三つの願い2 「ガソリンスタンドの事務員のお姉さん編」
 作:JPG


僕は今、農道をてくてく歩いて帰宅している。
うららかな青空。田んぼに点在する鉄塔の電線でひばりがチチチと鳴いている。
どこの地方にもある、のどかでつまらない日常風景だ。
しかし異常なことが一つ。
「ご主人様ぁ~♡♡♡」
僕の頭上をフワフワと漂いながら付いてくる、壺の中から現れた女の子、ティファールの存在だ。
信じられないことだが、この子は何でも願いを叶えてくれる「壺の魔人」で、僕がそれを信じなかったため、さっき河川敷を大混乱に陥れたのだ。
さらに信じられないことに、この片田舎の景色と同じぐらい平凡な高校二年生の僕、山田一郎に、何と一目惚れしたらしい。

「ご主人様ぁ♪さっきのはお気に召さなかったですかぁ?どんな願いでもご遠慮なく仰せつけくださいませ!
こう見えてもティファ、今まで世界中で壺の持ち主になった人たちの願いを叶えてあげてきたんですからね!
えーと、何だっけ?アレキサン?チンギス?ヒットラ?おだのぶ?
興味ないから名前忘れちゃったけど。だいたいみんな同じような願いばかりでつまらなかったし、ティファと気が合わなかったから中途半端にしか願いを叶えてあげなかったけど、ティファはご主人様になら言いなりです♪
お金が無限に欲しいですか?世界の王になりたいですか?何でもいうことを聞く世界最高の美女が欲しいですか?」
「ハハハ…(困惑)」
「ティファ万能だから、ご主人様の頭の中をぜ~んぶ見ることもできますけど、言って下されば、何でも叶えて差し上げますからねっ!
でも、ご主人様はティファだけのものですから、他の女とエッチはダメですよ。やったら殺しますから♡」
ぎょっとしてティファールを見ると、彼女は僕を見つめて無邪気にニコニコ笑っている。しかしその目は真っ黒な深い闇だった。
ゾッとした。いくらかわいい女の子の姿をしていても、やっぱりこの子は僕らとは全く異質な存在だ。

そのとき、農道沿いにあるガソリンスタンドの裏手のプレハブ事務所から事務の女の人たちが出てきた。
一人は背が高くて長い黒髪の和風の顔立ちで目が細いお姉さん、一人は背が低くてはち切れんばかりにムチムチでソバージュヘアの派手な顔立ちのお姉さん。二人は25歳ぐらい。
それからもう一人、22歳ぐらいの、かなり明るい茶髪がプリンになっていて、まつ毛を盛っている普通体型のギャルっぽいお姉さん。目が猫みたいに大きくて、すごく気が強そうだ。

「亀田課長ほんとセクハラ。ほんと無理。あのブタ、ガソリンで丸焼けになって死ねばいいのに。今日だってさ~…」
背が高く長い黒髪の和風の顔立ちで目が細い事務員さんが言うと、
「マジこの仕事辞めたいっスよね~。まじダルくねっスか?」
少し袖が擦り切れてテカった紺のカーディガンを羽織ってサンダルを突っ掛け、デカいストラップのついた携帯電話とヒョウ柄の財布を片手にしたギャルっぽい事務員さんが答えた。
超かわいいわけではないが、愛嬌のある顔立ちというか小悪魔的というか、何となく人目をひく顔立ちだ。僕がギャル事務員さんの横顔を見つめていると、
「ご主人様、あのメスが好きですか?」ティファが言った。
「え!いやいやいやいや!別に!ただ見てただけだから!(汗)」
「何焦ってるんですかぁ?ティファ、ご主人様のお願いを叶えるのがお仕事ですから、遠慮しないであのメスで遊んでもいいですよ♪」
言うやティファはハート型の尻尾を事務員さんたちに向けた。
「びっ!」
事務員さんたちのうち、背が高くて長い黒髪の和風の顔立ちで目が細いお姉さんと、背が低くてはち切れんばかりにムチムチでソバージュヘアの派手な顔立ちのお姉さんがビクッと痙攣し、直立不動のまま動かなくなった。

