……」

俺の制止を無視して、俊秋さんは俺の股間に指をはわせる。

「ハゥッ!」
オシッコの出る辺りを俊秋さんの指が通ると、俺の全身に電撃が走る。
な、なんだ今の?すごい衝撃が走ったぞ?女の人のあそこってこんなに敏感なのか?
「はうぅ、や……めて、俊秋さん。お、俺……」

「ははは、今日の佳代はまるで処女のような反応をするね?そんな佳代って可愛いよ。今日はたっぷりと愛し合おうね?」

俊秋さんはそう言うと、再び俺の乳首を口に含み、股間を撫で回す。

「は!はうぅ、あ、あん、あん、だ、だめですぅ!ひゃい!」
そうか、女の人ってわざとあんな声を出してたんじゃなくって本当に声が勝手に出るんだ?

「もう、充分濡れてきたようだね。ほら、佳代のあそこは受け入れ準備が整ったようだよ?」
俊秋さんはそう言うと自分の指を俺の目の前に持ってくる。その指はテラテラと濡れぼそっていた。

受け入れ準備?なに、それ?俊秋さんの指が濡れてるのって俺の股が濡れてるって事?
そう思って、股に感覚を集中させると、股がヌルヌルしてるような痒いような感じがする。
俺の股間にこれ以上何かするって言うのか?この痺れるような感じ以上に?

俊秋さんは俺の穿いてるパンツを引き下ろすと、自分も裸になった。
寝ている俺は足の間に身体をおいている俊秋さんを見上げた。そして、俊秋さんの股間には大きく膨らんだオチン〇ンが立ち上がっていた。
うわぁ、大人のオチン〇ンってあんなにでっかくなるんだ? って、ちょっとまて!そのオチ〇チンを
掴んで何をする気だ、俊秋さん?

「行くよ?佳代」
そう言うと俊秋さんは俺の股間にそれを近づけていった。

「え?ちょっと何を……」
ニュルッ 
「ひ、ひぃぃぃ」

なな、なんだ?!俺は何をされたんだ?え?オシッコの穴にオチン〇ンを入れられたのか?いや違う。
お尻でもない?え?え?でも今のは俊秋さんのオチ〇チンが俺の身体に入った感触だよな?

「もっと中に入れるよ?」
俊秋さんはそう言うと腰を俺の方に突き出してきた。 俺の体の中に俊秋さんのオチン〇ンが更に入ってくる。
「う、うわぁぁ!ひゃぁぁぁ!」
痛いとも、痒いとも言えない衝撃が俺の全身を駆けめぐる。

本当に俺は一体何をされているんだ? エッチって、胸を撫で回したりキスしたり抱き合ったり、だけじゃないのか?

「あ、あの……俊秋…さん?」
「うん?なんだい、佳代?」
返事をしながら俺の股間にオチン〇ンを入れたまま、胸をまさぐる俊秋さん。

「あの……入ってるみたいなんですけど…俊秋さんのが…俺の身体の中に……」

「クッ、ア……ハゥンッ!アン……」
止めようとしても口から漏れる声が止まらない。

「うん、どう?気持ちいいかい?」

気持ちがいい?これが?この変な感覚が?
「これから、もっとよくしてあげるよ」
そう言うと、俊秋さんは自分の腰を僕の股間に打ちつけてくる。

「ハ!ハウゥッ!い、痛い!アウ、アウ、ハン!ち、ちょっと…… 俊秋 さん……」
俊秋さんのオチンチンが俺の股から入ってヘソの近くまで入り込んでいるのが感じられ、俊秋さんが腰を振るたびに身体の奥に先端がぶつかる。

「痛い、痛いから!俊秋さん!ハンッ!アァン!ふぇ〜ん、アァン」
痛いんだけど……痛いんだけど、それだけじゃない…… なんか変な声が俺の口から漏れて、目からは涙が滲む。

「どう?気持ちよくなってきただろ?」
俊秋さんは俺が呻いたり泣いたりするのを見て、満足そうに俺の身体のあちこちを刺激する。次第に痛さよりも他の感覚が大きくなっていく。
「ダメ…… ダメだってぇ……ハァン、ハァン、アン……」
え?あれ?気持ちいい?痛いのに何で?俺の悲鳴が変わっていく。

