SKIN TRADE
 第2章・前編 Girl's School(その1)
 作:嵐山GO



 話は、男が水城結菜に成りすました数週間前に遡る。

「これで大丈夫なはずだが・・・」
 ここはとあるマンションの一室。八畳程の部屋はあたかも工場の作業場のように、
さまざまな機器類が所狭しと設置してある。
 そこに住む男は30台後半、つい数ヶ月前まで大手のシリコン・ゴム関係の会社の
研究室に勤めていた。
 だが長年の研究費用がかさみ、本年度、会社側は彼の担当するプロジェクトの
中止を発表。男はその事を理由に退職した。
「これが完成していれば医療、美容界は大きく変貌していただろう。身体に付いた
生まれながらのシミや痣、あるいは火傷で見るに堪えられない皮膚を隠すのに
大いに役立ったことだろうに・・・」

 だが残念ながら彼の研究は、ついに完成には至らなかった。
 そう、その研究とは特殊な素材を使って人間の身体を覆う、外皮そっくりの
皮膚を作る事だった。
 事前に必要なデータを入力すれば、望むものが出来上がる。
 簡単にいえば、形状記憶合金の皮版、といったところか。
 当初は多くのスポンサーを得てプロジェクトが組まれたが、進まぬ研究に
スポンサーは一社、また一社と離れ、ついに絶えてしまった。
 何度作り直しても、試作品の問題点を克服することができなかったからだ。

 それは現時点も同様で、この人工皮膚は時間が経過すると変質してしまう。
 外気によるものなのか、発汗によるものなのか、あるいは他の理由なのか定かではない。
 男は退職と同時に、これまで進めていた研究のディスクをコピーして持ち帰ると、
目標を変更しつつ、自宅でさらなる試作を続けていた。

 しかし、すでにそれは医療用とは大きくかけ離れたものだった。
 男が目指したものは性欲を満たすための、変身スーツとでも呼べるものだったからだ。
 全身をすっぽりと人工皮膚で包み、全く別の人物に変わる事で相手を騙す為のモノ。
「この研究のために、俺は貴重な若い時間を費やしたんだ。せめてこの皮を使って
お茶目な悪戯をするくらい構わないだろう」
 勝手な言いようだが、それだけこの『皮』に執着しているという事なのだろう。

「だが問題は声だ・・・こればかりは本人から直接貰うか、あるいは擬似的に
作り上げるしかない・・・」
 本人から直接声を取るとは、どういう事だろうか。
 男はスタジオなどに置いてあるコンソールパネルの縮小版のようなものを
駆使して、ヘッドフォンから音声を再生している。
「あー、あー、テスト、テスト。私。わたしは女。こんな声でどう?」
 男の低い声はさらにミキサーのようなものを通して、若い少女のように
高い声に変換されていた。

 その後も、神経質にパネルのつまみを回し微調整を繰り返した。
「よし、声はこれでいいだろう。どうせ誰も聞いたことがない実在しない
人間の声だ。これで良しとしよう」
 ひとまず出来上がった声をディスクに保存して、スイッチを切った。

 男は作業場を出て、キッチンの冷蔵庫から飲み物を取り出して飲む。
 その間も、先程の皮製造機は音と匂いを発しながら稼動し続けていた。
「今回の皮が出来上がったら、さっそく明日は例の女子校に潜入しよう。
楽しみだな。飛びっきり可愛い子を捕まえてあとは・・・ふふん」
 リビングに移動してグラスを置き、テーブルの上の雑誌の頁を捲る。
 その雑誌は町で見かけた少女たちの自然な姿を捉え写した、素人の投稿
写真集だった。

「やはりこの子が一番可愛いな。俺好みだ。こことは全く離れた街で撮られた
ようだし、この雑誌も数年前のものだから、たぶん今ではこの子の雰囲気も
ずいぶん変わっているだろう」
 写っている女の子の年齢、写真を撮った場所、これはおそらく憶測だろうが
身長を含むデータまで、こと細かく記されている。
「この子に化けても問題は無いさ・・この町にはいない人物だからな。データも
曖昧で構わない。その代わり女子校に上手く入り込めたら、その時は何枚か
写真を撮り、声も頂く。そうすれば、後は芋づる式に・・・へへへ」
 男は薄ら笑いを浮かべながら、もう一度グラスを傾ける。
「おっと、機械が止まったようだな。出来上がったか?」