「え?みずき先輩、たえ先輩、どうしたんスか?」
ギャル事務員さんが二人の先輩を振り返って声をかける。
だが、二人は直立不動で無言のままだ。
「なんスか?ドッキリッスか?センパーイ!おーい!」
ギャル事務員さんが二人の先輩事務員さんの眼前でヒラヒラ手を振るが、二人は無言のまま、ボンヤリ遠くを見つめ続けている。
「ちょ、ちょっと、ティファ。あの二人に何を…」
僕がティファを振り返り言いかけたとき、

「は~い!このメスどもはティファが支配しましたよ~!ご主人様ぁ!お好きなようにお遊びくださいね!」
みずきさんとたえさんが大声で自らを「このメスども」と言い放った。

「は~い!まず、順番にティファのご主人様に自己紹介して!」
「はい!私は工藤みずきと申します!27歳です!バツイチのシングルマザーで4歳の娘がいます!セックスが大好きです!ここのバイトの高校生のタカユキくんとよくラブホでセックスしています!私はマゾなので、セックスの時に乱暴にされたり首を絞められるとすぐビショビショになります!あと、犯されながら、自分で「オモチャにして、私をオモチャにして」と言うと気持ちがどんどん昂ってすごく興奮します!フェラでご奉仕するのも、アナルを舐めてあげるのも大好きです!おっぱいは小さいんですが、乳首は桜色できれいで形もいいです!まん毛はモジャモジャボーボーの剛毛です!色白だから目立ちます!
ご主人様、どうか私の体を使って遊んでください!」

「え、みずきセンパイ…!?センパイ!どうしたんスか!?」
ギャル事務員さんが焦りながら、背が高くて長い黒髪の和風の顔立ちで目が細い事務員さん、工藤みずきさんの肩をつかんでガクガクと揺するが、みずきさんは大口を開けた満面の笑顔のままあらぬ方向を見ている。

「あたしは岡田多恵子です!24歳です!このガソスタで働きながら、夜ときどきキャバでアルバイトしています!あたしもセックスが好きだけど、彼氏に束縛されるのがウザいので、出会い系で男を漁ってセックスしています!オナニーも大好きなので、毎日スマホでエロ動画を見てオナってます!クンニされるのが好きだから、そういう動画でよくオナっています!でも、あたしはマ×コが臭いから、現実ではなかなかやってくれるオトコがいません。だから、奴隷みたいなオトコが好きです。フェラが嫌いだけど、オトコの乳首を舐めながらしごいてやって、モジモジさせるのは好きです!
おっぱいは大きくて形もいいんですが、乳輪がめっちゃ大きくて陥没乳首なのと、パイパンでクリがデカいのが秘密のコンプレックスです!
休みの日はしょっちゅうあたしとみずきとアキの三人でジャスオンに買い物に行ってダベっています!
アキっていうのは、この子のことです!あたしとみずきの後輩です!」
背が低くてはち切れんばかりにムチムチでソバージュヘアの派手な顔立ちの事務員、岡田多恵子さんは、自分の体を揺すっているギャル事務員、アキさんを指差して言った。

二人は自己紹介が終わると、大口を開けた満面の笑顔のまま一切の動きを停止した。
尋常じゃない大声で叫んでいたにもかかわらず、農道沿いを通る自転車のおじいさんも、表のスタンドでガソリンを給油する人も、まるで事務員のお姉さんたちが存在していないかのように完全に無関心だ。
「ご主人様ぁ、心配しなくても大丈夫ですよ!このガソリンスタンド全体に結界を張りました。
ここで何が起こっても、周囲は無関心、当たり前のことだと認識するようにしておきました♪」

「よっ、お疲れ」
プレハブから出てきた、超肥満体で脂ぎった赤い顔の巨漢のおじさんがこちらに声をかけながら自分のセダンに向かって歩いていった。
「あ、あの!亀田課長!みずきセンパイとたえセンパイが変なんですけど!」
アキさんが超肥満体で脂ぎった赤い顔の巨漢のおじさん、亀田課長にそう言った瞬間、

