会社にて 作:ecvt 「いいじゃないの、部長・・・草薙君の昇進、認めてあげましょう!」 そう言って俺の上司、雨宮優子課長は、人事権を握っている真田部長のチン○を摩り始めた。 (ふふふ、いいぞ、雨宮優子課長!) 「あ、雨宮くん・・・」 真田部長はゴクリと生唾を飲み込む。 営業成績もイマイチ、上司の覚えも悪かった俺だが、魂吹き込み能力を得てからは営業成績はうなぎ上り、 直属の上司の雨宮課長には1/10の魂を吹き込んだままにしておいてあるので、厳しいく冷たかった彼女が今や完全なる俺の味方、俺の意志の奴隷となっているのだ。 彼女の意志に介入して俺の依怙贔屓をさせ、遅刻ももみ消してもらい、勤務評定も高評価にさせている。 が、この魂吹き込み能力は女性に対してしか使えないので、人事権を握っている真田部長には使えない。 俺は、新入社員時代に上司だった真田部長には覚えが悪いらしく、急激に営業成績が上がり、もっとも信頼する部下である雨宮課長も冷遇していたハズの俺の評価を急激にあげたことに疑問を持った真田部長が、昇進の可否を確認する為に部長室に雨宮課長を呼んだのだ。 これは、雨宮課長の脳を使って考えた作戦、美人局作戦だ。 真田部長は雨宮課長に気があるらしく、度々誘われたり、セクハラまがいの事を彼女にしてくるのだ。 仕事とプライベートをきっちり分けるタイプである雨宮課長はそれに非常に嫌悪感を感じつつも、仕事だからと割り切って、うまく受け流していたのだ。 まぁ、俺の魂が1/10入ったおかげで俺に対しては依怙贔屓しまくりなので、仕事とプライベートをきっちり分けるという彼女のポリシーは完全に崩壊しており、彼女の脳で俺の昇進が実現するように考えのが今回の作戦なのだ。 本来、彼女は一部下に過ぎない俺にここまでする理由も無いのだが、今や彼女の意志は俺の意志である。 彼女はあくまで自分の意志であるかのように認識しつつ自らこういう役割を買って出ていると思って行動しているのだ。 (可愛い部下の為にこういうことするのは上司の役割よね!) 彼女の手の動きが激しくなる。 「あぁ・・・雨宮くん・・」 「ね、草薙くんの昇進、OKよね?」 俺の介入した意思通りに真田部長の耳元でそう囁く雨宮課長。 「あ、ああ、わかった・・・だ、だから最後まで・・・イカせてくれ・・・」 寸止めでジラされた真田部長のアレは破裂寸前だ。 「ええ、彼の昇進が正式に決まったら、いつでも続きをして差し上げますわ」 そう言って、席を立つ、雨宮課長。 「わ、わかった、必ず実現する!だから、その時は必ずっ、必ず続きを!」 真田部長は情けない顔で雨宮課長に懇願した。 (カッカッカ!雨宮課長にベタボレの真田部長はチョロいな!) 「ええ、必ず」 そう言って投げキッスした雨宮課長は、部長室を出ていき、俺の待つ第二会議室へと向かったのだった。 「さぁて、映像も音声もバッチリ収録済みよ!これで真田部長への脅しの材料にもなるし、この私の立場が危うくなった時にはあなたが単独でこの証拠をを使ってちょうだい!」 会議室に入るなり、そう言って俺に抱き付き、ベロチューしてくる雨宮課長。 あの、仕事とプライベートを きっちりと分けるプライド高い雨宮課長の姿はそこには無かった。 会議室で雨宮課長のリードで(と言っても俺の意志にリードされてるんだけどね)1ラウンド楽しんだ後、俺と共にデスクに戻った雨宮課長は、俺の意志に誘導されて居眠りをした。 そこで俺は通常量の魂を彼女に吹き込んだ。 途端にデスクに突っ伏していた彼女は無表情でガバッと起き上がる。 俺はメインの意識を彼女の方へと移した。 一瞬、目の前が真っ暗になり、視界が戻って下を見ると俺は女物の紫のスーツを着ており、そのスーツをパンパンに押し出している二つの大きな膨らみが見えた。 「ふふっ、私、雨宮優子になっちゃったわ!」 人目につかないようにコッソリとスーツ越しに今の自分の胸を撫でまわした俺は、立ち上がるった。 (さて、せっかく雨宮課長になったんだからな・・・) 「これから私は草薙君と得意先回りをして直帰となりますのであとは頼むわね!」 雨宮課長である俺はそう部下たちに言うと、俺本体を従えて会社を後にした。 このまま雨宮課長になりすました俺は、俺本体を従えて彼女の上得意の大口顧客を次々と訪問し、彼女の知識を使って俺を褒めちぎり俺を売り込んだ。 信頼ある雨宮課長の言葉に、皆、俺自身に対する覚えもよくなり、これからの営業活動が楽になりそうな手応えを得た。 「ホント、この草薙君がいないと私は何も出来ないってくらい頼りにしていますのよ」 (ま、ホントに俺が完全にのっとっている今の雨宮課長は、俺の意志無しには何も出来ないんなんだから、まんざら嘘ではないよな・・・) 「わかりました、雨宮さんは認めた彼なら信頼して仕事をお任せ出来そうですね」 「「やったぁ~!これでまた大口の契約が取れそうだぞ~!」」 彼女の得意先のビルと出た俺は、雨宮課長の身体で小躍りして喜んだ。 あまりに嬉しかったため、俺本体の方の制御を忘れ、思わず同時に俺本体の方も同じように動いてしまった。 まったく同じ動きを同時にして同時に喋る妙な男女に道行く人の視線が集まる。 「「いけね、妙な二人になってしまったな」」 「さ、行きましょ、草薙君」 「はい、雨宮課長」 俺は二体を使って一人芝居をすると、その場を去っていった。 「いっくぅぅっぅぅぅっぅぅぅぅぅっ!!!!!!」 休憩がてら近くのラブホに入った俺達(と言っても中身は一人なのだが)は、雨宮課長の身体で俺本体とのエッチを堪能した。 「くぅ~、たまらんね!女の快感は!」 そう雨宮課長の声で言った俺は、ベッドから立ち上がろうとしたが、腰がガクガクして立ち上がれなかった。 「足腰ガクガクじゃん、ヤリ過ぎたな、暫くこっちは使えねーな!なら・・・」 そう言った彼女は急に無表情になった。 「・・・こっちで立ち上がるとしますか!」 メインの意識を俺本体の方に移した俺は立ち上がると、仁王立ちした。 すると、無表情でベッドから立ち上がった雨宮課長は、ガクガクしながらも俺との絶妙なコンビネーションで俺に服を着せていった。 「「こりゃ、便利だよな!」」 俺の服を着せ終えた雨宮課長は、自分の身なりを整えていった。 ふらふらと歩く雨宮課長を従えてホテルを後にしたのだった。 後日、俺は辞令を受け、係長代理という何とも微妙なポジションに出世することが出来たのだった。 (うーん、確かに出世は嬉しいけれど、なんだかチンタラ出世するのも面倒だな・・・せっかくこの能力があるんだから・・・そうだ!) END |