呪術師・黒羽 第2話
 作:Howling


「う、うん・・・・・・?」

香ばしい匂いに気づき、武俊は目を覚ました。
それは味噌汁の匂いだとすぐに分かった。
台所の方を見ると、和服っぽい装いの美女がそこで料理をしていた。
クールビューティーといった雰囲気の女性だ。

「あ、主様。おはようございます」

その美女は振り向くと笑顔を向けて挨拶する。
クールな印象とは打って変わってかわいげな笑顔を見せる。

「お、おはよう黒羽・・・・・」

武俊は、目の前で起きていることが現実だと理解し直す。
数週間前から、この黒羽と一緒に暮らしているのだ。
    
深夜、自宅に向かっていた途中の武俊は、路上で倒れていた和服の女性に出くわした。
「う・・・うぁ・・・・・」
意識もおぼろに呻く女性。
それが黒羽との最初の出会いだった。

武俊は、何故か放っておくことができなかった。
彼女を背負い、自宅まで送って介抱した。

以後、彼女は自分を慕ってくれて、こうして一緒に暮らしている。


「さあ主様。どうぞ」

テーブルに出されたのは、ご飯と味噌汁。そして焼魚だった。
元いた別の世界から追放されて漂流してきたという黒羽だが、
こっちの世界での生活にあっさりと溶け込んでいた。
いつしか料理もある程度マスターしている。
純粋に感心する武俊だった。

「「いただきます」」

二人で食べる朝食。
妙に満たされる気分になる。

「・・・おいしい」
「本当ですか!?ありがとうございます!」

目をきらきらさせて言う黒羽。

その一方で、武俊の表情は若干沈んでいた。

「主様・・・?気分が優れないのですか?」

顔に出てしまったようだ。黒羽が心配そうに武俊を見る。

「ん?いやごめん。仕事のこと考えててさ・・・・」

武俊は黒羽に、ある上司についての悩みを話す。
その上司は女性で敏腕だが、とにかく性格的に厳しいのだ。
徹底的に追い込む性格があって、部署の空気も悪い。

「主様・・・・・」
「あ、ごめん。黒羽に聞かせる話じゃなかったよ。
 君の方がよほど大変だと思うし・・・・」

「いえ!」

黒羽は武俊の前に歩み寄る。

「気にしないでください。黒羽は主様に出会えて幸せです。
 私にできることがあったら何でも言ってください!」

目を輝かせて言う黒羽。
その表情に、武俊の表情は少しばかり緩むのだった・・・・


「じゃ、行ってきます」
「はい!お気を付けて・・・・」

黒羽は、武俊を見送った。
そして食器を片付けて、決意したように頷く。
「さて、主様の悩みを解決しないと・・・・・」



武俊の勤め先。

「さあ、今日までに仕上げるべき書類はしっかり仕上げてね。
 できたらすぐに私のところに直接持ってきて!いいわね!」

1人の女性の声に部屋の空気に緊張が走る。

彼女の名前は藤城 知夏(ふじしろ ともか)。

髪をサイドにまとめ、眼鏡をかけているのが知的な印象を与える。
歳は武俊とあまり変わらないが、敏腕として社内では評判だ。
業績至上主義で上からの評判はいい。
しかし、下からは恐怖と不満の象徴と化している。

とにかく、他者への共感に欠けているのだ。
"これくらいのことどうしてできないの!?"
が彼女の口癖である。
自分が基準で、自分ができて他人ができない、ということに対して
『努力不足』『怠慢』と即断しているのだ。

年上に対してひるむどころか徹底的に追い詰めて、その社員が自信をなくしてしまうこともあった。

武俊も、内心冷や冷やしながら、担当していた企画書の打ち込みに入る。
半ば沈んだ表情になっているのは、部屋の誰もが同じだった。

「ここのフレーズ、もっと印象づけることできないの!?」
「何を売りにしているのか、この企画書じゃ全く伝わらないわ!」

早速、別の社員が知夏に怒鳴られていた。

そこまで言わなくてもいいだろ・・・・・・
喉までその言葉が出そうになるのをこらえて作業を続ける。

武俊は気づいていない。
知夏の様子を、1人の地味な印象の女性社員が見つめていたことに・・・・





正午を告げるベルが鳴る。


各々が外に出たり、買っていたパンを食べるなどして栄養を補給する。
武俊もまた、屋上に向かう。買っていたパンを食べるためだ。
少なくともオフィス内で食べようとは思わない。


オフィスに残った知夏も食事を摂る。カロリーメイトとサプリメントだ。

食事にかける時間が惜しい、ただそれだけの理由だ。キーボードをいらだたしく打ち込む。

(まったく・・・仕事もできないくせに、どうして呑気に食事なんか摂りに出て行くのかしら・・・!)

