館にて4
 作:Howling


〜ここまでのあらすじ〜

とある館に1人住む妖艶な女性、優子。
ふとしたことで彼女と知り合った高校生晴樹。

実は優子の正体は中身のない"皮"である。

優子は晴樹をめくるめく快楽の世界へと誘う。

そうした日々が過ぎる中で一抹の不安を覚える晴樹。

そんな晴樹に優子は、自らの目的について語るのだった・・・・






「春樹君には話してあげないとね。私の目的・・・・」

館のソファ。優子と春樹は向かい合って座る。

「はい・・・聞いてみたいです」

春樹は率直な思いを優子に伝えた。

どういった理由で優子は自分を中身にして遊んでいるのか?
春樹はどうしても知りたかった。

しばし流れる沈黙。それを破ったのは優子だった。

「私の目的はね・・・・・人を探してるの」

「人捜し?」

意外な理由に春樹は驚く。

「そうなの。実は私みたいな"皮"の女性が他にもいるの。あと2人」

「え!?他にも優子さんみたいな人いるんですか?」

春樹は優子の言葉が信じられなかった。優子のように"皮"でありながら自我を持っている女性が
彼女の他にまだいるというのだ。
しかも2人も・・・・

「ええ。私一人じゃないわ。どういうわけか順を追って説明するわね」

優子は、自分が"皮"になったきっかけを春樹に明かした。


「私は今から何年も前の大昔に失恋をして自棄になってたわ。
 そのとき『永遠の若さを貴女に』って誘ってくる人がいたの。
 冷静になれば胡散臭いことこの上なかったけど、そのときの私にとっては
 美貌が手に入るなら、と迷わず誘いに乗ったわ。
 でもそれがすべての始まり。
 実はある男達が金儲けや性的な欲望のために自分たちを皮にして高値で取引してたの。
 "皮"として若さを保つことのできる代償としてなのか、
 そのあとに待っていたのは醜い男たちに着られて性的に貪られる毎日だったわ。
 日に日に中身の男が変わってイカされる毎日・・・・・
 あのときはおかしくなるかと思ったわ。意識だけが残ってるもの。
 で、後になって私を誘いかけてきたのもまた"皮"にされた女性を着た男だったって分かったわ」

淡々と話す優子。そのハードな内容に息をのむ春樹。
普段の優子から語られる壮絶な話。この人はどんな思いで生きてきたのだろう・・・・

元々普通の人間だった彼女達は、欲深なある人間達が金儲けのために
"美と引き換えに中身を失った見てくれだけの存在"にされたというのだ。

様々な男にとっかえひっかえ着られ欲望のままに貪られる。
なまじ意識があるゆえにその記憶、感触は残っているのだろう。
自分の意思関係なしにそうした行為を強制されるのはどんな気分だったろうか。
晴樹は想像した。

そんな晴樹をよそに、優子は話を続けた。

「使い回されて、男どもの"欲望を満たすための器"にされてきたけど、あるときにその男どもが死んじゃったみたいなの。
 多分色々恨み買ってたんでしょうね。でそのまま放置されてたんだけど、ある日不思議な女性がふらっとやってきたの。
 何でも妙な魔術みたいなことができるとかで、私達を見てすぐに"意識"があるって分かったみたい。
 それで自由に動けるようにって術をかけてくれたみたいなの」

そう言って優子は振り返っていつものように自らの背中の皮に切れ目を入れる。

「ゆ、優子さん・・・?」

「内側から覗いてみて。頭のところに印があるのが見えるはずよ」

促されるまま、晴樹は優子の皮の内側をのぞき込む。
優子の匂いで満たされているのを感じ思わず息を吸い込んだ。

「晴樹君。私の匂いを嗅ぐんじゃなくて内側の印を見るのよ」

優子には図星だった。

「す、すいません・・・・って、あっ!」

晴樹は、優子の皮の内側、頭頂部のあたりに黒い印を見つけた。

「そう、これが術の証。これのおかげで私はある程度自由に動けるの」

「今まで気がつかなかった・・・・」

「それはきっと、晴樹君が私の身体に夢中だったからね」

赤面する晴樹。


「で、私がこうして動けるようになったのは最後だった・・・・
 その間に他の2人はどこかに行ってしまった。最初の少しの時間だけ自由に動けたみたい。
 別に皮にされてたときも話ができたわけじゃなかったけど、さみしかったな・・・・」


順番に自我を持ち、それぞれが思い思いに行動したために、優子達"皮"の女性は離ればなれになってしまった。
最後に術を施された優子は、そんな2人が去って行くのをただただ見届けることしかできなかったのだ。