 立ち上がって、先程の作業部屋へ向う。
「おおっ、出来てる。出来てるぞ」
 機械から吐き出された、まるで人間の抜け殻のような薄い皮を手に取った。
 全体的には薄いベージュ色。足先から頭部に至るまで、のっぺりとしており
特に特徴のある突起は見当たらない。
 スエットスーツ同様、背中部分はまっすぐ縦に亀裂が入っている。

「さっそく着てみたいところだが、これは4時間くらいしかもたないからな。
それ以上、着けていると身体中、皺だらけになってしまう。今夜は我慢だ」
 手にした皮を丁寧に畳み、保存用のケースに収納した。
「さてと明日の支度でもするか」
 機械の電源を切り、部屋の明かりを消してまた別の部屋へ移動した。

「この制服を手に入れるのは苦労したんだ。せいぜい役立って貰わないと」
 どうやらそれが明日、潜入しようとしている女子校の制服らしい。
 セーラー服タイプだが、縁取りのラインやリボンの形などにお洒落なデザインを
感じ取れ、いかにも私立のお嬢様が通う学園然としている。
 夏服らしい水色を貴重とした色使い、チェックのミニのプリーツスカート。
 壁に掛けたその制服の下に、鞄、ソックス、下着や小物まで揃えて置いた。
「ああ、そうだ。デジカメを鞄に入れておかねば」
 データ収集用の小型カメラを手に、バッテリーを確認して鞄の隅に仕舞いこむ。
「こんなところだな・・・今日は疲れたから、もう寝るか。明日は放課後辺りを
見計らって忍び込むとしよう。おお、もうこんな時間か」
 時計はすでに4時を回っていた。
 先程の雑誌を手に、寝室で横になって鑑賞していたが、いつの間にやら寝入ってしまった。

 男は昼近くまで寝て、起きるとすぐにシャワーを浴び、その後は軽い食事をとった。
「そろそろ準備するかな・・・なんだかドキドキしてきたぞ」
 裸になってから、収納ケースを開き皮を取り出した。
 背中の皮を左右にゆっくりと開き、そこへ片足を差し入れる。
 男の大きな太股が皮を膨らます。さらに臀部から上半身へと着けていく。
「なんとか入ったな。いつもの事だが、この窮屈さが堪らん」
 不恰好な男のシルエット・・・しぼんだ頭部は依然、垂れ下がったままだ。
 男は小柄でもなく、痩せているというわけでもない。
 それだけに壁に掛けられた小さなセーラー服が着れるとは到底思えない。

「あとは頭だけか・・・これがまたキツイんだよな」
 よく見れば瞼、鼻、唇の部分だけが僅かに凹凸を確認できる。
「よし、被るぞ」
 ぽっかりと開いた首の部分を更に両手で開き、そこへ自らの頭部を押し込む。
「むむむーっ・・・」
 半分ほど入ったところで、皮の端を摘んで一気に引き下げた。
「よし、入ったぞ。後は待つだけだ」
 その言葉が意味するとおり、暫らくすると皮に変化が現われた。
 皮は男女の身体のつくりの違いに併せて、ある場所は膨張し、またある場所は
収縮を始める。

 男性を象徴するものは消え、女性を象徴するものが現われる・・・。
 何もなかった頭部にも、見る見るうちに長い見事な黒髪が現われた。
 背中に湾曲に開いていた入り口部分も、今ではすっかり閉じている。
 だが部分的なパーツはともかく、最も驚くべき点は身長である。
 いかなる仕組みなのか、気づけば男の身長は150センチほどに縮んでいる。
「おおおーっ、身体が締まっていく。どうだ?終わったのか?鏡を見るぞ」
 男は、この大きな姿見に今まで何度、変身した自分の姿を見ただろう。

「完璧だ!誰が見たってこれは女だ。あの雑誌の少女だ!ううっ、たまらんっ!」
 指先で触れることの感触を確認して、髪に触れ、胸を揉み、太股を擦ってみた。
「おお、いいぞ、いいぞ。おっと、そうだ。声も変えなければ」
 そう言うと自分の喉に指を宛てて、なにやら内部のスイッチらしきものを入れた。

