俺は良家の奥様よぉん!

作:ecvt



「お、奥様、一体どうなっさったのです・・・いつもの奥様にお戻りください・・・」
「はぁ!?何をおっしゃっているの、辰巳?私はいつも通りよ!私に何か言いがかりでもつけるつもりなの!?」
「い、いえ、そんな事は・・・」
「だったら文句言わずに私の犬になっていなさい!」
「は、はい・・・」
「ほら、ワンはどうしたの?」
「は・・・?」
「なにが、は?なの?犬はワンと言うものでしょ?言ってご覧なさい!」
「わ・・・わん・・・」
「声が小さい!」
「わ・・・わん!」
(こりゃ傑作だぜ!あのいつも威張ってる執事長の辰巳が、今や俺の言いなりだぜ・・・これからは俺が奥様としてお前をいたぶってやるぜ!)

・・・あれは数時間前・・・
「奥様、信じて下さい!あれは執事長の辰巳が・・・」
「お黙りなさい。辰巳があのようなことをするとは思えません」
「アイツ・・・あの方は裏表があって、奥様の前では・・・」
「お黙りなさい!自分の罪を認めないばかりか、あの忠実な辰巳を罠にかけようというのですか!?」
大富豪の夫人であった奥様は、先日未亡人となり莫大な財産を相続した。
辰巳は奥様の信頼を得ているのをいいことに、陰謀をめぐらせて財産とあこがれの奥様を我が物しようと画策しており、家付きの会計士である俺はそれを阻止するべく動いたが、逆に辰巳にハメられ、私が財産を狙ったことになってしまったのだ。
「ま、待ってください、奥様・・・!」
「下がりなさい!」
俺は突き飛ばされた拍子に後頭部をぶつけた。
(くっそぉ・・・俺は美しく気高い奥様を守ろうと・・・ただそうしたかっただけなのに・・・)
[悔しくはないか?]
(・・・誰だ?)
頭の中でどす黒い声が響いた。
[お前をハメた辰巳に恨みを晴らしたくはないか?]
(あぁ!でもどうやって?)
[お前に力を与えよう]

気が付くと俺は幽体離脱していた。
(これでどうやって・・・)
[知れたこと、お前があの奥様を乗っ取るのよ]
(・・・!で、でも奥様は・・・)
[秘かにずっと想っていたのだろう?]
(で、でも・・・それは・・・)
[あの身体を乗っ取れば奥様と一心同体になれるぞ・・・指一本動かすのも、喋ることもお前の思いのままさ・・・]
(あぁ・・・でも・・・)
[お前を信じなかったこの女にも恨みを晴らしたくないか?]

俺は腹を決めると奥様の背後から身体の中に飛び込んだ。
「あぁっ・・・!くっ・・」
奥様は苦しみながら頭を抑えてしゃがみ込んだ。
「うっ・・くっ・・・」
俺は苦しむ奥様の声を聞きながら、暗闇の中にいた。
上を見上げると光が見える。
奥様の意思であろう激しい抵抗に打ち勝ちながら、俺は光を目指した。
「あぁっ、いやっ・・・」
俺はやっとのことでそこにたどり着いた。
そこには二つの穴が開いていて、そこからは奥様の視点であろう外の風景が見えていた。
俺は悩むことなくそこに俺の両目を重ね合わせた。
「あぁぁっ!・・・ふ、ふふっ・・・」
気が付くと俺は部屋にしゃがみ込んでいた。
両手を見るとあの奥様の細い指そのものだ。
「せ、成功したのか・・・あっ・・・!」
声もあこがれの奥様そのものだ。俺は立ち上がると姿見の前に立った。
そこには喜びと困惑の表情が入り混じった顔をした奥様が映っていた。
「や、やった・・・こ、これで俺が奥様だ・・・奥様の全てを手に入れたんだ!」
鏡の中の奥様もとても嬉しそうな表情だ。
「奥様としての記憶も自由に読み取ることが出来る今、俺は奥様と一心同体になったんだ・・・!俺のすることは奥様がすること、俺が喋ることは奥様が喋ることってわけだ!奥様、俺を信じなかった罰だ、これからは俺がアンタとして好き勝手やらせてもらうぜ!わはははは!」
俺に身体を乗っ取られてしまった奥様は、俺の意思のまま嬉しそうに下品な高笑いをしたのだった。
[よくやった・・・後はお前次第だ・・・あばよ・・・]
最後に[声の主]に用意させた衣装を身に着けると、俺は姿見の前に立った。
「ふっ、あっはっはっ!なんて格好だ!まるで変態奥様だな!」
鏡の中の奥様は、まるで勝ち誇ったかのような表情で自らを蔑んだ。
「さぁて、女の感覚でも味わいますか!」
俺は俺は鏡を見ながらオナニーを堪能し、その後、自らの身体を鏡の前に持って行くと、その身体に交わってその快感を堪能した。
「あ、あの奥様がこんな格好で俺と・・・!あぁん!イク・・・イッちゃうわぁん・・・!」

「ふぅ、これですっかり変態奥様だな!さぁて・・・」
奥様の身体でおもむろに立ち上がった俺は、俺の身体をクローゼットに隠すと、インターホンを押した。
「辰巳、辰巳を呼びなさい!」
[[はい、奥様、ただいま]]
(ふっ、ふふ・・・この家の財産、権力、そして奥様自身を手に入れてやったぜ、これを利用して辰巳の奴にたっぷりと復讐してやるぜ・・・!)
「覚えてらっしゃい、辰巳・・・わはははは・・・!」

こうして俺は憧れの奥様自身として、その財産を手に入れ、その地位を利用して辰巳を使用人としていたぶることが出来るようになったのだ。
(コイツは奥様・・・つまり俺に惚れている・・・それに弱みも握ってるわけだから、一生コキ使ってやるぜ!俺がお前の想い人である奥様としてな!)

その後、
俺は奥様として、恋愛感情を利用したり、俺が奥様に直談判に行った時の資料で脅しながら辰巳をいたぶり続け、可愛いと思っていたメイドとレズったり、
自分の身体とHをしたりして楽しんだのだった。

(一生とは言ったけど、ま、飽きたらお前たちを解放してやるよ・・・飽きたらな・・・わはははは・・・!)
「あん!どうないました、奥様?急にニヤけたりなさって?」
「なんでもないのよ、メイドの沙羅ちゃん・・・あぁっ、私ったらホント変態奥様よねぇ・・・毎日こぉんなことしてぇ・・・あぁ・・・い、イクぅ・・・!一緒にイキましょう・・・!」
「えぇ、奥様ぁーん・・・!」


(終わり)


inserted by FC2 system