「佳代、いいかな?イクよ?」
「へ?ハァン、イ、イクって……?」
俺が尋ねるよりも先に俊秋さんの腰が激しく動く。そして、俊秋さんのオチン〇ンから俺の身体の中に何かが出されるのを感じた。

同時に股間から頭に電撃が走る。
「ハ、ハゥゥゥン!」
え?俊秋さん、俺の身体の中にオシッコしたのか?き、気持ち悪い……

俊秋さんのオチンチンが俺の股から引き抜かれると、身体の力が抜けた俺の横にどさりと横たわる。
「ふぅぅ、よかったよ、佳代。 本当に今日の佳代はいつもよりよかったよ?」
そう言って、俺の頭を抱いて耳元に囁く。

な、なんなんだよ、これは?男の人と女の人って結婚するとこんな事をするのか?まだ、股が痛い。
何かが挟まったままのような感触が残ってる……

俺の目からは自然と涙が落ちる。

「え?佳代? どうしたんだい?本当に具合でも悪かったのか?ごめん、ひょっとして僕の都合だけで愛しちゃったのかな?」
俺の涙を見て、俊秋さんが慌てたように俺の様子を見る。

俺の方は俊秋さんの顔をまともに見る事が出来ない。
「え、いえ、大丈夫 ……です。 ちょっとビックリしただけですから」
「びっくりって?いつもやってるのに?」
俊秋さんが俺の言葉に意外そうな声を出す。

え?いつも?佳代さんって俊秋さんといつもこんな事をしてるんだ?こんなに綺麗な人が?あんな事を?ウソだろ?
「あ、あはは、寝ぼけていたから、ちょっと……」
そう言って引きつった笑いを俊秋さんに向ける。

しかし……身体が気色悪い…… 特に股間が……



「あの…… 俊秋さん? お風呂って一日中やってましたよね?入ってきていいですか?」
俺は一刻も早く身体を洗いたくなって俊秋さんに許可を求める。
「ん?あぁ、お風呂はやってると思うけど、大丈夫?この部屋にもお風呂はあるからここで入れば?」

そう言う俊秋さんの言葉に俺は答える。
「いえ、なんか大きいお風呂に入りたくって…… ダメですか?」
いや、本当は、大浴場に行きたいのは俊秋さんのそばで裸になっているのが怖いからなんだけど……

「うん、いいけど、具合が悪くはないんだね?本当に大丈夫かい?」
「えぇ、大丈夫ですから」
そう言って俺は無理に笑顔を作って俊秋さんを安心させる。

「じゃ、行っておいで。長湯してのぼせちゃダメだよ?」
「はい、それじゃ行ってきます」
俺はそう言うと脱がされた浴衣を裸の上に再び着込んで、荷物の中から代わりの下着とタオルを持ち、そそくさと大浴場に向かった。

          ・

夜中の12時を回った大浴場には幸いにも誰も居なかった。

俺は備え付けのシャワーのカランを捻るとお湯を全身に浴びせかけた。


股間からは白いモノが太股を伝っていた。

うわっ、なんだ、これ?俊秋さんが俺の中に出したヤツか?オシッコじゃなかったんだ?っていうか、どこから垂れてるんだ?
シャワーを股間に当てて垂れてくるモノを洗い流すが、後から後から垂れてくる。

俺は不安と好奇に駆られて、椅子に座って身体を折り曲げて股間を覗き込む。
おいおい、やっぱりオシッコの処から出てるよ?思わずワレメに指をやって広げてみる。
不安で、佳代さんに悪いとか、女の人のあそこを見るのが恥ずかしいとか、そんな事は完全に忘れていた。

……え?あれ?なんだ?ここがオシッコの出る所だろ?じゃ、この白いのが出てる所はなんなんだ?
女の人ってこんなのがあるのか?で、男の人がここにオチン〇ンを入れるようになってるってのか?
え?え?なに?これ? ……俺は軽く混乱した。

それは俺の知らないモノだった。ひょっとして女の人はみんなこうゆうのが股に付いてるのか?
それで大人になると男の人がそこにオチン〇ンを入れる?

