SKIN TRADE
 最終章 A STONY END
 作:嵐山GO



 この日の男は窓から見える青空のように、早朝から気分爽快だった。
 すでに昨夜から用意された女子校の制服は丁寧にアイロンが掛けられ、
ハンガーに吊るされて一刻も早く袖を通してもらうのを待っている。
 真っ白な半袖ブラウスの袖口をボタンで留め、さらにセーラー襟には
リボンタイを通して胸の上で大きく結ぶ。
 フレアスカートは膝丈ほどの長さだが、ここでも太いリボンを後ろで結ぶように
なっている。
 赤を基調にしたバーバリー柄は、おそらく有名デザイナーによるものだろう。
 これらを可愛く着こなすには、それ相当のマスクとボディが必要だ。

 いつものように保存ケースから皮を取り出し、ゆっくりと広げると、
背中部分に湾曲に割けた隙間へと片足から順に滑り込ませる。
 この特殊な皮は男の発明品でもあり、完全なる趣味の道具だ。
 この皮を着込む事によって、いかなる女性にも化ける事が出来る。
 たとえ何歳であろうと、どのような顔、いかなるスタイルであろうとも。
 実際にはデータさえ入力すれば男の皮も作れるのだが、今の所その予定はない。
 なぜなら、例えイイ男に化けて女をナンパしても相手の警戒心を解き、
セックスまで漕ぎつくには時間がかかりすぎるからだ。

「以前よりもだいぶ改善されて耐久時間が延びてきたが、それでも4時間強といった
ところか・・・」
 男の言うように、この皮は着用している時間が限られている。
 4時間強・・・それ以上着込んでいれば表面が角質化し、やがてはボロボロと
剥がれ落ちていく。
 もしもそんな事になったら、男は大衆の前で無様な女装姿をさらす事となり、
さらには、これから起こそうとしている事が発覚し無事では済まないだろう。
「時間だけは、つねにチェックしておかないとな・・・」 

 皮を頭まで完全にすっぽりと被り込んで数分が経過・・・。
 身体に変化が現われ、ついには可愛い少女が誕生した。
 軽くウェーブのかかった栗色の髪がふわりと肩に乗る。
 大きくつぶらな瞳を閉じれば、くるんと上を向いた長いまつ毛、さらには
汚(けが)れを知らぬ桜貝のように小さな口、頬、おでこ・・・・
 それらは何もかもが、この男による好みを集約させた究極的なマスクだった。

 いや顔だけではない、身体中にも男の執念が組み込まれている。
 身長は155、6cm程だが、ぽっちゃりともスレンダーとも違う。
 初々しさを思いっ切り前面に押し出したかのような未成熟なボディ。
 つるんとした肩のラインから緩やかなカーブを描いた先には、ぷりんと
突き出た小さな尻、そしてひらがなのくの字のように形の良い胸・・・
 何もかもが完璧だ。 
 
 このまま可愛い服を着て町に出たなら、すぐに芸能人としてスカウトされて
しまいそうだ。
 もっとも、それら全てが写真雑誌などから部分的に選りすぐったデータ
なのだから、当然といえば当然の結果か。

「どうだ?この子なら、あの制服を誰よりも可愛く着こなす事が出来るだろう。
おおっと、そうだ。声も変えなければな」
 喉元に隠された変声スイッチを入れ、今度こそ完璧に美少女に化けた。
「あー、あー、うん。いいみたいね。今回は初めてパーツごとにデータを
入れて作った全くの架空の女の子だけど、制服は本物だし学園内に
入っちゃえば、もうこっちのもんよね」

 少女っぽいデザインの可愛いブラとパンティを着けると、以前神に祈った事を
思い出し、下着姿のまま指を組んで目を閉じた。
「神様、お願いです。今日も私に楽しいこといっぱい下さい」
 祈りを終え、ついに待望の制服を着終わるといつものように姿見の前に立つ。

「うわーっ、やっぱりだ。可愛いっ!!今までの中で一番かもー」
 鏡に背を向け、後ろ姿も確認する。
 小さなお尻の上で結ばれた大きなリボンが嬉しそうに揺れる。
 キメは真っ白なハイソックスだ。

もう一度正面を映し、貴族のように裾の両端を軽く摘み、お辞儀してみた。
「かわいすぎるぅ、もう駄目。このまま抱きしめちゃおうっと」
 自分で自分の上半身をぎゅっと抱く。
「ああーん、でもこんなに可愛い顔してるのに、おま○こもアナルも
すでに開発済みなのよね。君ってば、なんて淫乱な子なの・・・」
 鏡に顔を近づけて、半開きにした口から熱い吐息を漏らす。
「ふぅー・・・いけない、いけない。時間がもったいないもの」
 少女になりきった男はもやもやした気分を振り切り、急ぎマンションを出た。



