カラダを失った主人公の新たな生活とは?
 作・操りフェチ


第一話:はじまり

「ヤベェ〜〜!!これが女のカラダでするオナニーってヤツだな!!最高だよ・・・・・・」

 オレはこの物語の主人公である前橋サトル。
先日までオレは都内の会社でサラリーマンをしていた。
だが、オレは今ある女のカラダを乗っ取っている。
いや、正確には、自分のカラダを失ってしまったため、ある特殊能力を身に着けてこの世に舞い降りた。
と言った方が正しいかもしれない。

今日はそんなオレの新たな人生の生活の始まりの話をしよう・・・・・・。


「疲れた〜〜!!さぁ、やっと帰れる時間だぞ〜〜!!」

 今日もオレは定時より2時間も多く残業をして帰るハメになった。
その後、普通に車を運転していたんだが、自宅までもうすぐの交差点で、ある事件は起こる・・・・・・。

“グシャ〜〜ン!!ド〜〜〜ン!!”

 信号が赤から青に変わって、曲がろうとした途端、オレ本体とオレの車は激しい衝突に巻き込まれた。
どうやら、信号無視してきた車によって交通事故にあり、オレは即死してしまったらしい・・・・・・。
しかし、不思議な事に警察や救急隊の人がオレのカラダを回収しようとしたが、あまりにも激しい衝突だったためか、
オレの遺骨は黒こげになった髪の毛と手の先の一部だけだったとか・・・・・・。

(しかし、これはいったいどういう事だ!?)

 普通、死んでしまえばそのまま魂は成仏されてあの世に行き、天国行きか地獄行きか裁判を受けるらしいが、
どう考えても、オレの意識だけはこの世に残ったままである・・・・・・。
当然の事ながら、カラダはない・・・・・・・。

 それでも、動いた時の疲労感とか、空腹時の間隔まで味わえるからホントに驚きだ・・・・・・。
ホントにオレはどうしてしまったんだと不思議に思いながら、遺骨が納められている我が実家にたどり着いた。
そして、玄関先の扉を開けようとした時・・・・・・!?

(ん!?何だ・・・・・・?普通にくぐり抜けることが出来たぞ!?しかもどうやら、実家では急なオレの死に対し、
母さんと妹が悲しんでいるようで・・・・・・)

 すげぇ・・・・・・!!他人の記憶が流れ込んで来てら〜〜!!
そして鏡の前に立った時、オレはさらに驚愕するのである。

「やっと気付いたか・・・・・・」
「誰だよアンタ・・・・・・」

 鏡の前には確かにオレ、死ぬ前のオレが写っていた。
しかも、不気味でイヤらしい笑みを浮かべながら・・・・・・。

「オレは・・・・・・、お前だよ・・・・・・」
「お前は・・・・・・、オレ?何を言ってるんだ?」
「話をよく聴け・・・・・・」

 鏡の前に移るオレの話を聞くと、どうやらその人物は未来のオレらしい・・・・・・。
しかも、そいつも交通事故に遭って、魂だけ成仏できず、何故か数十年物間、鏡の中に居座ってるだけとか・・・・・・。
だとしたら、話が違う・・・・・・。
ここは現代の世界で、なぜ未来のオレがいるのか・・・・・・。

「まっ、簡単に行ってしまえば、過去の世界にタイムスリップで来れば、過去のお前と会い、オレとお前は一つになると思っていた・・・・・・」
「なにっ?未来のオレと今のオレが一つになったら、不思議な事が起きるとでも?」
「そのハズだった・・・・・・。しかし、現代の世界に来たオレは、誤って鏡の中に入り込んでしまい、そこから出られなくなった・・・・・・」
「では、その鏡の前にオレがやって来たと言う訳か?」
「そういう事だ・・・・・・。頼む、お前の強い念力で、オレをココから救い出してくれ・・・・・・。そうすれば、オレの持つ力を全て、与えてやろう・・・・・・」

 何だよ未来のオレ・・・・・・。
めっちゃ最後にさりげなく怖い事言うじゃん・・・・・・。
しかし、このままでは本当にオレはこの世とあの世の境を彷徨い続けるだになってしまう・・・・・・。
元々オレは、念力の使い手でもあったから、その力を使う事には何ら疑問にも思っていなかったので・・・・・・。

「良いだろう・・・・・・。そんなに言うなら救い出してやる・・・・・・。オレもこのまま本当に死ぬのはゴメンだし・・・・・・」
「くっくっく(笑)さすがはオレ・・・・・・。話を理解できるのが早いヤツよのぉ・・・・・・」