俺は同級生の双葉の事を思った。最近、ちょっと異性を意識するようになった幼馴染みだ。……すると、双葉にもこんなのが付いてるのか?ひょっとすると俺は大人になったら俺のオチン〇ンを双葉に入れたりするようになるんだろうか?いや、双葉に限らず?

股間を眺めて洗い流しながら、そんな想像をする……
うわぁぁ、恥ずかしいって言うかグロくね?思わずそこから出てくるモノを全て出したくなって人差し指を中に入れてしまう。
「ひあっ!」
身体に電気が走る。

「ひぃ。そうだ。俊秋さんに入れられた時にすごく感じたんだっけ……」
俺は恐る恐る指を敏感なあそこに入れながら白いモノをかき出しつづけた。

もうそこから白いモノがあまり出てこなくなったのを確認するとシャワーで全身を綺麗に洗い流し、浴槽に身体を浸けた。

「ひっ!ちょっと染みるな……」
ゆっくりと腰を下ろし、やっと一息つく。

「ふぅぅ、女って…… こんな事を男の人にされるんだ?TVのドラマなんかじゃこんな事をやってるってわからなかったな。 そうか、エッチな事を想像するとオチン〇ンが大きくなるのはこういう事をする為だったんだ?」
なんとなく胸を見下ろす。

「胸も…… ここがあんなに感じるとは…… イテッ」
乳首を指で摘んでみると、痛さだけが伝わる。
「俊秋さんが弄くってた時はもっとこそばゆいような不思議な気持ちだったんだけどな?ここも……」
俺はまた股間に指をはわせる。
「くっ、ここに…… ここの奥まで俊秋さんのオチ〇チンが差し込まれたんだよな?」
下腹に手の平を当てる。
「アレがここまで入ってきたんだ?」

浴槽の縁に腕を組んで顔を伏せる。
「うわぁぁ、俊秋さんの顔をまともに見れないよ。こんな事をやってよく佳代さんは平気だよな?生まれた時から女をやってると当たり前なんだろか?うぅ、男に早く戻りたいよ…… 俊秋さんが怖いよ、優しいのは変わらないけど、なんか怖いよ。身体が女だって事を思い知らされたからかな?」

暫く湯船に浸かっていた、外は真っ暗で星と彼方に何かの光が見える他は、夕方見た海の風景は何も見えなかった。

「ふぅ、戻ろうか…… 俊秋さん、もう寝てくれたかな?起きてないといいけどな」
脱衣所で新しい下着に履き替えて浴衣を羽織って部屋に戻った時は俊秋さんは先に眠っていた。

俺は俊秋さんが起きないように、そっと布団に潜り込んで俊秋さんに背を向けるようにして寝た。
しかし、隣に俊秋さんが寝ている、ただそれを思うだけで顔が火照っていつまでも寝付けなかった。 


          * * *


朝、誰かに揺り起こされる。

「おい、佳代。いつまで寝てるんだ?早く起きて仕度をしないとダメだよ?」

「うぅん…… 仕度?なにぃ?どこかに行くのか?父さん?」

「何を寝ぼけてるんだよ、僕を義父さんと間違えてるのか?旦那様だよ、お前の?」
「うぅん?俺の旦那様?」
不可解な言葉に薄目を開けて見ると、そこにいたのはカジュアルな服を着た隣の家の旦那さんの俊秋さんだった。

「旦那様? 俊秋……さん? …… ……!!」
一気に目が覚めて、体を起こして廻りを見る。

俺の部屋じゃない!ホテルの部屋?自分の身体を見下ろして手で探る。
浴衣の上からでも判る大きな胸、毎朝の元気な挨拶を返してくれない股間……

昨日起きた時からの佳代さんの身体のままだ。
夕べ眠る時に、今日の朝、起きたら自分の部屋で元の自分の身体じゃないかと期待してたんだけど…… 
どうやら今日も佳代さんをやらなくちゃいけないらしい。本当になんでこんな事になったんだろう?