 一歩町に出ても、少女の完成形はここでもすぐに現われた。
 それは飢えた男たちの鋭い視線のみに留まらず、すれ違った女の子達も
「ねぇ。今の子見た?すごい可愛かったよ」とか「アイドルみたいだったね」
といった言葉が次々と背後から聞こえてきたからだ。
(セックスもいいが、こうやって少女の姿で視線を浴びながら街中を歩くのは
なんとも格別な気分だな)

 一番近い駅まで徒歩で向かい、電車に乗った。
(これから向う学園は、今日は何かのお祭りをやっているはず・・・
何だったかな?文化祭じゃないし・・・ま、とにかく小学校から高校まで
エスカレーター式になっている私立の学園だ。今日の俺が何歳に見えようと
関係ない。上手いこと入り込んで、学園の子とヤルか、それとも祭りを
見に来た他の学校の子とヤルか?どっちにしても今回はちょっと
距離があるから、あまりゆっくりと物色してる暇はないぞ)

 男は万一のために、携帯電話のアラーム機能を残り3時間半でセットしておいた。
(アラームが鳴る頃にはコトが終わっていればいいのだが。いや、それでは遅いか?
せめて帰りの電車に乗り込んでさえいれば、楽勝で間に合うだろう)

 通勤、通学時間帯と重なったのか2つ目の駅から急に混んできた。
 少女の身体は次第に窓際へと追いやられ、ついには身動きが取れなくなって
しまった。
(ちっ、早く出すぎちまったかな?まさか、こんなに混むとは・・・)

 車窓に目をやり、しばらく考え事をしていると何やら尻の辺りにムズムズと
感じるものがある。
(痴漢かな?・・・まぁ、いいや・・・着くまでの間、楽しませて貰おう)
 少女は鞄を持ち、吊革を握っているのでどっちみち、抵抗は出来ない。
 しかも、この路線は駅の間隔が長いので、ずっとこの姿勢のままだ。

 スカートが捲られると、すぐにパンティに滑り込んだ手が尻に当てられた。
(慣れているのか、無駄の無い早い手つきだ。こいつは期待してもいいかな)
「あ・・・あっ・・・」
 少女は小さく声を上げて、両肩を小刻みに震わせてみせた。
 抵抗せずに震えるだけの少女と分かれば、痴漢の行動も大胆になることだろう。
 案の定、パンティの中の手はさらに伸びて花弁に触れると、もう一方の手が
ブラウスの下から侵入しブラをせり上げた。
(神様への祈りが通じたのかな?学園に着く前にちょっとした、ご褒美が頂けそうだ)
 ブラはワイヤーの入っているような強固なものではないから、すぐに幼い乳房が
半分ほど顔を出す。
 当然ながら制服の中での行為なので、人目に晒されるようなこともない。

「あぁ・・んん・・や、やめて・・下さ・・い・・」
 少女は言葉にはしたが全く抵抗する気は無い。
(クリトリスを弄りながら、乳首を摘み始めたぞ。いい感じだ・・・濡れて
きたら入れてくれるかな?それはいいが制服を汚されるのはゴメンだぞ)
(どうする・・?イキそうになったら尻を押し付けて中出しさせてやるか)

 右手中指がクリトリスを刺激し、湿ってきたのを確認すると膣内に挿入した。
「はんっ、痛っ・・・や、駄目・・お願い・・・もう、やめて」
 少女は相変わらず逃げるような素振りもせず、わざと痴漢の喜びそうな
態度を取り続けた。

 左手が乳房の周りの肉を集めるようにして、半ば強引に揉みはじめる。
 揉みながらも指で挟んだ乳首を、くりくりと摘みあげる事も忘れてはいない。
「あ・・・んー・・はうん」
 たっぷりの愛撫を受けて少女の股間はぐっしょりと濡れた。

 ここで一旦、男の指が膣内から引き抜かれる。
(いよいよ入れるのかな?ここまで盛り上げてやったんだ。頼むぞ、ちゃんと
イカせてくれよ)
 だが痴漢男はペニスを取り出すのかと思ったら、次にはその指でアナルへの
刺激を始めた。
(な、なんだ?変な奴だな。入れないのか?)
 その後も、指は花弁の蜜を掬い取っては菊門へと塗りたくり、入り口を
ほぐし続けている。
(アナルに入れるつもりなのか?俺は別にそれでも構わないが、早いトコ
頼むぜ。駅に着いちまう・・・)
 
