ぶ、部長!

作:ecvt



「ふふふ、部長の奴、こぉーんな服着せられてるって知ったら卒倒するだろうな・・・!」
ネットで手に入れた幽体離脱薬で幽体離脱し、美人だがいつもキツい俺の女上司、華山沙織部長に乗り移った俺、高山孝司は、その身体でランジェリーショップへと赴き、試着室でHなランジェリーを身にまとうと、姿見の前でその姿を堪能しながら、そうつぶやいた。
「いかがでしょうか、お客様?」
俺が華山美長の姿に見とれていると、不意に店員がカーテン越しに声を掛けてきた。
「え、あ、あぁ、いいわ・・・すっごくいいわ・・・これいただきます。このまま着て帰るわね!」
俺は部長の声でそう答えると、そのままシャツとスーツを着込んだ。
「はい、ありがとうございます」

ショップを出た俺は、ワイシャツから透けて見える乳首を眺めながらワザと大ききめにケツを振りながら歩いた。
「ふふふ、あの知的で潔癖な部長がこんな格好でこんな風に歩いてるなんて・・・俺に乗っ取られて俺が部長として部長を動かしてるだなんてな・・・あぁん!乳首がシャツに擦れて・・・気持ちいぃん!女の身体って・・・すっごぉーい!・・・コホン。いえ、すごいわね。高山くん、私の身体でよく勉強なさい」
「はーい!お言葉に甘えて・・・ぐふふ」
俺はワザと華山部長の口調でそういわせると、一人芝居のようにしてそう答えた。
「部長がそうしろって言うんだから、好き勝手させてもらいましょう!」
「いいわよ、高山くん。私を好きに使って頂戴」
またも華山部長の口調でそう言った俺は、意気揚々と歩いていったのだった。

華山部長として会社に戻った俺は、胸元をジャケットで隠しながら、オフィスに戻ると、自分のデスクに座った。
「部長、そこは高山の席ですよ。どうしたんですか?」
「高山って、だから俺のせ・・・あ、いっけね・・・じゃなかった。そうよね、そうよ、私は華山部長なのよね。おほほ・・・」
俺は慌てて立ち上がると、恐る恐る部長のデスクに座った。
(お、俺は今、華山部長なんだから・・・ここに座っていいんだよな・・・)
「部長?」
「・・・・」
「部長?」
「え?あ、あぁ、部長って俺のことか・・・」
「俺?」
「な、なんでもない・・・わ・・・どうしたの・・・かしら?」
「高山の奴、何処行ったんですかね?昼休みに出てから戻ってないようですが」
「あ、あぁ、彼は私が用事を頼んで、その営業先から直帰となったのよ!彼、ホント頼りになるからねー!」
(焦ったぁ・・・営業先からの直帰ってことにすれば大丈夫だな。後で早退証明を部長名義で作らないとな・・・)
「そうですか・・・あ、あと先程の資料の件で教えて頂きたいのですが・・・」
(えぇ!?そんなのわかるわけな・・・わ、わかる・・・!記憶も思い通りに引き出せるぜ・・・それなら口調も・・・!)
「あぁ、あなたってホントダメね!さっき教えたでしょ!?これはね・・・!」
(おぉ!まるでホントの部長が喋ってるみたいだぜ!)
俺は部長の記憶を引き出し、部長の口調を使って部長としての仕事を次々とこなしていった。
仕事をこなしながら、チラチラと、ジャケットの下に隠れた、シャツ越しに透けて見えるHな下着と乳首を眺めたり、気付かれないようにつついたりして楽しんだ。
(いい光景!じっくり眺めて触りてぇな・・・でも、三時までにこれをまとめないと・・・!ってなんで俺が部長の奴の仕事なんかやってやらなきゃいけねーんだ!やめだやめ!)
「部長!?突然どうなさたんですか?」
俺はいきなり立ち上がると、呼び止める部下を無視してツカツカとオフィスを出て行った。
「えー?わたし、疲れたので早退しまーす!じゃーねー!」

