アース戦隊マモルンジャー
 作・しげお

(ヘブンスジョー編)

第十八話:乗っ取られた梅子!!

 5人の力を1つに合わせて、
何とかキリキリバーを倒すことに成功したマモルンジャー。
だが、全てのスネークモンスターが滅びたわけではない!!
魔空・空間に新たなスネークモンスターガ生み出された!!

ワンパー:「スネーククイーン様、コイツは強いですぞ!!」
スネーククイーン:「ほぉう?どんな能力か見せてみよ!!」
『ハッ!!』

 得体の知れぬスネークモンスターは、幽体から実体へと変わった。
そして、その能力を発揮した。

『それでは、少し失礼します』

スネーククイーン:「うっ・・・何を!?」
ワンパー:「このように、奴の持つ“タマシイ吹き込み憑依銃”で自分の魂の分身を相手に憑依させ、自由自在に操る事が出来るのです!!」
スネーククイーン:「そ・・・それは素晴らしい・・・、だが・・・ちょっと苦しいぞ・・・」
『そいつは失礼しました』

“ひゅ〜!!!”

『私の名は地獄から蘇ったヘブンスジョー!!私の力さえあれば、地球の征服はもちろん、マモルンジャーも悪の戦士に仕立て上げる事も、不可能ではございません』

 彼の名はヘブンスジョー。先代のマモルンジャーによって一度は倒された。
それが、マイネスエネルギーによって復活を遂げ、地獄から舞い戻ったのである。
“タマシイ吹き込み憑依銃”を武器に、先代のマモルンジャーを苦しめてきたヘブンスジョーがだ、後一歩の所で勝利に及ばす、現在の富岡長官(旧マモルレッド)によって、倒されたのだ。

ワンパー:「だが、今のマモルンジャーはかなりの強さを身に付けておる」
ヘブンスジョー:「心配ご無用!!既に手は打ってあります!!」

そして、話は地上へ!!

健太:「キリキリバーも、大した事なかったな!!」
祐一:「いけません、その甘さが命取りです!!」
すみれ:「そうね♪永子も元に戻ったし!!」
永子:「みんな、ありがとう!!」
梅子:「・・・・・・」

 地上では、キリキリバーを無事に倒せた事を祝いに、
バーベキューパーティーが開催されていた!!

健太:「富岡長官も高峰教授もくれば良かったのに・・・」
永子:「あの2人は忙しいの!こう見えても私たちの先輩戦士なんだから!!」

 永子たちが会話を進める。
一方、梅子は先程から黙り込んだままだ。
笑顔など、どこにもない。
心配そうに、すみれが問いかけると・・・。

すみれ:「梅子、どしたの!?」
梅子:「さっきから、誰かに覗かれてる気がするの・・・」
すみれ:「覗かれてる?」
梅子:「昨日、キリキリバーを倒した直後からヘンなの・・・。寝てる間もずっとうなされて・・・」

健太:「きっと何かが梅子ちゃんに憑り付いてんじゃねえか?」
永子:「ちょっと、ヘンな事言わないでよ!!やっと、キリキリバー倒せた所なのに・・・」
梅子:「ホントなの・・・、憑り付かれちゃってるの・・・。さっきから殺せ殺せって命令してくるの・・・」

その時、永子のブレスにブザーが鳴った!!

富岡長官:「みんな、物凄いマイナスエネルギー反応よ!気を付けて!!」

 それは長官からのメッセージだった。
近くに梅子を苦しめる何かが潜んでいる。
そして、目的地に近づくにつれて梅子の苦しみはひどくなっていった。

永子:「ここだは・・・」
梅子:「く・・・、苦しい・・・」
永子:「永子、大丈夫?」
梅子:「そりゃ苦しいだろうな!今、お前はオレなんだから!!」
永子:「いったいどうしたって言うの?」

 梅子が突然、一人芝居を始めた。
梅子:「そろそろこの一人芝居もおしまいだぜ〜!!」

 そう、あの時既に、梅子はヘブンスジョーによってタマシイを吹き込まれ、乗っ取られていたのだ!!
そして、マモルンジャーの中に再び亀裂が入り出す・・・!!


・・・・第一九話へ続く・・・・







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