「2人がそれぞれどうしているのかはよく分からない。それでも同じ境遇の皮同士、繋がりを絶ちたいとは思えなかったの。
 ここ何年かは自分のことで手一杯だったけど・・・・・」

「見つける方法とかないんですか?」

「そうね・・・名前も知ってるわけじゃなかったし、そもそも知ってる名前で行動してるのかも分からないわ」

「そうですか・・・・・」

「でもね、可能性はあるの」

「可能性?」

「身体を動かせるようにしてくれた術者が教えてくれたんだけど、私達って中身の"精力"をもらうことで色々できることが増えるんだって。
 今まで散々身体を利用されたのなら今度は逆に利用してやれって。
 何ができるかは未知数だけどひょっとしたら互いに自らの存在を感じさせることができるかもしれないって言ってたわ」

最後に自由を得た優子は、術者から餞別として遠く離れた地にあったこの館を譲ってもらったという。

「じゃあ、今までこうして中身に招いてたのは・・・・」

「そう。別に食べたりしようってわけじゃなくて協力して欲しかったのよ。
 君も私の、女性の快楽に興味あったみたいだからWin-Winの関係になるかな〜って。
 私自身、君の反応を見て楽しんでたとこもあるけど」

晴樹の精力を糧に自らの"皮"としての能力を底上げする。
そして、離ればなれになった"皮"ともう一度会うきっかけにする。
それこそが優子の当面の目的だったのだ。

「晴樹君。君には感謝してるのよ」

「え?」

「ここ最近、私の中身になってくれてるおかげで、本当に力がみなぎってるの。
 ひょっとしたら、仲間にも会えるんじゃないかって思えるわ」

そう言って優子は晴樹のそばに歩み寄り、キスを交わした。

「!?」

中身のない皮とは思えないような濃厚なキスだった。

「お礼に、明日もっと遊びましょ」

そう言って、優子は晴樹を玄関ではなく、門の外まで送った。

最初にあったときは、中身なしに外には出られないと言っていたのに、確かに成長しているようだった。

中身のない皮とは思えない。

見送る優子の姿を見て、晴樹は思った・・・・

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翌日。

晴樹は、優子の家にいた。

「待ってたわ、さ。昨日ちょっと湿っぽくなったぶん思いっきりするわよ」

すでに服を脱いでいた優子は言う。
羞恥心を微塵も感じていないようだ。
むしろ、これからすることを想像して興奮しているようだ。

晴樹もすぐに服を脱いだ。優子は笑みを浮かべ、晴樹に背中を向ける。

「来て・・・・・」

ためらいなしに晴樹は優子の中に入る。

自分の身体を隙間無く包み込んでいく優子の皮の感触、内側に充満する彼女の匂い・・・・

いずれも常に晴樹を興奮させた。

早く彼女に包まれたい。身も心も一つになってしまいたい。その一心で晴樹は優子を着る。

頭を入れたのと同時に、背中の切れ目は閉じていく。
切れ目などなかったように綺麗な肌がそこに残った。
身体の感覚が優子のそれと一体化していく感触を味わう。
「あはぁ・・・・・・」
気持ちよさのあまり思わずため息をつく晴樹。

