カップルがお互いの体を入れ替え、外でなりきりデート

作・イラスト:JPG




 彼女とも倦怠期がきてしまった。
だいぶひさしぶりだけど、あの力を使ってみるか…。

うちの家系は、代々体を入れ替える力を持っている。
彼女の山崎優子に
「…なんだけど、ためしに体を入れ替えてみない?」
と相談したのだが、
「へえ、いま深夜アニメでそういうのやってるんだ(笑)」
などと、まったく本気にしてくれない。
なので、勝手に進めることにした。

精神統一し、お互いの存在の位置を入れ替えるイメージを思い浮かべる。
ニコニコしていた優子の体がビクンと震えた。
「えっ!?な、なにっ…!?ちょっ!待っ…!」
視界がはげしくぶれ、ぶれが収まったころ、俺の目の前には俺、石木亘が座っていて、視線を下げるとロングスカートと細い足首、見慣れた優子の体だ。
どうやら入れ替えに成功したようだ。
手をにぎにぎしつつ、「あ、あ、テステステス、本日は青天なり、あたしは山崎優子よ〜♪」

「えっ!?えっ!?あなたは、あたし!?ど、どうしてあたしがもうひとりいるの…!?う…ケホッ…!なに、声が…!」

パニクる俺の体の優子をなだめ、優子の体と声で、俺がお互いの体を入れ替えたことを説明する。

俺の体の優子は、「やだ、あたしの声って、外から聞いたらそんな変なの!?うー、ショック…もうしゃべれないよー…」
などと、どうでもいいことにしょんぼりしている。俺の見た目で。
(ちょっときもい)
まあ、混乱しすぎて、なにを気にしたらいいかわからなくなってるんだろうな。無理もないか。

俺は優子の体で脚をくずし胡座をかきつつ、(普段、優子はとても姿勢がよく、立ち姿や、背をすっきりのばして座っているのを見るのが俺はとても好きだ)

「入れ替わったまま外でデートしない?
街中を、お互いのふりして、実は中身は逆なのに、知らんぷりで普通の男女みたいにさ。
なんか倒錯的かつ変態的でよくない?♪」
優子の体と声で、俺は考えていたアイデアを提案した。

「服も、普段、自分が相手に着てほしいと思ってる、相手チョイスのコーデで出掛けようぜ♪
自分自身では選ばないような。
その格好で外出してデート。
ある意味、裸で出かけるより恥ずかしいかもしれないけど、そこがグッとくるっつうか、ドキドキしない?」

想像もつかないシチュエーションに、俺の体の優子も興味を示しはじめた。
「つまり、あたしは亘のふりをして、あたしの体の亘と、ふだんと逆の体で外でデートってことね…
やってみてもいいかも…(汗)」

「じゃ、着替え終わったら、お互いの服装をみせっこしよう♪
うひひ、優子を俺が勝手に動かして、優子の体に、ふだん絶対着ない服を着させて鏡でみて、優子の顔で大喜びしてくるわ♪」
「やだ、やめてよ!そんな変な言い方(汗) ドキドキしちゃうよ…!」

一旦別室に別れて、俺は優子の体の着替えをはじめた。

俺はタイツやパンストが大好きだ。
「女限定の着衣」という点と、「脚の色を自由に変えられる」という点に、強いフェティシズムと性的興奮を感じるのだ。

やわらかい手触りのナイロンをやさしくひっぱり上げ脚全体を包み、腰をひねってタイツを脚全体にになじませる。
脚を締め付けてくる感覚。サラサラした手触り。タイツに包まれた優子の脚を、優子の手でなでまわす。
「はあ...優子の脚...きれいだなあ。たまんないなあ...」
優子の声でつぶやく。

眼鏡に黒髪、どちらかというと地味な優子の体に、前から穿かせてみたかったド派手な色のカラータイツを、何種類も次々に穿かせては脱がせた。
優子の体を自分の考え通りに動かし、デコレーションし、こっそり写真を撮ったりして堪能した。
あとで自分の体にもどったら、(このタイツ穿いた優子の体、俺が動かしてたんだよなー、)
という想像でオナニーしよう(笑)

