出張で・・・4

作:ecvt  


出張二日目、商談を終えた俺は、ビルの広い吹き抜けのあるホールのソファーで資料の整理をする事にした。
「今日は早く終わったな!まだお昼過ぎだ」
ホールは吹き抜けの大きなガラスから太陽の光が降り注いてきて明るい。
ふと、ホールの受付ブースを見ると、二人の受付嬢がいる。
一人はまぁまぁといった感じのコで、もう一人は今朝受付をしてくれた俺好みの美人受付嬢だった。確かネームプレートには”藍沢”と書かれていた。
「いってらっしゃいませ」
恐らく藍沢という名前の俺好みのコは隣のイマイチなコに比べて一際綺麗な姿勢でピシッと背筋を伸ばして一礼している。太陽の光に照らされて輝いて見える。
(綺麗な人だなぁ・・・会社のマドンナ的存在なんじゃないだろうか?まぁ、マドンナなんて古臭い表現だけどね・・・)
そんなことを考えながら資料の整理を終えた俺は、トイレに行ってからホテルに戻ることにした。
トイレの個室に入って用を足して一息ついた俺は、再び強烈な眠気が襲ってくるのを感じた。
(またこの感じか・・・昨日は深夜遅くで資料まとめてたからなぁ・・・ね、眠い・・・)
すると、キーンと強い耳鳴りのようなものが聞こえたかと思うと、また、あの時と同じようにガクッと落ちるような感覚と共に俺は目を覚ました。
(うわっ!?眩しい・・・)
目が慣れて視界が戻ったので辺りを見回すと、俺は先程のホールの中心に座っていた。
目の前にはカウンターがある。
「はっ・・・」
(ここは受付のカウンターブースだ・・・)

気が付くと俺は受付ブースに座っていた。声も女の声になっている。
右を見ると、先程受付ブースで見たイマイチな方のコが座っている。
(ってコトは今の俺は・・・)
膨らんでいる胸元のネームプレート見ると、藍沢と書かれている。
(や、やっぱり・・・っ!)
そして俺は今、OLの制服を着ているのだ。
俺はカウンター裏に置いてある身なりチェック用の四角い置き鏡を手に取って自分の顔を確認した。
鏡には、驚いた表情でこちらを見つめる美人受付嬢、藍沢さんの顔が映っていた。
「ふふっ・・・」
思わず笑みがこぼれる。
俺が笑うと鏡の中の藍沢さんが笑い、ウインクすると鏡の中の藍沢さんもウインクした。キスするように唇を窄めると鏡の中の彼女も唇を窄めた。まるで彼女が俺にキスをせがんでいるように見える。
鏡の中で俺の思い通りにクルクルと表情を変える彼女・・・まさに今の俺と彼女は一心同体だ。
(こんな美人が俺だなんて・・・面白いなぁ・・・)
「ど、どうしたの、紗代?」
俺が藍沢さんの顔を自由自在に動かして楽しんでいると、隣のイマイチの方のコが俺に怪訝な表情で声をかけてきた。
(紗代!?って誰?・・・って、あぁ、俺の事か・・・そうか、このコの名前は紗代っていうんだな・・・)
「え・・・あ〜・・・え〜っと、な、なんでもないわ・・・」
俺は適当に誤魔化して鏡を置いた。
「そう・・・」
隣のコは首を傾げながらも元の姿勢に戻った。
俺は、置いた鏡を少し動かして自分の顔が映るようにすると、また、色々な表情をして自分の今の顔を楽しんだ。
(あぁ、藍沢紗代さんかぁ・・・ホント、俺の好みのタイプだよ〜)
ちょっと笑顔で鏡に向かって軽く手を振ってみる。
(かわいい・・・)
「・・・?」
隣のコがフッとこっちを見たので俺は慌てて姿勢を正した。
イマイチなコもちょっと首を傾げながらも元の姿勢となった。
(ふぅ、危なかったぁ・・・しっかし、綺麗な脚に丁度いい大きさと張りのありそうなおっぱいが目の前に・・・)
俺は隣のコの目を盗んでペン立てから万年筆のような形をした黒くて太いペンを取り出すと、隣のコに見つからないようにコッソリとそのペンで制服越しに自分の胸をツンツンと突いてみたり、スカートの中のアソコを刺激したりしてみた。
周りに見つからないようにやるというスリルが俺を興奮させる。
「あっ・・・」
乳首やアソコの中心に当たると思わず声が漏れる。
(あぁ、いい声・・・)
今度はペンで乳首やアソコをグリグリと回して刺激した。
「あっ・・・くっ・・・」
鏡をチラ見すると、あの真面目そうな紗代さんが顔を火照らせて息も荒く淫らに表情を崩しつつ声を殺して堪えている。
(この表情、たまらんね〜!)
俺が鏡に集中していると、
「紗代?ホントに大丈夫?さっきからちょっと様子が変よ?息が荒いし顔も赤いし・・・どこか具合でも悪いの?」
隣のコは心配そうに俺の顔を覗き込む。
(ヤバい・・・もうこの藍沢紗代ってコのフリも無理だな・・・)
「そ、そうね・・・そうなのよ!ちょ、ちょっとトイレ行ってくる・・・わ・・・ね!あとよろしく〜!」
慌ててペンをポケットに隠した俺は、適当にそう言ってそそくさと受付ブースを出た。
「え!?ちょ、ちょっと紗代〜!?」
そして戸惑う隣のコを尻目に、トイレに向かったのだった。