「どうしたんだ、佳代?おかしな顔をして?熱でもあるのか?」
俊秋さんが手の平を俺のおでこに延ばす。
「ひっ!」
伸びてきた俊秋さんの手に身体が反射的に避けてしまう。
「え? なんだ?」
俊秋さんがあっけにとられたような顔をする。

「え?あ?あははは、な、なんなんでしょうね?は、ははははは。いや、大丈夫ですから、本当に」
俺は引きつった笑い顔を俊秋さんに向ける。

「そうか?大丈夫ならいいんだけど。夕べも様子が変だったしさ?」

「え?夕べ?あ、はぁ?夕べ…… ひつ!」
夕べの記憶が甦り、再び短い悲鳴を上げる俺。自然と視線は凶器を隠し持った俊秋さんの股間へ……
あそこのアレで俺は夕べ、股を刺されたんだ?今は服の上からは想像も付かない程大人しいのに……

「え?なに?僕のズボンがどうかした?」
俺の視線が気になったのか、俊秋さんはズボンを見て俺に聞く。

「は、ははは、いや、別に……。それより仕度って?」
俺は話題を変える。

「朝ご飯は下のレストランでバイキング形式だからね。その顔のままでは下に降りられないだろ?佳代はお化粧はあまりしないのは知ってるけど、顔を洗って簡単なケアはするんだろ?」
そう言って、旅行鞄の中からいくつかの化粧瓶らしきモノを取り出す。

「ぎりぎりまで寝かせておいてあげようと思ったんだけど、余り遅くから行ってもなんだしね?」
ニコニコして俊秋さんが言う。

「あ、そうですね。じゃ準備してきます」
そう言って洗面所の方に俺は入る。
「あ、顔を洗ってる所は見ないで下さいね?」
そう言って扉を閉める。

えっと……一体、化粧ってどうやるんだ? 渡された瓶やチューブを調べて、使用法に目を走らせる。
とりあえず、顔を洗ってスッキリさせてタオルで顔を拭く。
鏡を覗く。佳代さんって何もしなくても綺麗な顔をしてるよな?眉も描いてるワケじゃないし……
このままでもいいんじゃないか?あ、目の下に隈?まぁ、時間が立てば取れるだろ?

説明書を見て顔にクリームのようなモノを延ばしただけで他の事は何もしないようにしよう。ヘタな事をやって化け物っぽくなっちゃ変に思われるもんな。何か言われたら、急いだからって誤魔化そ」

          ・

「俊秋さん、お待たせしました」
「あぁ、早かったね?あれ?それだけでいいのかい?」

「え、えぇ。早くご飯にしたいので。簡単に済ませちゃいました」
「ははは、夕べはいい運動をしたから佳代はお腹が空いたのかな?」
「ははは。えぇ……」
……え?……夕べ? 言葉の意味が判って顔が赤くなる。は、恥ずかしい事を言うなぁぁぁぁぁ!!

「それじゃ、行こうか?」
俊秋さんが俺の腕を取る。
「あ、ちょ、ちょっと待って!」
「なに?」
「俊秋さん、着替えたんですか?」
俺は俊秋さんの姿を見て尋ねる。

「あ、うん。僕はわりと早くから起きてたからね。あちこち外も見て回ったから着替えたんだ」

「すいません、私だけ浴衣って言うのも……」
「気にしないでいいのに。じゃ、佳代も着替えるかい?」
そう言って出してくれたのはミニのタイトスカートにブラウス、カーディガン。プラス下着。

「えっと、あの…… ここで着替えるんですか?」
「え?うん。そうだけど?」
俺は夕べの一件以来、俊秋さんの前で裸になるのが恥ずかしく、怖くなってきていた。
いや、朝っぱらから襲ってくるほど俊秋さんも獣じゃないとは思うんだけどね。

「なんだい?今更、僕に裸を見られるのが恥ずかしいのかい?ははは、わかったよ。じゃ、レストランの横のロビーで待ってるから早く着替えてくるようにね」
そう言って、俊秋さんは先に出ていった。