女性に包まれて一体化する感覚はこの上ない気持ちを呼び起こす。
それは優子も同じだった。
両頬に手を添えてその快感に身を震わせる。

「・・・・うふふ。完成。
 でも、本当の遊びはここからよ」

優子は、晴樹を中に宿したままさらに念ずる。


「・・・・できたわ。さあ、出てきなさい」


優子は、背中に再び切れ目を生じさせた。

中から出てきたのは、晴樹ではなく、優子とうり二つな女性だった。

「ふぅっ・・・・」

それは、優子の能力で姿が彼女と同じになった晴樹だった。

2回目とはいえ、自らの変化にまだ戸惑いを覚える晴樹。

身体を撫でたり掴んだりして夢中になって感覚を味わっていた。


そんな様子の晴樹に優子は歩み寄る。

「うふふ・・・素敵よ。こんなに間近で見ても私そのものだわ。鏡見てるみたい」

「やっぱり・・・不思議です」

「ねえ、ちょっとこっちに来てくれない?」

全裸のまま連れてこられたのは、ウォークインクローゼットだった。

大きな姿見と、色とりどりの洋服が掛けられている。
その中には、この間買ったコスプレもあった。

「んふふ・・・・何着せよっかな〜・・・?」

「優子さん?」

「この間君が入ったときに色々服着たでしょ?おかげで私、コスプレとか好きなのが分かったの。
 2人で色々着てみましょ」

「うわぁ・・・・」

それからは、着せ替え大会になっていった。

互いにリクエストして似合いそうな服をチョイスして着ていく。

清楚さをイメージした水色のワンピース。
サイズを限界まで絞りボディラインを強調した真紅のチャイナドレス。
ミニスカートが特徴的なOLの制服。
ヘソ出しTシャツにデニムショーパン。
胸元を大きくはだけたブラウスにタイトスカートの秘書風。
セーラー服。
陸上選手の上下セパレートユニフォーム。
角度がきわどいくらいに入ったハイレグ競泳水着。
お尻が見えそうになるほどきわどいラメ入りのボディコン・・・・

2人は互いに着替えては写真に撮ってスマホに保存していく。
時折大胆にセクシーポーズを取ったりもした。
昼になるころには、軽く写真集ができそうな量の写真を撮り終えていた・・・・


「んん〜っ!!楽しいわね」

優子は満足そうに伸びをした。

「色々撮りましたね〜・・・すごい」

晴樹は、優子の姿のままでスマホを操作する。

画像フォルダにはコスプレした優子の写真がたくさん入っていた。
半分は自分自身であるというのも不思議で魅入っていた。

「んっ・・・ああっ・・・・」

思わず自らの股間に指先を這わせる晴樹。そこに、優子がのしかかった。

「ちょっと晴樹君、私を差し置いてオナニーしようなんてずるいわよ」

「うっ・・・すみません・・・・」

「分かればよろしい。そろそろお昼ね。用意してるから、食べましょう」

「用意って・・・優子さん外に出たんですか?」

「そう、晴樹君が帰ってから近所のスーパーにね」

「よく外に出られましたね」

「ええ。これも晴樹君のおかげね。まだ長い時間は無理みたいだけど・・・
 でも、いろんな人にじろじろ見られたわ。そんなにおかしかったかしら?」

考え込む優子に晴樹は思った。
そりゃ優子さんみたいな美人が近所に現れたら誰だってそうなるよな・・・と。



晴樹は、優子の姿のままで優子が出した食事を口にした。

向かい合わせで優子も同じ食事を口にしている。

「優子さんって料理できたんですね」
「まあね、伊達に長生きはしてないわ」

優子の料理は家庭的な味噌汁と魚とご飯というシンプルでありながら美味しいものだった。

「でもこうして中身を介さずに食べることが出来るのは幸せね。必要というわけじゃないけど、やっぱり食べていると
 "皮"であることから一歩進めた気分になれるわ」

「そうなんですね・・・・」

そうしたやりとりをしながら、2人は淡々と食事を終えた。

その後・・・・


「あっ、あっ、あっ・・・・・」
「んっ、んっ、んむぅ・・・・・」

2人は、ベッドの上で激しく互いを求め合っていた。


「んっ、んむぅ・・・んはぁっ・・・・もっとぉ・・・・」
「んっ、んっ、んっ、んっ・・・・・・」

一糸まとわぬ姿で、額に汗を垂らしながら一心不乱に貪り合う。
互いに同じ姿をしていることも相まって箍が外れたのか、欲望に忠実だ。
同じ身体、同じ匂い、同じ感覚・・・・
その2人が織りなす交わりに理性はない。

「んっっ・・・・素晴らしいわ・・・・あぁ・・・・」
「いつも思うけど・・・・女の身体って・・・・ずるい・・・こんなにキモチイイなんて・・・・」

優子の姿になった晴樹は、全身で女の、優子の身体になった喜びを噛みしめながら喘ぐ。

「んふふ・・・そうでしょう?ねえ・・・・」

優子は、晴樹の唇に人差し指を添える。

「私の身体でいるときは女言葉じゃないとだめって言ったでしょう?
 今この瞬間貴女の名前は優奈。私の双子の妹よ。いいわね」

優子は、晴樹にそう伝える。

晴樹は一瞬面食らうも、今の姿を見て、そして今までのことから抵抗もなくなっていた。

「ええ・・・・分かったわ優子。私にもっと教えて・・・・女の快楽・・・」

「もちろんよ・・・・んむぅ・・・・」

2人は再度口を合わせた。
舌同士を合わせたり、口の中をねぶり合ったりと激しく絡み合う。

「んああああっ・・・・」

晴樹、いや"優奈"は突然喘ぎ声を上げる。
優子に胸を揉まれたからだ。
絶妙な力加減で揉まれている。的確にキモチイイツボを抑えられていた。

「こんなもんじゃないわよ」

そう言って優子は、優奈の秘部近くに手を伸ばす。
「んなあっ・・・!!な、何・・・・?」

「そのままでいて。もっと凄いことになるわ」

笑みを絶やさず、優子は優奈の秘部あたりを擦り続ける。

「んっ・・・な、何・・・あああっっ!!!」

優奈は、秘部に脈々と打つ感覚を覚えていた。
慣れたあの・・・・

優子は仕上げとばかりに優奈の秘部に指を差し入れ、そして引き出した!!