「このおじさん変だってか!?ダップンだ!!」
亀田課長とみずきさん、それに、たえさんが全く同時に大声で言い、滑稽な寄り目の間抜け面でウンコをきばるポーズをとった。
それも何年も同じギャグを繰り返してきたグループ同士であるかのようにピッタリ同じタイミングだ。
「ええ…!?」
ギャル事務員のアキさんの顔が恐怖で青ざめた。

みずきさんとたえさんは事務服のタイトスカートを履いていたので、中腰になるとスカートがまくれ上がり、ベージュと黒のレースのパンティが丸見えだ。
大人っぽい顔立ちのみずきさんは、滑稽な表情がものすごく合っていない。

ティファが笑い転げている。
「どうですか?ご主人様、面白いですか?このオスとメスを使って、ご主人様を笑わせる芸をさせましたぁ♪
それとも、もっとエッチなサービスがお好みですかぁ?」

言うや、ティファがギャル事務員、アキさんの頭の中に吸い込まれた。
「何?何なの!?意味わかんないんだけど!みずきセンパイ!たえセンパイ!どうしちゃったんスかぁ~!?
じ、事務所のみんなにしらせ…ギッ!?」

ティファが頭の中に入るのと同時に、ギャル事務員アキさんは、さっきのみずきさんとたえさんと同じく、ビクッと体を痙攣させ動かなくなった。
遠くを見つめ、口をあんぐり開けて無表情で突っ立っている。
「あ、あの…お姉さん…アキ…さん…?」
僕が恐る恐るアキさんに声をかけると
「あ、あ、あ!ただいまマイクのテスト中。テステステス。本日は晴天なり~。おいっちに~さんし~」
アキさんはいきなりラジオ体操のような動きを始めた。
「ゼエ…ゼエ… このカラダ、全然運動してないの?もう息が切れちゃった…。
えーと、おっぱいは…意外におっきい!ハリもある。乳首は…んっ…」
アキさんは立ったまま事務服のタイトスカートをまくり上げ、ガニ股になって自分の股間をいじり始めた。ピンクのヒョウ柄のパンティに包まれた丸いお尻が丸見えになっている。
それからクルリと僕の方を向き、ニカっと笑うと、
「はい、ご主人様ぁ♪ティファが今このメスの体を乗っ取りましたよぉ♪
ティファ、初めてはお嫁さんになるまでは大切にとっておきたいから、このメスのカラダでティファとセックスしましょうね☆
このカラダ、ご主人様の好きに使ってくださいね!それか、このカラダで何かして欲しいことがありますかぁ?な~んでもして差し上げます!
でも、キスはだめですよ!ご主人様の恋人はティファだけなんだから♪」

さっきまでは赤の他人で、今日初めて会ったばかりのアキさんが僕にひざまづきながら僕をご主人様と呼んでいる。
サンダルを突っかけ、立てた片膝のタイトスカートの奥に、ヒョウ柄のパンティが三角形に見えている。
「このメスとセックスしている気分が味わいたいですかぁ?このメスのいつもの口調で話しましょうか?
えーと、このメスの脳から記憶を読んで…
んっ、あー、あー、えー、アキ、アキです。ウチは佐々木アキ。21歳。一郎くん、ウチとセックスしよ♡」
アキさん(中身はティファ)はそう言うと、僕の腕に自分の腕を絡ませ、上目遣いのいたずらな目をして笑顔で僕をじっと見つめた。目が明るい茶色で茶髪とよく合っていて可愛い。