「まぁ、俺の都合を巧く聞いてくれる所は都合がいいよな」
俺は浴衣を脱いで裸になるとパンツを履き替えて、ブラジャーを格闘しながら付けた。
ブラウスをボタンに戸惑いながら着て、タイトスカートを引き上げる。

スカートの裾が太股を優しく撫でる。

うわっ、恥ずかしいなぁ。 屈んだりしたらパンツ見えないか? 他のを着て俊秋さんが気を悪くしたらヤだしなぁ?それになんだか上だけ着て、下半身はタオル巻いてるような感じだよな? うわっ、自分で言ってて恥ずかしくなってきた。 ……そうだ!

俺は旅行鞄の着替えを漁ってベージュのストッキングを取り出す。
昨日はこれを穿いてるのが恥ずかしかったけど、何も穿かないよりはこっちの方がマシだよね?

俺はストッキングを穿くと洗面所で身だしなみを整えて俊秋さんの待つロビーに向かった。


朝食は好きな物が好きなだけ食べられて、味も美味しかった。

          ・

レストランを出て、俺は俊秋さんに聞く。
「で、この後はどうするんですか、俊秋さん?」
「最初の予定通り、このホテルの経営するレジャーランドに行くんだけど、やっぱり具合が悪いかい?」

俊秋さんは少し先に見えている観覧車を指さして、俺を気遣うように尋ねる。

あぁ、あそこに見えるヤツに行くのか。二人とも大人だから遊園地なんかには行かないかと諦めてたんだけど予定に入っていたんだ? それは楽しみだな。かなり大きい遊園地でアトラクションも多そうだ。 
いい気分転換にもなりそうだし。俺は喜んで答えた。
「いえ、具合なんか全く悪くありません!行きましょう」

俺は嬉しくなって俊秋さんを見る。
「なんだ佳代。嬉しそうだな」
そう言って隣の俺の腰に手を回して抱きしめる。
うっ!昨日の事があってから、まだ男の人に触られるとビックリしちゃうな…… まさか、あのせいで俺は心まで女になってしまってるっていうのか?まさかね?

部屋で一休みしてから二人で歩いて遊園地に向かう。
俊秋さんと並んで歩きながら遊園地が近づいてくるとわくわくしてくる。 ま、俺が子供である事は否定しないけどね。

          * * *

その遊園地のアトラクションは想像以上に面白かった。
俺は俊秋さんの奥さんである事も、女である事も、女装してる事すら忘れて楽しんだ。

「ははは、ねぇ俊秋さん、次はあのジェットコースターに乗ろうよ」
「あはは、佳代は本当に楽しそうだな?まるで子供みたいだね。元気になってよかったよ」

「僕はちょっと疲れたのでここで休んでるから一人で行ってきてくれないか?」
「いいの?じゃ行ってくる」
俺はアトラクションに向かって小走りに走っていく。俊秋さんは俺を笑って見送る。

ははは、楽しいな。
俺達は遊園地でたっぷりと夕方まで遊んだ。

          ・

ホテルへの帰り道。

俊秋さんが俺に言う。
「今日は本当に面白かったね?佳代が喜んでくれたから旅行に来た甲斐があったよ」
「へへへ、ありがとう。俊秋さん」
俺は笑顔で俊秋さんに礼を言った。

「会社の都合で僕の休みは明日までだからもう一泊しかできないのが惜しいよ」
「そうか、明日には帰るんだ」
「あはは、佳代も帰るのが惜しいのかい?」
俊秋さんが楽しそうに俺の顔を見て続ける。
「よし、明日はウチだから今夜はもう一回張り切っちゃっていいかな?」

……えっ? 

          * * *

夕飯を食べた後、俺はまた温泉に入っている。少しづつ衣服の着脱になれてきてるな…… とくにブラ。

湯船の縁で腕を組んで考える。
しかし…… 俺はあの時、俊秋さんの言葉を断れなかった。
あぁ〜、張り切っちゃうってアレの事だろうな〜、俺が昼間あれだけ楽しんじゃった手前、断る事に罪悪感を持っちゃったからなぁ〜

また、俺のここに俊秋さんのオチン〇ンを入れるのか?この胸を弄られて乳首が立たされちゃうのか?
う〜ん、大人は全員やってる事らしいけど、俺は男だしなぁ?女の子だったら平気でやるんだろうか?