 そうしてオレは鏡の前に立ち、ポーズを決めて力強い念を込めた・・・・・・。
そうすると周りが眩いばかりの光に包まれ、視界にはオレと、未来のオレだけの存在になる・・・・・・。

「オレとお前・・・・・・。これでオレ達は一人の存在になる・・・・・・。そしてやがて、全ての女を手に入れる存在に・・・・・・」

 ちょっと待て!?
今オレ何て言ったんだ?念を唱えてたらオレが不気味に微笑んで、女を犯して手に入れるとか、訳の分からない事を言い出した。

「くっくっく(笑)悔やんでももう遅いぞよ・・・・・・。現代のお前の意識はもう半分ほどしかない・・・・・・。せっかく力を手に入れてやったんだ・・・・・・。
このぐらいの協力ぐらいしてやってもイイんじゃないのか?」

そうすると、オレの視界はまた、別なモノに変わった・・・・・・。

「へっ!?ちょっと、何コレ・・・・・・?んっ!?」

 全ての事が終わり、目が覚めると、オレの魂はどうやら母さんのカラダの中に、入りこんでしまったらしい・・・・・・。
しかも、母さんの記憶の全てが読み取れる・・・・・・。
ちょうどその時、さっきまでずっと泣いていた母さんの表情が急に変わった事に対し、オレの妹が不思議そうに見つめ・・・・・・。

「ママどうしたの?急にボーッとした表情になって!?」

(えっと、この場合の反応の仕方は・・・・・・?)

「ううん!!大丈夫よ・・・・・・。私は私だもの・・・・・・。さぁ、49日の法要が終わったら、お兄ちゃんのお骨、お墓に入れてあげようね♪」
「えっ?何ちょっと待って・・・・・・。お母さん、バカ兄貴に対してそんなに優しかったっけ!?」

 おっと何だよこのシチュエーション・・・・・・。
面白いじゃないか・・・・・・。
しかもオレが乗り移ってしまった母さんは、心の中で思っていなかった事を言ってしまった事に対し、物凄く葛藤してしまっているようだが・・・・・・。

「母さん、ちょっとトイレに行って来るね・・・・・・」

そうしてトイレで、オレと母さんの一人芝居が始まる・・・・・・。

「アナタね・・・・・・。さっきから私の邪魔してるのは!!」
「でも、不思議なんだよ・・・・・・。気が付いたら母さんのカラダに入ってたんだから、許してよ!!」
「何が許してよ・・・・・・、ですか!!しかも、鏡の前だからって・・・・・・、そんなにイヤらしい事して!!」

 オレも不思議に思うが、オレはこんなこと、好き好んでやっている訳ではない。
未来のオレが、全ての女を支配しろと言わんばかり、勝手に動かしているに過ぎないのだ。

「だから・・・・・・『もう既に母さんはオレと一つになったんだ!!だから母さんの意識は存在しちゃ行けないんだよ』!!」

 やってしまった・・・・・・。
ついにオレは、心の中で、未来のオレの欲望に負けてしまった。
そして、母さんに向かって力強い念を込める・・・・・・。

すると・・・・・・。

「ご主人様・・・・・・。私のカラダに憑依していただいて、ありがとうございます・・・・・・。このカラダの全てはご主人様のモノです!!」
「分かればいい・・・・・・。さぁ、このカラダでしばらく楽しませてもらうぞ!!」

 くっそ・・・・・・。
本来のオレを取り戻そうとしても、未来のオレが邪魔をして力を発揮できない。
むしろ、念力の力は現在のオレが持っていた力だぞ!!
それを幽体離脱と一緒に、悪用しやがって〜〜!!

 最初は未来のオレがやっていた事に対し、抵抗感を感じていたが、
きっとこれは、オレと未来のオレが一つになった事で得た力・・・・・・。
簡単に言ってしまえば、幽体離脱と人間を自由に操る能力の2つが合体して生まれた特殊能力だとオレは理解した。
しかも、そう理解させたのも、未来のオレだったが・・・・・・。

(さぁ・・・・・・。まずはこの家の女共を手に入れるか・・・・・・)

 って、待ちやがれ!!
母さんのカラダで妹に何かしようとしたら、絶対にオレが許さねぇ・・・・・・。
どんなに騒いでもムダで、オレの抵抗もやがて快感に変わっていく・・・・・・。

 その夜、一人、ベッドでハダカになって必死にオナニーをしている母さんのカラダをオレは上空から見つめていた・・・・・・。
(ちくしょう・・・・・・。未来のアイツめ!!美味しい所だけ取りやがって!!)





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