呪術師・黒羽
 作:Howling


「はっ!気安く話しかけないでよ!バッカじゃないの!?」

言い寄る男性を手ひどくあしらう1人の女性。

ウェーブのかかった茶髪。
170は超えようかという長身。
勝ち気そうな目つき。
その表情には絶対的な自信が現れている。

服装もより一層彩るように派手な色合いのジャケット、そして装飾類。
黒いピンヒールが元々高い身長をさらに印象づける。

彼女の名前は松戸絵里香。

ギャル達を中心に支持を集めるファッションデザイナーである。
その美貌から数多の男性に言い寄られるが、すべて一蹴。
自分を巡って醜く争う男を観て愉しみ、最後に残った1人をどん底まで蹴落とす
のを愉しみとしている内面が最低な女性だった。

その性分故に敵も多いが、手玉に取った男達を利用して駆逐しているという、
まさに悪女というべき女である。
世界は自分が中心。男はエサ!そう本気で思い込んでいる女性。それが彼女だ。

ついさっきも、長いこと貢がせていた男を精神的に叩きのめしたばかりだった。


「あ~あ、疲れちゃった。こんなとこいるのマジでめんどいんだけど!」

踵を返して歩く絵里香。
今いる場所は細い路地で、それでもお構いなしに車を呼びつけてもよかったが、車の番号とか見られても
面倒だと思い、しばらく歩くことにした。
でも、最短距離。彼女の頭にはそれしかなかった。

近道をしようと、人気のない路地を進んでいく。

「・・・・?」

絵里香の視界に、妙な人影が入ってきた。

机を構え、目深にフードを被っている。
その机の上には水晶が光る。

どうでもいい。

絵里香は無視を決め込もうとしたそのときだった。


「もし、そこの貴女・・・・・?」

絵里香の耳に妙齢の女性の声が響く。振り向くと、机に座る人物からだった。

その人物が女性だったことを少し意外に感じる絵里香。

「何?アンタウチに何か用?」

「ええ、貴女に耳よりなお告げが・・・・」

「興味ない。」

「貴女の人生がより一層輝きますよ。お代もいりません」

顔をしかめる絵里香。しかし、その声色には妙な説得力を感じた。

タダだと言ってるし、聞くだけ罰はあたらないだろう。

絵里香はそう思い直した。

「何よ?早く言いなさいよ」

「ええ・・・・」

その瞬間、フードから覗く女性の目が・・・・光った!


「・・・・・・・・!」

その瞬間、絵里香の瞳孔が開く。
それも一瞬のうちに収まり、絵里香の目は虚ろなものに変わった。

なおも直立したまま動かない。

「・・・・ふふっ」

フードを被った女は突如跳躍。肉眼では追えないほどの身のこなしで絵里香を担ぎどこかへと去って行った。
あたりには、何も残らず・・・・・・


都内某所の一室。


絵里香は、部屋にあるベッドの上に寝かされていた。目は見開いたまま、意識を失っている。
着ていた服を脇に置いて、何一つ纏わない姿で平然と寝転がっていた。

その前には、あのフードの女。

女は、フードを上げ、脇に置いた。

フードを外した女の顔は、和風美人と表現するのがもっとも適切な女性だった。
肩のあたりでそろえた黒髪。黒いワンピースを着ている。

「ふふふ・・・・」

女は、未だに動かない絵里香の躰をなで回す。
それに対しても、絵里香は一切反応しない。まるで魂を抜かれたかのようだ。

「ただいま~」

遠くから男の声がした。
女はその方に振り向くと心底嬉しそうな笑みを浮かべた。

部屋の扉が開く。
「帰ったよ~・・・って、うわっ!?」

中に入ってきたのはサラリーマン風の男だった。
男の名前は草壁武俊。商社に勤めるサラリーマンだ。
武俊は、和風美人の女に抱きつかれ尻餅をついた。
クールそうな印象の彼女からは考えにくいようなものだった。
「お帰りなさいませ、主様!」
「って、黒羽!?びっくりしたよ・・・」
「申し訳ございません主様・・・・」

謝罪もそこそこに心底嬉しそうにする女。
彼女の名前は黒羽。ある呪術を使う一族の末裔らしい。

そもそも、彼女はこの世界の人間ではないという。
元いた世界から追放されたのだとか。
行くあてもなく彷徨い倒れたところを、武俊に救われた。
以後は、武俊のところに身を寄せている。