って、なんでそんな事をするんだろう?気持ちいいから?まぁ、痛かったけど、それだけでもなかった気はするけど……
俺は手を湯船に沈め、股間の立て筋をそっとなぞってみる。
「あ」
上の方をなぞった時にまた電気が走って俺はつい小さく声を上げる。
お湯が白いせいでお湯の中で俺が何をやってるのかが他の女の人にわからないのは幸いだ。

俺に付いてる女の人のアソコ…… その奥には男の人のオチ〇チンを入れる所がある。
…………うわぁ!慣れねぇ!男だもん、俺。 でも部屋では俊秋さんが楽しみに待ってるんだろうなぁ?
ホント、嬉しそうに言ってくれたもんな? もう一回張り切っちゃっていいかな……か?

「ハフッ!あん♪」

い、いけね。考え事してたらアソコに指を入れちゃったよ。誰も俺の声を聞いてなかったよな?左右を見回して、そばに人が居なかった事を確認して一安心。

しかし、男と女があんな事をやると思わなかったし、女の人の股にこんな物がある事も知らなかった。
あはは、休みが明けて学校に行ったらあいつらに教えて、笑い話にしよう。ふふふ。

さて、肝心のアレか? まぁ、2回目だから昨日よりもパニックにならずに済むだろ。 何をやられるかは前もって判ってるんだし。 ちょっと我慢すればいいだろう、佳代さんもやってる事らしいから悪い事じゃないよな? 明日、家に帰れば俺の身体にいるだろう佳代さんに相談して元の身体に戻ってしまえば、もうこんな目に合う事もないんだし……

よし!

俺は湯船からでると浴衣を着て俊秋さんが待つ部屋へと戻る。

          ・

「ただいま、いいお湯でしたよ。すっかり温まりました」

部屋に帰ると俊秋さんは窓のそばのソファーに座って雑誌を読んでいた。
「お帰り、佳代」
笑顔で読んでいた雑誌をテーブルに置く。

わぁ、いい笑顔で笑ってくれるよな、俊秋さん。やはりアレを期待されてるのかな? やっぱり、怖いよ。
なんとか気を変えてくれないかな?俺はGW中はどこへも連れて行ってもらう予定がなかったから、旅行に連れて来てくれた事は嬉しいけど、それとこれとは……

なんて考えてると、近寄ってきた俊秋さんは俺を抱きしめると、いきなり口を合わせてくる。
チュッ
うぐっ、だから口を塞ぐなぁ!舌を入れるなぁ!

そう思っている間にも、頭が気持ち良くなり働かなくなる…… え?気持ち良くなり?気持ちいいんだ?

俊秋さんが口を離す。
「あんっ」
俺の口が一瞬、俊秋さんの口を追う。 ……ひょっとして俺の意識って、女の子の……身体の影響を受けてきてるんだろうか?

そうしてる間も俊秋さんは俺の浴衣の帯を解き、俺の浴衣を肩からずらして足下に落とす。
「ふあっ」
恥ずかしさにしゃがみ込もうとする俺の腕を取って、立たせる俊秋さん。


「本当、佳代は可愛いなぁ。旅行に来てからは特に可愛いよ。やっぱり環境を変えると人も変わるものなのかな?」
そう言いつつ、俺の耳元に息を軽く吹きかける。
「ひゃん!」
だから、止めて!なんか女の子な反応をしてしまうのが恥ずかしいんだから!

そして俺を布団の上に優しく押し倒す。ひぃ!キターーーーっ!
「と、俊秋さん?お、お手柔らかにお願いしますね?」
それを聞いた俊秋さんの目が輝く。
「う!か、佳代!可愛いーー!!」
そう言って、俺にのし掛かってくる俊秋さん。
や、止めてくれ。頼むからぁ!