知夏は、恨めしくオフィス周囲を見渡す。

(・・・・無能どもめ・・・・!!!!)

いらだちを抑えようと、知夏は席を立った。

化粧室で気持ちを落ち着けるためだ。




昼休みも終わりかけのところで、武俊も自分のデスクに戻ろうとする。
そこで、1人の女性社員とすれ違った。眼鏡をかけた地味そうな女性社員。
同じオフィスにいる倉科沙智子だった。

「?」

違和感を感じた武俊。ポケットにメモが入ってるのに気づく。
沙智子が入れたのだろうか?

「・・・?」

そこには、武俊が作成していた企画書について改善すべき点が沙智子の字で端的に書かれていた。

「・・・どういうことだ?」

捨てようかとも思ったが、あえてそのまま持っておくことにした。


オフィスに戻ると、多くの社員が戻っていた。知夏も座っている。
足早に席に着く武俊。

そろそろ企画書を提出しないと危ない。しかし・・・・

ものは試しと、メモにあった箇所を修正する武俊だった。


「なあなあ?」

修正が終わろうかというところで、隣の席の同僚に声をかけられる。

「藤城さん、妙に落ち着いてないか?昼までイライラしてたのが嘘みたいで・・・・」

言われて武俊は振り向く。
確かにてきぱきと仕事している様子の知夏だが、その様子にとげとげしさが薄れているような気がした。

「言われてみれば・・・・」
「だろ?何でだろうな・・・・?」

武俊は、それ以上気にとめることなく作業を進めた。


「ど、どうぞ・・・・・」

武俊は、知夏に企画書を差し出す。知夏は、黙々と企画書に目を通す。

どんな罵倒が来るのか・・・・?

息を呑む武俊。


「ご苦労様。これでいいわ」

知夏からの一言。意外なものであっけにとられる武俊。

「あ・・・・」

「どうしたの?作業に戻って」

怒鳴られるでもなく、淡々と告げられる武俊。

「は、はい・・・・」

武俊は自分のデスクに戻った。

何が起きたのか?その様子を、オフィス内のほとんどの人間が驚きを持って見つめていた・・・・




終業時間にさしかかる。
残業を極力避けようとペースが上がる。

「草壁」

武俊は、不意に知夏に呼び出された。

「な、何でしょう・・・・?」

「少し話しがあるの。後で会議室に来て。いいわね」

淡々と言われる武俊。内心気が気ではなかった。
何かやらかしたか?

「みんなも今日は残業はなしよ。早く帰ってね」

知夏はオフィスにいる全員にそう伝えた。

ますます冷や汗をかく武俊。本当に何やったんだ俺!?

デスクに戻ったところで、武俊は隣の席の同僚にぽんと肩を叩かれた。その表情には哀れみがこもっていた・・・・




終業時間が過ぎ・・・・・


「失礼しまーす・・・・」

武俊は、言われたとおり会議室に入った。

中では、知夏が立っていた。

「来たのね。待っていたわ」

しかし、その表情は普段では絶対に見せることのないだろう笑顔だった。

その様子に戸惑う武俊。

すると、入り口の扉が閉まり、鍵がかけられる音がした。

「えっ!?」

振り向くと、そこには沙智子がいた。

「これで、邪魔者は誰も来ませんよ・・・」

「く、倉科さん・・・?」

何故彼女がこんなところに?
疑問に思っていた武俊だったがあることに気づいた。
沙智子の雰囲気に覚えがあったのだ。
そして、知夏の目に生気が宿っていないことにも・・・・

「いや・・・・もしかして黒羽?」

とっさに沙智子に尋ねる武俊。

すると、沙智子はにんまりと笑みを浮かべた。

「ふふふっ、さすが主様です♪」

そう言って沙智子は後頭部に手をかける。
すると、沙智子の顔、いや頭の部分が後ろからめくれたのだ。
彼女の"皮"が剥がれていく。その内側には・・・・

「よく分かりましたね。すごいです。さすがです。」

嬉々として話す黒羽がいた。
その首元には、皮となって中身のない沙智子の顔部分がぷらぷらとぶら下がっている。

OL姿の黒羽というのも新鮮だ。

「ってことは・・・・」
武俊は知夏の方を振り向く。沙智子が黒羽に乗っ取られている姿を見ても平然としている。
つまり・・・・

「はい♪」

黒羽は知夏の後ろに立って彼女のジャケット、ブラウスを脱がせる。
上半身下着姿の知夏の背中に手を入れる。
すると、そこに裂け目が生まれた。
そう、すでに知夏は黒羽によって皮人間になっていたのだ。