トイレに入ると、三つある個室のドアが一つ閉まっており、洗面所には誰もいなかった。
洗面台は四人が同時に並べる広いもので、洗面台の前は一面鏡張りだ。
(あの扉の中は俺だろうから、今はトイレに俺一人だな・・・)
その鏡にはあの藍沢というネームプレートを胸に付けたあの美人受付嬢が映っている。
「藍沢ね・・・ネームプレートの苗字が自分のものじゃないっていうのもなんだか変な感じだよな・・・」
ネームプレートを体ごと鏡に近づけてみる。
「えーっと、見て見て、このネームプレート!わたし、藍沢・・・紗代っていうのよ!よろしくね!」
そう言ってウインクしてみる。先程からちょっと火照っているので色っぽい。
今度はクネクネと腰をクネらせながらセクシーポーズをキメて、
「うっふ〜ん!わたしぃ、藍沢紗代でございますわ〜!」
そう言って右の親指を噛んで鏡を見つめる。
俺がやったら気持ちが悪いであろう行為も、この身体なら非常にセクシーに見える。
「美人は何やっても美しいなぁ・・・これが今の俺だなんて・・・」
受付ブースで眺めていた時には真面目そうに見えた彼女だが、今や俺が藍沢紗代その人なのだ。鏡の中の彼女は俺の思う通りにどんなことでもしてくれる。
「ふふふ〜、かわいいな〜・・・」
俺が鏡に見とれていると、
「うわっ!」
と男の声がして、振り向くと、トイレに入ってこようとした男が赤面しながら慌てて出ていった。
(・・・?変なの・・・)
俺は再び鏡を見つめた。

