魂吹き込み吹き矢

作:ecvt


「すっげー!うっふーん!」
見知らぬマンションの一室・・・
部屋の主である彼女〜滝沢美香はセクシーな表情でボディコン風の服の胸元を引っ張って胸の谷間をこちらに向けて見せつけている。
「「まさか、このアイテムが本物だったとはな・・・!」」
俺と彼女は同時にそう言って全く同じ笑みを浮かべた。
「「俺の思い通りの被写体だ!それっ」」
恥ずかし気もなく彼女はさらにセクシーなポーズをとる。
俺はそれを自慢のカメラで撮影していく。
スカートをめくってM字開脚する彼女。
俺はそれを次々とカメラに収めていく。
「「コイツもまさか、見ず知らずの奴にこんなショット撮られてるとは思いもしてないだろうな!」」
そう二人で同時に言ったかと思うと、
「いやぁ〜ん!見ず知らずだなんてぇ!私はあなたと一心同体なのよぉ〜!もっと撮って撮ってぇ〜ん!」
と彼女の方だけが俺に媚びたような口調でそう言うと、パンティを脱いでアソコを開いて見せた。
「何やってるんですか?完全に痴女ですよ」
俺はちょっと呆れたような声でそう言った。
「そうなの〜っ!わたしぃ、あなたは素敵過ぎて、一目惚れしちゃったのぉ〜!あなたが好き過ぎて、あなたに全てを見て欲しいのぉ〜!大好き、愛してるわぁ〜!」
そう言いながらM字開脚のまま腰を振った彼女は、俺にウインクを連発して自分の唇を舌で舐め回した。
「あっはっはっ!こりゃ面白いな!完璧に操れるぜ!」

先程、俺、楠倫太郎が酔っぱらって迷い込んだ路地裏で、トイレを貸してもらおうと入った怪しげな骨董店で、トイレ使ったならこれを買っていけとしつこく言われて渋々買ったさもない「吹き矢」。
酔っぱらっていたせいもあって勢いで買ってしまったのだが、店主の婆さんの話によると、相手に魂を吹き込んで操ることが出来るなんて言っていた。
冗談だろうと半信半疑だった俺は、早速試しに道を歩いていたセクシーな女に向けて吹き矢を吹いてみたのだった。

すると、吹き矢の先端から白い塊のようなものが発射されて彼女の後頭部に突き刺さって吸い込まれていった。
「!?」
途端に俺の視界が二重に重なって見えた。
「「な、なんだ!?」」
俺は思わず声をあげたが、自分の声と、まるで女の声の様な甲高い声が重なって聞こえた。
俺は二重に見える視界のうち、元の自分の視野に意識を集中した。すると、吹き矢を吹き込まれた美女が歩いていたはずなのにその場に突っ立っているのが見えた。
俺は彼女に声を掛けようと右手を出して彼女に向かって歩を進めると、何故か彼女も右手を前に出して同じ歩調で前に歩いて行ってしまった。
俺が止まると彼女も止まった。
(!?まさか・・・)
俺が試しに右手を上げると彼女も同時に右手を上げた。俺が左手を上げると彼女も左手を、しゃがむと彼女もしゃがんだ。
道行く人は、人気の無い路地裏の出口に立っている俺とは少し離れた位置にいる人通りの多い場所にいる彼女が突然立ち止まって奇妙な動きをした後しゃがみ込んだため、怪訝そうな視線を向けていた。
「「とにかくこれは、俺と彼女が繋がったってことだな!」」
立ち上がった俺がそうつぶやくと、離れた位置の彼女も立ち上がり同時にそう言った。
突然立ち上がってみょなことを言った彼女に、道行く人はまた驚いていた。
(このまま同時に動いていてもしょうがないな、同時に動かせるように練習してみよう)
まず、俺は視界をもう一つの方に集中してみた。
途端に視界が人ごみの中に変わる。下を向くと、セクシーなボディコン風の服に大きな胸の谷間が見える。
ミニスカートからはセクシーな曲線を描く美しいおみ足が伸びている。
慣れないヒールに注意しながら俺が路地側に振り向くと、俺が背を向けて立っていた。恐らくこちらの俺と同時に振り向いたのだろう。