 すっかりアナルがほぐれたところで、今度こそジッパーを下ろしペニスを
取り出した。
 下着をずり下ろすと、痴漢男の勃起したペニスが菊門に当てがわれる。
「いやっ・・・やめて、入れないで・・お母さん・・助けて・・・」
(いいぞ、そのままズッポリと奥まで頼む)

 ずぶっ、ずずっ、ずりっ・・・
「はんっ、んー・・や、いや・・・あんんっ!」
 剛直なペニスは嫌がる少女の身体を気遣おうともせず、拒み続ける襞(ひだ)を
押しのけて無理矢理な進入を続けた。
(強引なやり方だが、この方が犯されている感じがして興奮するな)
 ずり、ずる、ずりっ・・・
 根元まで入れ終わると、すぐさま早いスピードで腰を動かし始める。
(痴漢てのも大変だよな。限られた時間内で相手を黙らせ、濡らせて、しかも
自分も射精しなければならない)
(とはいっても俺もちゃんと楽しませて貰うぜ。せいぜい腰を使って
感じさせてくれよ)

「はぁ、はぁ、うう、うう」
 男の荒い息づかいが、すぐ耳元で聞こえてくる。
「ああ・・お願い、もう・・やめて・あん、うう・・・酷い・・」
 ずぷっ、ぶぶっ、ぬぷ・・・

「なかなかイイ具合じゃないか。さては、こんな可愛い顔してアナルは
経験済みだな?」
 男が初めて発した台詞は、少女をさらに欲情させるに十分なものだった。
「いや・・だめ・・ああ、こんなの・・いやぁ・・」
「おや?さらに締め付けがキツくなってきたぞ。さては感じてるな?
どうなんだ?もしかしてイキそうなんだろう?」
「や・・う・・うん・・駄目・・・もう、イク」
 
 少女の「イク」とう声を聞くと、男は手を伸ばし秘裂に荒々しく指を進入させた。
(あ!おい?な、何をするつもりだ!?)
 数本の指で内部を弄(まさぐ)ると、次には驚くべき行動に出た。
 何と皮の中に隠されたペニスを取り出し、腰の動きにあわせて亀頭を擦り始めたのだ!
「えっ?な、なんで?や、やめてっ!」
 スカートによってペニスが隠されているとはいえ、さすがにこの状況を
他の乗客に見られるわけにはいかない。
 大声は出すわけにはいかないのだ。
「へへ、イッちゃいなよ。偽物の女の子ちゃんよ」
(知っている?この男は俺の秘密を知っている!?)

 普通ならこの状況で一気に萎えてしまうところなのに、電車内での痴漢という
初体験、加えて絶妙なタイミングで亀頭を擦られ、あっけなく絶頂を迎えてしまった。
「ああっ!嫌っ!駄目っ!もうっ、イクぅ!」
 無意味だと知りながら、それでも何とか女言葉を発して果てた。

「イッたか?よし、俺も出すぞ。それっ!ふむっ!」
 背後から抱きしめるような体勢で突き、程なくして痴漢男もイッた。
 少女は吊り皮から手を離し、開閉ドア脇の狭いスペースにしゃがみ込んだ。
(・・・なんだったんだ・・奴は何者なんだ?)
 少女は辺りの目を気にしながら、パンティの中にペニスを隠し先程の男を捜した。
 だが、顔を見ていないこともあって、それらしい男を見つける事は出来なかった。
 それどころか周りにいる乗客は、まったくの無関心を決め付けているように見える。

(まったく何だっていうんだ。誰も関わりたくないって面だぜ。ま、下手に車掌でも
呼ばれるより遥かにましだが)
 ゆっくりと立ち上がって、身なりを直す。
 だがこの時になってスカートの内側に自分の出した精液がたっぷりと
付着している事に気づいた。
(何てこった!ちくしょう。ついてねえなー・・・)

 鞄の中からポケットティッシュを取り出し、懸命に先程の事態を思い返した。
(いつから気づいていたのだろう・・・?まさか初めからということは無い
だろうし・・・)
 大量の丸めたティッシュを鞄に詰め終えたところで、目的の駅に着いた。
(出鼻を挫かれたがその分、学園で取り戻せばいいさ・・しかしムカツクぜ)
 少女は女子トイレに入り、痴漢男の精液や丸めたティッシュなどの
処理に時間を割いた。