「あー、あー、どう?私の声、可愛い?どうかな?私の名前は、えーと・・・
あ、そうそう、星野美玖っていうの。よろしくね」
 その名前は雑誌に載っていた女の子達の中から選び出し、少々アレンジしたものである。
「うんっ、これで今度こそ完璧ねっ!じゃ、美玖、着替えちゃおうっと」
 男は身も心も少女に成りきったところで、下着から着け始める。
 セーラー服を着終わったところで、再び鏡に映すと無性にオナニーしたい衝動に
駆られた。
「ああ、どうしよう・・・今、すっごくしたい・・でも駄目。我慢しなくっちゃ」
 何とか欲望を振り切り、必要なものを鞄に入れてマンションを出た。
(化粧しなくっていいのは楽だよな。それにしても皮を着て外に出るのは初めてだ。
あー、心臓の鼓動が収まらない)

 まんまと雑誌の少女に化けた男は、何食わぬ顔で近くのバス停へと向った。

 女子校前でバスを降りると、早くも帰宅する女子生徒たち数人とすれ違う。
(校内に入れたとしても獲物が見つかるとは限らない。ま、その時は最低でも
誰かの顔写真でも撮って帰るか・・・時間もあまり無いしな)
 見事に怪しまれることも無く、校門をすんなりと通過した。
「うわー、すっごーいっ!どこに行こっかなー?」
 校庭はまさに花園だった。帰宅しようとしない少女達は延々と立ち話をし、
またある者は部活動に勤しみ、また別の者は誰かと待ち合わせをしている・・・。
 辺りはきゃぴきゃぴと囀(さえず)る、食べごろの少女達で溢れかえっているのだ。

(とはいえ、こちらから堂々と選べるわけでもない。何かきっかけさえあればいいのだが)
 獲物を物色しながらも、小さなチャンスを得ようと必死で辺りを見回した。
「ちょっと、あんた!何、キョロキョロしてんのよ?」
 背後から声を掛けられ驚いて振り返ると、品の良さそうな美少女が一人で立っていた。
「・・・あ、私・・あの、転校してきたばかりで・・・何も分からなくて」
「転校生?聞いてないわね・・・名前は?それと何年生なの?」
 手に入れた制服には名札が付いていないので、即座に聞かれた。
「星野美玖です、一年です」
「ふーん、それで何をしてたの?こんな所で」
「先生にご挨拶に行って、それで終わったので外に出たんです。学園内を見学してから
帰りなさいって言われたので・・・それで」
 この辺りまでは、すでにシナリオとして用意していた台詞だった。
「じゃ、私のこと知らないわよね。永峰奈々っていうの。三年よ」
 奈々は自分の名札をちょっと摘んで言った。
「奈々先輩ですね?」
「そうね。みんな、そう呼んでるわ。よろしくね」
「は、はいっ、よろしくお願いします!」
(ふふ、飛んで火にいる何とやらだ。向こうから獲物になりに来やがったぞ)
 美玖は深々と頭を下げて、挨拶をした。

「私ね、下級生の教育担当なの。あなたは来たばかりで何も知らないと思うけど、
この学園内では私に気に入られた方が身のためよ。この意味、分かるかしら?」
「そ、そうなんですか?あの、私、何でも言う事、聞きますから。気に入られるように
頑張ります!だから仲間外れにしたりしないで下さい」
(どこの学校にもある苛めってやつかな?とりあえずは気に入られるようにしておくに、
こした事はないか)

「うん、素直な子は私は好きよ。じゃ、色々教えてあげるから付いて来なさいな。
学園の見学なんかより、もっと良いこと教えてあげる」
「良いこと、ですか?」
「そう、気持ち良いことかな?ほら、この学園て女子ばっかりで男子は一人も
いないの。だから新入生は上級生に気に入られるように身体で奉仕するのよ。
言ってる意味、分かるかしら?」
「あ、ああ・・・はい・・分かります・・けど」
「けど、何?」
「私、そういうの経験なくて。先輩に気に入られるかどうか・・・」
「大丈夫よ。最初から無茶な強要はしないわ。それに無理やりなんかじゃ
なくって、お互い愛し合うの。分かるでしょ?」
「・・・はい」
(なるほどね、そういうことか。エロ小説のようなレズビアン行為が学園内で
行われている、というわけだ。こいつは、ますます都合がいいじゃないか)
「いらっしゃい、特別室に案内してあげる。私も今日のパートナーを探して
いたところだったから丁度良かったわ。それにあなた、美玖ちゃんだっけ?
可愛くて私好みよ」
「ありがとうございます」
 奈々は美玖の手を取り、校舎内へと誘った。