「草壁君。私はすでに黒羽様に皮人間にしてもらったの。とても気持ちよかったわ」

嬉々として言う知夏。そこには知夏らしさがあるものの、普段言わないだろう言葉からして違和感しかなかった。

黒羽は沙智子の皮も脱ぐ。普段の服装の黒羽がそこにいた。

脱ぎ捨てた沙智子の皮もまた、ひとりでに起き上がって元の形に戻っていく。

「草壁さん、私も黒羽様に皮人間にしてもらいました。こんなの初めてです・・・・」
うっとりとした表情を浮かべる沙智子。

「く、黒羽・・・どうして・・・?」

「それについては私が話します、草壁さん」

武俊が尋ねたところで沙智子が割って入った。





話は、今日の午前中に遡る・・・・・


「はぁ・・・・今日も憂鬱だな・・・・」

沙智子は独りごちながら会社に向かって歩いていた。

その様子を影から見つめる黒い影。
それは黒羽だった。
黒羽は、たまたま沙智子の様子を観察していたが、その思念を読み取り、武俊と同じところで働いているのを理解した。
彼女にしよう。少しばかり気分が高揚するのを黒羽は感じた。

沙智子が角道にさしかかる。

「むぐっ!?」

沙智子は突然後ろから引っ張られた。

一瞬の出来事で誰にも気づかれていない。

当然、黒羽の仕業だ。

黒羽は沙智子の額に念を送る。

それが進むにつれて、抵抗していた沙智子の力が弱まっていく。
それと同時に、沙智子の躰がどんどんしおれていった。

やがて、皮にされた沙智子が黒羽の前に転がった。

「さて・・・・失礼しま~す・・・・」

瞬時に着ていた服を雲散霧消させた黒羽は、沙智子の皮を取り出す。
慣れた手つきで背中に切れ込みを入れて、沙智子を着る。
自分の体に比べてボリュームが物足りなく感じたが、難なく着ることができた。
皮を着終えると、体型が沙智子のそれに変化していく。
すみずみまで一体化するのは黒羽にとって一種の快感だった。

「・・・・・♪」

黒羽は、沙智子の顔でにやりと笑みを浮かべると、そこらじゅうに転がっていた沙智子の服を着直した。

黒羽自身初めて着るOLの服だったが、沙智子と一体化している黒羽は当たり前のように着こなしていった。

そして、さっきまでと寸分変わらない沙智子の姿がそこにあった。
しかし、中身は全くの別人だが・・・

「うふふふ・・・しばらく協力してね、倉科沙智子さん」

「ああ・・・黒羽様。私の躰を着てくださるなんて嬉しい・・・・
 黒羽様のために何でもいたします・・・・」

頬に手をやって一人芝居に興じる沙智子の姿の黒羽。

こうして、新生倉科沙智子は武俊のいる会社へと向かうのだった。

社内で、黒羽は、沙智子の姿で武俊を、そして彼が話していた上司の知夏を観察する。
沙智子の記憶を読み取り、沙智子の仕事を行いながら・・・・・

昼間、知夏がオフィスを出るのを見計らってそれについていく沙智子姿の黒羽。

鏡の前でメイクを整える知夏。

その背後に立つ沙智子姿の黒羽。
「知夏さん」

黒羽は、沙智子の声でそう言うと、知夏は振り返る。

「ちょっ・・!?一体何を・・・・」

そう言いかけたところで知夏は言葉を失う。

すでに額に沙智子の指が伸びていた。

呪文を唱えた瞬間、知夏の躰から力が抜ける。
その場にへたり込んだ知夏の躰は空気が抜けるようにしぼみ、やがて、彼女の皮だけが残った。

黒羽は背中から手を差し入れ、印を結ぶ。
慣れた手つきだ。

すると、すぐに知夏の皮は膨らみ始めた。
あっという間に元の姿に戻る。

目を開き、沙智子の姿の黒羽の方に振り向く。
その瞳には生気が無かった。

「何なりと申しつけください。黒羽様」

抑揚のない口調で知夏が言った。

黒羽は、自分の術の出来に満足した。
主人である武俊を困らせる存在。
無茶苦茶にしてやろうとも一瞬考えた。
でもそれは武俊が望んでいるとは限らない。
なので、黒羽は知夏が武俊に望んでいることを引きずり出し、
それを武俊に伝え、彼の仕事が円滑に進むよう手助けをすることにした。
そして、皮人間にした知夏の性格を若干者腰柔らかいものに変えて・・・・・