 学園に近づく頃には花火が打ち上げられ、ブラスバンドの生演奏も聞こえてきた。
(華やかかな場所ほど死角は多いものだ。さてと、どの辺りから攻めるかな?)
 学園の制服を着た偽物の生徒は堂々と正門を抜け、少女たちの中に紛れ込んだ。
(祭りで使われていない教室が必ずあるはずだ。まずそこを見つけ、その近くに
いる誰かにターゲットを絞るか)

 小柄な少女は歩幅も狭いので、ついつい移動が早足になる。
 校庭の端を目立たぬように歩いていたが、背後からの奇声によって足を止められた。
「きゃー、危なーーーいっ!!!!」
 立ち止まって声のする方へ振り返ったその時!
 バッスーーーン!!
 大きな球体、おそらくはバスケットボールか何かだろうが、少女の顔面に直撃。
 激しい衝撃・・眼前が真っ暗になり、無数の星が飛び散る・・・そのまま
後ろ向きに倒れ・・・胸のリボンとスカートの裾が宙を泳ぐと、後頭部に
さらに衝撃、脳震盪・・・少女はそこで気を失った。
 ・
 ・
 ・
 ・


「う・・・・うーーーーん・・・・」
(ここは?部屋?俺は何故ここに?)
 見えるのは真っ白な天井と蛍光灯・・・どうやらベッドに寝かされて
いるようだった。

「目が覚めた?どう、どこか痛いところとかある?」
 声のする方にゆっくりと視線を移した。
 そこにはポニーテールに髪をまとめた若い女性が、椅子に座っていた。
 ここの保健室の女医だろうか?白衣を着ているが20代半ば位に見える。
「あ、あの・・・私・・・」
「ボールをもろに顔に受けて倒れ、そのまま失神したみたいね。ちょっと顔に
擦り傷が出来たし、鼻血も少し出たけど、どう?もう大丈夫でしょ?」
「あ・・・はい・・・」
 女はそばに置いてあったポットを手に取り、グラスに注いで持ってきた。
「ほら、これを飲みなさい」
「これは・・・?」
「ただのレモン水よ。お薬じゃないわ」
「ありがとう・・・」

「あの、私・・・どのくらいの時間・・・はっ!な、なんで私、裸なんですか?」
 少女は上体を起してグラスを受け取ろうとした途端、毛布が捲れて肌を露呈した。
 シミ一つ無い若々しい裸体に唯一、残されていたのは白い靴下のみ。
「顔以外にね、打ち身や捻挫がないか調べたのよ。女同士だから平気でしょ?」
「ええ・・・でも、なんで下着まで」
「うふ、ちょっとね。あんまり可愛い、私好みの子だから悪戯してみたくなっちゃって。
鍵を掛けて、ドアには札を下げてあるから誰も入ってこないわ。どう?ちょっと私と
遊ばない?女同士には興味ないかしら?」
 
 グラスを差し出しながら、女が甘い声で誘惑する。
「え・・あ、あの・・・私、そういうの、した事ないから・・・」
(まったくとんでもなくイイ女がいるもんだな。スタイル抜群で品のある顔立ち、
そそる女とは、こういう女にこそ使われるべきだろうな。こんな女に誘われて
断る男がいるとしたら、そいつは変態か不能者だ!これはさっきの電車の中のことが
帳消しになるくらいのラッキーだぞ)
 興奮して喉を枯らした少女はグラスの中の水を一気に飲み干し、傍らのテーブルの
上に置いた。
 テーブルの下の籠には丁寧に畳まれた、自分の制服と下着が重ねて置かれている。


「見て」
 女は白衣を脱いで下着姿になった。
 モデル並のプロポーションをさらに引き立てる黒いブラジャー、パンティそして
ガーターベルトにストッキング。
(匂い立つような色香だ。今すぐ飛びついてあの形のいい胸にむしゃぶりつきたい!)
「せ、先生・・・綺麗です。でも、なんで・・・私なんかに・・?」
「あなたみたいな可愛い子、見たこと無いわ。ホント、食べちゃいたいくらい」
 ブラを外し、ストッキングもパンティも脱ぎ捨てガーターベルトだけとなって
ベッドの上に乗った。