俺は再び視界を本来の俺の方へと集中し、視界を俺本体の方へと戻した。
それから、彼女の方を意識して動かさないようにしながら、ゆっくりと振り向いてみた。
「成功だ」
俺本体の方だけに集中していたので俺の方だけが声を出したようだ。彼女の方は無表情でこちらを向いて突っ立っている。
(よし、練習だ。彼女をこっちに歩かせてみよう)
俺が彼女の方を動かすように意識してみると、ぎこちない動きで無表情な彼女は、まるでロボットの様に俺に近付いてきた。
「おし、成功だ!今度は彼女だけ喋らせてみよう」
俺が意識すると、
「あー、あー、本日は晴天なり、よし、アメンボ青いなあいうえお、、私は女、私は女、テス、テス、只今マイクのテスト中」
俺は彼女を無表情ではあるが、俺の思った通りに喋らせることに成功した。
(よし、今度は喋りと同時に動きだ!)
俺が意識すると、
「コマネチ、マチコネ、コマネチ、マチコネ」
彼女はそう言いながら、無表情でガニ股でコマネチをした。
「「おおぉ!やった!成功だぜ!」」
嬉しくて気を抜いたら、俺と彼女は向い合って同時にガッツポーズしながら全く同じ表情で同じことを同時に言った。
奇妙な行為を繰り返す二人に(本当は一人なのだが)周囲が遠巻きに怪訝そうな視線を投げかけてきていると感じた俺は、道端ではなく場所を移動することにした。
俺のアパートはここから電車に乗る必要がある。
彼女のバッグを見ると、身分証の住所がここのすぐ近くのマンションだったので、俺はなんとかかんとか彼女を遠隔操作しながら彼女のマンションに入り込んだのだった。

彼女の部屋で練習していると、かなり自由に彼女を動かせるようになった。
「完全にコレは俺の分身だな!」
部屋のソファーでドカッと座っている俺の前で、リビングテーブルの上に立った彼女はガッツポーズをとりながらそう言った。
「では、撮影会といきますか!」
俺はスマホを取り出すと、彼女にセクシーなポーズをとらせた。
「おぉ!すっげー!うっふーん!」

・・・・・・・・・・・

動きと表情の練習がてら、彼女のセクシー撮影会を終えた俺は、無表情でテーブルの上に立つ彼女に近付いて後ろから胸揉んだ。
彼女は無表情なままだ。
スカートめくっても丸出しのアソコを触っても全く反応しない。
「よし、ここから徐々に支配率をアップしていくと・・・」
俺は背後から彼女の胸を揉みながら支配率を上げていった。
すると、段々と彼女の胸の感覚が自分の感覚であるかのように感じられてくる。
それと同時に視界も彼女の物が濃くなっていく。
「「おぉ、これはなかなか気持ちいい・・・」」
最後には完全に彼女になっていた。
背後では無表情な俺本体が、滝沢美香になった俺の胸を揉み続けている。
「あっ、あっあぁん・・・これは・・・」
始めて完全支配すると、彼女の身体を完全に支配しているので当然彼女の脳も支配下におさめることが出来たようで、彼女の記憶も自分のものであるかの様に思いだすことが可能になった。
恥ずかしいことかな何から何まで、彼女の全てを知っのだ。
「うふふ、私はこんな喋り方でなのね。あんっ、いやぁん!」
彼女の口調も簡単に使うことが出来た。
「あんっ、もうっ、だめぇ!」
俺は俺本体の手を止めさせた。
そこで、彼女の支配を完全にしたまま俺本体の意識も完全に支配できるか試してみた。
すると、俺本体と彼女の脳を巧みに使ってどちらも自然に動かせるようになった。
「これで私はあなたの完全支配下よ!嬉しいわ〜!」
彼女は俺の意志のままに、まるで本人が心底嬉しいかの様にそう言って手を叩いた。
「喜んでくれて俺も嬉しいよ」
俺は満足げに頷いた。
「あなたって、カッコよくて優して頭が良くて世界最高の男よ!愛してるわ〜!」
メインの意識をそれぞれの身体に切り替えても支配力は完全なままなので、どちらの身体もまるで本人の様に動かすことが出来るし、その体の能力を使える。
完全に彼女自身が俺のベタボレであるかの様に頬を赤らめてそう言った。
「さて、今度は」
「エッチしてみましょう!」
二人が以心伝心で言葉を繋ぐ。