「ああああっっっ!!!な、何・・・えええ!?」

優奈は驚く。自らの秘部から、見慣れた逸物が出てきたのだ!!
すでにそそり立っていたそれからは先走り汁が垂れていた。

「あら〜優奈ぁ。貴女おもしろいもの持ってるじゃない?」
冗談っぽく優子は口にしてからその逸物を擦った。

「ああああっっっっ!!!」

優奈は、いつになく敏感になった感覚に喘いだ。

「あああ・・・な、何・・・?」

「うふふ・・・やっぱりね。今貴女は私と同じ身体になってるの。
 だから今この状態だと、入れられてる感覚と入れてる感覚を同時に味わっていることになるわ」

そう言って優子は優奈を立たせて、姿見の前に連れ出す。
鏡には、2人の女が映る。しかし、片方の女?は逸物をそそらせている。
「よく見るのよ。これが今の貴女よ」

そう言って優子は優奈の逸物を直に触った。
そのまま上下にしごき上げる。

「んああああっっ!!!あっ、あっ、す、すごおおいい・・・・・!!!!」

鏡に手を伸ばし、膝をガクガク震わせて喘ぐ優奈。
入れてる?入れられてる?優奈は、女と男の快感を同時に、それも強制的に味わっていた。
天を仰ぎ、舌をだらしなく垂らして喘いでいる。

優子は、そんな優奈の表情を楽しみながら、首筋に流れた優奈の汗の珠を舐め回す。

「んふふ・・・・いいわよ優奈。とおってもイヤらしい表情になってるわ」
「ああ・・・・あっ、あっ、あっ・・・・」

優奈は、口をぱくぱくさせたまま快感に喘ぐ。優子の声が耳に入っていない様子だった。

「んふふ、分かってるわよ。もっと感じたいのよね?それじゃ・・・・」

優子はぞくりとするような笑みを浮かべながら優奈の前に跪く。

目の前には、優奈の秘部から生える逸物が彼女の滾る性欲を象徴するかのように力強く脈打っていた。


「いただきまーす・・・・・」

優子は、見せつけるように口を大きく開けて逸物を頬張った。

「ああっ・・・・あああ・・・・」

優奈は逸物の感覚に喘ぐ。
その反応を愉しむように、優子は上目遣いで優奈を見つめながら頬張り、頭を前後させた。
唇の肉厚を、逸物に刻み込むように。時折舌先で転がしたり、唾液を垂らしたり入念に責める。