(すげぇー!さ、触りたいっ。きっと、おそらく、いや間違いなく吸い付くような
肌に違いない。今までのガキも悪くはなかったが、この女を見てしまうと一気に
薄らいでしまいそうだ)
「私ね、男が嫌いなの。だから、あなたみたいな可愛い子を見ると放って
おけないのよ。いいでしょ?さ、楽しみましょ」
 毛布を剥ぎ取られた少女は完全に無防備となった。
(ああ、眩しくてクラクラする・・・ホントにいいのか?夢のようだ。
こんなイイ女とヤレるなんて)
(男が嫌いだとか言ってるが・・何とか無理矢理にでも俺の自慢のちん○を
ぶち込んでやりたいもんだ)

 女は少女の唇に軽く口づけると、器用に指先で秘裂を開いて見せた。
「ここも可愛いわね。ふふっ、実は気を失っている間に少しだけ弄ってみたの。
だからもう蜜が溢れて光ってるわ」
「ええ、そうなんですか?あん、見ないで下さい・・・恥ずかしい」
「お毛毛が薄くて舐めやすそう・・・中等部の生徒かしら?・・うふっ、
今はそんなことどうでもいいわよね」
 チュッ!
 唇が湿った花芯に触れる。
 両掌を太股の付け根部分に押し当て、左右に開くと舌先で花弁を捲る。
「あぁ、先生・・そんなに開いたら・・・中まで見えちゃう・・」

「こんなに可愛いんじゃ、街の男の子達が放っておかないでしょうね。
ねぇ、もっと良く顔を見せて・・・」
 再び女が顔を近づけ、少女の薄い唇を吸う。
 ちゅうっー
「あ、あん・・・」
 次に両方の乳房を下から支えるようにして、自分と少女の乳首を重ねた。
「乳首同士のキスって、感じない?私、大好きなの。女の第二の性感帯よ」
「いやん・・・」
 言葉の愛撫を受け、ますます興奮しながらも何とか純な少女の役を演じていた。

「ふふ、いい顔・・・すっかり上気しちゃって、まるで少女そのものね」
「えっ?」
(今なんて?俺の気のせいか?まるで正体を知っているかのような言い振り
だったが・・・)

 ちゅるっ、ちゅーぅ
「あ、あん、駄目ぇ・・・そんなにされたらエッチなお汁がいっぱい出ちゃう」 
「何?すごいわ。あとからあとから溢れ出してくる。さっきのジュースの効果が
もう出たのかしら?」
「え?飲んだの、あれレモン水じゃ・・・」
「ゴメンね。早くエッチな気分になってなって貰おうと思ってちょっとね。興奮度を
高めるサプリメントを混ぜておいたの」
「せんせい・・・ひどい・・・です・・あんっ」
「いいじゃない。こんなにクリちゃんも充血しちゃってるし、お汁も溢れ出してるわ。
私がぜーんぶ舐めとってあげるから、後で私のも舐めてね」

 ぐちゅ、ぐちゅ・・・
「あー、いい感じ。さ、じゃ今度はあなたが上になって。シックスナインよ」
「・・・はい・・・」
 二人は体勢を入れ替えて、お互いの蜜壷に舌を伸ばした。
(おおー、これが熟した女のおま○こか・・・襞(ひだ)も瑞々しいピンク色で
露出部分も少ない。やはり男嫌いと言うのは本当のようだな)

ピチャ、ピチャ、ちゅう、じゅるー
「なかなか巧いわよ。可愛い顔して毎日エッチな事ばかり考えてるんでしょう?」
「そ・・そんなこと・・・ないです」
 ちゅば、ちゅっ
「あん、そう、そこよ。舌を伸ばして捲って、内側を舐め上げて・・こうよ」
 女はそう言い、すぐに実践してみせた。
 舌先を器用に使い、左右に襞を拡げたり捲ったかと思えば溝に沿ってレールを
引くようになぞり、さらには舌を丸めて膣内に挿入する。

 ぬぷっ、ぬぷっ、ぬぷぷ
「あっ、あん・・・せんせい・・・凄いっ。そんなことされたら私・・・」
「そんなことされたら私、どうなるの?うふふ。じゃ、これはどう?」

 ぐちゅう、ちゅる、にゅるん・・・
 ついに女は指を駆使し、幼い蜜壷を陵辱し始めた。
「あんっ!やだ・・・感じちゃう!」
(くっ、俺も負けてはいられない・・お返しだ)
 少女は突き上げる快感に負けじと、懸命に反撃に出る。
「あー、いいわねー。ちっちゃな指が何本も私の、おま○この中に入ってくるー。
ああー、イイー」
「やぁ、私も・・・駄目になっちゃう・・・いやん、そこイイ!」
(おおー、こんな風に女として、ここまで愛撫されるのは初めてだ。しかも巧い。
巧過ぎる!くっそー、この女のおま○こに入れたい!)