出自も何もかもはっきりしない彼女を匿う武俊。それには、彼女の能力が関係していた。

「って、ああっ!?この女・・・・!」

武俊は、ベッドに寝かされた絵里香を見て声を上げた。
「ええ主様。今ここに連れてきたところなんですよ・・・・・」

笑みを絶やさず答える黒羽。

実は武俊は先日、通りがかった絵里香に手ひどく打ちのめされていた。
別に言い寄ったとかそういうことではなく、ただ「邪魔だった」という理由で。

絵里香への復讐を考えていた武俊。
それに黒羽が協力を申し出たのだ。
黒羽は言う。
『私の力が主様のお役に立ちそうです』
と。


3日もしない内に実行してしまうとは・・・・・武俊はそんな黒羽に驚く。

「今から始めるところなんですよ。ご覧になりますか?」

黒羽からの問いかけに頷く武俊。
黒羽がこれから何をするのか、興味津々だった。

「それじゃ・・・・・」

黒羽は、絵里香の額に指を2本当てた。

「・・・・・・・・」

誰に聞こえるでもなく何らかの呪文を呟く黒羽。
それが進むにつれ、絵里香の周囲にうっすらと黒い靄がかかる。

「・・・・・!!!」

呪文が終わると、その靄は瞬時に晴れ渡った。

その様子を見守る武俊。

「・・・・・ええええっっ!?」

武俊は驚愕した。
呪文を経て目を瞑った絵里香の躰が徐々に、しかし確実にしぼみ始めたのだ。
空気が抜けるように・・・・
やがて、絵里香の躰は、完全にしぼみ、後には皮だけが残った。

「ちょっ!?黒羽!?これ、死んで・・・ないよね!?」

目の前で起きた非現実な出来事に驚く武俊。

「はい?大丈夫ですよ。この女は死んではいません。」

にっこりと笑みを浮かべる黒羽。人1人がしぼんだにも関わらず平然としている。

女性の能力は人を皮にすることだったのだ。
しかし、彼女の能力はそれだけではない。

黒羽は、しぼんだ絵里香の皮を裏返しにして、背中に指を這わせた。

そこには、切れ込みができ、中に手を入れることができるようになっていた。
そこに手を入れる。中でごそごそと手を動かす黒羽。

すると、しぼんでいた絵里香の皮が次第に膨らみ始めていく。

あっという間に、元の体型に変わっていった。黒羽が立ち上がるのに合わせて、絵里香の躰もすくっと立ち上がった。

目を開けるも、虚ろなままだった。

黒羽の術に見とれる武俊。

そこで、スマホの着信音がした。
それは絵里香のものだった。

どうしよう・・・?

焦る武俊を尻目に、黒羽は笑みを浮かべる。
次の瞬間、絵里香の躰はそのスマホを手に取った。

「えっ!?!?」
まずい!!!!!助けを呼ばれる!
止めようとしたが、それを手で制止したのは他でもない黒羽だった。
口に指一本立てて静かにするよう促す。
武俊はしぶしぶ従い、様子を見守る。

「もしもし!何?今どこにいるかって!?
 あのさ、しばらく私は旅行にでるから!

