『肉体交姦』
 作:嵐山GO


第6章  同級生〜おしえて・あ・げ・る〜

 今日は土曜日だ。お昼過ぎには美保子ちゃんがウチに
来る事になっている。
(さっさと理沙に変身するか)
 機械を起動し理沙に化けた後、下着だけは自分で買ってきたものを
着け、その姿で妹の部屋に入る。
「ここに掛けてあるのが、今日着る予定の服なんだな」
 イスに掛けてあるタンクトップとスカートを手にして、すぐに着た。
「理沙…お前に代わって上手くやるから今日も、ゆっくり寝ていて
くれよ」
 部屋を出てリビングで、もてなす準備をする。
「こんなもんかな…?」
 買ってきたケーキと紅茶をいつでも出せるようにセットして待った。

 ピンポーン
 テレビでニュースを見ていたら、玄関のチャイムが鳴った。
「はーい」(へへ、来た。来た)
 急ぎ、玄関のドアロックを外しと、そこには見知らぬ少女が
立っていた!?
「美…保子…ちゃん?」(だよな?)

「時間通りでしょ? はい、これ。海のおみやげ」
 一瞬、記憶違いだと思った。だがそこに立っていたのは
紛れもなく美保子ちゃん本人である。
 小麦色に焼けた健康的な肌、理沙よりもずっと長い髪、膨らみ
かけた魅力的な胸、整った顔立ち、水色のワンピースも
眩しく映った。
「どうしたの? 理沙ちゃん、変な顔して」
「え? あ、ううん。何でもない。さ、上がって」
(焦ったな。一瞬、別人かと思ったぞ)
「うん、お邪魔しまーす」

 リビングに通してソファに座らせた。
「お兄さんは?」
「あ、ちょっと用事があって出かけてるの。2、3時間で帰るって
言ってた」
「そうなんだ」
「うん。だから美保子ちゃんには待ってて欲しいって」
「ホント? だったら嬉しいけど。でもなんか緊張しちゃうな」
 確かこの子と会うのは1年位前だったと記憶しているけれど、
思春期の女の子の変化には正直、驚く。
(理沙は相変わらず、幼児体型のままなのに美保子ちゃんは凄いな。
これは何としても頂戴しなければ)

「はい、どうぞ」テーブルにケーキとティーカップを置き、紅茶を
注いだ。
「わぁー、美味しそう!頂きまーす」
 美保子ちゃんの家庭環境については聞いていないが、その身の
こなしからお嬢様然とした上品さが伺われる。
(もし仮に美保子ちゃんの身体と入れ替われるとしても、ちょっと
演じきる自信がないな)
「このティーカップ、可愛いね」
「でしょ。でも中身もすごいんだよ。フォートナ○&メイスンの
ゴールデン・ローズハートなんだー」
「なんか高そうな名前ね」
「うん、50グラムで5000円位かな」
「えー、そんなの頂いちゃっていいの?」
「平気、平気。どうせ、お中元で貰ったものだから」
「このシフォンケーキはライムベースね。お酒もちょっと入ってる
みたい」
(その通り。そして紅茶にも少しブランデーを入れてあるんだ。
少し酔わせた方が早く行動に移れそうだからね)

「ケーキはもう無いけど紅茶は、おかわりあるから飲んでね」
「うん、有難う。理沙ちゃんは、もう飲まないの?」
「私、美保子ちゃんが来る前に飲んだからいいの。そういえば
紅茶ってね…」
 自分が主導権をもって会話を続けた。もともと彼女は、お喋り
でもなく、自分から話題を振るようでもなかったので、何の
不信感も持たれる事もなく時間が経過した。

「ねぇ、理沙ちゃん。なんか暑くない?」
 初めて口にしたアルコールが、そうやら彼女の体内に浸透した
ようだ。
「リビングのクーラー、ちょっと調子が悪いの。そうだ! 
お兄ちゃんの部屋に行こっか? 大きな扇風機があるんだ」
「お兄さんの部屋? でも帰ってきたら怒られるんじゃない?」
「怒ったりしないよ、お兄ちゃんは。それにまだ当分帰ってこないし。
ね? 行こうよ?」
「う、うん…でも、いいのかしら」

