SKIN TRADE
 第3章 Part Of Plan(その2)
 作:嵐山GO


5分か10分か、とにかくその程度の短い時間が
経過した。
 だが目が覚めた男はすぐには自分が、どれほど
意識を失っていたか分からなかった。
 シスターの姿を借りた男はソファーに寝かせられて
いる。
 目は覚めたものの身体が思うように動かせず、
視線だけを移し壁に掛かった時計で時間の経過を
確認したのだ。
「う…あ…なに…が」
(口も上手く動かせない。何が起きたんだ?確か…
老人の家で、そうだ…この部屋でテレビを見ていて…
老人が戻って…それから…!)

「紗枝ちゃん、目が覚めたようじゃな」
 どこにいたのか、突然視界の中に老人は現れた。
「あ…うう…おじい…さん…わた…し」
「無理に喋ろうとしない方がいい。薬が効いておる
からな。身体も同様じゃ。抵抗しようととすると
返って痺れが増し、辛くなるよ。楽にしていなさい」
 老人は喋りながら立ち上がると、ほぼ全身が男の
視界内に入った。
 裸だった。それも見事な筋肉美。無駄なたるみなど
一切無い。腹が少し出始めた皮の中の中年男とは
大違いだ。
(なんだ?じいさん、なぜ裸なんだ…?はっ!もしや)

 悪い予感は的中していた。
 眼球をゆっくり移動させ、自分の肩部分に見える筈の
ストラップを探したが、それが無い!
 仰向けに寝かされていたから気付かなかったが、
よくよく見れば露わになった両乳房も確認出来た。
「紗枝ちゃん、いつもつれないからね。それにほら、
その男と見事、付き合いが始まったら、こんな私の
所など来なくなるじゃろ。だから今日の内に頂いて
おこうと思っての。もちろんヒントは紗枝ちゃんが、
くれたんじゃよ」
 老人がまた身体を低くしたので視界から消えて
しまった。

 ぴちゃ、ぴちゃ、ちゅっ、ちゅー
 どうやらスカートもパンティも脱がされている
ようで、老人が犬のように秘部を舐めすすっている
音が聞こえる。
「ん、んー…やめ…て」
(くそー、参ったな。最初から身体くらいは触らせて
やる覚悟でいたが、こうもあっさりと手篭めに
されてしまうとは…不覚)
 じゅる、じゅっ、じゅー
 たっぷりの唾液を、塗りたくられては吸われている。
 身体の自由は効かなくても感触はしっかりしている。
 何分か前から吸われ続けていたのであろう甘美な
余韻が股間を満たし、愛液も滲み出しているに
違いない。 
(やりたいようにやらせておくか…若く見えるとは
言っても所詮、老人。まさか挿入はないだろう。
いや、待てよ…それも薬で?)
 ここでも男の嫌な予感は的中した。老人は年輪に
見合うだけの黒々としたペニスを見せつけたのだ。


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