BODY TRADE 第6話前編
作:嵐山GO


夜になって辺りは急に静かになった・・・。
家族も、おそらく近所も皆、寝入っていることだろう。
(妹から聞いて美菜ちゃんの、お姉さんの名前は美加という名前だということが判明した)
「美加ちゃんか・・・高校1年生だってさ。くくく・・」

僕はベッドに腰を下ろし、日付が変わるのを待った。
「ま、こんな時間だし起きてるとは思えなけど・・・万一ってこともあるしね」
毛布をそっと捲って、可愛い下着やスカート、トップスを並べ始めた。
「千紗のやつ、なんで僕が美奈ちゃんのお姉さんの事を聞くのか不審がってたな・・・もう彼氏がいるから狙っても駄目だよ、なんて言いやがって。ま、僕としては、その方が好都合だけどね」

机の引き出し奥から人転堂TSを取り出し、配線を繋ぐ。
「そっか彼氏がいるのか・・・そうだよな。あれだけ可愛いんだもん。当然だけど・・・でも、ちょっと悔しいような、嬉しいような複雑な心境だ」

時計の針をちらちらと何度も見ては時間を確認する。
「・・・でも今日は僕のものさ。エッチな身体だったらいいな。もう何回くらい彼氏とセックスしたんだろう?」

ゲーム機の蓋を開いて電源を入れた。
「ちょっと早いけど、もう始めるか・・・待ちきれなくなってきた。もし起きてるようだったら、その時はまた30分くらい待てばいいだけのことさ・・・」
僕は上下のジャージ、下着、靴下まで全て脱ぎ捨てて裸になった。

続いて専用ペンを抜き、タッチパネルの画面を前回同様、操作、指示してゆく・・・。
『交換・部位選択』→『全て』

次に、なりたい子の名前を入力する。
「佐藤・・・美加・・と。これでよし」
『実行』→『検索』

ぶいいいーーーん
前回同様、長いビープ音が静かな部屋に響く。
「あ!変わった!こ、声も・・・僕の声じゃない。こ、これ美加ちゃんの声?わわっ!身体も!すごいや、綺麗だ。胸もこんなに膨らんで・・・うわー、柔らかいよ。あー、いい感じ」
僕は美菜ちゃんでは出来なかったふくよかな胸を揉みながら、姉の声で喘いでみる。

声は正確には本人と全く同じという訳にはいかないだろう・・・何しろ首から上は男のままなのだから。
「それでもいいさ。こんなにキレイで透き通るような声が出せるだもの。おっと、そうだ・・服を着るんだった」

僕はベッドの脇に立って、まず紐パンティを手に取った。
「ま、当然最初はこれだよね」
両足を通したが、やはり妹とは腰の大きさに差があるようで、太股の途中で引っかかって上に上がらない。
「やはり紐を解(ほど)くしかないか」
不器用に穿きながら、左右の紐を何度も結びなおした。

「こんなもんかな?あんっ・・・女の子のパンティって履いてるだけで変な気分になっちゃう。お股のゴムがいい感じ・・」
パンティを穿いた自分の身体を何度も見下ろす。
「可愛いなー。美加ちゃん。このお尻、この締まったウエスト・・・そして形のいいおっぱい・・・ああ、堪らない」

僕は今すぐにでもオナニーしたい衝動を懸命に振り切り、スカートを取った。
「ふぅー、危ない。危ない。こんなにも激しい衝動に襲われたのは初めてかも・・・もうちょっと我慢して。あとでたっぷりと感じてあげるからね」

スカートを穿き、タンクトップを着た。
ここでもサイズは肩紐で結んで調節したが、胸の部分が膨らんでいて布を持ち上げたので丈は一層短くなった。
「なんだか、この方が厭らしい・・・露出部分が多くって」
固くなり始めた乳首が、胸の部分をつんと尖らせている。

「よし着たぞ。鏡で見てみるか・・・」
壁に掛かった鏡の前で、僕は自分の顔だけは映らない位置に立つ。
「うわーい、完璧だぁ。すごいや。僕は今、美加ちゃんなんだ。あ、喋り方も女の子っぽくしないと・・・どう?私、美加よ。可愛い?」
鏡の前でくるりと回ってみる。
柔らかなミニのフレアスカートがふわりと捲れ、小さな下着が見えた。

「やんっ、パンティ見えちゃう。恥ずかしい・・・」
少女っぽく恥らいながら、両手でスカートを押さえる。
「ノーブラって厭らしいわ」
僕は両方の胸を下から持ち上げるようにして、優しく揉みしだいた。
「あっあっ・・む、胸ってこんな風に、だんだん感じてくるのね。すごい・・・布の上からなのに敏感・・・」

ドキドキしながら右手でスカートの裾を持ち上げる。
「あんっ、駄目だったらぁ。見えちゃうじゃない」
左手もトップスの下から差し入れ、生のおっぱいに触れた。
「ああ、もう駄目ぇ。ベッドに行こうかな・・・?それとも最初は自分の・・ううん、美加のエッチな姿を鏡に映して、立ったままオナニーしようかしら。迷っちゃう・・・あ、そうだ。いいこと思いついたわ」

僕は慣れない女言葉を発しながら鏡から離れ、再びゲーム機へと向った・・・。


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