 部屋に入り、扇風機を回し、ラジオのスイッチも入れた。
「美保子ちゃん、ここに座んなよ」
 オレは彼女をベッドに誘い、自分も隣に座った。
「お兄さんの部屋、綺麗に片付いてるね」
「それは、ほら、美保子ちゃんがウチに来るからじゃない?」
「そうなのかな…あー、まだ身体が火照ってる」
 彼女はワンピースの襟部分を引っ張って、風を取り込んでいた。

(うわー、ちょっとだけ胸元が見えるよ…あー、早くあの胸を
じかに触りたいなー)
「ちょっと横になったら?」
「う、うん…平気かなー」
「ほら、そこに横になるとお兄ちゃんの匂いがするよ」
 そうやって促しながら、そっと肩に触れベッドに寝かせた。

「どお?」
「うん…お兄さんの…男の人の匂いがする」
(オレの事が嫌いだったら、匂いを嗅いだりしないよな)
「お兄ちゃんのこと、好き?」
「…うん」
(きっと今、女性の性が目覚め始めているに違いない。ヤルなら
今か?)
「私が手伝ってあげよっか?」添い寝する体勢で、そっと耳元に声を
かけた。
「手伝う…?」
 日焼けしているので分かりづらいが、恐らく上気しているに
違いない。

「えへ、ちゅっ!」 
 背後に身体をぴたりと寄せ付け、うなじにキスをした。
「っ! 理沙ちゃん、何してるの?」
「えー、美保子ちゃんスタイルよくていいなって思って見てるの」
(いい匂いだ。堪らん!)
「そんなことないよ。理沙ちゃんだって、あんっ。そんなとこ
触っちゃ駄目だってば」
 手を脇の下から差し込み、ゆっくりと胸を目指した。焦らすように、
ゆっくりと時間をかけて。

「いーなー、胸、おっきい。羨ましいよ」
(柔らけぇー)
「そんなことないってば…あ、んー」
「ね、お願い。ちょっとだけ触ってもいい?」
「あん、もう触ってるじゃない…」
「ううん、私が触りたいのは、ここよ」ワンピースの裾の
フリル部分を持って捲るとすぐに秘部にタッチした。
「あー、駄目、そこ。理沙ちゃん、今日、変だよ…ああん、あん」
 ハンカチのように薄い生地の下着の上から、溝に沿って何度も
擦り上げた。

「あーーん、理沙ちゃん。お願い…もうやめてぇ…アツイの」
「一番アツイのはココ?」
 言い終わるより早く、指はゴムを潜(くぐ)り膣孔を探り当てた。
「あ、ああ…駄目ぇー、そんなとこ触っちゃあ。あふんー…ダメ」
 手を引き離そうと抵抗するが、酔っているせいか力が入らない
ようだ。
(処女だよなー? 膣に入れたら痛がるだろうか?)
 抵抗が弱いのをいいことに、オレは挿入を試みてみることにした。
 ズ、ズニュ…にゅるん
「ああ…理沙ちゃん…ダメだって…ううん、んあっ!」
(痛がっていない。男性経験がある?まさか…それとも自分で
指を入れた事があるのか? これは思ったより楽に堕ちるかも…)

 指を根元まで入れると、ゆっくりと抽送を開始した。
「あん、あん! なんで…こんなことに…んんー、あん」
 彼女は目に涙を溜めて、湧き上がる快感を必死に押さえている。
「美保子ちゃん、すごいよ。エッチなお汁が、どんどん出てくる」
「もう…やめてぇ。変な気持ちになっちゃうの」
「変な、じゃなくてイイ気持ちでしょ?ほら、こういうのはどう?」
 
 指を曲げ内壁を引っ掻くようにして愛撫を続けた。
「あ、あ、あー、ダメ。そんなこと、あん! あん! も、もうっ」
(美保子ちゃんはイクことを知っている。よしそれなら)
「美保子ちゃん、ワンピース脱いで。私も脱ぐから」

