『他人の妹を頂く方法』
 作:嵐山GO


第5章  穢れなき乙女の図(その3)

一哉は抜いた自分の右手中指をじっと見ている。
「濡れてるけど血が混じってない。かなり奥まで入れたのに…」
「それじゃ、私は処女じゃないの?」
「たぶんね」
「もしかして処女の方が良かった?」
「いや、それはない。痛がられると可哀相になるし、感じてくれた方が
いいよ。とはいえ、まだ本当に感じるとは限らないよね?」

 少女が首を横に振った。
「ううん、感じると思うよ。胸を揉まれた時も、今アソコに指を
入れて貰った時も気持ち良かったもの。私が言うんだから本当だよ。
もしかしたらさー」
「何? もう彼氏がいるとか?」
「そうじゃなくってぇ、もしかしてホントにお兄ちゃんと
しちゃってんじゃないー?」
「まさか」
「だってぇ、公園でも仲良すぎると思わなかった? 普通は、
この年齢はもう一緒に遊ばないんでしょう?」
「んー…そうかもなぁ」

「それに…ここ」
 少女に化けた圭介が、縫いぐるみの中の一つを指差す。
「ティッシュ?」
「そう。普通は風邪っ引きでもなければ、こんなとこにティッシュの
ボックスは置かないんじゃない?これはいつも、してるっていう
証拠よ」
 可愛いぬいぐるみ風のカバーにティッシュボックスが隠れて
いるのだ。

「うーん」
 一哉が腕を組んで考える。
「もしかして嫉妬してるの? それともヤキモチかしら?」
「そんな事はないよ。ただ考えてみたんだ。それが事実だとしたら
俺たち思う存分セックスしていいってこと? …だよね?」
「うん、そうなるね…一哉、嬉しい?」
「そりゃ、嬉しいさ。あー、写真にでも残せたらなー」
「無理な事、言わないで。じゃ、しようよ。お兄ちゃん、梨奈を
可愛がって。いつもみたいにっ! ねっ?」
「オッケー、任せとけ!」

 兄はセーラーを脱がし、元あった場所にハンガーごと掛けると
ベッドに戻って小柄な妹の身体の上に覆い被さった…。

(続く)


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