妄想族さん総合



ティーンズラブごっこ2
 作:妄想族


「うっうー」
「ハイ、ターッチ」
「遺影」
「遺影」

 隆夫はようやく見つけた相手と互いを証明する合図をして確認する。彼女は杏子より当然年上で、顔つきに始まってスタイルや髪の長さも肌の色もオーソドックスな美少女といえた。
 日曜までに目の前の少女のコピー元を呼び出す為の贈り物としてスイーツを用意する必要があるんだという妹の言い分に、その費用を負担をさせられた時はそれそのものが目的ではと思ったが、すぐに杞憂だと分かる。
 髪は黒いロングで、ストレートではないが位置が低くてもツインテールで微妙な流行のデコ出しもしてないし、髪型のせいで目立つ耳の形も良くて二重まぶたで瞳も大きく、スタイルも同級生かひとつ上とは思えないグラマーさで、着てる服以外はデートに最適だった。

「それ、キュロットだろ。スカートにしようよ」
「こっちの方が安かったの」

 おどけてスカートを捲ったりしてこない状況を考えると、現実の美少女のように守りが堅く見えて、若干テンションが下がる。

「ブラはね、サイズ分からなかったから…とりあえずスポーツブラ」
「黒、だな」

 衿口の広い7分袖カットソーから見える肩甲骨と肩の側に太いストラップ部がくっきりしており、軽く屈むと露出は乏しい上に乳揺れを防ぐ仕様だが、フェチ心をくすぐるその色はニーソックスとも同じなので、隆夫は憎い演出だと思えた。

「靴はクロッグサンダルだよ。本物より好みの色合い」
「本物とかニセモノとかいうな、どうせやる事はオスとメスだろ」
「許してニャ〜ン」

 左足を突き出して説明すると、隆夫はシニカルな言葉を述べたが、小さな動きと流行りのフレーズで毒を抜く。

「ミ、ミキ…」
「ミキって誰?」
「光希を短くして女風にしたらミキかなって」
「光希じゃないし」
「えっ!まさか…杏子ちゃん?!」
「ずるがしこくって許してニャン」
「許す!その絶対領域にかけて」

 兄妹の親戚の私立校に通う美少女に変身したのは、前回の雪辱とゼリージュースの可能性を知らしめようと必死な兄でなく、製法の半分を知る妹が首尾よく彼女の体に覆い被さって無事に十秒待って本人に気づかれることなくその場を離れて玄関にでも置いてた服を着てそっと家を後にしたというのは十分ありえる話しだ。何より光希よりも自然に女体を操っている光景が如実に物語っていた。テンションの高さやアイドルの振付もできてるのを見たら母親でないことも簡単に予想できた。

「たっくんって、いいキャラだね。もっと絡みづらい子だと思ってた」
「なんだよ、その呼び方」
「この体の人のほうが年上だもんね」
「まあ、杏子ちゃんもいないとあの赤いジュースも生まれなかった訳だし、変身するまで大変みたいだからいいよ。俺も、その子の名前教えてくれよ」
「ダメ、中身は杏子だから杏子でいいの。いつか、背や胸だってこれくらいになれるし」
「じゃあ、今日はそうなる前の練習だな」
「経験があれば、年下とも年上とも付き合えるようになる大人の女への近道になるの。好みの髪型にしてあげたんだから、頑張ってね」
「あいつ…言いやがった」

 自分は女としてさんざん楽しみたくても、親戚の愛理には例え思わぬ形ででも迷惑をかけたくないので、杏子は隆夫に名は告げない代わりに自分の目的を明かす。
 二人は人が増えてきた大型スーパーを出てラブホテルに向かう手筈を立てる。目的地は川沿いにあるのに対し、そのまま川沿いの道を行くと目立つので、あえて国道沿いの別々の店に自転車で行ってそこから尾行のような間隔で裏道を歩いてホテルに入る。週末だけあって明るくても既に客の出入りは活発で、適当に部屋を選んで入ると互いにマスクやグラサンを外した。

「たっくん」
「杏子ちゃん」

 二人はすぐに抱き合うとキスしながらに股間を触れ合う。

「本当のあたしのカラダ、見ちゃったんだよね?」
「俺はいい女に興味がある男だ」
「童貞とは思えない男っぷりだよ、たっくん」
「童貞を捨てるためにここにいるんだ」
「このカラダも見てぇ」

 杏子はキュロットとカットソーを素早く脱いでブラをまくり上げて自分が憧れている巨乳を見せた。

「揉まずにいられるかぁ!」
「やだぁ、たっくん…」
「すごいやわらかさ」

 隆夫は両手で同時に左右の乳房を揉む。杏子は日頃の自分には少ない皮下脂肪と自分にもある胸の芯の部分にあたる乳腺にも刺激を感じた。

「たっくん、揉むだけ?」
「違うぞ、先っちょをコリコリしたり…舐めてみたり…吸ったりもするぞ」
「ふあぁぁ…たっくんのエッチぃ…」

 普段は揉んだり掴むほどサイズのない彼女は、隆夫だけで楽しんでいるように見える愛撫に不満を漏らすと、彼は乳首に的を絞った愛撫に移行した。
 舌と唇での刺激に、全身を紅潮させて喘ぎ出す。