 イク直前で止められたので、もやもやを捨てきれず結局、命令に
従う形になった。
 ワンピースの背中のボタンを外して、下着姿にした。
 自分も着ているタンクトップとスカートを脱ぎ捨て、お互いの
肌を密着させる。
「美保子ちゃん、今日のことは内緒にしよ! 私も誰にも喋らないし、
美保子ちゃんと2人だけの時でも、この事は口にしない。ね? 
約束して」
「う…ん。言えないよ、誰にもこんなこと。すごく恥ずかしい…」
「ありがと。じゃ、胸、見せてね」
「え? ええ! あっ」
 
 水色のストライプのブラジャーをたくし上げると、膨らみかけた
形のいい乳房が現れた。
「わぁー、綺麗! くっきりとビキニの跡が残ってる」
(スッゲー。超興奮する)
「やぁーん」
「いいなー、うわ! 吸い付いてくるみたい。揉んじゃうね」
(中学生の胸って、こんなに柔らかいのかよ)
「あん、理沙ちゃんたら…あっ、あふ」
 マシュマロのように真っ白で柔らかい乳房を夢中になって
揉み続けた。

「乳首が桜色になってきたよ。吸っちゃうね」
(我慢できない!)
 ちゅっ、ちゅば
「あふん、ん、あー、ああん」
 乳房の曲線に沿って流れていく唾液が、興奮度を一層高めた。
「パンティも脱いで。私も全部、脱ぐから」
 2人とも同じ姿になることで安心感を与え、ことはスムーズに
進んだ。
「すっごーい! 下も綺麗に日焼けしてるねー」
(ヤバイ。男だったら早くも射精するかも)
 
 ストライプのパンティの下は、やはりこちらも真っ白なクレバスが
現れた。
 陰毛もまだ少なく、くっきりと縦に割れた亀裂を容易に確認できる。
(あー、今、自分の股間にペニスがあったらなー。悔しいなー。
仕方がない。楽しみは、まだ後にとっておくか)

するりと蜜壷に指を滑り込ませた。
「んあー、ん」
「濡れてるね…美保子ちゃん、可愛い…ねぇ、私のも触って」
(今まで男にしか触られてないからな。女の子の手だと、
どうなんだろう?)

「うん」
 お互いの亀裂に指を沿わせたり、奥深く挿入したりした。
「あー、気持ちいいよ。美保子ちゃん、いつも一人でシテるの?」
「知らないっ、もう! そんなこと」
 男の節くれだった指とは違い、しなやかで不安定な動きに今まで
とは違った感触を受ける。
「やぁーーん、なんか、もどかしいような切ないような変な気持ちー」
「ほら、理沙ちゃんだって変な気持ちって言った」
「あーーん、だって美保子ちゃんの指…イイの」
 
 股間に発生したもやもやの渦が次第に大きくなるのが分かる。
「あ、あん! イッちゃいそう。美保子ちゃんは?」
「う…うん。私もイク…かも」 
 2人の挿入した指のスピードが次第に加速する。
「あ、ああ、あっ、イク。美保子ちゃん、お願い一緒に」
「うん、うん。理沙ちゃん、一緒にイこっ!」
 限界が近い!急いで空いている片方の手で、美保子ちゃんの胸を
揉みしだいた。
「あーー、いやーー。美保子ちゃん、私もうイクーーーっ!」
「理沙ちゃん、私も、あ、あっ、イッちゃうーーーぅ!」
 2人は同時に絶頂を迎えて果てた。