「ああん!一郎くんがカッコ良すぎてウチもう我慢できないんだけど!。
アパートで同棲中のオトコがいるけど、あんなヤツとはもう別れるから、ウチを一郎くん専属のエッチ穴にしてよぉ!奴隷にしてぇ!もう、服なんか邪魔!」
アキさんはティファに体を勝手に動かされて、事務服のシャツを乱暴に脱いだ。脱いだというか、左右に思い切り引っ張っただけなのでボタンが弾け飛び、パンツとお揃いのピンクのヒョウ柄のブラが丸見えになった。
アキさんはあっという間に服を全部脱ぎ、
「イエ~イ!外ですっ裸になっちゃった!アキヘンタイみた~い!気持ちいい~!」
全裸で両手両脚を大きく広げた。
下の毛は薄く、スレンダーな体つきは成長期の子供みたいだけど、おっぱいは大きくて形がいい。へそに銀色のピアスを入れ、太ももに赤いアザがある。腋の下がちょっと青くジョリジョリになっていた。

周りも大変なことになっている。
みずきさんは大嫌いな巨漢の亀田課長に種付けプレスをされながら、日常おしゃべりする口調で今自分を犯している男の悪口を言い続けているというカオスな状態になっている。亀田課長の首にしっかり腕を回しながら、
「亀田課長ほんとセクハラ。ほんと無理。あのブタ、ガソリンで丸焼けになって死ねばいいのに。今日だってさ~、私の肩揉みながら、離婚してからセックスしてるぅ?いいセックスしないとアソコがふさがってオンナじゃなくなっちゃうよぉ?だって!あんなブタがよく結婚できたよね。まあ、奥さんは何年も実家に帰りっぱなしらしいけど。だから溜まってるんだよね。でもパチンコで借金まみれだから、あわよくば私とただでヤリたいっていうのが見え見えだよ。あいつが私に気があるの、こっちはちゃんとわかってんだから。え?何?ゲー!あんなやつ、頼まれたってお断りだよぉ!」
亀田課長がブジュ~ッという音とともに、大量の精子をみずきさんの中に出した。あまりに大量に出したので、みずきさんのあそこからゴポゴポと溢れ出している。
二人の動きが停止し、無表情になったあと、また同じ言動を最初から繰り返し始めた。
「亀田課長ほんとセクハラ。ほんと無理。あのブタ、ガソリンで丸焼けになって死ねばいいのに。今日だってさ~…」

たえさんは自分の運転免許証を見せて自己紹介しながら、たまたま居合わせたガソリンスタンドのお客さんにフェラしていた。
「あたしは岡田多恵子です!(ジュッポジュッポ)24歳です!このガソスタで働きながら、夜ときどきキャバでアルバイトしています!(グポッグポッ)あたしもセックスが好きだけど、彼氏に束縛されるのがウザいので、出会い系で男を漁ってセックスしています!(じゅるじゅる)オナニーも大好きなので、毎日スマホでエロ動画を見てオナってます!クンニされるのが好きだから、そういう動画でよくオナっています!(かはっ…!)でも、あたしはマンコが臭いから、現実ではなかなかやってくれるオトコがいません。(ゴプッゴプッ)だから、奴隷みたいなオトコが好きです。フェラが嫌いだけど、オトコの乳首を舐めながらしごいてあげて、モジモジさせるのは好きです!(ドピュドピュッ!ゴホッ!)
おっぱいは大きくて形もいいんですが、乳輪がめっちゃ大きくて陥没乳首なのと、パイパンでクリがデカいのが秘密のコンプレックスです!
休みの日はしょっちゅうあたしとみずきとアキの三人でジャスオンに買い物に行ってダベっています!ほら、もっとしゃぶれよ」
たえさんは最後は自分がしゃぶっているのに、他の人にしゃぶれと命令するような言い方をした。ティファに操られているから、今は自我がない人形状態なのだろう。あんなにイケイケな派手な顔立ちのお姉さんなのに。

たまたま居合わせただけのツナギのバイカーのお姉さんも操られている。
お姉さんは
「ストッキング、タイツ、カラータイツ、ストッキング、タイツ、カラータイツ…」
「大便、小便、下~痢、大便、小便、下~痢…」
と、この場に全く関係のない無意味な単語を繰り返しつぶやきながら両手両脚を大きく振って行進していた。
計量機(ガソリンを給油する機械)にぶつかって進めなくなっても、その場で足踏みしながら行進を続けている。