「どうした?何キョロキョロしてる」
「だって、アレ」
「電マだな」

 モジモジした様子の彼女を見て隆夫は使い方を察知し、サービスで置かれてるのか客が忘れていったか不明なアイテムの電源を入れて彼女の下着のクロッチに押し当てた。そしてゆっくりとそこを撫でる。
 彼女は無言のまま身悶えしはじめ、更に振動を強にセットして割れ目の前の方に密着させると、全身を緊張させた直後一気に脱力して静かに深く呼吸していた。

「たっ…くん」
「いいのか?道具でイッちまって…自分の体より感じやすいか?」
「わかんない…たっくんにも…してあげるから」

 杏子は目を潤ませながら隆夫のズボンとトランクスを脱がせる。

「脱がしてからどうするか知ってる?」
「ちんち○をしゅっしゅっしたことあるよ」
「光希の体になった時か?」
「そう」
「カタくて熱いね。ここまでしようと思ったら、結構しゅっしゅっしないといけないのに」

 隆夫の問いに対し、セリージュースで兄に変身した際にすぐ興味を持って、性器に触れていくうちになし崩し的に行った自慰とその後の排泄で元に戻る方法も知った経験をかいつまんで答える。

「相手に恵まれてていろんな期待があると、嫌でもこうなるさ」
「体は正直だねっ。この間は緊張してたの?」
「当たり前だ」
「手だけじゃ、イケないんだよね?」
「いきなり口でする覚悟ある?」
「自分の体じゃないから、顔にかけられても口に出されても平気」
「杏子ちゃ…あっ」

 彼女の大胆さも、同世代の少年だとまだ包茎気味が多くても年上の隆夫なら安心できたせいもあり、形を確かめるように舐めてから最適な吸い付き方や緩急を探りながらしゃぶった。

「杏子ちゃん、胸でもやってみようか」
「胸で挟むの?」
「大きければできるさ。見た目は大きくても、ヘタだったりやりたがらないと偽物だと思われるんだ。詰め物がずれたり痛むからできないって言われてた時期もある」
「そんなの嫌」
「じゃあ、髪は後ろにやってブラも取ってからコイツを挟んでおっぱいを揺らすんだ」
「うまく…できない」

 杏子はかなり大きくなったと思っていても、若い肌は張りがある為にホールドするのに慣れていないと難しく、AVのように指を伸ばして谷間が浅いのをごまかすような方法も知らなかった。

「パイズリは一種類じゃないから、杏子ちゃんが楽なのもある」
「たっくん、気持ちいい?」
「思った以上さ…これなら…すぐ…でそ…うくッ!」
「でちゃったね…ベタベタする…」

 膝立ちだった杏子をベッドに寝かせて馬乗りになると、彼女が胸を左右から寄せてくる。隆夫は自分で動いて絶頂に達してしまった為、杏子は体験してみたかった顔射が思わぬ形で叶う。

「貝の入れ物にスキンが二つあるよ」
「ホテルのサービスだ」

 ティッシュで顔に飛んだ精液を拭いた杏子はベッドの枕元に置かれた小物入れを見つけると、手伝ってやりながら隆夫のモノに空気が入らないように避妊具を装着させた。

「杏子ちゃん…脱ごうか」
「ワクワクするね」
「もう濡れてる?」
「入れたくなった時には勝手に開いてくるの。だから…」
「最初だから…正常位だな」
「たっくんのが入ってくる…あっ…やだっ…ふといっ…ああぁ…んっ!……んんっ…」
「はぁ、はぁ…」

 杏子は言われた通りショーツを脱いですぐ受けれれることを匂わせ、隆夫が挿入すると本能的な吸い付きと同時に愛液の滑りで根本まで入ってしまい、勢いに任せてピストン運動すると彼女は突き上げる刺激に天にも昇るような心地よさでたちまち果ててしまう。
 杏子がオーガズムで横隔膜が痙攣して喘ぎ声どころか息も止まっている間も彼は声も出ないほど夢中で腰を振り続け、止むことなく締め付ける膣の快感でゴムの中を精液で満たすと肩で息をしながらそっと引きぬいた。

「激しかったね、たっくん」
「ここに来てる中で最年少カップルにしてはいい線行ってたんじゃないか? 喉乾いたな」
「お酒もあるね」
「お茶にしておこう。酔って寝ちゃったら休憩でなく泊まりになる」

 隆夫は備え付けのミニ冷蔵庫の扉を閉めてポットのお湯を湯呑みに注いでティーバッグを入れる。杏子に勧めてから自分も飲んだ。

「どうしよう!トイレに行きたくなっちゃった」
「忘れてた!戻るんだな」
「せっかく何も食べずに準備してきたのに…」
「女はあんまりガマンできないんだから、急いで外に出ても自転車を置いてる店まで持つ保証がないし、そこのトイレが空いてるとも限らない」
「後で、考えたら…いいよね」

 杏子は生理現象に戸惑うが、ラブホテルに入れたのだから必ず出れるはずと隆夫は楽観的だった。

「こんな方法があったんだね、たっくん」
「ハメすぎて腰が抜けたってシチュもラブホならありだろ」

 隆夫は元に戻った杏子とシャワーを浴びてから彼女をおぶって建物から出た。おんぶしていたら彼女の身長はひと目ではまず分からないし、顔も正面から見られなければガチで未成年の少女とは思われないだろうという計算だった。
 道に出ると杏子を下ろすと彼女はマスクをしたまま隆夫とは別のルートで国道まで歩き、それぞれの店で自転車に乗ると素顔で一緒に帰った。






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