 ずぼっ、ずぶっ、ぬぽっ
「ああー、最高よー!もう私、イキたくなってきちゃったわ」
「あん・・・先生・・・私も・・イキたい・・」
(まさか今、ちん○を出すわけにはいかないし、仕方ない。このままイクか)
「そうね、じゃあ、皆で一緒にイキましょうか?あんたたち、もう出てきていいわよ」
「えっ!何っ?」
 女が声を掛けた方角にある、仕切り板の裏から二つの影が現われた。

「やれやれ、やっとオレ達の出番か。待ちくたびれたぜ」
「先生、自分だけ楽しんじゃってさー。オレ達のこと、忘れたのかと思ったよ」
 タンクトップにきわどいビキニブリーフを穿いた屈強そうな男が二人、
それぞれに言葉を発しながら近づいて来る。
「悪かったわね。さ、皆で楽しみましょう」
「え?何ですか、この人たち・・・?先生・・・私、恐い・・・」
「大丈夫よ。あなたのこと可愛がってくれるわ。私は体育会系は特に苦手だから、
あなたは私の相手をしてくれればいいのよ」
(どういう事だ?言っている意味が分からない)

 男達は着衣を脱ぎ捨てると、少女の身体の向きを変えさせ女医の顔の上を跨ぎ、
半勃ちのペニスを少女の口先に差し出した。
 もう一方の男は少女の背後に回り、しきりに尻を撫で回している。
「二人とも逞しい身体でしょ?あなたを抱えてここまで運んでくれたのも
彼らよ。お礼を言いなさい。もっともボールを投げたのも彼だけどね」

 ペニスを差し出した男は、少女の鼻をつまんで口を開かせると口中に
無理矢理ねじ込んだ。
「い、嫌ぁー・・むぐ・・ぐぅう・・むむ・・」
「ちゃんと勃たせてイカせろよー。頼むぜー」
「もう!私の顔の上で、汚いモノを見せないで頂戴」
 次には背後の男がろくに前戯もせずに膣内に挿入した。
「あぅっ!・・・・ぐっ、ううー・・うぐぅ」
「口から出すんじゃねぇぞ。ちゃんとしゃぶるんだ」

 ずぶぶっ・・
「おお、こっちもイイ締り具合だ。適度に湿っていて、あっという間に
オレのを奥まで咥え込んじまった。可愛い顔して結構、遊んでるな?
まずはここに一発、中出しさせてもらうか」
「いやー、やめてぇ。中に出さないで。赤ちゃん出来ちゃう・・・」
「おい、口から出すなって言ったろ。せっかく勃ってきたのによぅ」
「成る程、それもいいなぁ。ご希望通り孕(はら)ませてやろうか?」
 ずぶっ、ずん、ずんっ・・・

「うわーん、いやー・・もう、やめてぇ」
「おら、おらぁ。咥えてろって言っただろうが。今度、口から出したら
ブン殴るからな」
「おい、おい。こんな可愛いコちゃんを苛めるなよ。さてとこっちの、
具合はどうかな?」
 男は次にアナルに挿入する。

「あぐぅ!う・・いっ・・あむっ・・んんーー」
 少女の菊門は、一気に貫かれ激しい激痛が走った。
「あぐっ・・ぐっ・・・ううー・・ひっく、ううっ」
(くっそー。何という屈辱だ・・・前はフェラチオを強要され、後ろでは
アナルを犯されている。どうすればいい・・・?こいつらを満足させれば
それでコトは済むのか?俺は解放されるのか?それに、この女・・・
ニヤニヤと笑って一体何を考えてやがる)
 女は少女の身体の下で三人の行為を見ながら興奮してるのか、股間に
手を差し入れて自慰に耽っている。

「先生よぉ、あんたもそろそろ欲しくなってきたんじぇねえのか?」
 後ろの男が聞く。
「ええ、そうね。欲しいわ・・でも、あなた達のは要らないわよ」
「分かってるさ。欲しいのはコイツのだろう?」
 男はさらに言葉を繋ぐと、一時腰の動きを止め両手を少女の陰部に
回し一気に膣腔を開いてペニスを取り出した!
「うっ!?うぐっ・・・あむぐぐ・・・」
(こいつらも俺の正体を知っている!な、何故だ?)

