“たましい”吹き込み憑依銃
 (ニートからの脱出編)
 作・しげお


その2:ホテルを出て・・・!!

 オレはこの物語の主人公である田岡修平。
つい先日、怪しげなネット通販で“たましい吹き込み憑依銃”を手に入れたモノだ。
オレは朝方までホテルの接客娘と時間を忘れてセックスしてしまっていた。

 でも、そんな事はオレには関係ない。
何故ならオレがたましいを憑依させた接客娘は、
なぜ自分が、“自分の働いているホテルで見ず知らずの男性とセックスしてるのか”
なんて、全く覚えていないのだ。

だから、オレはホテル代を払う必要もナシ!!

そしてロビーに出てきたオレは、ソファーに座っている一人の女性に目が止まる。

「あら、私に何か付いてるかしら?」

 彼女が不思議そうにオレを見つめて、声をかけて来た。
見るからにセレブだ。しかも、お金持ってそう〜♪

(よし、次の標的はあのセレブ美女だ!!)

「あの〜、すいません、実はですねぇ・・・」

 オレは会話するフリをしながらセレブ妻の背後に忍び寄り、
カバンに閉まっておいた“たましい吹き込み憑依銃”を取り出し、
背後から、オレの魂の分身をそのセレブ美女に憑依させた!!

「うっ・・・、あ・・・、頭が・・・」

 ソファーに座っている女性は、オレが魂を憑依させた途端、
フラフラし始め、苦しんでいたが、しばらく経った後、その場で立ったまま、
動かなくなった。

そう、オレはセレブ美女を乗っ取る事に成功したのである!!

「あの〜、すいません、大丈夫ですか?」
「だ、だ・・・、大丈夫大丈夫!!それよりもさ、ウチの家に来なよ!!たっぷり相手してあげるから☆」

 オレは自分の頭に流れ込んでくる彼女の記憶を操作し、
自分の思うがままにしていく。

「ここがウチの家。そしてウチの名前は坂下みゅう、29歳だけど彼氏がいなくて、毎晩アソコがウズウズしてるの〜」
「そ、そうですか・・・」

 さすがはセレブ美女の家!!
各部屋それぞれが豪華で、建築するのに1億円近くはかかってるな!!
(さてと、まずは、オレ自身は置いといて、しばらくこのセレブ美女で楽しみますか(笑))

オレが彼女に意識を集中させると、オレの視界は真っ暗となった。
そして気付くと・・・。

「おぉ〜、オレ、女になってる〜(笑)」

正確に言うと、今までバラバラだったカラダ同士が、一心同体となった現象だけどな。

「しかも、おっぱいでかいし、オマ○コも既にヌレヌレ〜」

「やっばい、感じるぜ・・・」

 彼女のカラダで弄ぶうち、彼女の全ての事がオレの記憶へと流れ込んできた!!
彼女は1人暮らしで、資産は1億円以上!!
どっからお金が入ってきて、なぜ仕事をしないでこんだけの資産で暮らしているのか、
その全てが分かってしまうと言う事に、少し恐怖も感じるけれど、そこは気にしない。

 やがて、オレに乗っ取られた坂下みゅうと言うセレブ美女はオレの思うがまま操られ、
その場に失神するのである。

・・・・その3へ続く・・・・




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