「ここよ。さぁ、入って」
 ポケットからキーチェーンを取り出して、ロックを解除するとドアは開いた。
「あのー、ここ・・・生徒会室って書いてありますけど、大丈夫なんですか?」
 美玖は気の弱い少女のように震えながら尋ねた。
「大丈夫よ。だって私、生徒会長だもの。それに私の父はこの学園の理事長よ。
だからこの部屋は私の自由に使えるの。さ、こっち、こっち」
「・・・はい」
(道理で何となく他の子とは雰囲気が違うはずだ。この子は使えそうだな)

 大きな部屋の中には長テーブルとパイプイスがあり、いつでも会議が出来るように
なっている反面、奥には仕切られて別の空間があるようだ。
 ここでも奈々は、キーチェーンを取り出し鍵を解除した。
(どうやらあの鍵は学園のマスターキーだな。何とかして手に入れられないものだろうか)
 奥の部屋は決して広くはないが、ガラステーブルにソファー、冷蔵庫まで用意されている。
「このソファーはね、ほら、こうするとベッドになるのよ」
 奈々はソファーの脇に付いていた引き金を引き、ベッドに早変わりさせた。

「制服を脱いで。脱いだら、そこのドレスルームに掛けておけばシワにならないわ」
 そう言うと、自分もセーラーのリボンを解き、ハンガーに掛けて下着姿になった。
 美玖は、ここでも怯えるような手つきでゆっくりと制服を脱ぐ。
「可愛い下着ね。そういうフリフリなのが好きなの?」
「あ、いえ、これは・・・お母さんが買ってくれたんです」
「ふーん、まだネンネなんだ。いんじゃない。似合ってるわよ。そそられちゃう」
 
 奈々は下着姿になった美玖の手を取り、ベッドの方へ引き寄せた。
「さあ、始めましょ」
「・・・恥ずかしい」
「大丈夫よ。すぐに慣れるわ。みんな、やってる事だもの。そうそう、ねぇ、
美玖ちゃんてオナニーはしたことある?」
「え・・あ、そんな・・」
「あるわよね。もう高校生なんだし」
「・・・はい」
「じゃ、男の経験はある?セックスの事だけど」
「あ、ありません!・・・そんなこと・・・」
「そうよね。あんたウブそうだもん。ますます気にいったわ。さ、楽しみましょ」

 美玖をベッドに寝かせるとすぐに、フリルとレースに飾られたショーツの中に手を差し入れた。
「あっ・・・」
「震えてるの?その表情・・かわいい・・うんと可愛がってあげる」
「・・・こわい」
 両手でブラを覆い隠すようにして、奈々の出方をじっと待った。
「オナニーの経験も少ないのかな?あんまり濡れてないね。じゃ、私が直接舐めてあげる」
「え・・・?」

 奈々はショーツを器用に脱がせ、両足を開かせた。
「ふふ、あんまり生えてないのね。恥ずかしいところが丸見え」
「ああ・・あんまり見ないで下さい・・」
「わかった、見ない。そのかわり舐めちゃう」

 奈々は小さな両襞(ひだ)を左右に捲り、クリトリスを露出させると唇を押し付けた。
「あ、ああーん」
「いい声よ。もっと聞かせて」
 ちゅっ、ちゅっ、ちゅー
「ん、んんー、いや、あっ、あん」
「今日は最初だから指は入れないでおいてあげる。でもクリちゃんだけでイケるかしら?」
「はうっん、や・・・あんっ」
 ブラをたくし上げると両手で乳房を揉みつつ、執拗に陰部を舐(ねぶ)り続けた。

「思ったとおり乳首も綺麗なピンク色ね。誰にもまだ吸われた事がないんだもんね」
 奈々は後輩の喘ぐ顔を鑑賞しながら、今度は唇を乳首へと移した。
「あ、あっ、あー、やんっ!」
「これから私が毎日のように、この乳首を吸ってあげる。嬉しいでしょ?そうすれば、
すぐに真っ黒に変色するわ」
「嫌、いやです。お願い・・黒くしないで下さい。あー、そんなに強く吸わないでぇ。あ、あん」
「乳首だけじゃないわよ。クリちゃんもヒダヒダも真っ黒になるまで弄ってあげる。
もうあなたは今日から私の玩具(おもちゃ)よ」