 だから私から架けるまでこの電話にかけてこないで!いいわね!」

スマホを手に取った絵里香は普段の口調でそのように話し、一方的に電話を切った。


「・・・え?」

意外な展開に呆気にとられる武俊。

そんな彼を尻目にむふふーと自慢げにする黒羽。

「どうですか主様。私、人を皮にできるんですけどこうして操ることもできるんですよ。」

そう言って絵里香の皮に突っ込んでいた手を離す。

それでもなお絵里香は直立不動の状態だった。
が、次の瞬間、絵里香の躰は武俊の方に向き直った。

「私の皮の内側に黒羽様の印が刻まれていまして・・・」

皮だけになったはずの絵里香がしゃべり出す。
先ほどとは打って変わって無表情に、事務的な口調で話す。
それが当たり前かのように・・・・・

どうやら皮だけになった女性は、内側に黒羽の印を刻まれることで従順な下僕として自由に動かせるようになるらしい。

「・・・今の私は黒羽様のご命令には何でも従う人形でございます。
 黒羽様。何なりとお申し付けください」

黒羽の方に向き直り、恭しく一礼する絵里香(の皮)。本来の彼女からはあまりにもかけ離れた態度だった。

「さあ主様!主様を悩ませる女はこれで自由ですよ。何させますか?」

黒羽に問いかけられる武俊。

武俊は、一瞬頭の中が真っ白になりながらも、絵里香による屈辱を思い出した。

今の自分になら、黒羽を通してこのいけ好かない女を自由にできる。
黒い欲望が武俊を満たした。

「じゃ、じゃあ・・・心底誠意のこもった土下座をさせてほしい。」

そう言うと、絵里香は武俊の前に立ち、申し訳なさそうな表情を浮かべると、その場で土下座した。

「申し訳ございませんご主人様。この絵里香、生意気にもご主人様に手を上げてしまいました!
 いかなる罰も喜んでお受けいたしますのでどうか・・・・」

真に迫った雰囲気で土下座する絵里香。
普段は高慢ちきで有名なこの女が自分に対して土下座をしている。
何と心地いいことだろうか?

仕返しとばかりに軽く足を頭に置いてみた。

「ああ・・・ご主人様、もっと私を踏んでください! 
 この卑しい牝に己の立場を思い知らせてください・・・・!!!」

そう言われ、思わず力が入ってしまう・・・・

「ああ・・・・ありがとうございます・・・・」

うつむいたまま、幸せそうに呟く絵里香。
気分が晴れたのか、武俊が感慨深さに浸っていると、黒羽が耳打ちしてきた。

「主様、もっと色々できるんですよ・・・・」

色々、いろいろ、IROIRO・・・・・

その言葉が、武俊の諧謔心に火を付けた。

「絵里香・・・・お前は俺の何だ?俺の目を見て答えろ」

武俊がそう言うと、絵里香は起き上がる。
それも心底嬉しそうな笑みを浮かべて・・・・

「はい・・・・・私はご主人様の牝奴隷・・・ご主人様の喜ぶ顔を見るのが私のすべて・・・・」

その言いっぷりは心の底からそう思っているように見え、武俊は一瞬ぞくっとした。

「じゃあ・・・・舐めろ」

武俊はエンジンがかかったのか、服を脱ぎ捨ててから命令した。
その逸物はすでにそそり立っていた。

「はいぃ・・・・・あむぅ・・・・」

絵里香は、武俊の逸物に軽く口づけしてからくわえ込んだ。

「んっ・・・そ、そうだ・・・優しく・・・・・」

武俊は驚いた。
中身のない皮かと思いきや、口の中で舌が蠢いてる感触を味わっていた。
傲慢な彼女が今跪いて自分の逸物を美味しそうに舐め、くわえている。

他の男にこれが成し得ようか・・・・・武俊の中に高揚感が宿る。

そんな様子を見ていた黒羽。

「ふふっっ・・・・この女、やはりいい素材だわ。私も・・・・」

そう言って黒羽は絵里香の後ろに回り込む。
そして、無防備だった彼女の股間に舌を這わせる!

「んんんっっ!!!!」

突然の刺激に驚く絵里香。
皮とは思えないリアクションだ。
よほど気持ちよさを感じているのだろう。
震えているのが逸物をくわえている口を通して伝わった。

そのまま、口でしごくピッチが上がっていく。

「んっ・・・・んあああ・・・い、いいぞ・・・・」

女性に口でしてもらう機会がそうなかった武俊にとって、それは至福の時間だった。

「で、出る・・・・!絵里香、顔で受けろ!!!!!」

そう言うと、絵里香はくわえていた口を一度離し、舌を出したまま手でしごき直す。

「ご主人様!出してください!私の、顔に!!ご主人様のザーメン、私の顔にぶっかけてぇ~!!」
甘えたようなその声が引き金になった。

武俊は、絵里香の顔じゅうに精液をぶちまけた。

気持ちよさそうに浴びる絵里香。
まさに痴女と呼ぶにふさわしい姿だ。

同時に、彼女自身も黒羽に責められてイッてしまったようだ。
躰をガクガクと震わせ、へたり込む。

「はぁ・・・・はぁ・・・・・幸せぇ・・・・・」
瞳の焦点が定まらない状態で呟く絵里香。
指で顔にかかった精液をすくい取り、舌を蠢かせて啜る。
こうも乱れている姿が様になっていると、これが彼女の本性ではないかと思ってしまう。

「はぁ・・・・・はぁ・・・・凄かったぁ・・・・・」

武俊は感無量といった面持ちだ。
しかしその一方で、黒羽はまだ満足していないといった様子だ。

「主様、ちょっとお願いがあるんですが・・・・」

「え・・・何・・・?」

「私も、キモチヨクしてもらえませんか?」

唐突に言われ戸惑う黒羽。一度に2人も・・・・?

