カラダを失った主人公の新たな生活とは?
 作・操りフェチ


第八話:グラドル〜立花ともみ〜の新たな分身!!“女性政治家を手に入れました!!”

 皆さん御機嫌よう・・・・・・。
オレはこの物語の主人公である前橋サトルである。
ごく普通のサラリーマンとして社会人生活を送っていたが、ある日、交通事故に遭いカラダを失ってしまう・・・・・・。
そして、あまりにもヒドい衝撃だったためか、肉体と魂がバラバラになって、しばらくこの世界を彷徨い続けていた。
その後、オレの部屋の鏡に閉じ込められていたと言う未来から来たオレの魂と一つになり、オレは、強力な力を得て、この世に舞い降りた〜!!

(なるほど・・・・・・、ココでこいつの街頭演説があるのか!!)

 たまには別視点で魂の分身と念力の力を楽しむのも良いかと思い、今日はメインを人気グラドル、立花ともみに移している。
彼女の情報によると、本日の午後一時より、自〇党が推薦する女性県議会議員の三浦もえと言う県議さんの街頭演説があるらしいので・・・・・・。

(よぉし・・・・・・、念力と魂分身の力を使って、この演説会場をめちゃくちゃにしてやるぜ!!)

そう思ったオレは、さっそく行動に出た。

「あの、ともみさんどうされたんですか? 午後より、都内のホテルで写真集の撮影ですよ?」
「そんなの後回しにして、“せっかくの機会だしこの県議さんの演説、聞いていきましょうよ”!!」
「えっ・・・・・・?あぁ、それもそうか・・・・・・、悪いな!!じゃあ、ちょっと撮影のスタッフさんに連絡してくるよ!!」

 オレが念力を使って付き人にそう告げると少し違和感を持ちながらもそれに従い、ちゃんとした行動を取るのであった。

そして午後一時・・・・・・。

 周囲には彼女を支えているものとされる多くの有権者でこの商店街付近は埋め尽くされていた。
やがて、一台のワゴン車が泊まって何人かの付き人と共に、例の女性県議である三浦もえさんが降り立つ!!

「○○区の皆さん初めまして!!この度初めて自〇党より推薦されまして、三浦もえです。宜しくお願いします!!」

 まだ20歳過ぎなのか、男性の有権者が多いようだ。
マイクで大きな声であいさつをすると、1人ずつ挨拶を交わして握手をしていく。
そしていよいよオレの目の前に来た時・・・・・・。

「アナタ・・・・・・・。今までお見かけしたことない有権者の方ですね・・・・・・」
「そりゃそうさ・・・・・・。普段は“有名なグラドル”として活躍しているんだから、こんな場所いなくて当たり前でしょう?」
「それもそうですね・・・・・・。でも、今日はどうされたんですか?」
「たまたまココを通りかかったモノだから、“少しでも政治の事を知っておこうと思って”、演説を聞く事にしたんです!!」
「そうなんですね!!ありがとうございます・・・・・・、じゃあ、この際だから、名刺を渡しときますね!!」

 オレは、念力を使って彼女の思考を変えながら、分身出来る機会を狙っていたが・・・・・・、
 何も知らないバカな政治家め・・・・・・。
この後、お前のカラダもオレになるんだよ・・・・・・。

 午後一時半・・・・・・、いよいよ演説本番がスタートする時間となった。
しかし、どういう訳かもえの様子がおかしい。
先ほどまでしっかりしていた意識が急にフラフラとなり、ぎこちない歩き方で選挙カーに用意された壇上に上がる。

その次のひとことで、会場の様子は一変!!

「皆さん・・・・・・・。私の話をよく聞いて下さい!!これからは、30代までには女性の皆さんには“水商売への職業に就いてもらう”事を義務化いたします!!
この法案は、私が決めた事ですが、数日のうちに内閣に通され、閣議決定されると思います!!なので、女性の皆さんは速やかに転職の準備をお願いします!!」

彼女がそういうと、周囲の女性の有権者も『はぃ、分かりました』と言わんばかりに次々と手を上げていく!!

「それでは、まずは私が水商売を推進してもらうために、お手本といたしまして、ココで付き人との公開セックスをしたいと考えてま〜〜す!!」

「ん? あれ、あの人誰だっけ? いつもの付き人と違うぞ!?」
「しかもあの子、こないだの雑誌で表紙を飾ったグラドルのともみちゃんじゃないか!!」
「政治家とも接点があったんだね!!一緒に応援しちゃおうかな!!」

 もえがオレに乗っ取られたともみを紹介し・・・・・・。

「どうも・・・・・・。本日より、三浦もえさんの付き人・・・・・・、“もえさんのカラダを手に入れる事にした”グラドルのともみです宜しくお願いします!!」
「おぉぉぉぉ!! 凄いじゃないか!! 県議さんのカラダを手に入れるとか、オレも経験してみたいよ〜!!」

オレがマイクであいさつすると、周囲もオトコ達もそれに悩むことなく手を揚げ、声援を送る。

「それではですね・・・・・・“皆さんにオレの得意技である魂分身の術を、このもえさんを使って実験したいと思うので、どうぞゆっくり見て行って下さいね!!”」

 やがて、その街頭演説の場所は、魂分身の術を見せ、世に広めるためのショーとなった。

「これでこのカラダもオレが支配することになった!!“だから、オレの命令に従えないモノは、即有権者から排除するので、少しでも一緒にいたいヤツらは、
今すぐココでありったけのお札をこのデカい袋に入れるように!!”」

 選挙に出て権利を勝ち取るためには、当然資金も必要になるので、念力を使ってまずは金を調達した。
そして・・・・・・。

「先ほども、本人の口から直接しゃべったと思うが、これからは女性は30代までに水商売への就職を義務化する!!だから、今すぐオレのこの恰好みたいに、着ている服を全部脱いで近くの男性にその姿を確認してもらうように!!自分で出来ない場合は後でオレがちゃんとしてやるから、素早くするんだ!!」

 オレの持つ念力の力もほぼほぼ絶対的な能力なので、どんな命令にも周囲の人は従ってしまう。
もえのように綺麗な県議さんでも、周囲はオレが乗っ取っている事に気付かず、オレの命令に従うしかない時間を送るのだ。

「さぁ・・・・・・・、いよいよこの演説の場もフィナーレだ!!」

 今思えば、これまでにオレは、母さん、妹、声優の○々、グラドルのともえ、そして女性政治家のもえと、5人の女をオレにしてきたのか・・・・・・。これからもっと、オレの分身たちの管理が大変そうだな!!





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