「・・・という訳だったんです」

黒羽から一通りの事情を聞いた武俊。

武俊は今日一日の間に起きた不思議な出来事についてようやく理解した。

黒羽はわざわざ自分のためにこうして影から手助けしてくれていたのだ。

方法はどうであれ、そのことが武俊には嬉しかった。


「さあ主様、今日一日お疲れさまでした。今日はどんなぷれいをご所望ですか?」

黒羽は嬉々として尋ねる。

「草壁さん、いいえ、ご主人様。皮人間になっている私は貴方の思うがままです。
 何なりとご命令下さい」

皮人間となった沙智子もまた、うっとりとしながら口にした。

「そうね。私達は皮人間。ご主人様の幸せがすべて。何でも言ってね」

同じく皮人間となった知夏もそんなことを言う。

「さあ主様・・・・」

3人の女性に言い寄られる武俊。

「じゃ、じゃあ・・・・」

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「ああっ!!!ご、ごしゅじんっ・・・・様ぁっ・・・!!」

皮人間・知夏は脚をがに股に開き、両手を頭の上で組んだ状態で快楽に打ち震えていた。
スカートがめくれ上がり、お尻までくっきりとさらしている。
普段の彼女ならまずやらないであろうあられもない姿であった。

その股間には、一見普段通りの状態に見えるが、
ブラウンのストッキングと紫色のショーツの内側にはローターが仕込まれ、がっちりと固定されていた。

両膝をガクガクと震えさせながら、知夏は悦楽の悲鳴を上げている。

「藤城さん、どうしたんですかぁ?気持ちいいんですかぁ?」

その傍らでは、皮人間・沙智子が知夏を詰るような口調で問いかける。

二人を捉えるように、スマホのカメラが撮影モードの状態で固定されている。


「普段の威勢はどこに行ったんですかねぇ?」

そう言って沙智子は耳元で囁き、耳たぶを甘噛みした。

「ひゃううんっ!?」

その刺激に悲鳴を上げる知夏。
姿勢が崩れそうになるが何故かくずれない。

黒羽が姿勢を強制的に固定したからだ。

知夏はただただ責めを受け続ける人形のような状態になっていた。

その様子を、武俊、黒羽が愉しげに観察していた。

「部下に責められて興奮してるんですかぁ?カメラに向かって言ってみてくださいよぉ・・・・」

知夏の胸を、乳首を責めながら沙智子は知夏の顎を掴んで言った。

「は、はぃぃ・・・・!わ・・・私は・・・っ!?
 部下に責められて興奮する・・・ドMの変態ですぅ・・・・・
 今も・・・・ご主人様に見られて・・・・興奮して・・・ああああああっっっ!!!」