「一郎くん、早くウチとセックスしよ♡」
全裸のアキさんが僕に抱きついてきた。
「ウチ、一郎くんのしゃぶってあげるね」
言うやアキさんは脚を大きく開いてしゃがみ込み、僕の制服のズボンを一気にずり下ろし、そのままパクッと僕のモノを咥え込んだ。
「ちょ、ちょっとティファ…アキさん!はうっ…!」

アキさんは頭を前後に動かし、カポッ、カポッとリズミカルな音を立てながら、喉の奥まで僕のモノを突っ込んでくれている。
「ちょ…あうう…、き、気持ちいい…」
人生初のフェラ体験。ティファに体を勝手に動かされているとはいえ、外見上は気が強そうなきれいなギャルのお姉さんが、こんなハレンチ極まりないことを、さえない僕にしてくれている。こ、これはめちゃくちゃ興奮するぞ…!
思わず僕はアキさんの頭を押さえつけ、腰を激しく振った。
「ぶほっ!」
アキさんはむせて、口と鼻腔から大量のネバネバした透明な液体を垂らした。
「もう、一郎くん、女の子をそんなに乱暴に扱っちゃダメだよぅ。
でも、ウチのフェラそんなに気持ちよかった?一郎くんが気持ちよかったら、ウチめっちゃ嬉しいな」
ニッコリ笑いながらアキさんは言った。
昨日まで女の子とは無縁の人生を送ってきた僕である。
その仕草の可愛らしさ、言われる嬉しさに思わず感動してしまった。

「じゃ、しよ♡」
アキさんはガソリンスタンドの隅に畳んであった段ボールを持ってきてコンクリの床の上に敷き、その上に仰向けに寝転がり、脚を大きく開いて指で自分のあそこを広げて見せた。
薄い毛の下に綺麗なピンクのマ×コが丸見えになった。
アキさんはヌラヌラ濡れている自分のものを軽く指で弄りながら、
「きて。一郎くん。アキを可愛がって」
と言った。その瞬間、僕の理性の糸は切れ、無我夢中でアキさんに覆いかぶさった。
「きゃあ(笑)もう、一郎くん~!♡」
「ええと…」
まだセックス経験のない僕がいきり立った自分のモノを掴んで焦りながらアキさんのあそこの位置を探していると、アキさんは細い指で僕のものを優しく握った。軽くしごきながら、
「アキに任せて。アキのカラダ、何回もした経験あるから、記憶を読んで、一郎くんをリードしてあげる。だから心配しないでね」
アキさんは優しい目で僕をじっと見つめた。僕もアキさんを見つめ返し、二人は無言で見つめあった。それは時間にしたらほんの数秒だったろう。
二人の状況も異常、背後でも現実にはあり得ない痴態が演じられているというのに、不思議に静かで優しい時間だった。恋人がいるというのは、こういう感じだろうか。

「じゃ、挿れるね?」
「ち、ちょっと待って…」
僕はアキさんから体を離し、正座しながら言った。
「あの…アキさんとは、すごくセックスしたいけど、今思ったんです。
僕には好きな子がいて、やっぱり初めては、その子としたいんです。まだ告白もしてないし、その子と恋人になれるかどうかもわからないんですけど…、
だから、僕にはアキさんとすることはできないんです。アキさんごめんなさい」

アキさんの頭からティファが抜け出すのが見えた。
アキさんは裸でボーッとした表情のまま地べたに女の子座りしている。

「ご主人様、エッチしないんですかあ?ご主人様の考えは難しいです…。
でも、ティファ、その好きな女の子に乗り移りますから、また今度セックスしましょうね♪」
「いいんだ、ティファ。僕は帰る」
「あ!待ってください!ご主人様ぁ!」

なぜかやるせない気持ちで、寸止めされたムラムラ感だけが残ったまま僕は、今まで味わったことのない気持ちを抱えて家に向かって歩を進めた。
(帰ってから、ガソリンスタンドの支配を解いてもらうのを忘れたことに気づいたのだった)
















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