胸を揉まれて、耳に熱い息を吹きかけられ、ワキやらウナジやらを舐められ、そして股間を…… 股間を、俊秋さんの指が這い回る。
「う、うぅぅ、は、はぁん、あん、あん、あん、や、ひっ、と、としあ、き、さん、あん、ら、らめ」
俺の意思に関係なく声が漏れる。 女の身体ってのは……

「ん?なに?佳代」
「い、いい。いれ、て……」
え?俺は一体何を言ってるんだ?挿入て欲しがってる?まさか?男のオチン〇ンだぞ?そんなのを身体に挿入て気持ちいいわけな…… あっ、だ、だめ」

俺の股の入り口に俊秋さんのオ〇ンチンがあてがわれたのがわかる。充分に股間を濡らしていた俺の中に俊秋さんのオチン〇ンがぐいっと突き入れられる。

「あ、あぁぁぁん、はいってる、はいってるよ、俊秋さん!」

「うん、挿入ったね。さぁいくよ?佳代」
俊秋さんの腰が動き始まる。

さすがに昨日よりは痛みはない。俺の中に俊秋さんのが入って中を擦る。
「はうぅん」
全身に稲妻が走る。衝撃に身体を仰け反らせる俺。痛いけど、それが気持ちいい…… 俺の中を俊秋さんのが動いていく。 なんで痛いのに気持ちがいいんだ?二回目だから? 佳代さんの身体がそう言う風にできてるって事なんだろうな……

身体の奥の痒い所を掻いてもらってるような気持ちよさが全身に伝わる。俊秋さんの暴れん棒が俺の中で更に勢いを増す。
「はぁぁんっ!!
下腹の奥でグニュグニュと俊秋さんのオチン〇ンが身体の中をかき回す。

そうだ!
「と、としあ、きさん?」
「はぁ、はぁ、はぁ、……な、に?」

「あ、あの、昨日みたいに私の中にアレを、はうっ、出すのは、あん!勘弁して……、はぁはぁ、くれませんか?」
「え?あ、あぁ、わかった、はぁはぁ、外に出すよ」

そう言ってる間も俊秋さんは胸を攻めながら、耳を攻めながら俺の下半身を攻め続けた。
俺はともすれば意識が飛びそうになる感覚に耐えて声を漏らし続ける。

「はぅん、あぅん、あ、あん、あん、あん、くぅん! …あ…あ、あん!」

俊秋さんの……男のオチン〇ンって、こんなに大きく堅くなるんだ?俺のも大人になったらこんなになるんだろうか?元に戻ったら自分のも試して……見ようかな? あん!気持ちいい!

「そろそろイクよ、佳代」
俊秋さんはそう言うと更に腰を激しく動かし出した。
「あ、あーーーーっ、や!だ、だめえーーーーっ」
加速する快感に俺は悲鳴を上げる。

それが爆発する寸前、俊秋さんはその凶器を俺の中から引き抜く。
「あんっ!」
終わった?気づくと俊秋さんは昨日の白いのを俺の腹にぶちまけていた。はぁ、終わった……んだ。

快感の余韻に俺の身体が俺の意志に関係なく、全身をびくんびくんと痙攣をさせている。

あは、あはは、それにしても俺って間抜けな格好をしてるよな?小学校の教科書に出ていたカエルの解剖図みたいだ?両手を頭に上げて股を大きく開いて……

荒い息でそんなことを考えていると、俊秋さんが俺の腹に乗ってるモノをティッシュで優しく拭き取ってくれる。俺は力の抜けた身体で開いていた足を閉じ、俊秋さんに身を任す。


「良かったよ、佳代。さ、お腹の上は綺麗になったよ。それじゃ二回目をいこうか?」
俊秋さんが優しくささやく。
うん、良かった、次は二回目……  はいぃぃ?!二回目?二回目って何?!


俊秋さんは寝ている俺を抱き起こすと自分のお腹の上に俺を座らせる。
「偶には違う体位もいいだろ?佳代はいつも正常位ばかりだからね」
ニッコリと笑う。
へ?体位って何?正常位って?てか、俊秋さん、お腰の凶器が立ち上がって来てるのですが、まさか?

