どんな罪でも許される夢の特許バッジ!!
 作・しげお


その1:はじまり(プロローグ)

そのお宝は突然現れた!!
しかも、僕にいつも物凄いパワーを与えてくれる。
そんな僕のお名前は会社員のタケオ。マンションで一人暮らしだ。
今回紹介するお宝はコレ♪
“どんな罪でも許される”と言われる夢の特許バッジである。
身に着けている間は僕は何をしても自由な訳だ。
こんな素晴らしいモノ、いつ手に入れたかたと言うとつい昨日の事なのである。
別に誰かから譲り受けたというモノではない。
会社帰り、普通に道端に落ちていたのである。
カッコいいなと思ってそれを胸元に付けてみた。
でも、付けた途端に自分の性格が変わったとか何者かに意識を乗っ取られるような感覚と言うのは、全くない。

主人公:「やっぱりダサイな」

そう思ってそのバッジをオレは小川に捨てようとした。
その時、学校の帰りとも思われる女子校生がオレのそばを通りかかったのだ。
オレはその時思った。

(もし、あの女子校生と好き放題出来たらなあ〜)

そう思ってオレは、その女子校生に話しかけた。
もちろん、バッジは胸元に身に着いている。

主人公:「あの、キミ今から時間ある?」
女子校生(このは):「私ですか?時間はありますけど?」

いつもなら、『私、急いでますので』と言って誰も振り向いてくれないんだけど、今日は違った。
珍しく、声をかけた彼女は笑顔で返事をしてくれたのだ。

主人公:「ここじゃあれだから遊びに行こうか!?」
このは:「はい!お願いします!!」

その女子校生の名前はこのは。17歳だ。
オレは近くに停めてあった車に彼女を乗せて、ラブホテルへと向かった。
犯す気はまんまんである。でも、金なんてそんなに多くは持ってない。
ラブホテルで1時間も過ごせば、小遣いはパーと言ったところか。

それにしても、彼女・・・・。
これから痴漢しようとしてるって言うのに、いたって普通の表情なのだ。
怖くないのかな?
オレは車で移動しながら、彼女に話しかけた。

主人公:「ねぇ。実は今キミ、思いっきり痴漢をされようとしてるけど、怖くないの!?」
このは:「えっ!?痴漢・・・。どうしょう・・・」

やっぱり聞くんじゃなかったかな?しかし、彼女からは焦りの表情は全く見えない。

このは:「痴漢って、私が犯される事ですよね?」
主人公:「そうだよ!怖くない?」
このは:「痴漢されるの、私初めてなんです!!ぜひ、痴漢して処女膜をぶち破って下さい!!」
主人公:「えっ?え〜〜〜!?」
なんと、彼女の口からとんでもない言葉が・・・!!

普通なら彼女が驚愕して脅えるんだけど、逆にオレが驚愕して脅えてしまった。

(ひょっとして、さっき道端で拾ったこのバッジのおかげかな?)

オレはうっすらそう思い、バッジを見つめた。
そして、裏を見てみた。するとそこには怪しい言葉が書かれてあった。
“罪・特許バッジ”
意味を解釈すれば、これを身に着けているモノは、どんな罪でも特別許可されてしまうと言う素晴らしい優れものなのである。
このバッジの意味を知ってしまったオレ。
ホテルに着くやいきなり彼女に向かって、後ろから抱き着いた。

このは:「はぁ〜ん!!気持ちいい♪」

凄い!これは本物かもしれない!!
オレの心は暗闇へと変わっていきそうになった。

・・・・続く・・・・



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