最終的に俺は、ピッチピチでキツキツの、体にぴったりフィットしたハイネックのセーターに、普段の優子が絶対穿かない超ミニのスカート、脚本来の色とはまったくかけ離れた、ビタミンカラーのタイツを穿いた。
ふだん、ゆるめの上着や長めのスカートばかり身につけている優子だが、いまや中身が俺になってしまった優子は、鏡に映った普段とちがう服を着た自分の体を、鼻穴をふくらませて、じっくりねっとり舐めるようにみている。
「おー、エッチのとき、恥ずかしがって電気消すから気づかなかったけど、やっぱ優子って、実はいい体してるんだよな!
うーん、自分の彼女だけど、改めて優子、最高だー!」
言いつつ鏡の中の優子は、ニヤニヤしながら自分自身を抱き締めている。

着替えを終えた俺らは、お互いの体のファッションチェックをしあった。

がに股でおっぱいをもみながら、
「うひひ、どう?」
優子の体、優子の声、普段の優子が絶対にしないだらしない表情で、胸を強調したハイネック、ふともも丸出しミニスカート、派手なカラータイツの優子の体を本人に見せつける。
「やだぁ!あたしの見た目でそんな変なことしないで!
その恥ずかしい服も脱いで、もとの服に着替えてよ!
自分で自分を外からみるのも気持ち悪いし…」

そう言う優子は、ふだんの自分自身のインドアのイメージとは異なる、さわやかでスポーティな服を俺の体に着せている。

優子の体の俺は、優子の頭をガリガリ掻きながら、
「いやー、ブラつけんの大変だったぜ!
どうせだから、ブラなしで、乳首ポチッてさせようかと思ったけど、室内だけならともかく、まあ彼女は俺が独占したいし…
女はいつもあんな面倒くさい、窮屈なもんつけてんのか、マジ大変なんだなー!
今度からは、出掛けるときに時間かかっても、怒るのやめるわ、いままですまんかったな!」

「もう、あたし…その格好、変態みたいじゃん…(泣)
大学の友達に会っちゃったらどうするのよぉ、もう大学行けなくなっちゃうよぉ…(泣)」
目の前で見慣れた俺が、俺の声で、妙にクネクネした動きでウジウジしゃべっている。

正直きもいぜ(汗)

「ま、でも約束だし、外にデートにいこう。ん、んん…
テステステス、
ただいまマイクのテスト中、ア、ア、ア、本日は晴天なり、あたしの名前は山崎優子…

ねぇん、亘、おんもにデート行こうニャン?♪
ひさしぶりに、デートでドキドキ感じるかもよ♪ ひょっとしたら初デートのときよりも♪
入れ替わったまま人前でイチャイチャして、チューもしようニャン?♪」

ふだん決して優子が言わないせりふが優子の口から出る。それを優子の体に言わせているのは俺の意志なのだ。
それだけで俺は興奮し、優子の体が熱くなった。
「ああん、あたしは山崎優子よぉ。山崎優子の体、もう火照ってきて大変だわぁ。
山崎優子の体、いやらしい」
俺はわざと優子の体、優子の声で、優子のフルネームを連呼した。

「ちょっ、やめてよぉ…」
「いいじゃん、お前も同じように言ってみてよ、亘くんの体は、山崎優子の体みて、どう思った?」

「あた…俺は、石木亘は、普段あた…山崎優子が絶対着ない服を着て、恥ずかしいポーズを色々とったりしてるのをみて、なんだか変な気持ちだよ…」

ハイネックにミニスカ、タイツの優子の体の俺は、思わず、俺の体の優子に抱きついた。
体は俺だけど、中身の優子がいとしくてたまらない。



 大学の講義は午後からなので、先に街でデートだ。
カップルつなぎで手をつなぎ、商店街をウインドウショッピングをする。

(うわー、しかしミニスカートって、予想以上に頼りないな!
股間がスースーして、なんにも穿かないで外歩いてる感じ。心細っ!女はいつもこんな感じで外歩いてんのか!恥ずかしくないのかね?)
そんなことを思うが、
街ゆく人々は、俺らを別段に気に留めることなくすれちがっていく。
(ふふふ、ごく平凡なカップルだと思ってるんだろうなあ。
でも、実は、いまお前がすれ違ったカップルの中身は普段と逆なんだぜ。
もしも、それが周りみんなにバレたら、俺らはどうなってしまうのか…
うおー、想像するとドキドキするなあ!)