「はぁぁぁ・・・・いい・・・いいよぉ・・・・」

その度に優奈は快楽に喘ぐ。

優子は、目を細め、さらに頬張るピッチを上げていく。

2人とも、額に髪の毛がへばりつくほどに汗が滴っていた。
お互い、よほど興奮しているのだろう。

「あっ!!!熱い・・・・この感覚・・・んむぅ・・・・いいわぁ・・・・ドクドク言ってるのがお口に伝わってくる・・・・」

口で"もの"を愛撫していた女性は、嬉しそうに言う。
彼女自身興奮している。すでに股間は愛液で濡れそぼっていた。

一方優奈は完全に快感に酔いしれていた。
目が"できあがって"いた。

「あっ、あっ、あっ、あっ・・・・・・・」

荒く呼吸しながら、彼女は喘ぐ。いつしか、咥えている優子の頭を掴み、押しつけていた。

それに答えるように、優子はペースを早く、そして激しくする。

やがて・・・・・


「あああっ!!!!イクっ!!!」

「ぷはぁっ!!!いいのよ・・・・出して!たっぷりかけて!!!」


とどめとばかりに優子が手でしごいたその瞬間、逸物を持つ女性のそれから白濁が勢いよく飛び散った・・・・・・

その白濁を、優子はシャワーを浴びるかのように気持ちよさそうに浴びる。

「ああ〜・・・・・あっつぅいぃ・・・・・・」

顔に白濁を浴び、心底うっとりする女性。

自らの顔に塗りたくり、口の近くについたザーメンを舌ですくい口に含む。

「っぱぁ・・・・おいしぃ〜・・・・・」

瞳は快楽で濁り、表情は、実に蕩けきっていた・・・・


一方、優奈は射精の反動で脱力しへたりこむ。
肩で息をして、絶頂の余韻に浸っている。
無理もない。女性と男性の絶頂を同時に体験したのだから・・・・

「・・・ふふふ・・・ねえ、こんなもんじゃないでしょう?」

優子は、膝立ちになっている優奈に近づき、胸を吸った。

「んああっっ!!び、敏感・・・・だ、だめえっ!!」

優奈はとめどない刺激に喘ぐ。


すると、一度絶頂を迎えしおれたはずの逸物が復活した。
ベースになる身体が女性なおかげか、男性としても何度でもイくことのできる体質になっていた。

ある意味絶倫だ。

「ふふっ、すぐに元気になったわね。今度は・・・・」

優子は自らの秘部を広げ指さす。
腰をくねらせ、自分自身に変身した晴樹を誘惑する。
ソコはもう激しく濡れていた。

「こ・こ・に・・・・入れてぇ・・・はやくぅ」

甘えたような声を出して誘う。
より一層腰をくねらせる。
女性特有の甘いフェロモンが充満していく。
その様子に優奈の本能が燃え上がる。

「ええ・・・・入れさせて!!!!!もう我慢できない!!!」

優奈はそう言って優子にのしかかる。

優子を押さえ込み、すでに濡れていたソコに自らの逸物を挿入する!!!!!


「ああっ!!!あっ、あっ、あっ・・・・い、いいのぉ〜!!!私が私に犯されるなんて素敵ぃ!!!!!」

「ええ!!!!!私もおかしくなりそう!!!!!入れてるの?入れられてるの?もうわかんない!!
 でも、きんもちいいいいいっっっ!!!!」

「あはっ、は、晴樹、君?童貞そつ、ぎょっ、お、おめで、と・・・・」

優子は一言言った。

「晴樹ぃ?何言って、るの・??」

優奈は、そう言い返す。

「私、優奈よ!優子ぉ、貴女の双子のいも、うとっ!んああああああっっっっ!!!!」

このときもう、晴樹は自分が何者かを忘れていた。
自分は"優奈"。目の前にいる優子の双子の妹だと・・・・

「そうねっ!!!ああ!!!あっ、あっ、優奈!!!貴女の、あっつぅい!!もっと突いて!もっと!!!もっとぉ・・・・・!!!!」

言われるまでもなく、優奈は優子の秘部に激しく打ち付けた。

2人は自分自身とのセックスに無我夢中になる。

この普通では成立しないセックスが極上の快感となっていた。

「「あっ、ああっ、あっ、あっ、あっ・・・・・」」

同じ姿、同じ声色の喘ぎ声、同じ匂い、同じフェロモン・・・・

すべて同じ存在のセックスは、とてつもないエロスを醸し出す。

「ああっっ!!!!だ、だめぇ!!!出ちゃう!!!射精しちゃう!!!膣内に出ちゃう!!!」

「いいのよ!!私の中にいっぱい出して!!!私の膣内を"ワタシ"でいっぱいにしてぇ!!!!!」

「「あああああああああああっっっっっ!!!!!」」


この瞬間、優奈は絶頂を迎えた。
優子の膣内にその欲望を止めどなく溢れさせて・・・・・

天を仰いで快楽を味わうと、優奈は優子に覆い被さるようにして倒れ込む。

あまりにも強い快感に、気絶したようだった。

優子は、そんなもう1人の自分を慈しむように撫でる。

「はぁ・・・・・はぁ・・・・・とっても・・・とおっても・・・・気持ちよかったわ・・・・・」


気絶する優奈を、優子は抱きしめながらそう呟いた・・・・・・






その夜。

晴樹は自宅に帰って、自室でぐったりとしていた。

初めての童貞卒業。それを"女の身体"でやるとは思ってもいなかった。

「はぁ・・・・すごかった・・・・これもう、病みつきになるよ・・・・」

晴樹は、スマホにたまった優子の、また"優奈"として映った自分の画像をスワイプしていく。

本当に自分なのだろうかといまだに信じられない・・・・・・

「優子さん、これであの人のやりたいことってできるのかな・・・・不思議だ」

優子の言っていた彼女の目的、彼女の仲間と再会すること。

こんなことを続けて叶うのだろうかとふと思う晴樹。

しかし、その考えは杞憂に終わるのをまだ誰も知らなかった。





















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