 肩で小さく呼吸している彼女の姿は天使のように可愛い。
 小麦色に焼けて、大人の階段を登り始めたちょっとおませな天使…
「ふぅ…ねぇ、美保子ちゃん…聞いてもいい?」
 息も切れ切れに質問した。
「はぁ…はぁ…なに?」
「美保子ちゃんてヴァージン?」
「何言ってるの、当たり前じゃない! そう言う理沙ちゃんは、
どうなのよ?」
 驚いたような顔で彼女が反論する。
「私もそうだけど。なんか美保子ちゃん、すっごく大人っぽいんだ
もん。だから聞いてみたの。ごめんね」
 答えを遠まわしに回避した。
 本当は指を挿入した時に痛がらなかったから非処女かと
思ったのだが、どうやら思い過ごしだったようだ。
「なんだー、びっくりしたよ。もしかしたら理沙ちゃん、工藤君と
シちゃったのかと思っちゃった」
「工藤…くん?」
「うん。好きだって言ってたじゃない。2組の工藤進也君のこと」
「あっ、…ああ。彼はもういいの」
「うん、そうだよね。そう言ってたけど」
(理沙がこの前、言っていた男の子は工藤進也というのか。よし、
覚えておこう)

「美保子ちゃん、ちょっとこっちに来て!」
 気分が落ち着いたところで、彼女の手を引いた。
「あ、ちょっとどこ行くの?」
「私の部屋」
「ちょっとぉ、待ってよ。私たち裸じゃない!」
「いいから、いいから。平気、平気」
「何しに行くの? ねえ、教えてよー」
「見せたいものがあるんだ。さ、入って」
「見せたい…もの?理沙ちゃん、それってもしかして」
 頭のいい彼女は気付いたのだろう、ドアの前で動かなくなって
しまった。

「そ、中にお兄ちゃんがいるの。だから入ろ」
「え、駄目だよ。私、裸だし、それになんでお兄さんが理沙ちゃんの
部屋にいるのよぅ」
「こうしないと美保子ちゃん来てくれないと思って。それに大丈夫だよ、
お兄ちゃん眠ってるから。当分、起きないんだー」
「眠ってる…? どうして? あ、でもやっぱり駄目。絶対に
起きちゃうからダメ!」
「起きないよー。一服盛っちゃったんだもーん。睡眠薬で」
「ええっ、嘘!? なんでそんな薬があるの?」
「お父さんがね、時々眠れない時に飲んでんの。だから、ほら、
早くー」
「あっ、ちょ…ちょっとぉー」
 妹の部屋のドアを開けて、半ば強引に彼女を引っ張り込んだ。

「ホントに起きないの?」
 ベッドの脇から眠っている『オレ』の身体を見下ろしている。
「うん! 絶対に。ひっぱたいても、くすぐってもいいよ。
起きないから」
「わかったわ。それはわかったから、それでどうするの? 
これから…」
「言ったでしょ。手伝うって」
「!」
 美保子ちゃんは、やっと状況を理解したらしく、再び固まって
しまった。

「まずはお決まりのファーストキッスからかな?」
「でも、こんなのちょっと変だよ。理沙ちゃんだって見てるし」
「まだ、そんなこと言ってるー、だって私がいなかったら何も
進まないでしょ。ね?」
「う…うん…それは…そうだけど」
「だったら、ほらぁー、早くー」
 もともとオレの事が好きなようだから、ここは何とか強引さで
押し切る。

 チュッ!
「はい、キスしたよ。もういいでしょ」
「だーめ、だってほらっ!」
 身体に掛けてあった夏掛けを一気に剥ぎ取る。
「きゃっ、な、何で裸なの?」とっさに彼女は両手で顔を覆い隠す。
「私がさっき脱がしておきましたー。どう? これで3人とも
裸だよ」
「理沙ちゃん…もしかして…始めから」
 言いかけた彼女の口を押さえ、言葉を遮った。
「私は美保子ちゃんの為にしてるの。美保子ちゃんの事が好きだし
…お兄ちゃんも美保子ちゃんの事、可愛いって言ってた。ごめんね。
こんな形しか思いつかなくて。でも他に方法が思いつかなかったのよ…
嫌いになっちゃった?」
 
 長い台詞の中で、なんとか彼女の選択肢を減らそうと懸命だった。
「それで…次は…何を企んでるの?」両手を下ろして睨むように聞く。
「企む、なんてやだなー。次は当然、ヴァージン卒業!」
「やっぱり…理沙ちゃん、言ってる意味分かってる?」
 この質問に対しては無言で答えた。彼女にとっても大切な一瞬を
薄っぺらな言葉で汚したくはなかった。