前々から、優子と入れ替わったらぜひ行ってみたいと思っていた場所、靴屋にやってきた。
ふだんなら絶対に機会がない、女の子の靴を履いてみたい願望を、優子の体なら実現できる。
甘酸っぱい興奮に胸が高鳴る。
俺は優子の体で靴屋店内を歩き、優子の体で靴をチョイスし、優子の足にいろいろな靴をフィッティングした。
高いピンヒールやブーツ、真っ白なハイヒールや、女子高生が履く黒いローファー。
普段ぺたんこ靴やローヒールばかり履いている優子が絶対選ばない種類の靴、その靴を優子の体に履かせ、鏡にピンヒールやブーツを履いた優子の体の俺を映してみる。

「かわいいねえ…♪」
倦怠期だったけど、優子って、こんなにかわいかったっけ…。
俺は鏡に映る自分、優子の体をうっとり見つめた。

俺の体の優子がしきりに恥ずかしがっている。
「やだぁ…恥ずかしい…!そんなおしゃれなかわいい靴、あた…優子には似合わないよ…
あた…優子、ださい女だもん…」

う〜ん、なんてかわいい奴め!
ハイネックにミニスカ、タイツを穿いた優子の体の俺は、俺の体の優子の腕にしっかりつかまり、優子の顔でニコニコし、自分からイチャイチャした。

服屋や下着屋、本屋(これは優子の希望だ)、
いろいろな店をぶらつき、入れ替わったままデートを楽しんだ俺らは、ちょっとおしゃれなカフェで昼食を食べた。
いつものつもりで大盛りを頼んだが、優子の体はすぐお腹一杯になって、もう入らない。
「ゲフッ、ゲップ〜! う〜…やべえ…もう食えねえ…」
「あた…俺は、足りないかも…」
「あ、まじで?じゃ、これも食べてくんない?」
差し出した皿を受けとった俺の体の優子がすいすいと食べていく。
「亘の体、すごいねえ。いっぱいごはん入るよ」
「お〜!なんか頼もしいね!いっぱい食べるの見るの!」

…あれ、俺、なんとなく優子の気持ちになってきてる?(汗)
なんか、俺、女のしあわせ感じてるかも…

「ちょっと亘…優子!脚をきちんと閉じてよ!
あた…優子はきょうミニスカートなんだから…っ! 優子の体、大事に扱って!」

「おおっと!ん…おほん…、ああん、亘ごめんね、優子はしたない格好しちゃって☆
優子に悪いとこあったら、これからもいっぱい叱ってね☆」
俺はクネクネしながら答えた。



 大学の講義はあいかわらずつまらない。
俺の体の優子は、そんなつまらない教授の話も真面目にノートをとっている。

俺はひまつぶしに、少しだけ脚を開いて座った。
ドキドキが半端ない。
きょう穿いてるミニスカなら、前から見たら股間が丸見えになってるはずだ。
優子の体が興奮してきた。
男の興奮とはちがう、全体がじんわりと上昇する感じ。 体が徐々に熱を持ってくる感じ。

辛抱堪らず、優子の体の俺は、俺の体の優子の耳許に小声で
「優子のあそこ、濡れてきちゃった…亘、携帯で優子のグチョグチョのあそこ撮って…」
熱い吐息でささやきながら、俺の体の優子の股間を、優子の細くて白い手を使って上下にしごく。
俺の体の優子が驚いて顔を上げるが、しごかれた快感からか、口を半開きにして、うるんだような目で俺を見つめ返してくるだけだ。

入れ替わった俺らが、人がいっぱいいる大学の講義室で相手の体で発情し、セックスがしたくてたまらない。
そのシチュエーションに異常なほど興奮し、
俺の体の優子は股間が信じられないほどガチガチに硬くなり、ズボンを突き破るほどの勢いで勃っている。
俺は優子の体で生唾を飲んだ。
すでに俺が動かしている優子の体も、もう乳首が痛いほどギンギンに勃ち、股間からはドロドロの熱い液体がヌルヌルと流れ出している。
俺の興奮で、優子の体がこんなにいやらしく、メスとしてオスを受け入れたがっている。
その思いは俺を息苦しいほど興奮させ、めまいすら感じた。
優子の体の心臓が、とんでもない勢いでバクバク鼓動して、いまにも肋骨を突き破って飛び出しそうだ。
呼吸も信じられないほど速くなっている。