それはそれでありがたいが・・・と思う武俊。

「でも・・・・」

黒羽は、絵里香を立たせて言う。

「彼女を使ってです」

黒羽の言うことの意味が分からず困惑する武俊。

「主様、彼女は今"皮"じゃないですか?この皮、主様も着ることができるんですよ・・」

「えっ!?」

黒羽の申し出に驚く武俊。

「実は私・・・・この世界で言うところの"ばいせくしゃる"というものでして・・・」

「ええっっっ!?」

黒羽の突然のカミングアウトにさらに驚く。

「彼女みたいな女食べてみたくて・・・・
 それに、主様も興味ありませんか?女性の快楽・・・・・」

ネコのように目を細めて囁く黒羽。
その様子に息を呑む武俊。

女性の快感を?俺が・・・・??
その申し出は、武俊を滾らせるのに十分だった。
無言の承諾と受け取った黒羽は絵里香に言う。

「さあ絵里香、ご主人様の命令よ。ご主人様に貴女自身を着てもらいなさい」

「はい!黒羽さま・・・・・」

嬉しそうに言う絵里香。
そして、武俊に背を向けて、背中を開く。

「ああ・・・ご主人様・・・早く・・・私の中に・・・・来てぇ・・・・・」

尻を揺らして誘惑してくる絵里香に、武俊の理性は崩壊した。

絵里香に近づき、右脚から入れ始めた。

「ああ・・もっと、私の中に入ってきて・・・私にご主人様の躰が・・・ああ・・・・」

気持ちよさそうに呻く絵里香。お構いなしに左脚も入れた。

明らかに太さが違うはずなのに、気づけば絵里香の細く、それでいて肉付きの綺麗な美脚に変化していた。

手を通していく。あっという間に細くしなやかな手が武俊の物になった。

そして・・・・

未知の期待に胸躍らせながら、頭を絵里香の皮に押し込んだ。

「あああああ・・・・・ご主人様・・・・と・・・・ひとつ・・・・に・・・・・・

 んんんんんんんっっっっっ・・・・・・!!!!!」

絵里香は全身をぷるぷると震わせながら無言になった。

この瞬間、細胞単位で絵里香と武俊は融合していたのだ・・・・・

「・・・はぁ・・・・はぁ・・・はぁ・・・・・」

絵里香の躰になった武俊は荒く息を吐いた。

「うふふ・・・・素敵ですよ、主様」

「これって・・・・えええ!?」

武俊は、自分の体に起きた変化に戸惑った。
細くしなやかな躰。長い髪、そして、自分の胸についているたわわなおっぱい・・・・

「ひゃうっ!?」
衝動的に手を伸ばそうとして、思わず悲鳴を上げた。
後ろには、にんまりと笑みを浮かべた黒羽が・・・・

「主様。おっぱいの扱いを教えて差し上げますね。
 こうして、優しく・・・・・」

黒羽は、絵里香となった武俊の胸を丁寧にもみ上げる。

「んあっ・・・・あああ・・・・・」

先ほど一度絵里香の躰は絶頂を迎えていたので、すぐに乳首が屹立した。

「ふふふ・・・主様、感じてらっしゃいますね。いいんですよ・・・私も・・・あぁ・・・・」

黒羽も興奮しているようだった。
いつしか、黒羽も服を脱いでいた。
絵里香の躰にもひけを取らないほどに美しい裸体をしていた。
右手を、胸から股間へ・・・・


「ひゃあああっっ!!!」

感じたことのない電気のような刺激に悲鳴を上げる武俊。

「これが女性のアソコの感触ですよ・・・・気持ちいいとぐちゅぐちゅに濡れちゃうんですよ・・・・」

黒羽は指を抜いて武俊の前に持ってくる。

「ほらぁ・・・主様の躰、気持ちよくなってこんなに愛液出てるんですよ。ほらぁ、ねばねば・・・・」

黒羽は指を広げて愛液を見せつけた。

武俊は目を見開く。

甘酸っぱい匂い・・・・これが自分から・・・・・・

妙な感動が襲ってきた。

「さあ主様・・・こちらに・・・・」

黒羽は武俊をベッドの上に寝かせる。