 右の乳房を揉まれ、左の乳首を吸われ、さらにクリトリスを擦られている。
「あ、あ、も、もう・・駄目。おかしくなっちゃう・・やん・・やん」
(おおー、いい感じだ。本当に女になったみたいにビンビンに感じやがる。レズは初めて
だから、もうイクかもしれないぞ)
 少女の身体が小刻みに痙攣を始めた。
「うふ、イクのかしら?いいわよ。思いっきりイッちゃいなさい。見ててあげるから」
 奈々の丁寧な、それでいてツボを押さえた責めについに少女は絶頂を迎えた。
「やーーーん、イク!イッちゃう、イッちゃうーーーっ、んんっ!」
 少女の皮を被った男は、ついに念願の女子校内で果てることができ、まずは
満足だった。
(ふぅー、果てる瞬間も何とか女の子を演じることが出来たぞ。さて次は?)


「どう?一人でするより、ずっといいでしょ?これから私が誘ったら、いつでも
来るのよ。わかった?」
「・・・あ・・はい」
「じゃ、交代よ。今度はあなたが私を可愛がって頂戴。出来るわよね?」
「あ、でも私・・・どうやったらいいのか・・・初めてで・・・」
「分かるわ。やったことないんだもんね・・・じゃあね、そのチェストの中に黒い
木箱が入ってるから開けてみて」
 言われたとおりの箱を取り出し、蓋を開けた。中には数本の男性器を
模(かたど)ったバイブレーターらしきものが入っていた。
(高校生の癖にもう、こんなものを咥え込んでいるのか。それじゃ、俺のモノを
ブチ込んでも問題はないな)

「何ですか?これ」
 それらが何という名で、何に使うものか知っていたが、あえて聞いた。
「バイブとか、ディルドとか・・知らないの?ここに入れるものよ」
 奈々はそう言って、自分の股間を指差した。
「痛くないんですか?こんな大きくて・・・長いの・・・」
「それ小さいほうよ。すっごく気持ちいいの。そのうち、あなたにも分かるように
なるわ」
「・・・・」
「それを使っていいから私を感じさせて。でも最初は指とか舌でうんと濡らして
からよ」
「・・・はい。わかりました」
「じゃ、来て」

 奈々はベージュ色のセクシーなデザインのブラとパンティを脱いで傍らに置いた。
「さ、あなたも全部脱いで」
 美玖は一旦、着け直したショーツとブラを脱いで、同様に傍らに並べて置いた。
「きれいな身体ね。シミがまったく無くて子供みたいにつるつるで羨ましいわ」
「先輩も素敵です」
「ありがと。ほら、ここよ。舐めて」
 奈々はM字に開脚し、震える舌先が届くのをじっと待った。

 ぴちゃ、ちゅっ、ちゅば・・
「あん、いいわ。そう、そこよ・・ああ、いい・・そう溝に沿って・・ああ、いい」
 クリトリスの皮を剥いて吸い付くと、後から後から愛液が溢れ出た。
「あー、感じるぅ。それが好きなの。クリを吸われるとおかしくなっちゃう。
はぁーん、ねえ・・お願い。今度は指を入れてみて。馴染んできたら2本まで入れて
いいわ」
「痛くないんですか?2本も入れたら」
「大丈夫よ。いつもそうしてるの。中で指を曲げたり・・そう、そうよ。それから
掻きまわしたり、激しく出し入れしたり・・あー、いいっ!上手いわ。合格よ」
 2本の指を絡ませ回転させたり、折り曲げたりしながら、激しい抽送を繰り返した。

「あー、イイ、イイの!凄い。イケそうよ。そろそろバイブに変えてみて」
(へへ、その言葉を待ってたぜ)
 右手で箱の中を物色するフリをしながら、左手で自分の膣を開いてペニスを
取り出した。
 すでに大きく勃起していたが、奈々は目を閉じているので気づいてはいない。
「じゃ、入れますね」
「うん。いいよ。・・・頂戴」
 美玖はバイブを持つふりをしてペニスを握り、濡れそぼった膣腔に宛がった。

「ここですよね?」
 くちゅり。ペニスの先端、亀頭部が二枚の襞(ひだ)にぴたりと合わさる。
「ああ・・早く・・早く、入れて・・・焦らしたりしないで」
「わかりました」
 ズブリッ!
「ふわーっ!いいっ!何、これ?・・・凄い、イイ・・」
「奥まで入れちゃいますね」
 ズ・・ズブ・・ズリ・・ズブブ
 雁首が内部にある幾重もの段差を引っ掻きながら、突き進んでゆく。
「ああーーーっ、いやーーーっ、気持ちイイーーっ。この形、長さ、もう最高っ!」