ちょっとブラウスの胸元を引っ張って中を覗き込んでみる。
「う〜ん、このチラリズムがたまらんね〜」
俺は胸元のリボンを外すと、ブラウスのボタンを上から数個外してみた。
ブラウスがはだけてブラに包まれた胸が少し見えた。
「まだ全部見ないぞ・・・こうやって・・・」
鏡の中の紗代さんは顔を鏡に近づけながら前屈みになると、両腕を寄せて胸の谷間を強調してきた。
「だっちゅ〜の!なんつって・・・!たまらんっ!」
そんなことをしていると、また後ろから「あっ!!」という声がして振り向くと、トイレに入ってこようとしたオッサンが赤面しながら出ていってしまった。
「なんなんだ・・・あ!そうか!俺、今、女だったんだっけ!まぁ、今は紗代さんになってるから俺が恥かくわけじゃないからいいけど・・・」
そう呟いた俺は、ブラウスのボタンを全て外してブラに包まれた胸を露わにすると、再び鏡をじっくりと眺めた。
「いい形のおっぱいだなぁ・・・よし、おっぱいをぉ〜こうやって両手で掬い上げてぇ〜、ぶるぶるぶるぶる〜っ!」
鏡の中の紗代さんは、ブラウスをはだけた状態で自分の胸を掬い上げてぶるぶると嬉しそうに揺すっている。
「今度はブラを上にズラして・・・乳首はさみっ!」
鏡の中の紗代さんは嬉しそうに自分の乳首を両手をチョキの形にした指で挟んでチョキチョキとしている。
「あっ、あっ・・・あの清楚そうな紗代さんが嬉しそうにこんな事してるなんてそれだけで興奮する〜っ!」
そんなことをしながら紗代さんを満喫していると、再びトイレの入り口から話し声が聞こえた。
どうやら二人組が入ってくるようだ。
「うーん、邪魔臭いな・・・とりあえず個室に隠れますか・・・」
俺は個室の一つに入って鍵を閉めた。
片手で乳首を弄りながら、もう片方の手でストッキング越しに自分の股間をを刺激しつつ聞き耳を立てていると、男二人の話し声が聞こえてきた。
「さっきさぁ、トイレに入ったら洗面所に女の人がいてさぁ、なんか、藍沢さんだったように見えたんだよね。俺、ビックリしてトイレ出ちゃったからハッキリわかんないんだけどな」
「まさか、俺たちの憧れ、わが社のマドンナ藍沢紗代さんが男子トイレなんかに入ってくるワケねーじゃん」
「だよなー!」
などと会話している。
(いて、しかもオナニーの真っ最中なんだけどね・・・しっかし、やっぱり藍沢さんはみんなに憧れられてるんだな!それが今の俺っ!)
俺はそんな皆の憧れの的であるコと一心同体になっていることにも興奮してきた。
(うっ・・・さっきから股間がムズムズして熱いんだよな・・・な・・・何か挿れるもの・・・)
俺は個室の辺りを見回したが、挿入できそうなものは見当たらない。
(そうだ・・・)
身体が疼いて仕方がない俺は、先程の万年筆上のペンを取り出した。
(ちょっと細いが・・・)
スカートを捲り上げてストッキングとパンティを降ろした俺は、濡れ濡れのアソコにペンを差し込んだ。
「ひぐっ・・・」
濡れに濡れた紗代さんのアソコは、容易にそのペンを咥え込んだ。
「ん・・・?今、なんか変な声聞こえなかったか?」
「そうか?気のせいだろ?」
トイレの男二人の話し声が聞こえる。
(さすがに声を出さないようにしないとっ・・・・!)

(ぐはぁ!クリップがちょうどクリを刺激してたまらぁ〜ん!!!!!!)
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」
声を押し殺しながらペンをあらゆる方向に動かして股間を刺激していく。
「なんか、個室から小さな声とガタガタ音がしないか?」
「またまたぁ〜」
そんな話声がかすかに聞こえたが、興奮した俺は手が止められない。
(も、もう少しで・・・ぺ、ペンで・・・イクぅ〜!)
「んっ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」
絶頂に達した俺は、そのまま意識を失ったのだった。


「・・・はっ、ここは・・・」
意識を取り戻した俺は、同じくトイレの個室で目を覚ました。
身体は勿論俺自身の男の身体だ。
「ふう、疲れが溜まっててまた変な夢を見ちゃったな・・・」
個室を出ると、洗面所にいた二人の男が気まずそうに去っていき、振り向くと、夢で紗代さんとして入った隣の個室の扉が閉まっている。
「まさか、な・・・」
軽く笑った俺は、トイレを後にするのだった。
「あれ?いないのか・・・」
最後に沙世さんを一目見てビルを出ようとしたのだが、受付ブースに沙世さんの姿は無かった。

END







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