「「オラァ!」」
俺がいきり勃つチン○をバックから勢いよく突っ込むと、彼女は丁度いい位置にお尻を動かし、バッチリのタイミングで挿入が成功した。
腰の動きも絶妙のタイミングで合わせてくれる。
「「おっはぁっ!こらたまらんっ!」」
俺の激しい動きにも絶妙の位置に合わせてくれ、締まり具合も最高だ。
「「そりゃそっか、どっちも俺一人の意志で動いてる俺の身体なんだからな!これって、究極のオナニーだぜ!」」
ちょっと好みの事も言わせてみよう。
「あぁん!あなたって最高よ!こんな極太チンポ挿れてもらって、私は世界一の幸せ者よ!あぁー、愛してるわー!最高よー!私の記憶によると、今日は安全日だからドンドン中に出してちょうだーい!!」
俺は次々と俺が興奮する要素を含んだ台詞や喘ぎ声を彼女の口で言って楽しんだ。
「「あぁぁぁあっ、イ、イクゥゥゥゥウゥゥゥゥゥゥウゥゥゥッ!」」
絶頂に達した俺(達)は、今度はメインの意識を美加さんの身体の方にして女性の快感を貪った。
「ぐっは、女って、こんなに気持ち良かったのかよ!さ、最高っ・・・!あっ・・・イクゥゥゥウゥゥゥゥゥゥウゥゥゥッ!」
俺は女性の快感も自身の快感も両方楽しんだのだった。
「くぅーっ、たまらん快感だったな・・・!」
俺はベットで一服しながら彼女の身体を操って後片付けさせている。
今は雑巾掛けをさせている。
「こりゃ便利だな、いくらやっても疲れるのはこの身体だからな!」
乱れた服装のまま、彼女はそう言いながら嬉しそうな表情で雑巾掛けをしている。
その時、ピンホーンと、呼び鈴が鳴った。
モニターには彼女の友達の野村柚奈と、その友達の高橋美里が映っていた。
「[私]の友達ね!」
俺はメインの意識を彼女に切り替えると、雑巾掛けをしていた手を止めて立ち上がった。
なんという偶然!野村柚奈は俺の取引先に勤めている受付嬢で、何度か会話した事がある程度だが、俺が密かに憧れていた女性だ。
(これはラッキー!)
「ノーパン、ノーブラだけどいっか!」
俺は乱れたボディコン風の服を適当に整えると、片胸を揉みながらインターホンのスイッチを押した。
「はーい」
俺はウキウキ気分で、玄関のドアを開けた。

(彼女とは数回しか喋ったことないのに、"親友"になっちゃった!ぐふふ・・・!親友として、じっくり"俺"をオススメしますからね!)
俺はメインの意識を俺本体に戻し、滝沢美香を操って彼女達を迎え入れた。
「あら?男の人の靴・・・誰か来てるの?」
と、美里が気が付いた。
「うん、実は、柚奈に素敵な男性を紹介しようと思ってね、呼んでおいたのよ!」
俺は美加の口を使ってそう言った。
「嬉しいけど・・・今は・・・」
美香の記憶によると柚奈は元カレに騙されて傷心なのだ。
すかさず、美里が、
「ちょっと、美加、どういうつもり?柚奈の気持ちが落ち着くまでそっとしておいてあげようって二人で決めたばかりじゃない!信じられない!帰ろ、柚奈」
美里は柚奈の手を引き、出ていこうとした。
(チッ、邪魔な奴だな!お前にも俺の味方になってもらうぜ!)
俺はすかさずキッチンの扉の陰から吹矢を吹いて美里にも魂を吹き込んだ。
「ねぇ、待って、恋愛の傷を癒すなら新しい恋愛って言うじゃない?ね、美里?」
俺は美加の口でそう言うと、
「ちょっと、美加、いい加減にし・・・ヒッ・・!あ・・・あー、そ、それもそうね、美加の言う通りだと思うわ!恋愛の傷を癒すなら新しい恋に限るわ!会うだけ会ってみましょう!美加が紹介する男性なら間違いないと思うわ!絶対会うべきよ!ね?ね?」
と言い、
「美里も賛成してくれて嬉しいわ!ね、会うだけ会ってみましょうよ〜!ね?ね?」
と美加でも柚奈を説得した。
「え、ちょ、どうしたのよ、美里まで急に・・・二人がそんなに言うならいいわ、会ってみるから・・・」
二人の息の合った説得の気迫に押されて柚奈はそう言った。
「「やったー!」」
美加と美里は同時に万歳すると、柚奈の背中を押して俺の待つ部屋へと向かったのだった。

その後、二人を駆使して俺を絶賛させ(まぁ、実際は俺一人なんだけど)なんとか俺と柚奈ちゃんは今度デートすることになったのだった。
親友二人の記憶を元に話題を提供したり、彼女達の猛プッシュのお陰で、彼女にとっての俺の印象は良いようだ。

彼女を駅まで送った後、俺は美加の部屋で美加と美里で朝まで3Pを楽しんだのだった。
「「「やったぜ!大成功だ!」」」
(便利なアイテム、最高っ!)

END





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