「わかった。理沙ちゃんの言う通りにする…でも誓って!絶対、
今日のことは内緒だよ! 誰にも…お兄さんにも言わないで!」
「誓うよ。明日になったら今日のことは全部忘れる。美保子ちゃんと
会ってる時にも言わないって誓う」
「じゃあ、いいわ。何をすればいいの?」
「そうね、次はおちんちんにキスかな」
「ええっ!? いきなり、そんなこと…出来るわけ」
「だってぇ、時間がもったいないじゃない。それにさ、寝てるんだから
何から始めてもおんなじでしょ?」
「うーん、時間…そうね…でも私、男の人の…見るのも初めてなのに」
「ウチはお父さんもお兄ちゃんも、お風呂上りは大抵、裸だからね。
慣れちゃった。ほら、私が持っててあげるよ」
 そっとペニスに手を寄せ、尿道口を美保子ちゃんの顔に向けた。
「私、兄弟いないし…お父さんの裸も覚えてないよぉ…くすん」

先程同様に彼女は小さな口をさらにすぼめて、亀頭部の先端に
キスをした。
「はい、じゃあ美保子ちゃん、自分で持って咥えてみて」
「う、うん」
 薄い唇が静かに開いて、ゆっくりとペニスを呑み込む。
「舌も使って、出し入れしたらスグに大きくなると思うよ」
「理沙ちゃん、詳しいんだね」
「お兄ちゃんが居ない時に、この部屋にあったエッチな本で勉強
したんだ。偉いでしょ」
「ふぅん」
「ほらぁ、ちゃんと舐めてあげないと大きくならないぞ」
 彼女はオレに言われるままに初めて見る男性器への愛撫に
挑んだ。
 チュ、チュウ、チュバ、チュ、ング、ング…
「うわー」
(くっそー、オレのチン○なのに何故か悔しい気分だ)


「あー、いいなー。私の方まで感じてきちゃうよ」
(仕方ない。こっちはこっちで出来ることからやるか) 
 たまらず背後に回りこんで、形のいい胸を揉んだ。
「あっ、あん…」再び彼女の欲望に小さな火が点った。
 左手で彼女の胸を揉みながら、右手の指は自分の膣に入れて
ゆっくり出し入れした。
「理沙ちゃん、あん、あ、…ね、ほら、おちんちん…こんなに
大きくなったよ」
「わぁ、すごーい! じゃ美保子ちゃん、上に乗って!いよいよ
処女卒業だね。いいなー、羨ましいよ」
「こんな大きいの入らないわ。痛そう…」
「痛いのは最初だけって書いてあったよ。それにお兄ちゃんは
寝てるんだから、痛かったら止めちゃえばいいじゃない。ね! 
そうすれば?」
「うん…そうだけど…どうしよう」

上に乗って跨ったものの、何をしたらいいのか分からないといった
状態だった。
「私が握っててあげるから、ゆっくりと腰を下ろしてみて」
「…うん。あ、あうっ! い、痛い! 理沙ちゃん、ねぇ、
もうやめてもいい?」
「あん、もうちょっと頑張って! だってまだ全然、入ってないんだ
もん」
(あー、美保子ちゃんの処女はオレが貰いたかったなー。いや、でも
ペニスはオレのモノだし、彼女だってオレに捧げてる訳だから…
ま、いっか。今は考えないことにしよう)

 ズ、ズズ…ズリュ・リュ
 時間を掛けてようやく、最深部まで到達いたようだ。苦痛に歪む
天使の顔がそそる。
「理沙ちゃん、どう? 全部…入った?」
「うん、すごいよ。エッチなお汁が一杯出てる。クリちゃんも
真っ赤に充血してる」
「やん、あんまり見ないで」
 オレはベッドに上がり、寝ている自分の身体を跨いで、
美保子ちゃんと向き合った。
「理沙ちゃん、何してるの?」
「うん、ちょっとね。美保子ちゃんがこれ以上痛くならないように、
おまじない」
 胸部に尻を乗せ、彼女のつんと上を向いた可愛い乳首に口づけた。
「あん! やん」