「いいわー、素敵。少女の小さな身体に、こんな立派なモノが・・・
あー、堪らない。欲しいわ。早く入れて頂戴!」
 女はポニーテールを縛っていたゴムを外し、少女の露出したペニスの
根元に巻きつけた。
「ふふ、こうするとあなたは絶対に射精できない。しかも萎える事もない
・・・そうでしょ?いいわー・・私が入れるわね」

 男達は女の挿入を手伝うように、身体の位置を移動させた。
 位置が決まると今度は下にいた女が、少女の腰に手を回して引き寄せる。
 ズブリッ!
「ぅ・・ぐっ・・・うぐう!」
「ああ、なんていい顔なの。気持ち良くても発射出来ない。苦しそうに歪む顔、
興奮するわー・・・さぁ、思う存分突いて頂戴っ!」
 女が快楽を求め、解かれた髪をシーツの上に振り乱す。

 許可を得た後ろの男が激しく突き始める。
 そうする事によって、フェラチオされている男と下にいる女の両方が、
その反動を受けて快楽を得る仕組みだ。
「うおおー、いいぞー。これぞ究極のセックスの形だ。お前もラッキーだな、
三人に可愛がって貰えてよぉ」
 ずん、ずばっ、ぱん、ぱん!
(なんて事だ!俺はニ人の男にいたぶられ、あろう事か下にいる女には俺の
ちん○を道具同然に扱っている。普通ならとっくに萎えてしまうところなのに、
アナルの奥を突かれ萎えるどころか、ますます固さが増してゆく・・・。
 おまけにちん○の根元はゴムで縛られ射精する事も許されない。
くそっ、俺はこのままどうなってしまうんだ?早く終わらせたい!)

 ズバンッ、ズバン、パンッ!
 フェラを受けていた男が急に震え始めた。
「お、おおっ、イク、イキそうだ!出す。出すぞ!飲めよ。うっ!」
 男は両手を腰に当てたまま、ついに最後まで自分では一度も動かずに果てた。
 ビュッ、ビュルン!
 大量の精液が少女の口腔に流し込まれる。

 ぐっ、ごくっ、ごくん
 少女は吐き出した時の男の仕打ちを恐れ、目を閉じソレを全て飲み込んだ。
「おお、偉いな。全部飲んだのか。よしよし」
 男が少女の頭を軽く撫でてベッドから下りた。
「なんだよ?もうイッちまったのかよ。早ぇえなー」
「溜まってたからな。じゃあ、オレは座って見物させてもらうよ。あんたらは
ゆっくりやりな」 
 男はベッド脇に置いてあったパイプ椅子に腰を下ろした。

「や、やめろ・・・もう、もうやめてくれ・・・たのむ・・・」
 少女はやっと解放された口から、男の口調で頼んだ。
「おや?純情そうな少女が一転して、気丈な女の子に早変わりだ。いいねー。
その口調でもっと泣き叫べよ。オレはそっちの方が興奮するね」
「いいわねー・・・気の強い子って私、好きよ・・・頑張って」

「やめろー、もう・・俺の正体を知ってるんだろう?男なんだぞ。うっ、くっ」
「男?さあねー、知らないなー。こんな可愛い顔した女の子が男な訳ないだろう。
おまけに可愛い声しちゃってさ、説得力ないっつうの」
「いいじゃない。そういうのって・・・私、普通のセックスには飽き飽き
してたから新鮮よぉ。女の子なのに男なのねー?ますますイイわー」
「頼む・・・もう、やめて・・くれよ」
「イヤだね。それに、ここの締まりも抜群だぜ!」

 ずぶっ、ずりゅ、ずぶりっ!
(だ、駄目だ・・今はこいつらに何を言っても・・くっ、一体、どうすれば・・?)
 プルルルッルルルッー
 その時だった。
 テーブルの下に重ねてあった衣類の隙間から、突然アラーム音が響いたのだ。
「あ!ま、まずい・・早く帰らないと・・頼む、もう帰してくれ。許してくれー」
 身体中から冷や汗が吹き出た。
 今すぐに着替えて駅に向わないと、間に合わないかもしれない!
「もう帰らないとママが心配するのかなー?それとも塾へ行く時間なのかな?」

 絶倫男は一向に果てる気配が無い。このままでは、少女に化けた男は学園内で
無様な姿を晒してしまうのは必然だ。
「あー、いい顔ねー。ホント堪らない。こんなにキュートな顔立ちで、気が
強くって、しかも大っきなおちん○ん・・あー、駄目っ。顔を見てたらイキそうに
なってきちゃった。もう、イクわ。お願い、その怖い顔で奥まで突き上げてぇ」
 それを聞いた後ろの男が「よし」と言い、一層激しく叩き付けた。