部屋を出た俺は、俺の字と部長の字を使って、部長命令による俺の早退書類を偽造して人事に提出すると、女子のロッカールームをウロウロとしながら、着替えている女子社員を色々と鑑賞した。
(うーん、いい眺め!誰も俺に警戒しないんだもんな!あの娘もよく成長しちゃって!ぐふふ・・・まさかあの華山部長の中身が俺で、その華山部長がいやらしい目で君たちを見ているなんて夢にも思わないだろうな・・・!さあて、これからどうするかな・・・)
「まずはトイレでじっくりこの身体を鑑賞してからオナニーか!?ぐふふ・・・」
そんな事を考えていると不意に後ろから女子社員に声を掛けられた。
「華山部長、ちょっとご相談が・・・」
(おっ、美人で入社試験トップ、同期の出世頭の橋麗奈先輩だ!かわいいなぁ・・・!)
「なあに、橋さん?」
「ちょっとここでは・・・誰よりも信頼できて、尊敬する部長にしか聞かれたくない話なんです・・・」
(ククク・・・俺が後輩の高山とも知らずに・・・!)
「信頼できる?でしょー!うんうん!イヤーっ、橋先輩にそんな事言ってもらえるなんて、なんか照れるなぁ!えへへ」
「へ?」
「い、いえ、なんでものないのよ。おほほ・・・。仕事が出来る優秀な[後輩]の橋さんにそう言っていただいて光栄だわ」
「あ、ありがとうございます!出来れば社外で、社の人間がいないところで相談したいのですが・・・」
「いいわよ」
俺は部長の顔でニヤリと笑みを浮かべると彼女の手を引いて会社を後にした。

「ちょ、ちょっと部長ここは・・・」
「ラブホテルよ、それが何か?」
「何かって・・・その・・・喫茶店とかで・・・」
「あら、人に話を聞かれたくなくて、時間で区切れて入れて静かな場所といったらここに決まってるじゃない。仕事がデキる女はみんなココをそういう風に活用してるわよ?知らなかったの?」
「そ、そうだったんですか。それもそうですね。時間で出れて誰にも話を聞かれませんものね。さすが部長です!」
「じゃ、入りましょう」
俺は彼女の方に手を添えると、ラブホテルへと入っていった。

部屋に入ると、壁の鏡を見た。
そこには俺の姿はなく、華山部長が映っている。
シャツにはあのHな下着が透けて見えている。
俺が右手を挙げると部長は右手を挙げ、俺がウインクすると彼女もウインクした。ポーズも思いのままだ。
(俺の思い通りの部長だ!こりゃ面白い!)
俺がしばらくポーズをとりながら鏡に見惚れていると後ろから声を掛けられた。
「部長、相談なんですが・・・よろしいでしょうか?」
「え、あぁ、聞いてるからどうぞ続けて頂戴」
俺は鏡に夢中になっていたので、鏡を見ながらそっけなくそう答えた。
「あのプロジェクトでの件なんですか、遠藤専務派が高島常務派と・・・」
「へー、ふーん」
俺は話を聞き流しながらジャケットとシャツを脱いでいき、あの下着姿になってポーズを楽しんだ。
「・・・で、同期の坂本君がワザと私の足を引っ張って、常務派に情報を・・・」
「えー、たいへんねぇー」
俺は鏡に映る色っぽい部長に夢中だ。ガマンできなくなった俺は鏡を見ながらベッドに座ると、オナニーを始めた。
鏡の中の華山部長も、だらしない表情でオナニーをしている。
「部長!聞いてくださってますか?って、キャー!」
華山部長のだらしない姿に橋先輩は思わず声をあげたのだった。
「そぉんな事考えてるより、全て忘れて、パァーと私と楽しみましょう!」
俺は橋先輩に抱きついてキスをした。
「ぶ、部長!・・・ウブッ・・・あんっ!うっ・・・」
「えへへ・・・これが橋先輩の胸かぁ・・・張りがあって・・・いっぺん触ってみたかったんだよなぁ!」
「ぶ、部長・・・!?先輩って・・・あんっ!や、やめ・・・て・・・あぁん!」
「やめて・・・?嘘おっしゃい!ならココの濡れようはなんなの?嘘をつくと始末書よ・・・!」
「あぁん!部長・・・!」
「そうよ、すべて上司である私に身を委ねなさい・・・そんな悩みなんて忘れさせてあげるわ・・・!」
「あぁ・・・!部長!」
「私のアソコとあなたのアソコを擦り合わせるのよ!さぁ!」
「あぁん!」
俺は華山部長の身体で橋先輩とのレズ行為に没頭したのだった。

何回かイッたあと、そのまま気絶した俺は、自宅の部屋のベッドで自分の身体で目覚めた。
「はっ・・・薬が切れたのか・・・でも、あのまま橋先輩と華山部長を置いてきちゃったけど・・・ま、いっか!」
俺はベッドの中で笑みを浮かべると、残りの薬の使い道を想像してニヤけるのだった。


(終わり)


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