仰向けになった武俊に上下逆に覆い被さる黒羽。
黒羽の顔の前に絵里香の躰となった武俊の秘部が迫る。

「一緒に舐め合いましょう。」

舌を伸ばして、絵里香の躰となった武俊の秘部に突き刺した。

「むむううううっっ!!!」

悲鳴は、黒羽の秘部が押しつけられたせいで響くことはなかった。

「はぁ・・・・主様のマン汁・・・甘い・・・・私のも吸ってくださ・・・・ああっっ!!!!」

黒羽もまた悲鳴を上げた。
絵里香(となった武俊)の舌が黒羽の中で暴れる。
互いの躰を押し付け合い、秘部を舐め合う。
汗が、愛液が、フェロモンが部屋を満たしていく・・・・・・

「はぁ・・・・はぁ・・・・・もう我慢できない・・・・・」

黒羽は、絵里香となった武俊の股間に手を伸ばす。

「な・・・何・・・・ひゃあっっ!?」

武俊は絵里香の声で悲鳴を上げる。
股間には・・・・・武俊の逸物が・・・・!

「最後は・・・主様に入れて欲しいです・・・・」

黒羽は発情しきった表情で股間を大きく広げた。

「主様・・・・来てぇ・・・・・」

躰をくねらせ、切なそうに懇願する黒羽。

その様子に、武俊はためらうことはなかった。

黒羽の脚を広げ、その秘部に逸物を突き刺した!
絵里香の躰で・・・・

「ああっっ!!!い、いいい!!いいのぉ!!!もっと突いてくださいいいっっ!!!!!」

「はっ、はっ、はっ、はっ・・・・・」

焦点が定まらないまま、一心不乱に突く武俊。

「あははっ!黒羽ぁ!!もっとよがりなさいよ!貴女は私の何ぃ!?」

武俊は何を思いついたのか、それとも皮である絵里香の深層心理が表面に出たのか、
彼女の口調で黒羽を責める。

「ああああっっっ!主様のぉ!!主様のものですぅ!!!!!」

黒羽もまた、我を忘れて喘ぐ。

「ああああっっ!!い、イクわ!!その躰で受け止めなさい!!!ああああああああああああああ・・・・・・

 いっ!!!イクっ!!!!イクぅううううううううううううううううううう!!!!!!!」

「ああああああああああああああああああああああああああああああっっっっっっっ!!!!」

絵里香の躰の武俊は、黒羽にしがみつき、涙を流しながら絶頂を迎えた。
黒羽もまた、両手で頭を抱えながら絶頂を迎えた・・・・・・・・・・・

その状態のまま、2人は躰を痙攣させて快感に悶えた。
精液をぶちまけたまま・・・・・・・・




「はぁ・・・・・幸せですぅ主様・・・・」


しばらく倒れ込んでから、黒羽は起き上がって言った。

「はぁ・・・・はぁ・・・・すごかった・・・・・」

大の字に倒れ込んで快感の余韻に浸る絵里香の皮を被った武俊。
そんな彼に黒羽は抱きつく。

「主様・・・・私は主様のものです・・・・一緒にいてください・・・・」

そう懇願する黒羽。その表情は満たされたものでありながら、どこかその幸福を手放したくないといったものだった・・・・・






あれから、絵里香はどうなったか?
黒羽は元通りに戻して解放した。
ただし、他人に迷惑をかける高慢な性格を矯正された状態で。
夜の街を荒らした悪女の名は、パタリと止んだのである。



「もし、そこの方・・・・・」


街の路地裏には、女性に声をかけるフードを被った女、黒羽の姿があった。

黒羽と武俊は、あれからも女性を皮にしては快楽に溺れる生活を続けていたのだ。

武俊は未知の快楽を、黒羽はバイセクシャルである自分を満たす快楽を、互いに求め合う関係になっていた。


そして今日もまた、彼女達によって従順な"皮"にされる女性がまた1人・・・・・














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