「うっ、ぐっ、激しい・・・痛ぅ!」
「ああ、イイ。その苦痛に歪む顔も・・・あ、ああっ、イイ、イク、イッちゃうわ!」
 女は尋常ではない性行為の中、少女の顔をじっくりと鑑賞し、そして果てた。

「さてと、それじゃ俺もイクかな?どうするかな?カワイコちゃん、どうして
欲しい?それとも、まだまだコイツが欲しいのかなー?」
 男はさらに突き続ける。恐ろしい程の体力だ。
「・・あ、はい・・イッて・・イッて下さい。お願い・・します」
「あれ?なんだ。また純な女の子に戻っちまった。つまんねーの。
だがまあ、いいか。ホントに目の前で汚ねえ中年オヤジに戻られたら、
たまったもんじゃねえからな」
(やはりコイツら・・全て知り尽くしている・・何者なんだ?)

「ようしイクぞー。気合い入れろよ」
 男は女医と重なりあっていた少女の上体を起し、胸を鷲掴みにすると
一気にラストスパートに突入した。
「あ、ううー・・・あうっ・・・くっ」

 アナルは完全に麻痺し、感度のひとかけらも無かった。唯一、感覚が
残っているとすれば、それは背後から揉みしだかれている小振りの
両胸くらいなものだ。
 両手の人差し指と中指の間に挟まれた乳首も、強く押し潰されている。
 ペニスはいまだゴムを巻かれたまま充血し、女から抜かれた後も
天井に向けてそそり立ったままだ。

「よーし、来たー。イクぞー。ほらっ、顔をこっちに向けろ」
 男は少女を自分の方に振り向かせると、長い舌を差し入れながら
「ううっ」と声を漏らし大量の精子をアナルに注入した。


 どの位の時間が経過したのか、壁の時計が外されているので分からない。
 三人は時間を掛け、ゆっくりと雑談を交わしながら着衣を整え、ついには
振り返ることも無く保健室を出て行った。

(間に合うだろうか?急げ!)
 自分に鞭打つように言い聞かせ、下着に手を伸ばしたと同時に携帯電話が
床に落ちた。
(今、一体何時なんだ?)
 着る時間も惜しんで時間を確認した。
 12時っ!!
 という事は、すでにアラームが鳴って30分近く経過したことになる。

 あとどれくらいもつのか正確には分からない。
 5分なのか?10分なのか?あるいは20分か?皮の疲弊状態、
大気中の温度、湿度・・・状況によって変化する。
(かなり大量の汗をかいたからな)
「と、とにかく急ごう!せめて学園くらいは出ないと」
 パンティを穿き、ブラジャーを着け、ブラウスに腕を通してスカートを穿く。
 リボンを結ぶのもそこそこに靴を履き、保健室を飛び出した。
 だが校門への一番近い出口が分からない。
 迷路のような校舎内を、パニックに陥ったように走り続ける。

「どこだ?どこだ!出口はどこなんだー!?」
 もう走り方も喋り方も構ってはいられない。今はとにかく一秒でも早く、
この建物から脱出する事なのだ!
 歩幅の狭い自分の身体が今更ながら腹立たしかった。

 角を曲がった所で何メートルか先に、強烈な光の差し込む出口を見つけた。
「見つけたぞ!とにかく、これで出れる!」
 少女は加速したスピードそのままで、一気に屋外へ飛び出した。
 校庭では人の数が増え、さらに盛り上がり賑わっている。
 飛び出してきた生徒を不審げに何人かが振り向いたが、気にしている暇は無い。
 記憶を辿りながら、足早に校門へと向う。

 だが、そこでついに皮に異変が現われた。
 皮膚の表面が皺だらけになったと思ったら、続いて角質化が始まり次第に表面が
石化してゆく。
 手の甲が白く変色しボロボロと剥がれ落ちるのが見える。
 ここまでくると皮膚は完全に固形化し、もう歩く事もままならない。

 石化した皮膚が男本来の身体の大きさに耐え切れずに、剥がれ落ちてゆく。
「おしまいだ・・終わった、何もかも・・だが、何故だ?何故なんだーっ!!」
 男は怒りとも嘆きとも言えぬ最後の言葉を地に吐いて、
その場に倒れた・・。


                          終わり



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