カメラに向かって涎を垂らしながら言う知夏は、この瞬間絶頂を迎えた。

ストッキング越しに愛液が染み、会議室の床まで愛液が垂れていた。

「あぁ・・・・はぁぁ・・・・・・」

品のない表情で絶頂の余韻に浸る知夏。

中身の抜けた"皮"であるとは到底思えなかった。

沙智子は、冷ややかな笑みをカメラに向けて浮かべながら、スイッチを切った。


「す、すごいのが撮れてしまった・・・・」

武俊は自分が言ったこととはいえ、あまりのすごさに驚嘆していた。

まず現実では見られないであろうドM上司となった知夏の痴態。それがこうあっさりと録画できてしまったのだ。

今まで観てきたAVなどとは比較にならないインパクトがあった。

「主様・・・・すごかったですね」

黒羽も満足そうだ。
黒羽は両刀ビッチ。女性同士のプレイもまた好物だったのだ。

「主様、次は・・・・」
黒羽の問いかけに武俊は頷く。

それを受けて沙智子は武俊に近づく。

沙智子は服を脱いで、武俊に背中を向ける。

「ご主人様・・・・私を着てください・・・・」

背中の切れ目を開いて、武俊を迎え入れる。

武俊は服を脱いで、沙智子の中に入っていく。

「ああ・・・・黒羽様だけじゃなくてご主人様に入ってもらえるなんて・・・幸せぇ・・・・・」

感極まったような表情で呟く沙智子に武俊は一瞬どきっとした。

勢いに任せて沙智子の皮を着終えた武俊は知夏に迫る。

「んむっ、んっ、んっ・・・・」
「んぅ・・・んはぁっ・・・・・・」

互いに舌を絡ませ合い、濃厚なキスを交わす。

「ああん・・・・藤城さんの躰・・・素敵ぃ・・・・」

武俊は、沙智子になりきって彼女の口調で知夏に話しかける。

「んっっ!?ご、ご主人様・・・・沙智子ちゃんの姿でなんて・・・
 おかしくなっちゃいそう・・・・」

「そうよ。今の私は倉科沙智子。女同士、キモチヨクなりましょう。
 ああ・・・柔らかい・・・」

沙智子になった武俊は、彼女の躰で知夏の躰を貪る。
体中を擦り合せたり、乳首同士のキスをさせたり・・・・知夏の太腿で自らの股間を擦ったりもした。

「ああ・・・いい・・・」

「ああん・・沙智子ちゃん・・・・」

2人の痴態に、黒羽が我慢の限界を迎えていた。

普段着を脱ぎ捨て、二人の間に乱入、沙智子となった武俊とで知夏をはさみこむ。

「ああん・・・・この躰も気持ちいい・・・・主様。独り占めなんてずるいです。
 3人で遊びましょうよ・・・・」
黒羽と沙智子になった武俊がそろって知夏の躰に自らの躰を擦りつけ合う。


「あああああん!!!!き、気持ちいいのぉ・・・・・」
前後から柔肉に挟まれ知夏は歓喜の悲鳴を上げる。
その様子に勝手にむくれる黒羽。

「ああ・・・・ずるいわ。私を差し置いて愉しむなんて・・・」

「も、申し訳ございません黒羽様。でも・・・とっても気持ちよくて・・・・」

「それじゃあ交代交代でしましょうよ」

沙智子になった武俊が言う。
武俊自身、女の皮を着ているときは女言葉に対して抵抗がなくなっていた。
「いいですね主様」
「素敵ですぅ・・・」
あとの二人が口々に言う。

今度は黒羽を知夏と沙智子になった武俊が挟み込む。

「ああん・・・幸せ・・・・」

前後から来る柔肉の感触にご満悦の黒羽。

今度は沙智子になった武俊の番だ。


「おほっ・・・・肉布団ってこんな感じか・・・・」

沙智子の躰は知夏や黒羽と比べて小柄だった。
そのため、豊満な肢体を持つ二人から想像以上の快感を得ていたのだ。

「ああ・・気持ちいい・・」
思わず呟く。それに対して呼応するかのように二人が激しく躰を絡ませてきた。

「ああん主様ぁ♪ もっとキモチヨクなりましょう!」
「沙智子ちゃん・・・もっと躰を擦り合わせて・・・!!」

そこから3人は横になり、円形になってそれぞれの秘部に口をつけて舐め合う態勢になった。

さしずめ、強制的な快楽の永久機関だ。

「んんっ、んっ、んっ、んっ・・・・・」
「んん・・・んおぅ・・・んむんっ・・・・」
「んん・・・じゅる・・・・・んはぁ・・・・」

3人ともが一心不乱に互いの秘部を舐め合う。
その度に愛液がドバドバと流れていく。
やがて・・・・・・

「「「んんおおおううっっっ!!!!!」」」


3人は絶頂を迎えた・・・・・





「ん~っ!!今日も最高に気持ちよかったですね!主様」
「そうだね・・・・」
武俊の自宅。武俊と黒羽は向かい合って話していた。

あのプレイの後、皮人間状態の知夏の運転する車で沙智子を含めて送ってもらったのだ。
もちろん、二人の記憶は都合のいいように弄った上で解放した。

黒羽は心底満足といった感じだ。

「主様。今度はどんなプレイをしますか?」

あれだけ欲望のままに遊んだ黒羽は、まだまだ足りないとばかりに武俊にせがむ。

そんな様子を見て武俊は、少しばかりの後ろめたさを覚えながらも、次はどんなことをしようか思いを馳せるのだった・・・・・















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