「美保子ちゃん、左手を自分のお尻に当ててみて」
「え、こう?」左手の掌を自分の臀部にそっとあてる。
「うん、そんでね。こっちの手はお兄ちゃんの腰に当てて、自分の
身体を支えるの」
「わかった。こうね」
「そう、そう。それでね、もうあまり痛くなかったら少しづつ腰を
前後に動かしてみて」
「でも、まだ苦しいから…ちょっと待って」
 オレは彼女の亀裂に指を当て、ゆっくりと上下に擦った。
「胸も揉んじゃうね」
「あ、あん! そんな、両方一度にされたら…あーーーっ」
「どう、気持ち良くなってきたでしょ?腰を動かしてもいいよ」
(昨夜、オレは今日のためにオナニーしておいたから簡単に
イクことはないはずだ)

「あん、あっ…やん、あ、あーん…」
 先程の感覚を全て呼び戻すことに成功したのか、確実に彼女の
喘ぎは大きくなっていった。
(あー、いいなー。気持ちよさそうに、あんなに感じちゃって…)
「私も弄(いじ)っちゃう」
 自分の指を彼女の亀裂から、自分の亀裂へ移し激しく擦った。
「あうーーっ、いい。感じちゃう」
 指を2本に増やし再び挿入した。鋭い快感が突きあがり、
我慢できず彼女に抱きつき唇を奪った。
「あ、理沙ちゃん、また…女の子同士でキス…なんて…あ、あん」
 唇を離しても決して嫌がってはいないようだった。
「美保子ちゃん、お願い! 一杯キスしよっ」
「あ、ああーーーん、うう、んんっ」
 2人で抱き合って懸命に相手の唇を貪(むさぼ)った。

美保子ちゃんが自らの意思で腰を動かし始めた時、寝ている
『オレ』の身体に異変が現れた。
 以前、セックスをした時のように上体がエビのように反り、
小刻みに痙攣が始まったのだ。
「あっ! お兄ちゃん、駄目っ!」
 慌てて美保子ちゃんの身体を持ち上げ、ペニスを引き抜いた。
「きゃ? 理沙ちゃん、何?」
 ペニスは狭い膣道から引き抜かれる強烈な快感を受けて、二人の
腹部に勢い良く射精した。

「あんっ」2人は同時に声を出して、それを受け止める。
「何、これ? やーん、ぬるぬるしてるぅ」
「これ、お兄ちゃんの精液だよ」
「セ−エキ? あ、ああ…これが赤ちゃんのもとなのね」
 腹部に大量に受けた精液を指で掬って、美保子ちゃんの乳房に
塗りたくった。
「あーーん…理沙ちゃんたら」
 精液を塗られても、まんざらでもない様子で再び腰を下ろして
秘部にペニスを挟む。
「ふふ、そうやってると美保子ちゃんに、おちんちんが付いてる
みたい。ねぇ、これ舐めて」
 乳房から流れ落ちる精液をさらに指で掬い、彼女の口元に運んだ。
「うん…ちゅ、ちゅ…あー、こんな味なんだ」
 股間にペニスを生やし、乳房から腹部に向って流れる精液、
そして目を閉じ丁寧に指を舐め続ける姿はまさにエロティック
だった。

(これだけ陵辱しておけば、もう大丈夫かな?あとは…)
「ねぇ、美保子ちゃん。一緒にシャワー浴びに行こっか?」
「え、うう…ん。そうね…でも、お兄さんはこのままでいいの?」
「大丈夫、後でちゃんと元通りにしておくから」
「そう…ならいいけど。ねぇ、理沙ちゃん…今日のことは絶対
秘密だよね?」
「もちろんだよ。お兄ちゃんにも言わないし、私も二度と口に
しません。誓いまーす」
 