 ズリ、ズブ・・ズズ
「一番奥まで届いちゃいましたよ。痛くないですか?」
「ちょっと、苦しい・・でも、でもいいの。・・こんなの初めて・・気持ち良すぎ!」
「締め付けが・・凄い。もう・・我慢・・出来ない・・奈々先輩、動いていいですか?」
(バイブを使っているといってもさすがに高校生だぜ。若いから自然と締め付けて
きやがる)

 美玖は自分のペニスが、ぎゅうぎゅうに締め付けられているのに堪らず言った。
「動いて!動かしてーぇ。激しくソレを出し入れして!」
「はい。じゃあ、突き上げます」
 美玖は自分がされたように乳房を揉み乳首を吸い、クリトリスを擦りながら懸命に
ペニスで突き上げた。
 くちゅ、ぐちゅ、ずにゅ、ずりゅっ
「あー、いいー、いいよぅ。こんなのって。ああー、どうしよう。新入りの女の子に、
美玖ちゃんにイカされちゃう!」
「いいですよ。イッて下さい。美玖が今までの中で一番、気持ちよくしてあげます」
(ふん、あんな玩具とは比べモノにならないだろう!たっぷりと咥え込め!)

 ぱん、ぱん、ぱんっ
 さらに激しく腰を使い、打ち付ける。
「凄いっ!激しい!凄すぎ!バラバラになりそう。あ、イッ、イク。イキそう。駄目。イク」
「イクんですか?奈々先輩?あー、でも、もうちょっとで私も出そう。一緒にイキましょ」
 何年も研究に没頭していたので、セックスは本当に久しぶりの事だった。
 ましてや、念願の女子校内でこんなにも若くて、スタイルのいいお嬢様系の少女と
ヤッテるかと思うと二度目の絶頂も早かった。
 しかも今度は中出しすると決めていた。

「ええ・・ええ、いいわ。一緒に・・あー、私もう、あんんっ、イク・・イクーーーーっ!」
「奈々先輩、私も!美玖もイク!出る。出ちゃう!やーーっ、濃いのが出るーー!はうっ!」
(何年か振りのセックスだ。濃くてたっぷりの量をくれてやる!)
 ドクッ!ドリュッ、ビュルンッ!
 ぐったりとしている奈々の膣内最深部に、本当に大量の精を放った。
「ふぅー、気持ちよかったー。なんだ?こいつ失神してるのか?よっぽど俺のちん○が
良かったんだな。ま、俺も楽しませて貰ったけど。よし、今のうちにこいつの写真を
何枚か撮っておくか」
「待てよ、その前にコイツを綺麗にして貰うか」

 すでに柔らかくなっているペニスを、半開きの奈々の口の中に無理やり押し込んだ。
 尿道内の残液を搾り出し、その小さな唇でペニスに付いていた愛液をも拭き取らせた。
 男は制服を着終えると、すぐに鞄からカメラを取り出し数回、シャッターを切る。
「よし、これで奈々の身体は作れるぞ。ついでに声のほうも頂いておくか」
 そう言うと、自分の喉に指を宛てて、内部のスイッチを探った。
「よし、これで一旦、声が戻ったな」
 発したその声は、先程までの可愛い少女のものではなく、この男当人のものに戻っていた。
 次に失神している奈々を唇を奪う。
「あー、あー、どう?私、奈々よ。うん、いいようだな」
 どうやら相手と唇を重ねる事によって、声紋をコピーできる仕組みのようだ。

「さてとこんなものかな・・・目を覚まされると、もう誤魔化しようが無い。
さっさとずらかるか・・・おっと、そうだった。マスターキーを頂いておこう」
 ハンガーに掛けられた奈々のスカートのポケットから、鍵を抜き取る。
「じゃあな、奈々先輩。もう抱いてやることも無いだろうけど・・・そのぶん上の口も
下の口も俺の精液で満たしてやったから我慢してくれよ」
 キュートな少女の外見からは想像も出来ない言葉を残して、この場を去った。
 学園内の陵辱はたった今、始まったばかりだ・・・・



                        第2章・前編  Girl's School (その1)  終わり



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