ピチピチのハイネックのすそから手を入れ、ブラの隙間に手をさし込み、優子の体の乳首をしごきながら俺は
「山崎優子の体、石木亘の乳首舐めたいな」と言った。

俺の体の優子にうまく隠してもらい、俺の体の優子の乳首を、優子の舌で、わざと唾液をたっぷりからめて、チロチロと舐め、含んで転がす。
俺の体の優子が口を手で押さえ、必死であえぎ声を押し殺している。

「実はさ、山崎優子の体、パンツ穿いてこなかったんだ。
山崎優子の体、いまノーパンにタイツ直穿きなんだよ…」
股間に手を導く。
タイツ越しに熱いヌルヌルが染み出している。

もうお互い寸分も我慢できず、講義を抜け出し、人があまりこない障害者トイレに駆け込み、鍵をかけるのももどかしく、お互いの体に入れ替わった俺らは、普段と逆の体で自分の体を激しくむさぼった。
抱き合いぴったり密着しながら、舌をからめた淫靡で濃厚なキスを延々続ける。
息継ぎで唇を離したときだけ、混ざりあうふたりの唾液が糸をひいて橋になる。
抱きついてる体が大きい。
優子はいつもこんな大きい体にしがみついてセックスしているのか。
俺の体の優子が言う。
「あたし…かわいい…なんか、めちゃくちゃにしてやりたい」
「うん、そうだよ、優子はかわいいよ。俺はいつも、こんなかわいい子を抱き締めてるんだよ。
俺の恥ずかしいとこ、もうぐちゃぐちゃだよ…。
はやく優子の硬くて大きいものを挿れてほしい。めちゃくちゃにしてほしい」
「うん、亘大好きだよ」
その瞬間、俺の中に優子のものが入ってきて、俺の頭は真っ白に消し飛んだ。

「ああ、優子の体気持ちいい。山崎優子の体もっと突いて!」

大学のトイレだということも忘れて、俺は優子の愛情を全身に感じながら、優子の体でひたすら快感をむさぼり、優子の体で絶頂を迎え、果てた。
終わったあとも、優子と俺は抱き合い、ずっとそうしていた。



 あれから優子も、体を入れ替えてデートしたりセックスするのにどっぷりはまったようだ。
(真面目な優子だが、実はムッツリスケベなのだ)
最近はむしろ優子のほうから、
「ねえ、亘…あれやらないの…?ま、またあれ、やってほしいな…」
と、恥ずかしそうにおねだりしてくる。
その表情が、俺自身のものになるかと思うと、俺ももう矢も盾もたまらず、日が高いうちから入れ替わって、優子の体で浅ましくガツガツセックスをむさぼってしまう。

最近では、俺が優子の体に派手な服を着せるのを、優子自身も楽しみにしている。

このあいだ、優子の体のとき、髪を栗色に染めてみたが、そのあと、優子みずから、バリバリのギャル服の店に服を買いに行こうと提案してきて、
ギャル服を着せ、眼鏡をはずし、ギャルメイクを施した優子の体でセックスをしたのだが、そのときはもう、お互い非常に燃えた燃えた。

それと、優子と入れ替わっているとき、俺が常に乳首をいじっているので、最近優子は乳首が敏感で、すぐ発情してしまって勉強も手につかないらしい。

優子の方も、俺の体でいるときは、立ち小便に挑戦したり、力仕事のバイトを俺のかわりにやりにいったり、牛丼屋やラーメン屋にひとりで入ったり、上半身裸でバスケやスケボーをしたり、優子なりに俺の体をエンジョイしているとのことだ。

倦怠期なんか吹っ飛んだ俺らは、きょうも楽しく入れ替わりライフをエンジョイしている。
次はなにをしようかなあ♪
優子と相談だ!









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