 2人で堅く誓い合って部屋を出る。
 シャワーを終え、洋服を着た後は何事も無かったかのように
彼女を見送った。

(さてと、あとは理沙のほうか…)
 元通りに整え、妹に身体を返した。
 ドタドタ…
(この音を聞くのがすっかり通例になったな)
「お兄ちゃんっ! 美保子ちゃんは!?」
「さっき帰ったよ」
「ええ! 何で起こしてくんなかったのよ!」
「何度も呼んださ。お前、起きないんだもん」
「えーー、嘘ーーーーっ、そんで?そんで?2人で何か話し
したの?」
「ああ、いっぱいしたよ」

 妹は観念したようにパジャマのままベッドの端に腰掛けた。
「どんな話ししたの? 2人だけでズルイよぅ」
「しょうがないじゃん、お前が起きないのが悪いんだから」
「ちぇ。そんで? どんな話し?美保子ちゃん、告白したとか?」
「いや、オレの方から付き合ってくれって言ったんだ」
「そうなの?」
「ああ…彼女、可愛いし、正確良さそうだから。それはそうと
理沙に頼みがあるんだけどな」
「頼み? 何?」
「今日のことは話題にしないで欲しいんだ。お前と美保子ちゃんの
2人だけの時でも」

「なんで? どうしたの? まさか、お兄ちゃん、押し倒して
無理矢理キスしたとか?」
「いや、違うけど…まあ、とにかく似たようなもんだ。だから頼むよ」
「…そうなんだ…でも、美保子ちゃん、怒って帰ったんじゃ
ないんでしょ?」
「ああ、それはない。笑顔で帰っていったよ。そうだ!美保子ちゃんも
海に誘おうか?」
「それはいいけど…ふうん、そっかー。お兄ちゃんと美保子ちゃんが
ねー。しょうがないか…ま、お似合いかもね」
 腕を組んで、ウンウンと唸(うな)りながらも結局、自己解決して
いた。

「あ、そうだ! 口止め料、頂戴。旅行は別だからね」
「そう言うと思ったよ。ただもう一回、ちゃんと約束してくれ。
今日の事は絶対、美保子ちゃんに話題を振らないって」
「わかったよ。でも美保子ちゃんの方から言ってきた時は、そうするの?」
「いや、たぶんそれは…ないと思う」
「そうなんだ…いいよ。じゃ、口止め料。あ、美保子ちゃんの
紹介料も込みでもいいよ」
「わかった、わかった。ほらこれ」
 オレは先日、和久井に買って貰った服などが入った袋を
取り出した。
「え? なに? スゴイ!『Mode Seson』の袋じゃない。
どうしたの?」
「お前に似合うと思って買ってきたんだよ。靴もバッグも入ってる」

 妹は丁寧にテープを剥がし、宝箱でも覗くかのように慎重に袋を
開いた。
「わっ!なに?このワンピース、高そう! あ、本当だ。靴も
入ってる。鞄も!」
 大きな袋と三つの箱を足下の置くと、自分のパジャマのボタンを
外し始めた。
「おい、こら。なにやってる?」
「なにって、着てみるんだよ。いいでしょ?」
「ここでかよ? 自分の部屋で着ればいいだろ」
 兄の忠告を聞き入れる気はないらしく、すでに妹は新しい服に
袖を通し始める。

「うわーっ! 可愛いっ!」
 いつもオレが使っている姿見の前でスカートを翻して喜んでいる。
「ねぇ、お兄ちゃん。これ着て海に行ってもいい?」
「ああ、いいよ。でも麦藁帽子被るとさらに格好いいと思うよ」
 オレはショーウィンドウのマネキンを思い出して言った。
「そうだね。有難う、お兄ちゃん! 美保子ちゃんに見せて自慢
しちゃおうっと」
 かくして密約は成立した。これで美保子ちゃんがオレの彼女になり、
理沙がボーイフレンドでも作れば全て丸く収まり計画通りという
わけだ。

 しかし現時点はともかく、未来が思うように進んでくれないのが
世の常である。
 後日、再び機械を使い、肉体を交換し予定外の展開を迎える事に
なろうとは、この時点では知る由もなかった。


(続く)


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