俺だって、朝起きてオシッコしたらもう普通サイズに戻って大きくはならないよ?それは俺だけ?
それとも大人になるとそういうものなのですか?

俊秋さんは上に座っている俺の胸を下からまさぐる。
「ひゃ」
「ふふふ、佳代のおっぱいは大きくって形もいいよね。立ってても乳首の先がツンと上向いてるしさ?」
そう言って俺の先っちょを指で摘む。
「ひ、ひゃん、や、やだ、俊秋さん。恥ずかしい事を……ひゃう、い、言わないで」
俺は俊秋さんの言葉に顔を赤くして抗議する。

「可愛い事を言うなぁ、佳代は。ほら、佳代のせいで僕のアソコは完全に復活しちゃったよ?」
俊秋さんの言葉に俊秋さんの凶器が俺のお尻に当たっているのがわかる。
ひぃぃ、また挿入るんですか?これ?

俊秋さんは寝ている姿勢から俺の腰に両手を添えて俺の身体を持ち上げて後ろにずらす。

「いくよ、佳代。狙いは自分で付けるんだよ?」
そう言って俊秋さんは自分の凶器の上に俺を降ろそうとする。

えっと、それは俺が俊秋さんのモノを掴んで自分のアソコに挿入ろって事だよな?
恐る恐る俺は俊秋さんのモノを掴む。ヒィィ、びくびくしてる!他人のオチン〇ンを掴むのって初体験だよ!しかも、こんな大きいモノ!

「いいかい?佳代」
俺が俊秋さんのを掴んだのを確認すると俺の身体をゆっくりと降ろす。

えっと、確かここだよな?自分の股間に狙いを付けると俺の股間が俊秋さんのを飲み込んでいく。
「ひゃ!ひゃひゃ、ひゃうん!」
挿入ってる!挿入ってる!しかも今度はそれが見えてるよ!痛てっ!痛ててっ!はうん、気持ちいい……

うわぁ、本当に挿入ってたんだ?俺の股間が俊秋さんのモノを飲み込んでいる。
「ふふふ、じゃ今度は佳代の方が動いてよ」
「え?私が?はぁんっ!」
「そう、佳代も気持ち良くなりたいだろ?」

俺は俊秋さんの前で身体を前後してみる。
「はんっ!あ、あん、あぁん」

うぅ、こんな事に慣れてきてるのかな?気持ちいい。男の人のオチ〇チンを身体の中に入れてかき回すのが気持ちいい……
体を上下にゆすると俺の胸もたぷんたぷんと揺れる。
あ、あぁ、いい。胸があるって、揺れるってこんな感じなんだ?ちょっと痛いけど、いい。
「はぅん、はぅん、あぁん、い、いい…… ひもひいいよぉ」
思わず口から涎が落ちる。

そんな俺の姿を腕を頭の後ろに組んで俊秋さんが笑って見上げている。
「ははは、佳代って結構淫乱なんだ?」

「淫乱?俺が?淫乱ってエッチが好きな人の事?あん、あん」
「そうだよ、佳代は淫乱な僕の奥さんだよ」
そうか、俺は俊秋さんの奥さんなんだ?奥さんなんだからこれは当たり前の事なんだ? 俺は更に激しく身体を上下する。

「うっ!いい!いいよ!佳代。その調子だ。くっ!イク!イクよ!」

俊秋さんのが再び俺の中で爆発しそうになってるのがわかる。

「あ、あぁん!りゃ、りゃめぇーー、中にれちゃう!やめりぇ!」
「くっ!うっ、か、佳代、佳代の方がどかなけりゃ、俺のを外に出せないよ!う、うっ」
俊秋さんの声に俺は慌てて身体を持ち上げて俊秋さんのモノを股間から吐き出す。
殆ど同時に俊秋さんから例の白いモノが吐き出される。

「はぁぁぁ、終わった……、でも気持ちよかったよぉ……」

俺は俊秋さんの身体の上で我知らずつぶやいていた。

女の人っていいかも…… 俺は俊秋さんの身体の上で俊秋さんを抱きしめながら快感の余韻を感じながら眠りに落ちていった。
俊秋さん、好き……











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