憧れの上司

作:ecvt


「さ、坂井主任・・・な、なにを・・・!?」
俺、宮田大五郎は、憧れの上司である坂井美和子主任に呼び出され、普段人気の無い会社の屋上に行ってみると、坂井主任が一心不乱にオナニーをしていたのだ。
(あ、あのカタブツで真面目で理知的な坂井主任が・・・!?)
俺は、きっと叱られるのだろうと屋上に行き、予想外の場面に遭遇したため、その場に茫然と立ち尽くしていた。

「あ、あの・・・」
俺は、一心不乱にオナニーをしている坂井主任に、恐る恐る声をかけてみた。
「お、大五郎、来たか!」
すると、俺に気が付いた坂井主任は、ニヤニヤとだらしない表情を浮かべ、まるで男の様な口調でそう言うと、乱れた服のまま、がに股でその場に胡座をかいたのだった。
(・・・!?いつもは俺の事、「宮田君」って呼ぶのに・・・)
「俺だよ!白戸礼司だよ!」
坂井主任は、自分の事をそう言うと、ケタケタと笑ったのだった。
白戸礼司は、俺の友達だ。
ずっと親友だと思っていたが、この前、自分はバイセクシャルであり、俺の事が好きだと告白されてしまい、俺が断ってからは気まずくなって疎遠になってしまっていた。
「え、それはどういう冗談・・・」
俺は半信半疑でそう呟いた。
「だ・か・ら!俺は白戸だって言ってんだろ!この前言ってた幽体離脱薬で幽体離脱して、この坂井主任に乗り移ってんの!」
坂井主任はそう言いながら、まるで珍しいものでも見るかの様な目付きでしげしげと露になっている自分の胸を眺めると、両手で揉みだしたのだった。
「あふっ・・・あぁん!」
「ホ、ホントに白戸なのか・・・!?」
俺は思わずそう言った。
「ああ!坂井主任が、こんなところでこぉんなコトするかぁ!?あぁん・・・!」
坂井主任はそう言いながら、片手を股間に持っていき、擦りだした。
「あぁ・・・アソコが熱い・・・!大五郎、この坂井主任に憧れてるって言ってたよな・・・あぁん・・・だから、お前のチン○で俺のココを慰めてくれ・・・あぁん・・・!」
坂井主任は乱れながら股間を指で弄くると、俺にそう懇願してきた。
憧れの坂井主任の淫らな姿に俺は興奮したが、中身が白戸であることに躊躇していた。
「大五郎・・・この前俺の告白を断ったのは、俺が男だからだよな・・・あぁん・・・!今、俺は女で、お前の憧れの坂井主任なんだから・・・いいよな・・・?」
坂井主任はオナニーを続けながら俺にそう聞いてきた。
「で、でも・・・お前は白戸・・・」
俺が小さな声でそう呟くと、急に坂井主任の表情がいつもと同じキリリとしたものになった。
「宮田君!何をモタモタしているの!?早く貴方のチン○を私のココに挿れなさい!これは業務命令よ!」
そして、いつもの仕事の時と同じ厳しい口調で淫乱な命令を俺に出したのだった。
(言ってる内容と行動はメチャクチャだけど、まったく坂井主任が言ってるみたいだ!)
俺はどんどんと興奮が高まってきた。
「私は脳も自由に使えるから、口調や表情なんかはこの通りよ!さあ、宮田君!早く私の中に挿れなさい!上司の命令が聞けないのかしら!?私のココはグチョグチョなのよ!」
立ち上がった坂井主任は、丸出しにしたお尻をこちらに向けると、フリフリと振りながらそう言ったのだった。
「あぁ・・・!坂井主任・・・っ!」
理性がふっ飛んだ俺は、思わず坂井主任にかぶりついた。
「主任っ・・・主任っ!」
「ホラッ!宮田君っ!なにやってるの!もっと強くっ!もっとよ!あぁん・・・!」
「はいっ、主任!」
俺は憧れの上司である坂井主任の厳しい指導の元、激しいエッチを繰り広げたのだった。

「今日は安全日だからおもいっきり中に出しなさい!いいわね?」
「は、はいっ!主任!も、もうイキそうでーす!」
「わ・・・私もよ!い・・・一緒にイキましょう!」
「はいっ!主任ーっ!」
「あぁあぁぁぁぁぁあぁっん・・・!」
「うぉぉぉぉぉおぉぉぉうっ!」
俺達は同時にイッたのだった。


「はぁっ、はぁっ、だ、大五郎・・・女の体って最高に気持ちいいな・・・!俺、このままずっと坂井主任でいようかな・・・」
坂井主任である白戸は、床にグッタリと倒れながらそう呟いた。
「マジかよ!でも、さすがにそれはマズいだろ」
俺は少し嬉しそうな声でそう言った。
「・・・冗談だよ!幽体離脱薬には制限時間があるからな!そろそろ切れる頃だから、お前は職場に戻ってな!」
坂井主任はそう言って身なりを直し始めた。
「・・そっか、じゃ、戻ってるな!じゃあな」
「ああ・・・」

それ以来、白戸は会社を辞めたようで、二度と会うことは無かった。

だが、あれ以来、坂井主任が俺に妙に優しい気がする。
もちろん皆の前では厳しいいつもの坂井主任そのものなのだが、影でいつも俺の仕事のフォローを入れてくれたり、俺を重要プロジェクトに抜擢したり、勤務評定も良くしてくれていた。
(いつも実力主義で、仕事に依怙贔屓など持ち込まないハズの人が・・・?)

それから程なく、坂井主任から俺は告白されて、付き合うことになったのだ。
(仕事とプライベートをキッチリ分ける主義だったハズでは・・・?)

俺は今、憧れの坂井主任と交際できて幸せの絶頂にいる。
だが、たまに頭によぎる事がある。

まさか、あれ以来、坂井主任はずっと白戸なのでは・・・?

END




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